日記録1杯, 日常

2014年1月16日(木) 緑茶カウント:1杯

所有しているセーターの洗濯表示を確認するためタグを露出させると、洗濯の他にもいくつかの注意点が記載されていた。ちなみに自分が洗濯表示を確認したのは表示に沿って洗濯するためではなく、安心して洗濯機に突っ込めるかそれなりに覚悟をして洗濯機に突っ込むべきか念の為見極めておこうと思っただけのことで、どんな表示であれ手洗いを実施する優しさは無い。

閑話休題。注意点の一つとして、毛玉について書かれていたのだが、「この衣類は性質上ピリング(毛玉)が発生しやすいため、扱いには注意をしてください」「ピリング(毛玉)が発生した場合にはハサミなどで除去してください」「ピリング(毛玉)を取りすぎると生地が傷む原因となりますのでご注意ください」などなど、さして長くもない文章にやたらと「ピリング」という単語が頻出している。そしてその全てに「(毛玉)」が追記されていた。

恐らく、「ピリング」だけでは通じない人もいるだろうという予測のもと、書かれた文章なのだとは思うが、もういっそそれなら「毛玉」だけで良いんじゃないか、とピリングという言葉を知らなかった自分は思うのだが、きっとこれを書いた人には何か譲れないものがあったのだろう。もしくはここで啓蒙したかったのか。「毛玉は、ピリングとも呼ぶのですよ!!」と。

一つ賢くなれて良かった。ありがとう「ピリング(毛玉)」と書いた人。そして自分は当初の目的を忘れて何も確かめずに洗濯機にセーターを突っ込んだ。極端に縮まないことを祈る。



日記録2杯, 日常

2014年1月15日(水) 緑茶カウント:2杯

コートを新調したのだ。つい先日核P-MODELの物販で、非常に着こなしの難しい、そのまま着ればすぐさま不審者に大変身出来るウールコートを買ったばかりだが、買ってしまったのだ。

もともと日常で着用出来るコートを買うつもりはあったのだ。長年愛用している厚手の黒のジャケットが、暖かさには問題ないものの、袖のあたりが一部損傷しているため、そろそろ一着黒の上着を買い足しても良かろうと思ったのだ。

そんな目的を抱きつつ入った店でマネキンが着ているコートに一目惚れした。真っ黒で、スッとしていて、どこかいかつく、銀色のボタンには錨のマーク。あぁ、これは良い。すごく好きだ。好きだが、身長の問題がある。サイズは合うだろうか。悩みつつ眺めていると店員が試着を勧めてくれた。では、試しに。試しに着てみるか。

結果、肩幅は合う。丈は若干長いが、このコート自体が短めに作られているので、普通の丈のコートとして着られる。ただ、惜しい。袖が微妙に長かった。袖さえ合えばなぁ、と思っていると店員が一言。「袖、短く出来ますよ。飾りも移動できます。有料にはなりますが、いかがですか?」

マジか。

裾上げの存在は師っていたが、袖まで調整出来るとは知らなかった。ここまで着たら買うしかない。そして自分は購入を決め、代金を払い、加工に一週間かかると言うので、一週間後に受け取りに行く約束をして店を出た。

そして数日経った今、不意にあのコートがどんなものだったかもう一度確認したくなり、店舗名で検索をかけてオンラインカタログを眺めているのだが、何故かその服が出てこず、検索しても引っかからず、そんなわけは無いはずなのだが、あのコートは実在したのだろうかと思い始めている。



日記録2杯, 日常

2014年1月14日(火) 緑茶カウント:2杯

そういえば。十月の初めから年末にかけて、ずっと患っていたしつこい咳がついに完治した。年末年始のあたりからだんだんと良くなり、咳の頻度が減り、治ったことに気付かないほど、緩やかに緩やかに収まった。エアコンを入れるたびに咳き込んで苦しい思いをしていたのが嘘のようだ。今は普通に喋ることも出来るし、エアコンを稼動させても苦しくない。ライブで思い切り叫ぶことも出来た。

あまりにも緩やかに治ったため、完治の感動を味わうことすら忘れ、あんなに焦がれた通常を当たり前のように享受していたのであるが、ふと本日、咳喘息対策として続けている日課のステロイド吸引を行いながら、そういえばこのところ咳が出なくなったな、と気付いたのだ。

ステロイド吸引は続けるように、とお医者に言われているため、今後も定期的な病院通いは無論続けるつもりだが、暖かい部屋で咳き込まず、息苦しさを感じることなく過ごし、ごく普通に喋れることは実に幸せなことだなぁ、としみじみ思った。あぁ、有難い。一時期はもう、一生この状態が続くのではないかと思ったのに。

治って良かったよ。本当に。



未分類4杯, 核P-MODEL, 非日常

楽しかった余韻に浸りつつ、自分にとっての核P-MODELのライブは今日で終わってしまったため、若干の寂しさを味わっている。核P-MODELの新譜の制作決定が告知されたときから、今日に至るまでがまるで一連のお祭りのようだった。新譜を聴いて、そうだよこれだよこういうのも聴きたかったんだよ! と大喜びして毎日毎日繰り返し聴き続け、ライブチケットの抽選に申込み、金額に間違えが無いか数度確認して入金し、入金金額は正しかっただろうか、間違えてなかっただろうかとドキドキしながらチケットの発送を待った。そうそう、キーボードマガジンで核P-MODELの特集が組まれる事件もあったなぁ。あの表紙には度肝を抜かれたものだよ。

今日のチケットは百五十番台。似たような規模のライブでは、今まで参戦した中で一番良い番号である。番号を見たとき、ありがとうケイオスユニオン、と心の底から思った。

会場後、迷わず下手前方に立ち位置を決めた。これで上手と下手が交代したら泣くかもしれん、と思いつつ開場を待つ。まぁ、機材の関係もあるだろうし、そんな面倒くさいことは行わないとは思うが。ローディーが楽器をセッティングするのを見て一応安心を得るものの、本人が出てくるまではやはり心配だった。

しかし心配は杞憂に終わる。立ち位置は初日と変わらず下手であった。良かった! そして一曲目も初日と変わらず「崇めよ我はTVなり」! 重々しいイントロと共に幕が開けることとなった。

以下はセットリストである。


崇めよ我はTVなり
ENOLA
アンチ・ビストロン
排時光
巡航プシクラオン
Dr.древние (Dr.Drevniye)
Dμ34=不死
ビストロン
Parallel Kozak
白く巨大で
それ行け!Halycon
109号区の氾濫
гипноза (Gipnoza)
Alarm
Big Brother
Timelineの東

~アンコール~

パラ・ユニフス

曲の順序に変更はあるものの、入れ替え曲は無い様子。と、いうことは今回のライブDVDにはボーナストラックが無いのだろうか。どの日でも良いから、「暗黒πドゥアイ」を入れて欲しかったなぁ。あのシャウトを、あのシャウトを聴きたかったのだよ!

二曲目がまさかの「ENOLA」。曲が始まると同時に、スイッチが入ったかのように観客が跳ね出した。恐らく本日一番盛り上がったのがここである。天を指差して仰け反るわ、スタンドマイクを斜めに倒して歌うわと、ド派手なヒラサワのパフォーマンスに歓声と悲鳴が上がり前方はなかなかの圧縮状態に。上着やコートを着たままの人も大勢いたが、恐らく暑かっただろうなと思う。ただ圧縮状態とはいえ、自分の汗と他人の汗でぐちゃぐちゃになる、というほどでは無いのでまだ快適ではあった。

「アンチ・ビストロン」のあたりだっただろうか。自分は正面からヒラサワを見ていたのだが、紫の光がヒラサワの顔にくっきり影を落として妙な迫力が醸し出されており、何かの首領に見えて若干怖かった。格好良いを通り越して怖かった。

「排時光」では、人の頭の関係でヒラサワの姿が一時全く見えなくなったのだが、歌声はしっかり聴けた。今回は前回よりもヒラサワの地声がよく聴こえたように思う。立ち位置か調整の違いだろうか。何にせよ、嬉しい。

「Parallel Kozak」ではヒラサワとPEVO1号がマイクスタンドから離れ、二人並んで中央寄りに立ち、無表情でギターを弾くというパフォーマンスを見せてくれた。手はしっかり動き観客はしっかり沸いているのに二人はまるで上の空のような顔をしているのが機械じみていて面白い。よく笑わないものだと思う。

そうそう。初日の最初の四曲あたりはオーバーアクションや振り付けのある曲が入ってなかったため、最初はずーっと淡々と無表情でギターを弾きつつ歌っていたのだ。まるで作業のように。昨今のライブはレーザーハープを操る際に動きが生まれるため、淡々とした印象はあまり無かっただけに、棒立ちで真正面のどこかを凝視しながらギターを弾きつつ歌い続ける姿が異様に見えたのだ。変わったのは中盤から。コミカルな振り付けやグラインダーパフォーマンスが挟まれてからは、その後棒立ちに戻っても人間味が感じられるようになった。

対して、今日は二曲目に「ENOLA」が入ったので、「ずーっと棒立ちで機械的で異様」なイメージは抱かなかった。個人的にはあの異様な雰囲気も面白かったので、曲の並び順的には初日の方が好みだ。

「白く巨大で」では、初日と同じく脚立に乗ってグラインダーで培養炉を削りながら歌うのだが、初日は顔には透明ゴーグルのようなものしかつけていなかったが、今日はマスクもしていた。ヒラサワのツイートを見ると、「培養炉削りで金属粉を吸い込んでいる可能性があるゆえにマスクはご容赦を」とあるので、………あぁ、やっぱりあれは体に悪かったんだな………。

培養炉から伸びるマイクをマスクにぴったりくっつけて歌うヒラサワ。発声にあわせてマスクがへこんだり膨らんだりしていて、よくもまぁあの状態で歌えるものだなぁ、と感心した。しかも手にはグラインダーである。

「それ行け!Halycon」ではまた毛糸帽の男が乱入してキーボードを弾いて去っていった。マスク越しに見える顔は若かった。少なくともヒラサワと同年代では無い様子。

この人の存在が次の物語への伏線にならないかなぁ……とつい期待してしまう。最終日には紹介されるだろうか。

「109号区の氾濫」は聴けば聴くほど好きになる。もともと好きだったがライブで聴いてより一層好きになった。しかし何がここまでガツンと来たのかいまいちわからない。何だろう。

「гипноза (Gipnoza)」「Alarm」「Big Brother」は怒涛のようだった。これでもか! これでもか! と殴られたようだ。)」「Alarm」のシャウトは言うまでもなく、格好良かった……。「Big Brother」はライブで聴くと洗脳されそうになる。迫力に負けて。

「Timelineの東」は清涼剤のようだ。盛り上がりつつ、明るく軽やかな曲調でスッキリ気持ち良く終わるので、本編ラストにもってこいだ。爽やかな気分になれるから嬉しい。

そしてアンコールを呼ぶ声。「ヒラサワー!」「核Pさーん!」「核P-MODELー!」と叫ぶ声の中から、「核Pさん! 核Pさん! 核Pさん! 核Pさん!」というコールが手拍子と共に発生した。これ、結構言いづらい。

しばらくして核P-MODELことヒラサワとPEVO1号が登場! 「パラ・ユニフス」を演奏すると、またさくっと退場し、会場が明るくなる。無論ここでこのまま帰るわけが無い。核P-MODELを呼ぶ声が起こり、まるで餌を待つ雛のように会場全体が叫ぶ叫ぶ。

やっと現れたヒラサワが放った言葉は「今日はさん付けで呼ばれたので気持ち良く出てこられました」で、ドッと笑いが起こる。初日は「ヒラサワではなく核P-MODELです」と叱られ、二日目は見られなかったが、呼び捨てを指摘されたそうだ。その流れを通しての発言である。

MCでは、楽屋で九年前の核P-MODELのMCを見せられ、初日と二日目はそれを再現したことが語られ、今日は少し趣向を変えると言い、観客が喜びの声を上げると「そんなに大したものではない」と制された。そして始まったのが機材の説明。一日一つということで、今日はマイクスタンドについて。このマイクスタンドはアルミで出来ており、今日会場に来ているハリーさんが作ったもので、今までにも舞台装置の制作でお世話になっているとのこと。

このマイクスタンドについた穴にヒラサワが人差し指中指薬指を突っ込んで遊び、自らアーティストイメージを壊すというお茶目を見せていた。あぁ、わかる。確かに穴が空いていたら指を入れたくなるよな。

そうそう。どこだったかな。「えー」という声が上がる前に、先手を打って「えーじゃない!」と言われた場面もあった。あれはおかしかったなぁ。

楽しいMCも終わり、一時間二十分でライブは終了。さっくりあっさりした感じが実にヒラサワらしく、また、それがちょっと寂しくもあった。

そういえば。今日会場に着いたら、物販のビッグカラー・ウールコートを皆が思い思いの形で着こなしているのが面白かった。あの襟は工夫のし甲斐があるようで、なるほど、そのように着れば良いのか、と思わされることもたびたび。しかし自分も含め、あのコートを着ている人々が集結している様はなかなか怪しかった。こういうのもライブの面白さの一つだね。



日記録3杯, 日常

2014年1月12日(日) 緑茶カウント:3杯

昨夜は核P-MODELの余韻に浸りながら緑茶を飲みつつ夜を過ごし、このまま余韻を噛み締めながら眠ろうか、と布団に入ったところで買ったばかりの「乙嫁語り」六巻と「銀の匙」十巻に気付き、いや、今夜はこれには手をつけず、ライブの楽しさを反芻するのがよろしかろうと思いつつも我慢出来るわけが無い。ベッドの脇の机に設置しているデスクスタンドの灯りの下、真っ暗な部屋で布団に潜り、もくもくと乙嫁語りを読み、アミルさんとパリヤさんの可愛さに悶え、迫力ある戦闘シーンにのめりこみ、そのまま「銀の匙」に突入して美味いソーセージを食べたいなぁという感想を抱いて眠りに就いた。

きっとその夜はいろいろ混ざった夢を見たに違いないが、起床した自分は覚えていなかった。