未分類

■3月8日10時「うん、気持ちはわからんでもないです。」の方へ
メッセージありがとうございます。なるほど、おサル音頭のときにもそんなことがあったんですなぁ。
自分はリアルタイムではなく、後から知った口なのでおサル音頭は数ある筋少の楽曲のバリエーションの一つとして捉えられました。ただ、リアルタイムだったらまた違ったかもしれないですね。
そのうえで、今回のジャケットはおサル音頭のように「色合いを増やす」効果や可能性を感じさせるか……といえばそういったことが感じられないところがまた残念で。とはいえがっかりしつつも感情は落ち着いてきているので、いつか笑い話として処理できるようになったら手を出したいですね。

■3月9日16時のうどんさんへ
初めまして、嬉しいお言葉をいただきありがとうございます。ちょうど気分が沈んでいたこともあり、非常に励まされました。ピクルスの記事もご覧いただけて嬉しいです。あれは我ながら、あんなに試したのに最終的に辿り着いたのがにんにくと鷹の爪とブラックペッパーになるとは思わず衝撃でした。シンプルイズベスト……!
また是非お暇なときにでも遊びに来てください。お待ちしております!



日記録4杯, 日常, 筋肉少女帯

2017年3月7日(火) 緑茶カウント:4杯

あの瞬間のがっかりの深さ、そして落胆。その後じわじわと滲み出てきたのは悲しみで、こんな残念な思いをすることになるなんて、と暗い気持ちを胸に抱えたのだった。

筋肉少女帯の六本木公演がブルーレイ化される報せを聞いたときは本当に嬉しかった。何てったって、あの日のライブで咽喉の手術を終えたオーケンが完全復活を果たし、絶好調の歌声を聞かせてくれたのだ。声が出るのが嬉しいのか、歌詞のない場面でもシャウトを響かせて、最初から最後まで全て歌いきってくれたときの喜びたるやいかばかりだろう。当時の日記にもその喜びと嬉しさと興奮がありのままに記されていて、発売が待ち遠しいったらなかった。

限定盤の価格は一万八千円。かつて限定盤がなかった頃、ライブDVDを五千円か六千円で買えていたときから比べれば三倍の価格である。豪華特典がついてくるとはいえ高いなと思ったのが正直なところだ。だが、素晴らしいライブであったことを己は知っている。喜んで買おうじゃないか! と意気込んでいた。

意気込んでいたんだがなぁ。

過去形になった瞬間の衝撃たるや。そしてその衝撃の原因がジャケットデザインである。異常なまでの六本木の文字の存在感、意味不明な縁取り。開催地がバンドのロゴよりも目立つものの、その主張の意味がわからない。そして何より、すこぶるダサく、格好悪い。

中身は良いものだ。それはとてもよくわかっている。何てったってこの目で観て体感したライブなのだ。

しかし、己はこれを所有したくない、欲しくない、と思った。

CDというパッケージを買って歌詞カードをめくるのが好きだ。大事にしまいこんで取り出して眺めるのが好きだ。背ラベルも綺麗に保管するし、封入されているチラシについた応募券を切り取るのさえ惜しいと思う。それくらい大事にしているし、大事にしたい。

だから買えない。だって大事にできないから。むしろ放り出してしまいたくなるから。だってこれ、筋少が好きな人を喜ばそうって気持ちが全く感じられないんだぜ。むしろファンなら何でも買うだろと高を括られている気さえする。そう思ってしまうことがまた悲しい。

筋肉少女帯が大好きだ。CDもライブ盤も全部集めたいし大事にしたい。そんな思いを持ちつつも、歯抜けになっても仕方がないか、と諦めざるを得ない失望。だってさ。「二万円払うからこのジャケットを部屋に飾ってくれないか」ともし人に問われたらと考えてみても、「嫌だ」と答える自分がいるんだぜ。それに気付いてしまったら、もう手を出せない。

いつもCDやDVD、ブルーレイの発売日はしっかりメモして記憶して、発売日前日にわくわくしながら店舗に走って買いに行っていたのに、今回は発売日のことをすっかり忘れていて、ツイッターのタイムラインで発売開始されていたことを知った。迷った。中身は良いから、と思った。でも欲しくならなかった。そのことがとても悲しかった。

あぁ、せめて、特別格好良くなくて良いから、ただただ無難なデザインだったらなぁ。



日記録14周年企画, 2杯, 日常,

2017年3月5日(日) 緑茶カウント:2杯

去年の夏頃だっただろうか。手軽に野菜を食べたい欲求を満たすため、ピクルス作りを始めたのは。なるべくまた板も包丁も出したくない、だけど新鮮な野菜を食べたい。ではどうすれば良かろうか、と考えた末辿り着いたのが保存の利くピクルスだった。ピクルスならまとめて作ってしまえば、あとはビンから出して皿に並べるだけ。楽である。

それから毎週のようにピクルスを作る日々。ところがレシピをもとに作ってみるものの、日数の経過とともに酸味が強くなりすぎて食べるのが苦痛になったり、味が好みでなかったりとなかなか難しい。個人的にディルの利いているピクルスは好みでなく、甘すぎるのも好きではない。サッパリとした酸味の利いたピクルスが理想だ。

170305_2320

ああでもないこうでもないといろいろなスパイスを試した。ブラックペッパー、鷹の爪、吉野産ぶどう山椒、セロリの種子、ピクリングスパイス、マスタードシード、コリアンダーシード、タラゴン。これらの多くはピクルスのために買ったものだ。しかしなかなか難しく、ピンとくる味に近付いたと思うもののまだ遠い。何かが違う、と思う日々が過ぎた。

そうしてピクルス作りを始めて早数ヶ月。やっと追い求めていた理想の味を構成するレシピに辿り着いた。それがこの三つである。

170305_2321

ブラックペッパー、鷹の爪、にんにく、以上。シンプルである。すごくシンプルである。正直この三つで良いのであれば自前の品で事足りた。己は随分と回り道をしたらしい。どうすんだあの吉野産ぶどう山椒にマスタードシード。使うあてが全くないぞ。

まぁ、なんだ。紆余曲折あったものの、ようやくまな板も包丁も使わずビンから取り出すだけで野菜を食べられる生活を手に入れた。そんなわけでその理想の味をここに書き記しておこう。

170305_1843

■ピクルス液のレシピ
穀物酢(ミツカン) …200ml
水 …180ml
砂糖 …大さじ2
塩 …小さじ2
鷹の爪 …1つ
にんにく …1欠片
ブラックペッパー …10粒くらい

(1)小鍋に上記の材料を全部入れて火をつけて、一煮立ちしたら火を止めて荒熱をとる。
(2)保存容器に切った野菜を入れる。
(3)野菜の入った保存容器にピクルス液を注ぐ。
(4)そのまま冷蔵庫へ。一晩経ったらできあがり。

使っている容器は無印良品のソーダガラス密閉ビン1000ml。今回詰め込んだ野菜はきゅうり3本、セロリ1本、赤パプリカ1つ、黄パプリカ1つ、ヤングコーン6本、うずらの水煮いくつか。うずらは今回初めて入れたので美味しいかどうかはわからないが、卵のピクルスもあるそうなので多分悪いことはないだろう。ほか、人参やブロッコリーも美味しい。

ちなみにこのピクルス、満員電車もかくやとばかりにぎゅんぎゅんに詰め込んでいるので、ゆったり入れると上記の材料は入りきらない。テトリスを遊ぶが如くぎゅんぎゅんに詰めて欲しい。ぎゅんぎゅんに。

日持ちは五日程度かな。早めに食べきるのがよろしかろうと思う。さぁ、君も手軽なピクルスライフを手に入れようぜ。楽だよ!

170305_2212

■参考にしたレシピ
消費、保存、常備に 夏野菜の簡単ピクルス
おつまみにもいける常備菜。ブロッコリーのピクルス



未分類0杯, 水戸華之介, 非日常

ゲストの個性により色合いを変える100曲ライブ、中でも異色を放つのが今夜だろう。アコースティックバー「七面鳥」に響き渡るはギターでもピアノでもなく、規則正しい電子音楽と歪んだテルミン、そしてカズー。開演前、しらじらとした誰もいないステージに青い闇が緞帳の如く下りてきて、開演を告げるSEが流れてきたかと思えば耳慣れない電子音、これはもしやと思えば予想のとおり、既に曲は始まっていたらしい。音楽と共に和風テイストの白シャツの水戸さんと、真っ赤なシャツに黒のネクタイを締めた内田さんがステージに現れ、これはいったい何の曲だろうとまるでイントロクイズをするかのように音を探れば正体が見えてくる。「どてかぼちゃ」だ!

そして今夜のセットリストはこちら。とはいえ、「与作」あたりの記憶が曖昧で自信がない。


どてかぼちゃ
できそこなった

人間ワッショイ!
情熱の空手チョップ

クレヨンロケット
I NEED YOU
31のブルース

与作
待ってるのに
ガード下の情景

そういうメルヘン
サカナ
星になるのか

セクシャルバイオレットNo.1
Romanticが止まらない
アストロボーイ・アストロガール

100万$よりもっとの夜景
ジョニーは鼻毛がヒッピースタイル
そこで何かが

~アンコール~
偶然にも明るい方へ

~ダブルアンコール~
どてかぼちゃ


去年の100曲ライブのセットリストと見比べてみると被るところも多い。(リンク先は水戸さんの公式ブログ「地球日記」。)新しく追加されたのは「クレヨンロケット」「セクシャルバイオレットNo.1」「100万$よりもっとの夜景」「そこで何かが」の四曲だ。ただ大きな変化がないわりに、去年よりもキャッチーでノリやすかった印象がある。

昨年の100曲ライブを思い返してみれば、何度も何度も繰り返し聴いた水戸さんの音楽が奏でられているはずなのに、歌が始まるまで何の曲なのか見当がつかず、知っているのに知らない、わかるはずなのにわからない、そんな不思議な感覚を味わっていた。しかし今年も探り探りではあったにせよ、この混乱が少なかったのは内田さんのスタイルに慣れたからかもしれない。何てったってついこの間、筋肉少女帯を容赦なくアレンジしたものすごいアルバムを聴いたばかりなのだ。あの自由なアレンジも好きだが、原曲のメロディが維持されているだけ水戸さんの曲のアレンジの方が聴きやすいのも事実である。

また、去年と同じ曲でもさらにアレンジが施されているものもあるそうなので、その効果も大きいだろう。よって二年目の今夜は、心構えができていて楽しみ方がわかっている状態だった。何も知らないところにブチかまされる感覚も愉快だが、この安心感も心地良い。そうして安心できるったって、やはり何が来るかは始まってもなかなかわからないのだ!

オーディエンスも探り探りだが歌う水戸さんも手探りのようで、その場の空気や勢いではなく、既に構成された音楽に合わせて歌い盛り上げる様子はやはり普段と違う印象を受ける。いつものように飛んだり跳ねたり派手に動き回りつつ、細部に注意深さを感じさせられた。妙な言い方をすれば、機械の様子を伺っている、というような。

爆発したのが中盤あたりか。あるブロックで水戸さんが起立を促し、オーディエンスが全員その場に立つ。そして水戸さんによる「絶対に盛り上がる一曲を」という前置きの後始まったのが「セクシャルバイオレットNo.1」!

ただし! 一言もの申したい!!

ワジー回の100曲ライブでブルーハーツの「情熱の薔薇」が歌われたときにも思ったことだ。確かに世間で人気がある有名曲はそれらかもしれない。だが自分は水戸さんの歌と声と歌詞と曲が好きでここに来ているのであって、「情熱の薔薇」や「セクシャルバイオレットNo.1」が世間でいかに人気だろうとも、水戸さんによるその歌唱を聴けるのが嬉しかろうとも、水戸さんの曲以上にそれらを聴けて嬉しい! 盛り上がる!! ということはないのだと!! 水戸さんの!! 曲が! 好きなんです!!!!

ちょっとした自虐ネタかもしれないが、水戸さんがそうやって紹介してカバーを歌うとき、己は何とも言えないやりきれなさと寂しさを感じる。あぁ、この気持ちをどうしたら良いのか! ……と思ったのでとりあえずここに書いた。

その後での「アストロボーイ・アストロガール」の楽しさったら。待ってた! これを待ってた! やったー立って聴ける嬉しい楽しい!! と大喜びしながら拳を振り上げた。

特に格好良かったのは「クレヨンロケット」「そこで何かが」「偶然にも明るい方へ」。中でも「そこで何かが」の壮大さは素晴らしく、原曲をさらに膨らませたかのような世界観が広がっていた。いつもの100曲ライブであれば、本編終了後も水戸さん達はステージに残り、いない体でアンコールを要求し、ステージに上がって来た体でアンコールが始まるのがお決まりだが、今回ばかりは普段どおりではギャグになってしまい曲の余韻を損なうため、水戸さん達は楽屋の方へと去って行った。

水戸さんは100曲ライブを越えて内田さんとテクノユニットで活動したいそうで、今ユニット名を考えているらしい。候補としては「ハクビシン○○」や「けっこうマシーン」が出てきていて、「○○マシーン」が今のところ有力だそうである。あとはその○○部分を考えなければいけないそうだ。

ちなみに何故ハクビシンなのかと言えば、MCによるとどうやら内田さんの家にハクビシンが出るらしい。内田さんのおじいさんが建てた家は古い物が山となって地層を築き、庭は水戸さん曰くジブリの森のようになっていて、沼があるわけでもないのに湿度が保たれているそうだ。そのため雨が降ると蛙が出るらしく、内田さんが「水場もないのにいったいどこに」と不思議がっていた。

また、トークのお題が書かれたカードが用意され、水戸さんがカードをめくり内田さんに話題を振っていくという試みも。そこで子供の頃、家の外に締め出された話題に。内田さんはそういった経験はないのだが、水戸さんはあるとのこと。窓から外に出されたがそこにはサボテン棚があって、締め出された悲しさ云々ではなくサボテンの痛みによって声をあげる水戸さんに水戸さんのお母さんが不審がり、サボテンの存在を思い出してようやく救出された思い出があるそうな。よってサボテンの痛みが強烈で、何が原因で叱られたのかは覚えていないらしい。

同じくカードのお題で内田さんが怒らない話題に。水戸さんは内田さんがピリピリしたり、怒ったりしているところを見たことがないそうだ。そんな内田さんが唯一毒を見せるのがオーケンの話題で、オーケンの話をするときにニヤリと笑うことを水戸さんが楽しそうに話していた。あぁ、過去を思い返せば嬉しいことである。そんな風になれて良かったなぁ。

内田さんのテクノサウンドは、今度発売される水戸さんの新譜のプレミアムボックスにミニアルバムとしてついてくるらしく、それまでにはユニット名も決まるらしい。新しいことに対して意欲的な水戸さんと、打ち込みにはまる内田さん。この二人を100曲ライブ以外でも観られるのは嬉しいことだ。是非、対バンをしてもっと多くの人を驚かせて欲しい。あぁ、出来るならアンジーしか聴いたことのない人にも聴いて欲しい! だって、こんな面白いことやってるんだぜ!



未分類0杯, 筋肉少女帯, 非日常

雨の中、傘も差さずに駆け抜けて辿り着いたるは渋谷円山町LOFT9 Shibuya。息を整える間も惜しく、財布からチケットを取り出しながら中に入れば耳に聴こえるオーケンの歌う愛の賛歌。ぎっしりと敷き詰められた人々の後頭部の並ぶ先で、オーケンが一人ステージでギターの弾き語りをしている。開演から三十分過ぎていた。

再結成後の筋肉少女帯による「ファンクラブ的」イベントの記念すべき第一夜。運よくチケットが当たったものの都合により開演に間に合わず、故に途中からの参加となったことこそ惜しいが、今日来ることが出来て実に嬉しかった。聞くところによると自分が到着する前には昔の写真を公開するコーナーもあったそうだ。そしてその後にオーケン、おいちゃん、ふーみん、うっちーの順で一人ずつステージに立って歌とトークを聴かせてくれ、その時点で自分は入場したのだ。オーケンは愛の賛歌、おいちゃんは今度のツアー「猫のテブクロ」の猫にちなんで「お散歩ネコちゃん若き二人の恋結ぶ」、ふーみんは「僕の歌を総て君にやる」を熱唱し、うっちーはウクレレベースをベンベン爪弾きつつ「ベースで弾き語りは難しい」と語りながら「元祖高木ブー伝説」のさわりを弾き語ったかと思えば、袖から持ち出されるは愛用のパソコン! ボコーダーを駆使してテクノアレンジ版の「星の夜のボート」を聴かせてくれた。

オーケンの「愛の賛歌」は歌と歌の間に絶妙な「間」を入れることでオーディエンスの笑いを誘う。おいちゃんは「猫にちなんで」と話していたのでてっきりドルバッキーが来るかと思いきや始まったのは意外な一曲。これをライブで聴いたことはほとんど無いように思う。嬉しいなぁ。ふーみんは「筋肉少女帯の橘高文彦」に変身してはいなかったが、髪をくるくる巻き、目元にはサングラスがなく、遠目に見てナチュラルな印象で、これも一つのステージ用の姿であるはずなのだが、まるで普段着を見せてもらえているかのような不思議さがあった。

うっちーの演奏が終わった後、ステージにメンバー全員が集合する。並び順はいつもと同じで下手からおいちゃん、オーケン、うっちー、ふーみんだ。しばらく内田さんがテクノアレンジした筋少曲の話題で盛り上がり、「ドアーズらしい」との評を受けた「星の夜のボート」は仮歌の段階では「ドアーズ」というタイトルだったことが橘高さんによって明らかにされた。仮のタイトルが「ドアーズ」だったことを内田さんは覚えていなかったらしく、その眠った記憶があったからこのようなアレンジになったかもしれないと語られた。

また、オーケンが「筋肉少女帯でもこういうの作ってよ」と内田さんにリクエストして話が転がり、内田さんがテクノっぽく作ったデモをもとに、エディと長谷川さんがいつものようにガンガンバリバリドコドコピアノとドラムを入れまくって、結局いつもの筋少に戻ってしまうなんてどうだろう、といった笑い話も起こる。そこからさらに、内田さんが今回作ったテクノアレンジ版にメンバー各々が楽器を入れる話も出て、「じゃあ俺は内田のイワンのばかにギター入れるよ」「それじゃあ僕は、戦え!何を!?人生を!!に歌入れるよ」と橘高さんとオーケンが乗ってきて、アルバムをリリースするまでではないけど、そういったお遊びをファンクラブ的イベントでやるのも良いねという話になった。

そしてファンクラブ的イベントと言えば、ということでプレゼント大会! くじが入った箱にメンバーが手を突っ込み、読み上げられた番号が振られた半券を持つ人がプレゼントをもらえる、という素敵な企画である。まず筋肉少女帯関連の品物として、猫のテブクロ時代の靴下、ステッカー、物販Tシャツなどなど。その後にはメンバーの私物がプレゼント! 橘高さんからは歴代のピックに加えておまけでオーケンのピックが入ったセット、おいちゃんからは長年使った機材、オーケンからはポールスミスのカードケース、うっちーからは買ったときから壊れていたライトのようなもの。オーケンはプレゼントを用意し忘れていて、急遽普段使いのカードケースの中に入れていた診察券などを抜いてプレゼントとして出品してくれたそうだが、それこそいかにも「私物」であるのでファンにはたまらない品である。欲しかった。

そうして楽しくプレゼント大会は終わったが、プレゼントが当たらなかった人にもお土産にメンバーの写真をもらえるという嬉しい告知があり、わーもーありがたいなー嬉しいなーとニコニコしてしまったのであった。

それからしばらくトークが繰り広げられ、最後は歌と演奏で終了。「香菜、頭をよくしてあげよう」「少女の王国」から、「じーさんはいい塩梅」で締めくくり。ライブではいつもメンバーが楽器を置いてマイクを持って歌う「じーさんはいい塩梅」の生演奏はさりげなくレアである。終盤ではテンポアップするアレンジもあって、それがまた格好良かった。また別の機会にも聴きたいなぁ。

「ハイストレンジネス・チケットメンバーズ」はチケットの先行発売を名目にスタートした企画だが、今回のイベントで頻繁に出てきた「ファンクラブ」「ファンクラブ的なもの」という言葉から、もともと「ファンクラブ」というものが意識されていたことが窺い知れた。橘高さん曰く、ファンの希望やリクエストによって、今後システムも催しも企画も変化や発展があるかもしれないし、何もなければ企画そのものがなくなるかもしれないとのこと。まずはチケットの先行販売、そこから手探りで楽しいことを始めていこう、という前向きな姿勢にわくわくした。

いつか本当に「ファンクラブ的なもの」から「ファンクラブ」になったら良いな。そうなるように自分もファンとして関わっていきたい。帰路につきながらふわふわ思った。だってずっと筋少のファンクラブに入りたかったのだ。その願いが叶えられかけていて、叶えられそうで、嬉しい。