日記録5杯, 日常

2013年10月22日(火) 緑茶カウント:5杯

病院の帰り道、ふらりと立ち寄った古道具屋の軒先に、それは素晴らしい踏み台が置かれていて、己は一目惚れしてしまったのだった。

ずっと踏み台が欲しいと思いつつ、それは年単位で思いつつ、なかなか理想のものが見つけられずにいた。金属が剥き出しになった脚立は違う。チープなプラスティックも嫌だ。木で出来て、ニスの塗られた立派な踏み台が欲しかった。だが、なかなか理想の踏み台に出会えずにいたのである。

そしてついに出会った。それはまさしく理想そのもの。木の色は明るく、角は丸く磨かれていて、ニスが塗られた表面はツヤツヤと光っている。しげしげと眺めるも傷は無い。しかも踏み台は二段になっているのだが、一段目は折りたたむことで内側に収納することが出来る。抱えると結構な重さで、これはかなり丈夫だろう。この見事な品がたったの千九百五十円。

即決だった。代金を支払い、重い踏み台を肩に担いでゼーゼー言いながら帰った。よりにもよってこんな買い物、体調不良のときにやるなんて、と思いつつも、部屋に置けばそれは見事な存在感で木の艶が美しく、上に立てばどこもかしこも手が届き、己はひどく満足したのであった。



日記録3杯, 日常

2013年10月21日(月) 緑茶カウント:3杯

「これは……いったい何でしょうね」
「あぁ、骨、骨かな」
「あなた骨大きいですねえ」

どうやら己は骨が大きいらしいということがわかったが、レントゲンの目的は骨のでかさを確認することでは無く、肺の様子を見ることだ。幸い、肺に影は無く、長続きする咳の原因は肺に無いことがわかり、恐らく咳喘息だろう、という診断が下された。

風邪、気管支炎、咳喘息と華麗に移行していくが咳が続くという事柄だけは変わらず、気付けば月初に体調を崩し、そのまま回復することなく月末を迎えようとしている。十月に入ってから土日は家で休んでばかりでなかなか外にも出かけられないのがつらい。そろそろ新しい服を買いに行きたいのだがそれもままならず、全く困ったものであるよな。



日記録4杯, 日常

2013年10月20日(日) 緑茶カウント:4杯

長年使用している目覚まし時計の様子がおかしい。数日前のことである。目覚ましの音に反応して目を覚ますと時計は七時を指していた。しかしこんな時間にベルが鳴るよう設定した覚えは無い。いつの間にか設定をいじってしまったのだろうか、と思いつつ寝直した。その後数日体調不良により、目覚ましをセットせずに深く深く睡眠を貪る日が続き、昨日になって数日振りに、病院に行くために目覚ましをセットした。起床時間は十時半である。

ところが目覚ましが鳴ったのはまたしても七時。確かに十時半に設定したはずなのに。まじまじと液晶に表示された時刻を見ると、いつの間にやら七時に設定し直されている。と、いうことは先日七時に起こされたのも自分の設定ミスでは無いようで。どうやら時計がおかしくなったらしい。

それとも何か。人間らしくしろ、ヒューマンらしくしろ、せめて七時には目を覚ませ、という訴えなのだろうか。とはいえ七時に起きるなぞ旅行か何かがあるときのみ。いくら希望されたとてそんな時間に起こされては困るのである。何せ日付が変わってから寝るのだから。

天の声か故障か知れぬが、毎度毎度七時に叩き起こされてはたまらないのでしばらくは携帯電話のアラームを利用することにした。こちらも七時に鳴り出したら仕方が無い、観念しようじゃないかと思う、と心にも無いことを書いて。



日記録3杯, 日常, 漫画

2013年10月19日(土) 緑茶カウント:3杯

やばい、ヘルシングが面白い。いや、やばいことなど何も無いのだが、やばい。思わず語彙が少なくなってしまったが、四巻から加速度的に面白さが増して行き、五巻を買った翌日に同じ本屋で六巻を購入した。そして今は七巻を読みたくてたまらない衝動をじっと抑えるのに必死になっている。一気に読んでしまいたいが、たった十巻しか無いのだ。一度に一口に味わってはもったいない。もっとゆっくり味わわなくては。でも読みたい。

六巻で、鼻血を出しながら単身剣を片手に化物の大群に向き合い、啖呵を切るインテグラのもとに現れた宿敵・アンデルセン神父の咆哮。ゾクゾクした。ルークを歯牙にもかけず圧倒的な強さで叩き潰すアーカード、命令と称して弱ったセラスに血を飲ませるインテグラ、少佐の狂った大演説、咽喉を噛まれ吸血される魔弾の射手、臆病なりに部下を思いやりながら最期まで戦ったペンウッド卿、見所を数え上げればキリが無いが、現状、一番高揚したのが件のシーンである。

時折弱さを見せながらも非常な指揮官に徹し、命令を下す姿も人間らしくて美しいが、指揮を執るだけでなく自ら戦う力を持っていることも素晴らしい。特に、髪が完全にストレートになってからのインテグラの格好良さったら他に無い。何て凛々しいのだろう。そして、何て面白いのだろう! 己は七巻を買うべきか否か。あぁ、衝動を抑えるのが難しい。



日記録2杯, 日常

2013年10月16日(水) 緑茶カウント:2杯

横になると咳が止まらなくなり、勢いのあまりに涙が出てえづきそうになる。肺の中身が裏返るのでは無いかと錯覚するほどだ。脳は睡眠を欲しているのにいつまでも眠れず、横になりたいのに横になれない。仕方なくしゃがみこんだり立ったり座ったりを繰り返し、へとへとにくたびれながら朝を迎えてしまったのが数日前のこと。咳のせいで一睡も出来ないなんて初めてだ。

あまりに苦しく、いくつかの方法を試した結果、何とか眠ることが出来るようになった。一つは姿勢。一つはのど飴。うつぶせの姿勢になり、クッションにあごを乗せ、胸と敷布団の間に隙間を作ると苦しくない。だったら仰向けになれば良さそうなものだが、仰向けになると咳が出るのである。この姿勢が一番楽だった。

そのうえでのど飴を舐める。歯を磨いた後に、それも布団の中で飴を舐めるなど本来であれば避けたいが背に腹は変えられない。のど飴をゆっくり舐め、唾液で咽喉を潤すことで咳が抑えられる。飴があるのとないのとでは全然違った。流石、のど飴の名は伊達じゃない。

全く、早く楽になりたいものだよ。