2013年9月22日(日) 緑茶カウント:2杯
あのひと時の謎のムーブメントはいったい何だったのだろう。
友人の結婚式があった。これまでにいくつかの結婚式には参加したことがあるが、皆高校の部活仲間のもので、大学のサークル仲間の結婚式は今回が初めてである。そして久しぶりに集まる面々。披露宴ではそれなりにかしこまっていたが、二次会三次会では当時の阿呆なノリが見事に蘇りはっちゃけて、何故か自分は頭を撫で繰り回されまくっていた。
結婚式ということで前日に美容院に行き、スッキリ短く切った髪をジェルで固めてツンツンに立てていた。まぁ、気合いはそれなりに入れたが大学時代と変わらない髪型だ。もしかしたら懐かしかったのかもしれない。二次会で隣に座った友人が、固さを確かめるかのように頭をポンポンと軽く叩いた。その友人とは直前に肩をがっつり組み合ってふざけていたので、その程度のスキンシップは今更特に気にならず放っておいた。すると今度は髪をぎゅっと掌で押しつぶし、手を離す。友人は髪を寝かせようとしたようだが、圧力に負けず髪はしっかり立ち上がったらしい。
「固いなー」「すごいな、全然潰れてない」「そのまんまだよ」とその様子を見て言う友人達。そして再度掌でぎゅっと押しつぶす友人。しかし負けない髪。今度は両手で押しつぶす友人。負けない髪。両手でわしゃわしゃ撫で繰り回す友人。加勢に入り、後頭部を押しつぶそうとする別の友人。そうして何故か自分は二人の友人によって頭をぐるぐる撫で繰り回される状態になっていた。
何だこれ。
「おいこらちょっと、わざわざね、ちゃんとジェル使って髪整えてんだから潰すなよ」と言うと「じゃあ俺は逆立ててあげよう」と言って後頭部を押しつぶしていた友人が襟足から頭頂部に向けて掌をわっしゃわっしゃと動かし髪を逆立ててくる。その間も頭頂部は両手でわしわし撫でられ続けている。何だこれ。どうして自分は二人の人間に頭を撫で繰り回され続けているんだ。しかもこいつら、そんなに酔ってないんだぜ。
とはいえ嫌だったかと言えば全く嫌では無く、むしろ楽しいひと時で、こんなものは余談に過ぎない出来事だが、とても良い結婚式だった。新郎新婦に幸あれ。