日記録5杯, 日常

2020年3月4日(水) 緑茶カウント:5杯

はまった。とてもはまった。

ここ数日は暇さえあればフィットボクシングをやっている。楽しい。とにかく楽しい。もともとボクササイズに興味を持っていて、大学入学時に何のサークルに入ろうかしらん、と考えたとき選択肢の一つがボクササイズだった。しかしそのときは別の選択肢を選んで楽しいサークル生活を四年間過ごし、その選択に悔いは一切無くベストチョイスだったなぁと改めてしみじみ思うものの、それからずっとボクササイズと縁が結ばれることは無かったのだった。

そう、つまりもともと興味は持っていて、そのことをすっかり忘れていたのだけれども、興味を持っていただけにカチッとはまったらしい。楽しい。滅茶苦茶楽しい。あとちょうど良い。滅茶苦茶ちょうど良い。一人で黙々とやりつつも画面の中のインストラクターに励ましてもらえるこの温度感がちょうど良い。ジムに外出する必要が無いのも良い。やりたくなったらテレビをつけて部屋着のままそのまま出来て、汗をかいたら風呂に入れば良いだけ。ラク。滅茶苦茶ラク。

そしてフィットボクシングがやりたいあまりに飲酒欲が落ちているのも良い。お酒を呑むとフィットボクシングが出来ないため、フィットボクシング欲が飲酒欲を上回り、自然と酒量を抑えられている。週末は一日四本から六本平気で呑んでしまう酒好きなため、この変化は嬉しい。だって結構な出費になるからさ。

そして昨日と今日は一時間半楽しくバシバシドンドン運動をして、爽やかな汗をかき、あー楽しいなーまだやりたいなーでも今日はここまでにしておくか! と名残惜しみながらいそいそとジョイコンを外している。パンチの振動が心地良くてストレス解消になるのもとても良い。一気にはまって飽きてしまうのが不安ではあるがしばらくは楽しんで続けられそうだ。あぁ、楽しいなぁ。



日記録5杯, 日常

2019年2月4日(月) 緑茶カウント:5杯

締め切った部屋の中で息をひそめて蹲っている。息苦しさを我慢しながら蹲っている。残り少ない酸素を減らさぬよう努めながらじっと静かに暮らしている。

よどんだ空気。濁った室内。外界から遮断された密室。どうして己はここにいるのか。どうして身を隠すように蹲っているのか。しかしやましいことがあるわけではなく、追われているわけでもない。そしてこの部屋は確かに閉じられているが、内側から自由に開けられる造りになっている。そう、息をひそめる理由は一つ。春が来たからだ。

換気がしたい。

換気がしたい。換気がしたいが、したくない。だって花粉症だから。窓を開けると花粉が入っているから。花粉が入ってくるとつらいから。ちくしょうめ、今年は花粉の量が多いと聞いていたがそれにしたって来るのが早すぎだ。こっちはまだ薬の服用も出来ちゃあいないんだぞ。

そう、故に己は丸腰なのだ。花粉に対して。花粉に対抗する術をその体内に準備出来ていないのだ。故に籠城している。自室で。息苦しさに耐えながら換気を我慢しつつ、窓を開けたい欲求に駆られている。

換気がしたい。換気がしたい。でもしたくない。

あぁ、早く病院に行かなければ!!



日記録5杯, 日常

2018年1月2日(火) 緑茶カウント:5杯

驚いた話。大晦日と元日に書いた日記。これが全く記憶にない。

後で読んで驚いた。「あれ? 自分こんな日記書いてたの……すげえな何一つ記憶に無いな自動筆記か? にしたって覚えてないにも程があるし、へーツイッターでもきちんと告知していたんだその記憶すらないわすげえ……明らかなるダメ人間イズ自分……」

さんりっとるは平気で呑んだ。本日はよんりっとる近くを呑みつつ、ニコニコ生放送で筋肉少女帯のライブがあると知った家族が、「二十二時から始まるのかい?」「そうだよ」「五十秒…四十五秒……」と頼みもしないのにカウントしてくれ、その五秒前には己と同じように浮き足立って、その放送を喜んでくれた。

筋肉少女帯には何も興味がないのに、だ。大事にしているのは一つ。興味があろうがなかろうが、大事にしている人の大事にしているものを大事にしようとする心。

その心を持つ人に出会えたこと、その人の下に産まれついたことの幸福ったらない。わざわざストップウォッチを起動させてくれた幸福。自分はきっと、死ぬほど運が良い。きっと。

それを噛み締めて生きて行こう。これからも。



日記録14周年企画, 5杯, 日常

2017年4月8日(土) 緑茶カウント:5杯

パンダと聞いて思い出すのは今も付き合いのある高校の友人だ。断捨離の果てリンスすら捨てた友人のシンプルな部屋には、パンダグッズを飾ったこじんまりとした一角がある。白と黒で構成されたキュートな品々が印象的で、以来外でパンダグッズを見かけると友人のことを思うようになった。

そして巷にはパンダグッズが溢れているので、わりとしょっちゅう友人のことを連想している。箸置き、ハンカチ、タオル、手ぬぐい、お菓子、筆入れ、皿、マグカップ、ぬいぐるみ、室内履き、メモ帳、キーホルダー、ストラップ、ランチョンマット、うちわ、扇子、リュックサックに茶筒、シールにカーテン、靴下、パンツ、巾着袋。まさか友人もこれらを見るにつけ脳裏に描かれているとは思うまい。

このように友人のことばかり連想することから察せられるように、自分自身はパンダに対しての愛着はさほどない。写真を見れば可愛いと思う。動物園で見られたら嬉しい。ただ自分は大きな動物よりも小さな昆虫や爬虫類・両生類の方に関心を持つ傾向がある。それはきっと、自分よりはるかに小さなものが生きていることが、どうしても不思議に感じられてならないからだ。こんなに小さく細いのに動く脚や翅、ピクピク揺れる触覚。機械のような精密さをそこに感じて取り付かれる。対して動物はと言うと、そのあたりにあまり不思議を感じないのである。

文具屋、金物屋、キッチングッズ専門店、ファンシーショップ、雑貨屋、服屋、おもちゃ屋などなどを歩くたびに瞼に浮かぶ友人が、いつだったか語っていたパンダの魅力は己が小さな生き物に感じるものとはまた別種のものだった。さて、それはいったい何だと思う?

これ、と浮かんだもの全てを、全部まとめてラッピングして友人に渡したい。きっと友人は面白がってリボンを解いて、一通り目を通した後に自分の思うパンダの魅力を語るだろう。好きなものについて語るのは楽しい。



日記録5杯, おそ松さん, 日常

2016年2月21日(日) 緑茶カウント:5杯

金曜日、己は吐き出したい愚痴を大量に腹に抱えていて、日曜日の夜の今もその愚痴が溜まるに至った根本は何も解決されていない。しかし土曜日と日曜日の二日間で、己はその気持ち悪いドロドロを綺麗に昇華したのである。

多幸感。

金曜日は大学の友人と三人で連れ立って、雨の中傘を差して歩き、美味しい酒とつまみを楽しめる店を探した。これと決めた古ぼけた外観の店の中は暖かく、テーブルの上には年代物の卓上ゲーム機。喫茶店などに置いてあった、百円を入れると動く代物である。豊富なメニューは名前ばかりで開店直後にも関わらず品切れが多く、何があるのかわからない有様だが、ぽそぽそと喋りながら杯を傾ける落ち着いた空間に心が安らいだ。

この日は特に多くは語らわなかった。ただ三人で料理と酒の感想を交換し合い、その合間に夏目漱石の話を少しした。共にいる時間を共有することを味わう夜だった。

一人と別れた帰りの電車、もう一人と己は並んで座って揺られていて、ちょうど流行中のインフルエンザが話題にのぼった。

「一人暮らしだから罹ってしまったら大儀だなぁ、気をつけないとなぁ」
「近所に住んでいるんだからそういうときは遠慮なく連絡してくれよ」

サラッと言われた一言に、思わず嬉しくて感動してしまった。逆の立場であれば己も同じように言うだろう。でもそれを言ってもらえるのは、やはり嬉しいのだ。

日曜日は高校の友人とおそ松さん鑑賞会を開いた。友人を招くべく朝から部屋を掃除し、物を片付け、せっせと働いた。台所の水垢も落とした。

友人は己と系統が似ているタイプのオタクである。漫画やアニメが好きで、二次創作には興味が深くないものの、やおい文化に対する拒否感もそこまでない。ただ自分は収集癖があるものの友人にそれはなく、部屋はさっぱり片付いているそうだ。

駅の近くで寄ったパン屋で買った昼食を二人で食べながらこたつを囲みアニメを観て、わやわや話す。友人は一松が好きだそうだ。もっと言うとエスパーニャンコが一番好きだそうだ。己はブルーレイを買うほどはまっているわりに特に好きな松がいない。それについて不思議だなぁと話したり、世間で人気の高いキャラが誰か教えてもらったり、何故今これほどおそ松さんが流行ったか、という話をした。

興味深かったのはカラ松の話である。友人の妹が興味を持って調べたそうなのだが、同人誌のオンリーイベントを開催するにあたり行われたキャラクター人気投票で、カラ松がぶっちぎり一位だったそうなのだ。カラ松がそこまで人気だったとは知らなかったので驚いた。そして何故カラ松が人気なのかと言えば、友人の妹の研究によると、可哀想なキャラ、いわゆる不憫キャラは人気が集まりやすい傾向にあるとのことである。何故だろう。庇護欲がそそられるのだろうか。

あと、改めて初期の話を見返すと様々な発見があった。自意識ライジングのときだけでなく、チョロ松を責めるときはおそ松とトド松がタッグを組むことが多く、一松と十四松は行動を共にすることが多い、など。このあたり、ちゃんと徹底されているんだなぁ。

おそ松さんだけでなくジョジョの話でも盛り上がり、おそ松さんのこのキャラクターの声優は、ジョジョではこのキャラの声を担当している、といったことを教えてもらった。あのキャラとこのキャラの声が同じだなんてすごいなぁ、と感心したものだ。

夜はイタリアンレストランで釜焼きピザを食べ、そこでもおそ松さんとジョジョの話をお腹一杯した。三月でおそ松さんのアニメが終わってしまうのは寂しいが、四月からは待望のジョジョ四部が始まる。嬉しいなぁ、楽しみだなぁ。

駅で別れて一人自宅に戻り、いつもより比較的綺麗に片付けた部屋を眺め、満足感を噛み締めた。

あぁ、至福。