日記録6杯, 日常,

2018年7月26日(木) 緑茶カウント:6杯

うなぎが食べたい。うなぎが食べたい。すごく食べたい。
すごく食べたいが我慢している。絶滅危惧種に指定されたが故に。

うなぎが食べたい。うなぎが食べたい。とても食べたい。誕生日が土用の丑の日に近いため、誕生日にうなぎを食べることを楽しみにしていた。うなぎは美味しい。あの甘辛いタレの染みたご飯に乗ったホロッとした身を口に運ぶ楽しさ。思い切ってお重を持ってかっこむ喜び。でも我慢している。食べないようにしている。食べないようにしているけど食べたい。

うなぎ、食べたいなぁ。

まぁ、自ら求めないというマイルールを課しているだけなので、コース料理の小鉢に混ざっていた場合などは食べるのだが。出てきた場合にまで残すのはもったいないので食べるのだが。でもなるべく食べないようにしている。このご時勢なので食べないようにしている。

うなぎ、うなぎ。
うなぎ、食べたいなぁ。
食べたいなぁ。



未分類4杯, のほほん学校, 大槻ケンヂ, 非日常

間違いなく、これまで参加したのほほん学校の中で一番楽しく、面白かった。腹を抱えて笑い、こんなに贅沢な時間を過ごしてしまって良いのかと過剰な幸せを抱えきれなくなりそうなほど。
何が楽しいって、終始己の大好きな筋肉少女帯の話題が語られたことだ。

ゲストはネオディスコードのファンタさんにNoGoDの団長、そして内田さんとエディの四名。まずはオーケン一人がステージに現れ、昨今の近況を語り、秋に発売する筋肉少女帯のアルバムの作詞が進んでいることを教えてくれた。

ちなみにこの日は番号もまあまあ良かったのだが、ぽっかり空いた席を見つけたおかげでのほほん学校では初めての前から二列目をゲットした。この視界の良さったら! 間近にオーケンを観ることができて最高に嬉しかった。

ファンタさんが登壇してからはオーケンのネットには書けないあれやこれやな話が披露され大いに盛り上がり、話は代わってファンタさんの近況へと移る。するとNoDoDの団長に誘われて筋少のコピーバンド「筋肉杉並」を結成した話が語られる。曰く、団長とは一回しか会ったことがなく、他のメンバーとの面識も全くない中でバンドが組まれたそうだ。故に今日会うのもほとんど初対面とのことである。

そして団長もステージへと呼ばれ、筋少のコピーバンドを行ううえでの秘訣がオーケンより伝授される。そこへ持ってこられたのはリュックサックで、中から出てきたのは写真の束。オーケンの成長記録を写した写真とのことで、これがスクリーンにでかでかと映し出されるのだが、これがまあ何と言うか。何と言うか面白かった。

裸ん坊でニコニコ笑う赤子のオーケンから始まり、家の前でお兄さんと並ぶ記念写真では既に笑顔が消えて、クラスメイトとの銭湯での入浴写真と学校行事で楽しげに笑う写真などが披露されたかと思えば、ブルマーに網タイツを穿き、顔にうどん粉を塗って袋を被った不審者極まりない姿が映し出され……たと思ったらデビュー後の森の奥に棲む妖精と見紛うような美青年の写真。「何度か入れ替わっているに違いない」と言うオーケンの言葉にうっかり頷きそうになる変貌の記録であった。

その一枚一枚に団長とファンタさんは衝撃を受け、小気味良いツッコミを入れてくれるからたまらない。ゲラゲラ笑いながらステージを観ている自分に反して、オーケンは真面目に闇の深さこそが筋少を作ったと語り、団長が真似できないと降参する。

では、筋少を知るうえで欠かせない、歴史を知るメンバーをお呼びしましょうということでステージに現れたのはうっちーとエディ! 贅沢! 何て贅沢!! エディから筋少在籍時のツアーの過酷さが語られ、うっちーのMacを背負ってツアーを行い、ライブ終了後すぐにシムシティで遊んでいたエピソードが披露された。曰く、シムシティが精神安定剤だったとのことである。

その流れで内田さんの最近の活動にも触れられ、急遽テクノを披露することに! 選ばれたのはエディが自身の代表曲と自認する「サンフランシスコ」。Macとボコーダーがセッティングされ、うっちーによる演奏が始まる。ピコピコサウンドでうっちーによりこれでもかと編曲されたサンフランシスコは……作曲者のエディにも「どこがサンフランシスコか」理解できない昇華具合で、その困惑具合が楽しかった。

また、そこに「別の曲を歌ってみてもいいのではないか」というオーケンの思いつきによりうっちー編曲のサンフランシスコに乗せてイタコLOVEを歌い上げながら踊り、それに合わせて団長も踊り、サンフランシスコなのに! と拗ねたうっちーが無言で曲を止め、そこにオーケンが謝ってまた曲が始まったかと思えばオーケンが別の曲を高らかに歌ってうっちーがブツンと曲を切る、というやりとりが繰り返された。うっちーの電子楽器に興味深げに触れるファンタさんも可愛らしかったなぁ。

そうそう、この前だったかな? 「筋肉杉並」のキーボーディストが怪我で急遽参加出来なくなったことを団長が話すと、エディが「いないの?」と興味深げに声をかけ、もしかしたらエディが参加をしてくれる……!? と思わされる展開が熱かった。団長も興奮していた。実際どうなるのだろうなぁ。

うっちーとエディが退場してから、筋肉杉並の二人が無茶振りで本番前にちょっぴり練習しただけの「日本印度化計画」を披露し、コーラスはオーケンと観客に任されたものの、事前確認したにも関わらずオーケンは見事にコーラスを間違えてタハハとなった。でも、二人とも流石にファンでミュージシャンだなぁ。今日この日にいきなり合わせたとは思えない出来栄えだった。すごいなぁ。

のほほん学校にしては珍しくチェキの販売もあったので喜んで買って帰路に着いた。ゲラゲラ笑って、大好きな筋少の話題を存分に聞けてこれ以上なく楽しいイベントだった。こんなに幸せになってしまって良いのかと疑心暗鬼に陥りそうになるくらいだ。あぁ、幸せだったなぁ。

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日記録8杯, 日常

2018年7月19日(木) 緑茶カウント:8杯

夜に爪を切ってはいけないのはどうしてか。背を丸めパチンパチンと仕事に集中しているとき、背中に立った妖が手元を覗き込むからだ。

だから、夜に爪を切ってはいけない。

これは北関東に伝わる民間伝承だが文献にはほとんど残っておらず、電気が通っていなかった時代に暗いところで爪を切るのは危ないから戒められていた、という話が通説であるともっともらしく話を進めたいところだが背中に妖が立つ話は完全に己の作り話なので誰も信じていないのは当たり前なのである。ごめんね嘘を言いました。

爪を切っているときは手元に神経を集中させるから背中が無防備になるよなぁ、と思ったときにイメージしたこと。そして今夜己が持つのは爪切りではなく銀磨きの布。これももう、だいぶ長く使っているものだ。

外出時には必ずつけているお守りのような指輪をゆったりと磨きながら、あぁ、今も妖が手元を覗き込んでいるかもしれないな、と思う。作り話ではあるが、爪を切るたびに、銀を磨くたびに己の背後に立つ名もない妖。彼との付き合いもそろそろ十年になるだろうか。十年経つのに、未だ彼がどのような姿をしているか知らない。ただ、気配だけはあるように思う。

こうして何もない夜に、静かに愛用品を磨く夜はなかなか贅沢だなぁ、と思いながら背後に思いを馳せる。
こんばんは。また会ったね。



日記録0杯, 日常

2018年7月16日(月) 緑茶カウント:0杯

恐らくそろそろ三ヶ月経つが、まだあのシャッターは開かれない。

一度も利用したことがないながらも、頻繁に前を通っていた眼鏡屋。壁いっぱいのガラスに季節ごとの文字やイラストのカッティングシートを貼って、脚立に座り細々と手入れする店主を己は好いていた。

しかし三ヶ月ほど前から「都合によりしばらくお休みします」という手書きの貼り紙がシャッターにつけられ、以来ずっとその貼り紙は剥がされず、シャッターが開けられることもない。

店の前を歩くたびに見つめるもやはりシャッターは閉じられたままで、もしや、と思うと切ない気持ちが募るながらも、名前も知らず買い物もしたこともなく、ただカッターを握る背中にそれだけ思い入れを持っていたことを不思議に感じる。そして思うことは、明日は開けば良いなと言うことで、明日は開けば良いなと思いながら駅までの道を歩いている。

明日は開かれるだろうか。どうだろうか、と思いながら。



日記録1杯, 日常

2018年7月14日(土) 緑茶カウント:1杯

事情により引っ越しの必要性が生じたため物件探しを行っている。ちなみにこの一週間の間に海へ出かけたり体調不良で軽く死に掛けたりとちょっとしたいろいろがあったが基本的には健康に過ごせているので何よりなことだ。

さて、家。今住んでいる家は広さはあるもののなかなか古く、玄関のチャイムは壊れているわ換気扇は回らないわトイレの水は異常に流れるわと様々な困難が発生していて、しかしまぁ安いしね、仕方ないよね、と納得しながら住んでいるが、次はもうちょっと良い家に住みたい。

と思って物件を探してみれば、今住んでいるところはそういったマイナス面もあるもののなかなかの破格なんだなぁ、と改めて思い知らされる。というのも、そういったマイナスを除去した家を探そうとすると平気で二万三万賃料がアップするのである。マイナスの要素のわりには良い家であると思わざるを得ない。

そうして不動産屋の人と相談しながらピックアップしてもらった家の間取りを眺めつつ考えていたら、追加で出された一枚。担当の方は言う。「これはわけあり物件なんですが」

ほう、わけあり物件とな。

「人が死んだりとかはしてないんですが」
「ではどうしてわけありに」
「隣人が常軌を逸した方なのです」
「常軌を逸した方ですか」

細かく話を聞いてみれば、今ではあれやこれやのトラブルは収まっているものの、いつそれが再発するかもわからず安い賃料になっているとのこと。そしてその内容はと言えば、玄関のチャイムが壊れていたり換気扇が回らなかったりトイレの水が異常に流れることと比較すると、いや絶対後者の方がマシだろと思うレベルのものであった。

「流石にちょっと遠慮したいです」と言えば「ですよねー」とさもありなんとでも言うように担当の方はわけあり物件の紙をしまった。そして目星をつけた物件のいくつかを内見し、明日また探しに行くこととなった。

さぁ、引っ越しまでのタイムリミットはそこそこ。果たして己は良い住まいに移ることが出来るのだろうか。乞うご期待。