本日も筋少ライブ。「PV集DVD復刻記念ライブ!….だからって昔の曲ばかりやるとは限らない!09総決算」赤坂恵比寿2daysの二日目だ。年内ではもう一つカウントダウンジャパンの出演が残っているが、ワンマンライブはこれが最後。年の終わりを飾るのにふさわしい素晴らしいライブだった。そりゃもうライブに行く前に寄った目黒寄生虫館の余韻がぶっ飛んだほどだぜ!
仲直りのテーマ
心の折れたエンジェル
イタコLOVE~ブルーハート~
ドナドナ
カーネーション・リインカーネーション
踊る赤ちゃん人間
抜け忍
これでいいのだ
冬の風鈴
蓮華畑
世界中のラブソングが君を
ロシアンルーレット・マイライフ
機械
サンフランシスコ
労働者M
新人バンドのテーマ
Guru最終形
釈迦
ツアーファイナル
トリフィドの日が来ても二人だけは生き抜く
セットリストは多分こんな感じ。このところは前よりもだいぶ覚えられるようになってきた。しかし昨日のセットリストも他の人が上げたものと比べたら一部間違っていたので、これもどうだかわからない。少なくとも最初と最後は間違っていないとは思うのだけどね。
昨日と被る曲が多いものの、珍しい曲や定番の盛り上がる曲も入ってきて個人的には大満足だ。釈迦とサンフランシスコを両方やってくれて、アンコールのラストが再結成後の曲ってのが嬉しい。ツアーファイナルとトリフィドはもうしっかりラストソングとして定着してきたようだ。再結成後の曲が締めにふさわしい力を持つってのはバンドが生きてる証拠だなって思う。
今回のチケット番号は七百番あたり。真ん中の柵より前には行けない様子だったので柵の後ろの人の列の後ろ、オーケンと内田さんの間あたりに立った。前方に背の高い人が多いのが心配であるが開演後の移動に期待しよう。どうか全く見えないなんてことはありませんように。
結果としてはそこそこだった。照明が落ちてSEが鳴り響き、開演の知らせを受けるとともに移動が起き、柵から数えて三列目まで行けたのだが、目の前の人の背が高く、また視界の先も人々の頭によってステージが隠されてしまったのだが、ライブ中は皆体を動かすため視界が開けることもあり、全く見えないことはなかった。オーケンは結構見えやすい方だったし、ステージから離れたためか昨日よりも演奏は聴きやすかったのでこれはこれでありである。それにやっぱ最前付近よりも前後左右に余裕があって動きやすいね。無理が無い。
一曲目は仲直りのテーマ。ということは昨日と一曲目と二曲目が逆かなと予想すると、案の定二曲目は心の折れたエンジェルだった。オーケンが歌詞を間違えて「心の折れた奴ら」でも「心の折れた天使」でもなく「心の折れたやつし」と言っていたのが面白かった。そしてやっぱり掛け合いが楽しい。ダダダダダダエンジェル!
昨日と同じく二曲目が終わったところでMC。あと年内はカウントダウンジャパンが残ってるけど、あれはPerfumeと木村カエラさんの間で、微妙なことになるだろうし、ワンマンはこれがラストだから今日のライブが年内最後! 実質忘年会! とオーケンが盛り上げ、忘年会だから一人一芸披露する。僕は怪談をやる、と言い出し、部屋の隅から誰かの声がする…、やだなー…、何だろう? 赤ちゃんだ! ほぎゃぁ~、と言い出してこれは赤ちゃん人間への振りかと思いきや、「ボーカルが曲順間違えてるよーやだなーってメンバーが思ってるんだろうけど、そうじゃないぜ!」と仕切り…直したのか? こっから何がどうなってかは忘れたが、内田さんが一芸披露することになった。
内田さんの一芸はギター。昨日のライブでオーケンが「内田が楽屋でギターのプラモデルを組み立てている」と言っていたものが完成したそうで、その小さいギターを持って内田さんが現れた。学研大人の科学シリーズのものらしい。そのギターを内田さんが弾いてみせるのだが、音がどこか間抜けである。それに対し「それはCCレモンホールでの僕のギターの真似?」とオーケンが尋ね、橘高さんは「大阪でも言ったけど、この二人が始めたバンドだよ」と呆れたように笑いながらつっこんでいた。けどその後に弾いたものは曲名こそわからないものの、聴いたことがあるぞ! というものだった。さらに数曲続けて弾いて、それを聴いたオーケンは見事曲名を言い当てていて、橘高さんがよくわかるなと言っていた。子供の頃のギターの課題曲が同じだか何だかでオーケンはわかったらしい。
そしてまさかの内田さんのミニギター演奏でイタコLOVEを始めることに。しかしギターの音がうまく鳴らず、しかもオーケンも自分の歌から演奏が始まることを忘れていたせいで妙な間が空き、さらに出だしの音がうまくとれず、そのうえギターの音に笑ってしまってぐっだぐだ。「まだ二曲目が終わったところなのに」とオーケンが言っていたが、まさしくその通りである。始まったばっかとは思えないぐだぐださだ。流石忘年会だ。
ドナドナが来たときには思わず小さくガッツポーズをとった。やった! ドナドナ聴きたかったんだよ! 今回のライブではドナドナ、抜け忍、冬の風鈴、蓮華畑、釈迦、サンフランシスコが嬉しかった。特に抜け忍と蓮華畑、視界が悪くて抜け忍のコントがよく見えなかったのは残念だったが、聴けて良かったなぁ。蓮華畑は曲も良いが歌詞が好きだ。蓮華蓮華蓮華蓮華蓮華蓮華ああー♪ のところが気持ち良い。
踊る赤ちゃん人間前では恒例のオーケンのやりたい放題タイム。今日はいつにも増してやりたい放題だった。よだれかけをつけ、ガラガラを持ち、ボースカだかブースカだか赤ちゃんの声だかであばばあばばほぎゃ~と叫び、一芸披露と称して「おふくろさん」などの物真似を赤ちゃん声のまま始める。ここで、昨日のロシアンルーレット・マイライフで「いくよー!」と叫んでいたのは水樹奈々の物真似だったことが判明する。ボウリングの球を放るように腕をぐるっと回して「いくよー!」と叫んでいた。似てるかどうかはわからない。
これだけじゃやりたい放題タイムは終わらない。赤ちゃんのままメンバーにインタビューを始めると言い出して、「赤ちゃんが階段をのぼっております」と実況しながらよりにもよって長谷川さんにインタビューを始めようとしていた。災難である。オーケンに狙いわれそうになったおいちゃんがすごく嫌そうな顔をしていたのが面白かった。それとこのあたりだったかな。長谷川さんは実は昔歌手デビューをしていたから、昨日のじーさんはいい塩梅では本当なら別ギャラが発生するところだったんだよと橘高さんが言っていた。それに対して長谷川さんが何か言っていたみたいだったが、生憎ここまでは聞こえてこなかった。
アコースティックタイムでは冬の風鈴。冬にふさわしい綺麗な曲だ。これはライブで初めて聴いたんじゃないかなぁ。ゆったりと耳を澄ませて歌と演奏を楽しんだ。
ロシアンルーレット・マイライフに入る前だったかな? 洋楽のバンドはライブの曲順がおかしい。例えば筋少なら一曲目が踊るダメ人間で、わーっと盛り上がったところで何故かワダチが来て、えっと思ったら次は釈迦で、そしたらお散歩モコちゃんが来ちゃうような感じ、と。すると橘高さんが「俺らが思ってるキラー・チューンとお客さんのキラー・チューンは違うかもしれない。俺達は踊るダメ人間がキラー・チューンだと思ってるけど、お客さんにとってのキラー・チューンはワダチかもしれない」と冗談を飛ばし、それからしばらくオーケンがワダチをネタにしていた。わはは。でもワダチやモコちゃんもライブで聴いてみたいな。やってほしいよ。
サンフランシスコでガーッと盛り上がり、本編ラストは労働者M。ここで橘高さんがピックをばら撒き、自分の方にも降って来たが手に取ることはできなかった。うーん、難しいなぁ。
アンコール一曲目の新人バンドのテーマは涙腺に来る。喜びに溢れた名曲だ。そして昨日やったし、今日サンフランシスコをやったから来ないだろうと思っていた釈迦がここで! うわああああ盛り上がる! 楽しい! そこへ怒涛のツアーファイナルで、これで終わりかと思えばトリフィド! たまらなかった!!
終演後もメンバーはしばらくステージにいて、余韻に浸って名残を惜しんでいるように見えた。SEはご機嫌なクリスマスソングで、客席からそれに合わせた手拍子が起こり、橘高さんが白いドレスを翻して軽く踊っていたのが頭と頭の間からかすかに見えてすごく嬉しかった。自分はもちろん楽しかったけど、メンバーも楽しかったんだなぁと思えたんだ。
メンバーもステージから去り、照明が明るくなった時。さて帰ろうかと足元に目をやるとそこには何か三角形のものが。これはと思いしゃがみこんで爪を引っ掛けると、…わー! 橘高さんのピックだー!!
直接取れなかったとはいえ、生まれて初めてピックが拾えて本当に嬉しい。一日早いクリスマスプレゼントだ! どこかで落としたりしないように、大事に握りしめて外に出た。うわあああああ、嬉しい。嬉しいなぁ。
しかも今回のライブでは、再結成後三枚目となるアルバムを製作することと、三月に2daysのライブをすることが決まって、そこでもしかしたら新曲をやるかもしれないとの告知もあった。あとさ、オーケンが「また来年」って当然のように言っていたのが嬉しかったんだ。再結成したばかりの頃は予定も未定だったから情報も小出しで、「また来年!」と言い切れるような状況じゃなかったのに、今はもう違うのだなぁ。来年があって当たり前という感覚になってるんだなぁ。
他、今月の二十七日は橘高さんの誕生日で、二十八日にカウントダウンジャパンがあるけどそこでハッピーバースデーは歌えないので今日歌おうということに。ああ、これ冬の風鈴の前だっけ。それでハッピーバースデーを歌うなら引っ込んでる内田も呼ぼうよとオーケンが提案し、内田さんのミニギター演奏でハッピーバースデーを歌うことになったのだが、内田さんがやけに低い声で歌うため変な感じになり、橘高さんに心がこもってないとつっこまれていた。あと呼び名を統一してなかったから「はっぴばーすでーでぃーあ…」の後が「橘高」「橘高さん」「ふーみん」と客席でバラバラになっていた。
こうして楽しいライブは終わり、汗だくのまま自分はサークルの忘年会に直行した。流石にそのままで行くのは気持ちが悪いし風邪を引きそうだったので駅のトイレで新しい服に着替えたが、それも筋少の物販Tシャツである。新しく発売された長袖のやつ。合流した友人達に「筋少!」「筋少!」と指差された。うん、筋少だよ。楽しかったよ。