日記録3杯, 日常

こんなに酷く苦しめられてそれでも尚手放せないのは便利さゆえ、しかし今回ばかりは今までの辛さの比では無く、こんなに痛くてたまらないものが無害であるわけが無い!! と涙と鼻水を垂れ流しながら電車の中で一人叫び出したい気分に陥るお昼前。あぁ、せめて座るだけのスペースがあったなら、もう少し負担が軽減されたかもしれないが、不運なことにその日に限って電車が混んでいたのだよ!

単純な苦しみ。ハードコンタクトレンズ装着時、よりにもよって両目にゴミが入った。それだけ。それだけだが、揺れる車内ゆえ目薬も差せず、無論コンタクトレンズを外すなどもってのほか。ただただ両目を抑えて激痛に耐え忍ぶしか道が無く、涙がボロボロ流れるもゴミは流れない。いつしか繰り返される自問自答。何故こんな異物をわざわざ目に入れてるんだ! よく考えろ! あんな異物を入れる設計で作られてないだろ、目は! 無理があるんだよだからたかだか小さなゴミの一つが入った程度で地獄の苦しみがやってくるんだよ! でもやっぱり便利だから! 眼鏡は楽だけど似合わないんだよいや似合いすぎて本当にオタク丸出しになるんだよ! 何だよどうせオタクなんだから今更取り繕うのが悪いんだろ居直れよ! そうは行くかバカヤロォオオオうわあああああいってええなあああああまたずれた痛い痛い痛い痛いもう誰でも良いから早くこの苦しみから解放してくれ!!

ゴミが流れたことで痛みも落ち着き、何とか平静を取り戻すことに成功したが、こんなに辛かったのはコンタクトレンズの内側に出来た小さな傷がもとで眼球にこれまた浅い傷が出来たとき以来だ。いつか目薬を差すだけで、薬の膜が眼球を覆ってレンズの役目を果たし、視力を矯正してくれる、なんてものが出来ないかなぁ。持続時間は四時間程度で良いので。誰か開発してください。

日記録4杯, 日常

駅の土産物屋で土産を物色していたら、個包装の小さなあられを籠一杯に抱えたおばちゃんが現れ、「試食ですよ~。どうぞ召し上がってくださいな~」と言って二つほど手渡してくれた。そのあられは食べたことがあり、何度か土産にしたことがあるのでもっと目新しいものを、と思っていたが、改めて食べてみると変わらない味、安定の美味しさで、まぁこれなら誰でも喜んでくれるだろうし、と詰め合わせを一つ購入することにした。

するとおばちゃん。詰め合わせを一袋手に取った瞬間、「あら~ありがとうございます、お買い上げのお礼におまけつけちゃう。これいっぱい食べてってね」と言って、籠の中のあられを一掴み。詰め合わせを持つ手とは逆の手に掴んでいたパソコンケースの外側の、せいぜいノート一枚突っ込むくらいしかスペースの無い、ほとんどお飾りの薄いポケットにあられをぎゅんぎゅん突っ込みだすじゃないか。「下の方まで落ちちゃってるからね~後で拾って食べてね~」と言いながらもう一掴みぎゅん。お礼を言いつつおばちゃんの勢いに圧倒される自分。見る見るうちにポケットはパンパンになった。

そして帰宅後せっせとポケットの中を掻き出すと、土産物屋に並べられていた一番小さな詰め合わせ一つ分にはなりそうな量がざらざらと出て来てびっくり。しかもこれがほとんど収納力の無いお飾りポケットに収まっていたのだから尚更びっくりである。このパソコンケースは七年ほど愛用しているが、このポケットがここまで活用されたのは今日が初めてなんじゃないか、と思った。

入るもんなんだな、やってみれば。

日記録3杯, 日常

車酔いしやすい自覚がありつつも学生服を着る年頃になってからは随分マシになり、準備と用意さえしっかりすれば滅多に酔わなくなったのだが、油断した。久しぶりにやられた。車酔いでこんなに苦しんだのは一体何年ぶりだろうか。

しかしこれも自業自得。だってこんなに準備と用意が出来ていなかったのだから。

●体に若干昨夜の酒が残っていた。
●締め付けのきつい服を着ていた。
●ズボンのベルトをしっかり締めていた。
●乗車前にトイレに行かなかった。
●乗車前に清涼飲料水を五百ミリリットル飲んだ。
●ミントガムを常備していなかった。
●車内で文字を読んだ。

体も脳も空っぽに近い状態で、もっと言うなら意識だって飛ばしている状態がベストであると言うのに……! 最低ミントガムは口中に常駐させているべきであったのに、それすら怠っていたとは不覚にも程がある。せめてベルトを外せと言いたい。言いたいが後の祭り。たったの三行程度なら読んでも大丈夫と思った自分が甘い。甘いと思いつつ情けない。だが流石経験を積み重ねただけあって、酔った後の対処は我ながら心得たものだったと思うが理想はそんなもんを積み重ねずに済むことだ。せめて二度と、いやなるべく、これ以上積み重ねずに済むことを願いたい。辛かった。

日記録10杯, 日常

ハイパー寒い。

同じ関東なのだから、と薄着をしていったらひどく寒い。そして連発するくしゃみにより体調管理を失敗したことに気付く。下宿先では半袖で楽に過ごせたが、実家では長袖に半纏を羽織らないとやりきれない。毎度毎度帰省する度に失敗を痛感するがまさか五月に至ってまでとは。今も凍えている。寒い。長年知っていたはずなのに。寒い。

日記録5杯, 日常,

有難いことではあるが、実家に帰省するたびに実感する。やはり食事の量が多い。

この感覚も久しぶりだなぁ、と膨らんだ腹を擦って思う。腹の皮が突っ張ってはち切れそうな感覚。これを感じるのが「満腹」であり、それを普通と考えていたが、一人暮らしをしてから気付く。これは適量では無い。

とはいえ勧められて、多いなぁと思いつつも、料理は美味しいし、作ってくれるのは有難いし、食べられない量では無いし、残すのはもったいないし、食べてしまうんだな。そして消化が出来てしまうんだな。「食べ過ぎた」と思いつつも、何だかんだで。

実家暮らしの友人が、ダイエットを出来ないと悩んでいて、それを知人が「食事を作ってもらっているくせに何を生意気なことを」と糾弾していたことを思い出す。一人暮らしをすれば良い、と軽く言う人もいるが、家庭の事情やその他でそれも出来ない人もあり、そういった中で協力を得られないダイエットをしようとする人は、甘えの一言で断ち切ってしまって良いものでは無かろうなぁ、と思う。善意だからこそ、ということは世の中にいくらでもあるだろう、なんてことを思って。いや自分はそこまでじゃなく、肥満体になるほど食べさせられたことも無く、ただちょっと多いなってだけなんだが。それでもただ思いを馳せてしまうだけ、と一応のフォロー。明日も腹一杯食べるので。