日記録0杯

2018年2月17日(土) 緑茶カウント:0杯

良いかい、何事も早め早めが肝腎だ、風邪は引き始めの予防が大切だとも言うが、あまりに早く行動してもそれはそれで問題なんだぜ。

寒気がした。もともと花粉症の薬をもらいに行かなければならなかったこともあり、病院に行って診てもらった。熱はなく、咽喉も腫れておらず、咳もくしゃみも鼻水もない。まぁ風邪の引き始めでしょうと葛根湯と花粉症の薬をもらってそのまま帰宅。まぁ何事もなくて良かったなと安心しつつ加湿器に水を入れ部屋着を着込み、暖かく過ごそうとしたところで……ゲッホゴッホゲッホ。

咳。

どうやら症状が出る前に病院に行ってしまったらしい。はーっくしゅ。あ、くしゃみ。うわーうわーうわー。あ、鼻水。ということはこれ、葛根湯よりも強い薬が必要だったんじゃないか? と焦りつつも、どうせ午後は休診で、症状が出るまで待っていたら病院には行けなかったことを考えればどっちにしたって同じなのだが、何だろう、この徒労感。

とりあえず栄養ドリンクを飲んで果物を食べて栄養を摂って寝倒した。どうにか、悪化させる前に治したい。



日記録日常,

2018年2月12日(月) 緑茶カウント:0杯

調理へのハードルがわりかし低い飲兵衛ほど最悪な生き物はいない。何故なら、ビール三本呑んで気持ち良くなってから、まな板と包丁を取り出して冷蔵庫を開け、フライパンを火で炙り、後の皿洗いの労苦も厭わずつまみ作りを始めてしまうからだ。

誰かって、自分のことである。やめろ、太るぞ、まずやめろ。

そうして本日できたつまみはガーリックトースト。冷凍していた食パンを切り、バターとオリーブオイルをレンジにかけて溶かし、冷凍していたニンニクの粒を削って混ぜたものをアルミホイルに乗せたパンにトロトロとかけてトースターで五分チン。そうしてこんがり焼けたら乾燥バジルを振って彩りをプラス。乾燥バジルってほとんど彩りのためだけのものだよなぁ。

で、ビールで乾杯。深夜に。太らないわけがない、と知りつつ作ってしまった自分を責めつつ、あーあーと嘆きながら今日も楽しい宴が始まるのであった。

かん、ぱい。



日記録0杯, 日常

2018年2月11日(日) 緑茶カウント:0杯

聞いてくださいよ奥様。今日でこのサイトを開設してちょうど十五周年ですってよ。まぁ十五周年! とすると、この方は十五年もいったい何をやってきていたのかしら!

いや何をやっていたんだろうね、つったらひたすら日記を書いていたわけで、開設当初はイラストサイトにするつもりが絵を描くよりもずっと日記を書くことの方が多く、毎日毎日あれこれ書き続けた結果、そっちの方が得意になって、思いがけぬところで役に立ったり、生きる糧になったり、予想外のことが起きている。

で、これからどうするかと言うと、今後も日常のあれこれを書いたり、ライブの感想をしたためたり、面白いと思ったものについて書いたり、そんなことを趣味として続け、楽しく二十周年を迎えたいなぁと。あぁ、十五周年。もう何年かで自分の人生の中で、このサイトを運営している日々の方がそうでない日々よりもずっと長くなるのだなぁ、と思うと楽しい。

まぁ何も気負いもせず、楽しく趣味を満喫していくさ。これからも。五年後も。



日記録0杯, 日常

2018年2月10日(土) 緑茶カウント:0杯

一人で外食をしたことがない、と二十代半ばの女性が言った。その声には自負するものもなければ負い目もなく、ただ事実を淡々と述べているだけで、それを聞いた己は「へー」とこれまた平坦な声で答えたのであった。

話を聞くと、その人にとっての外食は誰かと一緒に行くことがあくまでも前提にあるそうだ。故に一人でも入りやすいラーメン屋やファーストフード店も一人では尻込みすると言う。「ラーメン屋って、むしろ一人の方が入りやすくないですか?」「そんなことない! 無理ですよ!」

ちなみにその人も自分も一人暮らしで、一人の生活には慣れている。なるほど。一人暮らしをしていれば一人での行動が当たり前になるので誰でも一人であちこち行けるものと信じていたが、必ずしもそうとは限らないのだなぁ。

一人でどこへでも行けることは自由を手にすることである。しかし外食を誰かと行くものと捉えれば、自由の代わりに外食に付随するのはレジャー要素で、特別感を得られるとも考えられる。己が当たり前のように一人で行くラーメン屋もその人にとっては特別な一瞬で、それぞれ違う楽しみ方をしながら味わっていると思うと面白い。

ということを、居酒屋のカウンターで一人、ビールを傾け餃子をつまみながら思ったのであった。



未分類0杯, のほほん学校, 大槻ケンヂ, 非日常

大好きな人の誕生日を、同じ空間でお祝いできる幸せを噛み締めた夜である。

今日のオーケンは終始ふにゃふにゃほわほわしていて、仲の良いゲストに囲まれとても楽しそうにトークをしていた。オープニングでは「接吻」「君は薔薇より美しい」をカラオケでニコニコ歌い、エンディングではゲストの増子さんとノブさんと三人で「銃爪」を熱唱、最後はカホンを叩くノブさんとアコースティックギターを抱えるオーケンの二人で「オンリー・ユー」が演奏された。

オーケン曰く、ご機嫌なときでないと歌えない「接吻」「君は薔薇より美しい」を、それはもう楽しそうに歌いきる様子を楽屋で観ていた怒髪天の増子さんが苦笑いをしながらステージに呼ばれるおかしさよ。増子さんからは誕生日プレゼントとして仏具を連想させる素敵な湯呑みと吸水性の良いタオルが、その後に呼ばれた人間椅子のノブさんからは健康を気遣ってフルーティーなお酢の三本セットと入浴剤の大容量セット、そしてマンホールカードにロープウェイカードが贈られた。湯呑みを見て「親父の仏壇にこういうのがあった……」と何とも言えない顔をするオーケンがおかしかった。一番嬉しそうだったのはお酢だったなぁ。マンホールカードとロープウェイカードにも形容しがたい表情をしていた。

今日のトークはとにかく、増子さんがすごかった。回転の速いこと速いこと。ROOTS66の集まりでも増子さんの周りに人が集まってきて、何か面白い話を聞かせてほしいと期待の面持ちで見つめられ、要望に応えてトークをした結果本番前に咽喉が疲れてしまう、というエピソードが披露された直後になるほどこういうことか、とすぐさま納得させられた。オーケンが投げたものにいち早く返し、ツッコミを入れ、話をどんどん展開させていくのである。故に、オーケンと増子さんに挟まれて座るノブさんが「俺が一番得してる!」と高速でラリーが交わされる爆笑トークの渦中で目を輝かせていた。

あまりにも展開が早いので「あぁ、その話もっと詳しく聞きたかった!」と惜しい気持ちになるシーンもあった。例えば仮面ライダーとか、仮面ライダーとか! ちなみに増子さんは友人の子供にオーケンの演じる最上魁星を指して「この人友達なんだよ」と話したら株が上がったそうで、ありがとうとオーケンにお礼を言っていた。

トークは仮想通貨を作る話にエンケンさんの追悼ライブ、ROOTS66の中でオーケンが先輩扱いされる話、未だに学年が重視される話、水際では無敵な吉川晃司や、ダムカードやマンホールカード、カレーの話などなど。これらがすごい勢いで転がり、展開していく迫力のすごさったら。いつも楽しいのほほん学校だが、ここまで終始大笑いし続けたのは初めてかもしれない。

オーケンは完全にリラックスしきっていて、増子さんの鋭いツッコミにたじたじとなりながら、眠い目をこするような仕草で「弱ったなぁ」と言いたげにトホホな表情を見せていた。かと思えば長引くトークをきっちり仕切り、次のコーナーへ移る場面も。イベントは全体で二時間半で、それはもう、最高に楽しい時間だった。

ちなみに今日この日にオーケンが一番食いついた場面は、オーケンがお風呂で愛読している古武術の雑誌「月刊秘伝」を、怒髪天のメンバーも読んでいると増子さんが話した瞬間である。あのとき、本当に文字通り身を乗り出していた。……仲間を求めているのだなぁ。

印象的だったのは最後の「オンリー・ユー」で、「人間っていったい何だろう」の部分を今のオーケンになぞらえて変えていたこと。じーんとするとても良い歌詞だったのに、記憶できなかったのが悔やまれる。

それにしても思うのは、この猫背でやわらかく椅子に座り、足を揃えてほにゃほにゃふわふわしている人と、ドラムセットを背にステージでマイクを握り、眉を吊り上げてシャウトする人が同一人物であることの不思議さである。仮面ライダーの映画で「バイカイザーとなるのだー!!」と悪い顔をして叫んでいた人と同一人物であることの不思議さである。そうなんだよなぁ、同じ人でなんだよなぁ。今日はまたとびきり、滑舌がゆるゆるしていたなぁ。

筋肉少女帯のオーケンも、のほほん学校のオーケンも、アコースティックギターを抱えるオーケンも、原稿用紙に想いや物語を描くオーケンも、「オレにカレーを食わせろ!」とシャウトしているにも関わらずカレーが胃に重くなってしまったオーケンも、細かな文字を読むためにぐっとマンホールカードを目から遠ざけるオーケンも、どのオーケンも大好きだ。その姿を活躍をいつまでも眺め、応援したい。

五十二歳のお誕生日、おめでとうございます。これからもずっと健康で、良いことばかりが起きますように。