日記録2杯, 日常

2016年8月11日(木) 緑茶カウント:2杯

今日は自分にしては早い時間に起きて「シン・ゴジラ」を観るために映画館に行った。「シン・ゴジラ」を己が知ったのはツイッターのタイムラインだった。映画にあまり関心がないため公開自体を知らなかったのである。ところがある日から突然、フォローしている人々が「シン・ゴジラ」という単語を口々に語り出し、その頻度と勢いたるやオリンピックやワールドカップもびっくりな熱量。これは何か、ちょっと観たくなってしまうじゃあないか。

せっかくだから堪能しようと思いわくわくしながら溶かしバターのかかったポップコーンSサイズとコカコーラLサイズを購入し、両手に抱えて座席について、ふふふこれは気分が盛り上がる、とにやつきながら馬鹿でかいコーラの容器とは明らかに不釣合いなサイズのストローをくわえた。「シン・ゴジラ」とは関係の無い映画の予告編を十五分も見せつけられるのにうんざりし、これがあるから嫌なんだよな、とぐったりしていたらようやく上映開始。場内の明かりが落ち、目の前のスクリーンにようやく目当てのものが映し出された。

終わった。あっという間の二時間。コーラもポップコーンも半分以上残っていた。しかし己は急いで座席を立った。

売り切れたらたまらない。飲みかけのコーラと食べかけのポップコーンを抱えたままロビーに出て売店に向かう。あった! そうして己は半端なコーラとポップコーンとパンフレットを両手に抱えロビーの隅で一人立ち往生しつつ、何とか容器を空にして身軽になって外に出たのだった。

「シン・ゴジラ」は滅茶苦茶面白かった。一人で観に来たことを後悔した。これは……!! これはこれはこれは、もう! 終わった後すぐに、誰かと語り合いたくなる。それが出来ないのが実に惜しい。

絶対最低もう一回は観なければ! と意気込みつつ町を歩き買い物を終えて帰宅。帰宅後も語りたくてたまらず語れないのがたまらなく、パンフレットを読みながら熱を持て余している。

面白かった……。



未分類

■8月9日21時「すっごく懐かしくなりました!」の方へ

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日記録6杯, 日常,

2016年8月7日(日) 緑茶カウント:6杯

食べ過ぎてぼーっとしている。

昨日の昼からずっと冷麺を食べたかった。しかし冷麺を食べるのは難しい。ラーメンが食べたければラーメン屋に入れば良く、うどんを食べたければうどん屋に入れば良く、蕎麦を食べたければ蕎麦屋の暖簾をくぐれば良い。しかし冷麺を食べたくても冷麺のみを供してくれる店はなく、焼肉屋に入るか自分で拵えるかのどちらかしか選択肢がないのである。

暑かった。日差しがカンカン照りだった。
嫌だった。蒸し風呂のような台所で熱湯を沸かすのは。
そして焼肉屋は閉まっていた。時刻は午後の二時。半端な時間だったのである。

厳しい日差しの中をうろうろし、ようやく観念してつけ麺屋の暖簾をくぐった。味玉をトッピングしたつけ麺はうまかった。しかし、満たされなかった。

そうして満たされなかった昼。夜になるとさらに執着が増し、コンビニを回るも何故か冷麺は品切れ。いっそ焼肉屋に入ろうかと思うも焼肉屋に入ったら焼肉を食べたくなる。時刻は二十三時過ぎ。そこまでがっつり食べたいわけではない。

結局己はろくに夕飯を摂らずに寝て、昼過ぎに起きた。未だ冷麺への執着は消えなかった。こうなればもう自炊するしかない。どうせピクルスのストックも切れているのである。常備菜も作っておきたい。せっかく台所に立つのなら一気に作ってしまえば良い。

勢いに乗じてピクルス、ピーマンとツナの和え物、きゅうりの和え物、豚汁、おにぎりを作り、野菜を刻み、ゆで卵を切り、キムチをスタンバイさせて熱湯に麺をくぐらせた。勢いがあった。とにかく勢いがあった。勢いがあったから二人前の冷麺を作った。だって空腹だったのだ。昨日の昼から渇望していたのだ。いけると思ったのだ。だって勢いがあったから!

丼にこんもりと盛り付けられた冷麺は美しかった。ハム、きゅうり、トマト、キムチの彩が食欲をそそる。早速箸をつけた。食べた。食べている間に思った。一人前で良かったな、と。だってさ、冷麺って固いから。よく噛むから。噛んでいる間に満腹中枢が刺激されるんだよね。

とはいえ食べすぎに感じるのも一時的なものだろう、しばらくすれば落ち着くはずだ、と思ったものの、空きっ腹に詰め込んだ冷麺はなかなか重く、消化のために胃袋に多量の血液が集まっているのか、食後ずーっとぼーっとしていて、何だか眠くなってきて、あぁ、このまま布団に入って本を読みながらうつらうつらするのも悪くないかもしれない、と思い始めている。

そんな日曜の夜である。



未分類2杯, 大槻ケンヂ, 非日常

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オーケンが声帯ポリープの除去手術を受けたのは五月の上旬で、己が最後にオーケンの歌声を聴いたのは四月二十三日の筋少ライブ。たったの三ヶ月ちょっとしか経っていないのに、オーケンの歌声を聴けるこの日を随分久しぶりに感じたのは、きっと不安もあったのだろう。

オーケンは時折歌いづらそうにしている場面もあったが、耳馴染んだ歌声とおっとりとした話し声はまさしく己が待ち望んでいたもので、ジーンと感動……するはずだったのだが、サービス精神たっぷりのトークと曲中の仕掛けでゲラッゲラ笑ってしまい、ごく単純に「あー面白かったー!」と非常に楽しい気分でライブを終えたのだった。

よって曲目は覚えているが曲順は覚えていない。最初の「タンゴ」「蓮華畑」「生きてあげようかな」と、本編ラスト、アンコール、ダブルアンコールだけは確かである。あとはもうわからなくなってしまった。


タンゴ
蓮華畑
生きてあげようかな
あのさぁ
アザナエル
おやすみ-END
揉み毬
氷の世界

ロマンティックが止まらない(水戸さん&うっちーテクノユニット)
100万$よりもっとの夜景(水戸さん&うっちーテクノユニット)

日本印度化計画~踊るダメ人間(短縮メドレー?)
愛のプリズン
混ぜるな危険
guru
蜘蛛の糸
香菜、頭をよくしてあげよう

~アンコール~
週替わりの奇跡の神話

~ダブルアンコール~
オンリー・ユー(オーケン、水戸さん、うっちー)


オーケンが声帯の手術を受けると知ったときは、今年はイベントやライブも控えめになるのだろうなと思ったものだが、復帰後怒涛のようにスケジュールが追加されていき度肝を抜かれた記憶も新しい。とはいえ今もオーケンはリハビリ中とのことで、高い声を出すのに難儀しているそうだ。筋肉少女帯の歌を歌えるか不安を抱いているようで、今日のライブでもポツポツと心情を吐露していた。

声が出せなかった期間はやはりつらかったそうだ。声が出せるようになったときは夢から覚めた心地であったと言う。改めて、気持ち良さそうに歌うオーケンを観られることを嬉しく思った。オーケンはたびたび、自分は表現がしたくてロックを始めた人間で、音楽がやりたくてロックを始めたわけではないことを様々な場面で語っている。その印象が強いためか、三十年以上ステージに立ち歌を歌い続けている人であるにも関わらず、オーケンが「歌が好き」であることを己は意識したことがなかった。だからオーケンが歌えないことがストレスだった、歌えることが嬉しいと語るのを聞いて驚いた自分がいた。同時に、驚きを感じる自分についても驚いた。

そういえば、オーケンが「歌が好き」「歌うことが好き」とストレートに語る場面を己は見たことがなかったかもしれない。だからこそ尚更、「好き」と語るオーケンに意外性を感じると共に、何だかむず痒いような可愛らしさを感じたのだった。いいな、と思った。

譜面を前に、アコースティックギターを抱え立ったまま歌うオーケン。今日のライブハウスは椅子席と立ち見席が混在していたため、立ち見の客を慮ってずっと立ったまま歌ってくれたのである。おかげで立見席の自分もオーケンの姿をしっかりと捉えることが出来た。この心遣いが嬉しい。

さらに、立ち見の客のために「ゼリーを撒いて、ゼリーの中でぷかぷかできるようにする」「天井から紐がぶらーんと垂れてきてそれに捕まる」「小学校とかに置いてあるさすまたでお互いを支え合う」などなど、素晴らしいアイディアを出して大笑いさせてくれた。個人的にはゼリーの中をたゆたいたい。

今回のライブでは、一曲一曲にまつわるエピソードや豆知識を歌った後に語ってくれた。「蓮華畑」は仮歌のタイトルが「蓮華畑」で、それをそのまま採用したとのこと。こういうことはたまにあるそうで、問題曲「ドリフター」は内田さんか別の誰かが歌っているのを聴いてそれを歌詞に採用したそうだ。また、「アザナエル」は仮歌の段階で歌詞があり、それをもとに今の歌詞に書き換えたのだが、元の歌詞にあった「放浪」の部分が残されているという。

「生きてあげようかな」では、演奏中、語りに入ったところで「このあたりからわからなくなるんだよね」と言いつつ、わざとらしく思い出し思い出ししながら語るというパフォーマンスも。ちなみに今度発売されるベスト盤に収録される新曲二曲のうち、一曲は「生きてあげようかな」に近いテイストとのこと。楽しみである。

「あのさぁ」では、「お客様の中にユニゾンできる人、コーラスできる人はいますかー?」という呼びかけの後、皆で「あのさぁ、あのさぁ、あのねぇ、あのさぁ」を歌う場面も。「あのさぁ」の「さぁ」は短く切り、「あのねぇ」はいやらしく、という指示が出され、オーケンも「あのねぇ」の場面で顔を作っていやらしさを出そうとしていたようだった。いやらしくはなかった。

曲にまつわるエピソードと言うと、聴き手側は「自分が聴いた状況や環境」が結びつくことが多いが、作り手は「その歌詞を書いていた場面」が印象に残るそうだ。「おやすみ-END」はアルバム「レティクル座妄想」のジャケットを描いてくれた友人の死の後に、友人のことを思いながら描いたもので、書きながら見ていた空の景色が思い出されると言う。

「揉み毬」からスパブームの話へ。一時期スパにはまっていたことがきっかけで「揉み毬」ができたという。ただ、スパに通ううちに「自分は男性の裸を見るのが苦手」であることに気付き、足が遠のくようになったそうだ。あと、風呂場で全裸の状態で従業員に「大槻さんのおかげで救われました!!」と熱意をぶつけられるも全裸ゆえ身の置き所がなく困ることがあったことも原因の一つだと言う。そりゃあなぁ……。

中盤あたりで、ゲストの内田さんと水戸さんが登場! チケットをとったときは水戸さんの出演は決定しておらず、ステージで観るまで水戸さんがゲストであることを己は知らなかったので、これは嬉しいサプライズだった。写真を見返してみれば看板にもきちんと記載されていたのに気付かなかった。まさか二週連続で水戸さんの歌声を聴けるなんて! 今日は何て豪華な日なんだろう!

内田さんはクラフトワークを意識した赤いシャツと黒いネクタイ、水戸さんは電気グループを意識したラフな格好、そして内田さんの機材はMac。そう、まさかの! 100曲ライブでも披露してくれたテクノをやってくれるのである! 今日も!

テクノ談義で盛り上がりつつオーケンは退場し、ゲストの二人だけがステージに残される。テクノ……と言うと100曲ライブ用に作った二十曲しかないはずで、それは全部水戸さん持ち歌のはずである。対バンならともかく、ゲストとして登場して主催者もいないまま自分の曲やるってかなりアウェーじゃないか……? 大丈夫だろうか……? と思っていたら案の定水戸さんも不安に思っていたらしく、3-10でカバーした「ロマンティックが止まらない」で盛り上げた後、自分の曲を始める前に前置きを入れまくっていた。

しかしアウェーも何のその。軽快な音楽と力強い熱唱で思いっきり盛り上げてくれたのである。格好良いなぁ!!

内田さんと水戸さんが退場するとオーケンが入場。このあたりだったかな。長年歌ってきたせいで歌い飽きている「日本印度化計画」と「踊るダメ人間」を端折りつつ繋げてやって、あたかもフルでしっかり歌ったような顔をして「たっぷり歌ったぞう!」と冗談を飛ばして観客を沸かせた。

「蜘蛛の糸」が聴けて嬉しかったなぁ。この曲がオーケンを知るきっかけになったので、とりわけ思い入れがあるのだ。だからこそこの日、改めて「蜘蛛の糸」が聴けたのは感無量だった。

「第二章」についての言及も。ある日、ライブで歌ってみようと思って久しぶりに「第二章」を聴き直したところ、自ら作った歌詞ながら「そういうことしちゃだめだよ!」とびっくりし、現在は封印しているらしい。歌詞の少年が更生したら封印が解かれるかもしれないそうだ。

本編最後は「香菜、頭をよくしてあげよう」。この曲の最後の「一人でも生きていけるように」が高くいため声を出しづらいとオーケンは語った。そうして前奏を爪弾き出す。自然、ドキドキしてしまう。そしてついに問題の箇所に差し掛かった。出た!

見事オーケンは歌いきり、会場は拍手で包まれた。ほっとした。やっぱり、嬉しいものだなぁ。

アンコールでは練習中の曲だから、という前置きをして「週替わりの奇跡の神話」。これの「不変の」も声が高く、なかなか難しいそうで、オーケンは何度もやり直して歌いきろうとしていた。

ダブルアンコールでは、ゲストの内田さんと水戸さんと三人で「オンリー・ユー」。数年前の水戸さんのライブ「不死鳥」でオーケンがゲスト参加したときにオーケンと水戸さんが歌った曲である。あのときはエレキだったが、今回はオーケンのアコギでゆったりと。思えばオーケンの弾き語りをこんなにじっくりたくさん聴いたのは今日が初めてだ。トークイベントで数曲聴くことはあるもののそれも頻繁にではない。だから尚更びっくりした。いつの間にか、人を交えて弾き語れるほど上達していたのだなぁ。すごい。

何年か前まで、全く楽器が出来なかったのが嘘のようである。同じように数年後、声帯ポリープの手術を受けた日が遠い過去にしか感じられない日が来れば良い、と思ったのはライブハウスを出て電車に乗って家に帰って風呂に入って人心地ついた後で、終わった直後はひたすら楽しく、面白かったー笑いまくったー最高だったーという感想しかなかった。オーケンと水戸さんのトークの勢いと面白さは留まるところを知らない。特に二人のMC談義の聞き応えは素晴らしかった。

あ、そうそう。ついにこの日チェキを買ってしまった。二枚。大事にとっておこうと思う。ふふふ。



日記録2杯, おそ松さん, 日常

2016年7月31日(日) 緑茶カウント:2杯

おそ松さんにはまっている、と言うと驚かれることが多いのは、人が想像するおそ松さんのターゲット層と己がずれているからだろうか。そうして驚いた人は「ものすごい人気だよね」「全員ニートって本当?」「人気の男性声優がたくさんキャスティングされているそうだね」「女性人気が高いんでしょう?」「pixivの投稿数がすごいらしいね」「グッズがすごく売れているらしいね」とその人が知っているおそ松さんの情報を己に与えてくれる。なるほど、そのように知られているのか、とわかるのは楽しい。

今日は「おそ松さんって腐人気が高いんでしょう?」と聞かれた。腐人気。やおい的な楽しみ方でも人気を博している、という意味である。それに己は頷いた。深く探ってはいないが人気があるのは知っているからだ。しかし知ってはいるが、何故やおい好きな方々からの人気が高いのか、まで聞かれるとわからない。わからないが質問を受けてしまった。受けたからには何かしら答えなければならない。顎に手を添え、思案してから口を開いた。

「男性が六人も出てきて、それぞれの関係性を読み解き想像しやすい……から、とか?」

答えつつ頭の端でもう一人の自分が自分自身に突っ込みを入れる。何故お前、真剣にそんなことを分析しようとしているんだよ、と。そして突っ込みを入れられている自分自身も気付く。いやちょっと待て、関係性も何もこいつら六つ子じゃん。兄弟じゃん。よく考えたらすげーな。と。

質問者は己の答えに納得してくれたらしく、今度は新たな質問を投げかけてきた。「おそ松さんの声優の人、すごく人気で、結婚していたことがバレてこの間大騒動になったんでしょう?」なるほど確かに最近そういった出来事があった。あれはチョロ松役の人だった。ありましたありました、と己は頷くと、さらに質問が投げかけられた。

「その大人気の人って、やっぱりすごいイケボなの?」

イケボ。イケメンボイス。イケメンが発するが如き格好良い声、という意味である。多分。ちゃんと調べてないけど多分。イケボか否か。己は脳内でチョロ松の声を再生した。脳内でチョロ松は大量の文字数を早口でまくし立てて突っ込みを入れまくり絶叫していた。イケボ……イケボ……イケボ……?

「イケボなのかもしれませんが、突っ込みと絶叫が多いキャラクターなのでようわからんかったです」
「へー」

その後話は「聖☆おにいさん」の話題に移り、作者の経歴という情報を己は新たに得て、なるほどなーと思いながら道をほてほて歩いたのであった。