日記録3杯, 日常

もうちょっと柔らかく言えば良かったかな、と若干後悔している。

結論から言うと友人と絶交したのである。高校で同じ部活になり、高校時代はさほど親密に付き合っては無かったが、偶然同じ大学に進むこととなり、とはいえ自分は浪人したため一年遅れての入学となったが、そこから呑みに行ったり遊びに行ったり、相談したり相談に乗ったりと、付き合いが始まったのだ。

大学卒業後は住む場所も遠くなったため、頻繁に連絡を取ることは無くなったが、盆や正月といった機会に会ったこともあった。しかしなかなかタイミングが合わない。結局、大学卒業後に会えたのは二回だったか。一回は共通の友人の結婚式、二回目は二人で約束を取り付けてカラオケで。

会えなかったが去年の夏と今年の正月にも約束はした。ところが夏は友人が体調を崩し、当日にキャンセルの連絡。体調不良じゃ仕方が無いと納得したががっかりした。そして正月、どうせなら皆で集まろうかと企画したものの、また当日になって「行けない」の連絡。しかも今度は体調不良では無い。実は今日集まる面子の中に会いたくない人がいたため行けない、というものだった。

もうがっかりである。せめてそれを最初に言ってくれれば調整がついたのに、どうしてよりにもよって当日の朝に言うのか。こんな機会が無ければ滅多に会えない距離にあると言うのに。

そしてがっかりすると同時に、「友人に会いたい」という欲求が熱が冷めるように消えて、一切の関心が無くなってしまった。

またタイミングが悪いことに、そのときはやたらと周囲の友人達がドタキャンや遅刻をしまくっていて、というのももともと結構時間にルーズな友人が多かったのだが、それにしてもこれはどうかと思うほど一定期間にドタキャン・遅刻が集中し、普段よりも余計に怒りを感じやすくなっていたので、それも関心が消えた原因の一つだろう。

その数ヵ月後に友人から結婚報告のメールが来たが、メールの返信を書く気力どころか、お祝いの気持ちさえも起こらなかった。もともと結婚式自体が苦手というのもあったが、何の感慨も生じない。ただ嫌な気持ちになって携帯電話を畳んだ。友人のことを嫌いになったわけでは無かったが、しばらく距離を置きたかった。

返信をしなかったので再び友人からメールが来たが、それも見なかったことにした。まだ何も言いたくないし、何もしたくないし、何もやる気が起きなかった。とにかくうんざりしていたのだ。

といったことを全て友人に馬鹿正直に洗いざらい伝えたのが今日である。携帯電話に電話の着信があり、メールを送る程度の気力は回復していたので着信について問うメールを送り、結婚式について問われたときに、返信しなかった理由をを話さなければならなくなったため包み隠さず全部伝えた。

友人はドタキャンに関して自分の非を認めたが、今日までずっと返信せず理由も話さず無視を続けていたことに対して怒りと嫌悪を表明した。お祝いの一言も無かったことを怒った。そこへまた自分が「当時は返信する気力もお祝いの気持ちも起こらなかった」ことを無神経に伝えたのである。

数通のメールのやり取りを終え、友人から絶交宣言を受けたものの、自分自身も友人への関心が薄れてしまっているためそこはあまりショックでは無いのだが、自らの対応に関してはまずかったなと後悔しつつある。とりあえず全部説明しようと思い何もかも伝えたが、今思うとあまりにも無神経だった。何でもかんでも話せば良いってもんじゃない。悪いことをしたと思う。

あー、だめだな。大切にしたかったんだけどな。失敗したな。

日記録3杯, 日常,

いっそのこと、一生それを口にせぬまま生涯を閉じてしまうのも面白い。

と、思ってから、偶然今までの人生の中で食べる機会に巡り合わなかった菓子「カントリーマアム」を一生食べずに死ぬことを小さな目標として掲げていたのだが、「良かったら召し上がってね」との言葉とともに二つ頂いてしまい、我ながら非常にくだらないとは思うが、どのように対処しようか悩んでいる。

それは間違いなく善意であり好意であって、有難いことであるのは間違い無いのだが、受け取ったときの心情を正直に述べるなら動揺した。そして菓子を手にしつつ、まぁこれも良い機会だし、確かにあれを一つの目標としたが、意固地になるようなものでは無い。ここは美味しく味わってしまってカントリーマアムに対する執着なんぞ忘れてしまえばよろしかろう。

と、思いつつ掌のカントリーマアムを静かにテーブルの上に置いた。
自分は結局カントリーマアムを食べることが出来なかった。

阿呆らしいこととは思うが、「一生カントリーマアムを食べずに死ぬ」目標を達成することを、己は密かに楽しみにしていたのだ。くだらないからこそこれを頑なに守りたかったのだ。だからどうしても食べられない。食べないことでカントリーマアムへの義理を貫きたい。しかしカントリーマアムへの義理って何だ。そもそもカントリーマアムとは接点がほとんど無かったことが事の発端であったと言うのに。もう何だかわからない。

そういうわけで、カントリーマアムが欲しい方、いらっしゃったらお申し出ください。あげます。

日記録3杯, 日常

こんなに酷く苦しめられてそれでも尚手放せないのは便利さゆえ、しかし今回ばかりは今までの辛さの比では無く、こんなに痛くてたまらないものが無害であるわけが無い!! と涙と鼻水を垂れ流しながら電車の中で一人叫び出したい気分に陥るお昼前。あぁ、せめて座るだけのスペースがあったなら、もう少し負担が軽減されたかもしれないが、不運なことにその日に限って電車が混んでいたのだよ!

単純な苦しみ。ハードコンタクトレンズ装着時、よりにもよって両目にゴミが入った。それだけ。それだけだが、揺れる車内ゆえ目薬も差せず、無論コンタクトレンズを外すなどもってのほか。ただただ両目を抑えて激痛に耐え忍ぶしか道が無く、涙がボロボロ流れるもゴミは流れない。いつしか繰り返される自問自答。何故こんな異物をわざわざ目に入れてるんだ! よく考えろ! あんな異物を入れる設計で作られてないだろ、目は! 無理があるんだよだからたかだか小さなゴミの一つが入った程度で地獄の苦しみがやってくるんだよ! でもやっぱり便利だから! 眼鏡は楽だけど似合わないんだよいや似合いすぎて本当にオタク丸出しになるんだよ! 何だよどうせオタクなんだから今更取り繕うのが悪いんだろ居直れよ! そうは行くかバカヤロォオオオうわあああああいってええなあああああまたずれた痛い痛い痛い痛いもう誰でも良いから早くこの苦しみから解放してくれ!!

ゴミが流れたことで痛みも落ち着き、何とか平静を取り戻すことに成功したが、こんなに辛かったのはコンタクトレンズの内側に出来た小さな傷がもとで眼球にこれまた浅い傷が出来たとき以来だ。いつか目薬を差すだけで、薬の膜が眼球を覆ってレンズの役目を果たし、視力を矯正してくれる、なんてものが出来ないかなぁ。持続時間は四時間程度で良いので。誰か開発してください。

日記録3杯, 日常

車酔いしやすい自覚がありつつも学生服を着る年頃になってからは随分マシになり、準備と用意さえしっかりすれば滅多に酔わなくなったのだが、油断した。久しぶりにやられた。車酔いでこんなに苦しんだのは一体何年ぶりだろうか。

しかしこれも自業自得。だってこんなに準備と用意が出来ていなかったのだから。

●体に若干昨夜の酒が残っていた。
●締め付けのきつい服を着ていた。
●ズボンのベルトをしっかり締めていた。
●乗車前にトイレに行かなかった。
●乗車前に清涼飲料水を五百ミリリットル飲んだ。
●ミントガムを常備していなかった。
●車内で文字を読んだ。

体も脳も空っぽに近い状態で、もっと言うなら意識だって飛ばしている状態がベストであると言うのに……! 最低ミントガムは口中に常駐させているべきであったのに、それすら怠っていたとは不覚にも程がある。せめてベルトを外せと言いたい。言いたいが後の祭り。たったの三行程度なら読んでも大丈夫と思った自分が甘い。甘いと思いつつ情けない。だが流石経験を積み重ねただけあって、酔った後の対処は我ながら心得たものだったと思うが理想はそんなもんを積み重ねずに済むことだ。せめて二度と、いやなるべく、これ以上積み重ねずに済むことを願いたい。辛かった。