なにゆえに

2022年11月20日(日) 緑茶カウント:0杯

ほんの二週間前に会ったばかりの人が、次の約束が年明けであることを残念に思ってくれているのがどうにも不思議だった。だって今、二週間ぶりに我々は顔を合わせているのだから。

約一年ぶりの再会を経てからの二週間後。スケジュール帳をめくりながら次に会えるのは早くて一月だと告げたとき、その人は寂しそうな顔をした。念のために断っておくと我々は恋人同士ではなく、その友人は最近結婚したばかりで、己に邪な感情もない。異性か同性かについては意味のないことなので置いておこう。とにかく、我々はただの友人関係なのだ。

ぶんぶんに手を振ってくれる友人に別れを告げ、帰路につきながら噛みしめる。己はなかなか、幸せな人生を歩んでいるのだなと。別れを惜しみ、次に会うことを願ってくれる人がいるなんてどれだけありがたいことだろう。いつか、どうして自分を好いてくれているのかと勇気があれば聞いてみたいものだ。傲慢な質問かもしれないが、その人ならきっと許してくれるだろうから。



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