未分類筋肉少女帯, 非日常




今年最後の筋少ライブに行ってきた。毎年この天皇誕生日に行われるライブは少し特別で、開演前や終演後にクリスマスソングが流れたり、オーケンがクリスマスにちなんだMCで客をいじったり、橘高さんがアンコールで真っ白なドレスに身を包んだり、橘高さんとドライブ出来る権利が抽選で一名のみ手に入れられる福袋が物販で販売されたりする。去年一昨年は都合により参戦出来なかったため、今日リキッドルームに行けることをそれはもう嬉しく思ったものだ。

楽しい時間はあっという間に過ぎてしまった。楽しいと言いつつ前方ゾーンに突っ込んだため半分は戦っていたようなものだが、いやあもうなかなか、今年最後で皆気合が入っているのだろうか、いつもよりもきつかったように感じる。アンコールでのサンフランシスコ、釈迦の流れはとりわけすごく、釈迦での折りたたみでは激しさのあまり転倒しそうになった、何とか踏ん張ったが、あれはすごかったなぁ。

そして手にした戦利品。アンコールでおいちゃん、橘高さん、内田さんがそれぞれお菓子をオーディエンスに投げ、うち一つを手に入れることが出来た! 橘高さんの投げた飴である。さらに! おいちゃんが差し出したギターに触らせてもらうことも出来た! 今までギターを差し出す場面は何度も目にしたが、距離があるため触れることが出来ずにいた。それが! ついに!! 必死に手を伸ばして良かった!!

さて、以下は記憶している限りのセットリストである。とはいえ、正確かどうかはわからない。蜘蛛の糸とバトル野郎の位置は正直ちょっと自信が無い。

アウェーインザライフ
ワインライダー・フォーエバー

日本印度化計画
カーネーション・リインカーネーション
心の折れたエンジェル

くるくる少女
ノゾミのなくならない世界
サボテンとバントライン

筋肉少女帯あるある(少女の王国に乗せて)

新人バンドのテーマ
爆殺少女人形舞一号
Guru~最終形~

イワンのばか
蜘蛛の糸(皆で大合唱)
バトル野郎~100万人の兄貴~

これでいいのだ
労働者M

~アンコール~

俺の罪
SAN FRANCISCO(エピローグ)
サンフランシスコ
釈迦

クリスマスに(正確にはまだ天皇誕生日だが)よりにもよって蜘蛛の糸の大合唱もなかなかひどいと思ったが、本編ラストに労働者Mを持ってきて「働け働け~働いて筋少にお金をつぎ込め~」と煽るオーケンは結構! 蜘蛛の糸とは別の意味で! ひどかったと思います! 「労働者M」をやると宣言したとき客席から「おー」とも「うわあ…」ともつかない声が聞こえたが、あれは喜びかげんなりか、どっちの声だったのだろう。格好良い曲だとは思うが、正直クリスマスにはあまり聴きたく無い曲である。

クリスマスにちなんだMCとして、オーケンによる筋少ファンの分析トークが始められたのは「心の折れたエンジェル」が終わった後だったか。「筋少のお客さんはどちらかと言うとリア充死ねって方だよね!」なんてひどいことをおっしゃるのか。そして「次の曲は妄想に囚われた女の子の曲です………まぁ筋少ってそんなのばっかりだよね」と自虐ネタに落として「くるくる少女」「ノゾミのなくならない世界」に、「サボテンとバントライン」! 「ノゾミのなくならない世界」は何となくやるような気がしていて、同時にやってほしいと願っていたので嬉しい限り。ドコドコと疾走するドラムが気持ち良い。

大阪でやったライブで「筋肉少女帯あるある」というギター漫談のようなネタをオーケンが披露したそうで、流石大阪と言うべきか、ナイスなツッコミがポンポン客席から入ったらしい。しかしここは東京で、それをオーディエンスに期待するのは酷なこと、ということでメンバー唯一の関西人である橘高さんにツッコミを入れてもらい、それに追随するかたちで客席もオーケンにドシドシツッコミを入れることになった。ネタ自体は「ファンと自称している人がブログで筋肉少女帯の帯の字を間違えている」「おいちゃんが定位置にいない」「ワダチが何故か特別扱いされる」など。他にもあった気がするが忘れてしまった。

今回の個人的なハイライトは「爆殺少女人形舞一号」。この曲だけは目を閉じて聴いていたい。ライブで聴くたびに、初めてアルバムで聴いたときの「筋少はこんな曲も作れるんだ」と思ったときの感動が蘇る。

Guruはオーケンのお気に入り具合とファンの間での評判の高さに反して、自分の中ではあまりピンと来ない曲なのだが、今日はやけに良いなぁと感じた。そのうえで改めて思ったのだが、自分はGuruの曲自体は好きなのかもしれない。ただ歌詞が綺麗すぎると言うか、何か違和感があるのである。それがどうにもしっくり来ないのだ。

Guruの後、フェスで「筋肉少女帯の大予言」とその日限りの改名をしたことと、マヤの予言が外れたことを繋げ、では今日ここで筋肉少女帯の大予言を再現しよう! 筋肉少女帯の大予言はマヤの予言と違って必ず当たるぜ! とオーケンが煽る。おお、オーケンは何を予言してくださるのか………と期待が満ちた瞬間、あの男が北の国からやってくると予言! あの男とは………もちろんイワンだ!

イワンか!

いや、ちょっとここで新譜の発表が来るかなーなんて期待してしまったのだよ! 来年のスケジュールが来るかなーと思ってしまったのだよ! イワンに罪は無いが少しずっこけそうになった。新譜作ってくれないかなぁ。

とはいえ、来年はデビュー二十五周年記念ということで、ちょっと面白いことをやる予定らしい。三月のライブも発表されたので、まだ期待は出来るかもしれない。心待ちにしているのだよ。どうか来年こそお願いします。

アンコールではオーケンが血染めの白衣に黒縁眼鏡という出で立ちで登場。映像での知識でしか無いが、仏陀Lの頃の雰囲気があって怪しくて格好良い。と、いうことはやってくれるかなと思ったらまさかサンフランシスコと釈迦を続けてやるとは! これはもう盛り上がらないわけが無い。「俺の罪」「SAN FRANCISCO(エピローグ)」で落ち着いていたオーディエンスがいきなり爆発した。自分も含めて。

「SAN FRANCISCO(エピローグ)」はオーケンが台詞を語るとステージから姿を消し、アコースティックで演奏された。今回のライブは定番曲が多く、自分が初めて聴いたのはこれだけである。「うわあ、これが聴けるんだ!」という大きなサプライズは無いが、これはこれでやはり楽しい。

そうそう、アンコールでおいちゃんは赤いミニハット、橘高さんは大きな赤いリボンと赤いケープを身に付けて登場したのだが、あれはアンコールの始めだったか終わりだったか。おいちゃんは開演直後にもミニハットを付けていて、「いかにもクリスマスらしいなぁ!」と嬉しく思いながら眺めていたのでアンコールではさほど驚かなかったのだが、橘高さんの格好には度肝を抜かれて変な声が出た。何がすごいって似合っていることである。不自然に若いわけでは無く、きちんと年齢を重ねた面立ちをしているのに、しっかり調和しているのだからすごい。良い歳のとり方をしている人だと思う。

手に入れた飴は目玉おやじの貯金箱にお供えした。一緒に以前手に入れた橘高さんのピックもお供えしてある。そういえばこのピックも三年前の今日のライブで手に入れたのだった。またクリスマスプレゼントをいただけることになろうとは。この飴はいつ食べようかな。

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最高に楽しいライブだった。

昨日はオーケンの状態がわからなかっただけに、ハラハラしながらライブに臨んだのだが、昨日一日何事も無く楽しめたことで不安要素が排除され、気持ち良く満喫出来たのだろう、と個人的には思うが、やっぱライブそのものが良かったなぁと思う。激しい曲があって、和やかな曲もあって、意外な曲もあって、MCも楽しく、バランスが良かった。笑ったり騒いだり暴れたりでとても楽しい二時間半だったのだ。

今日は内田&橘高ナイトということで、そそくさと下手側に陣取った。恐らくヘヴィ~メタルが大量に演奏される今夜、上手側に身を置いたら間違いなく荒ぶる人々の波に飲まれて死んでしまうだろうと踏んだのだ。よし、今日は下手でゆったり観よう! と思ったけど激しかったね!! 下手ってこんなに激しかったか? とびっくりするくらいだった。

再結成後、今日まで演奏されなかったのは「大変だから」という理由だったポルカメタルの「ノゾミのなくならない世界」。これが「家なき子と打点王」「小さな恋のメロディ」に続いて演奏されたのだ。「ノゾミのなくならない世界」は今回Tシャツが作られていたが、Tシャツになったからと言って演奏されるとは限らないのが筋肉少女帯である。一度聴いてみたいものだが、ハードな曲だし、やってくれないかなぁと思っていたらまさかの実現。イントロが始まった直後の会場の沸き立ちたるや凄まじかった。全員が一斉に飛び跳ねだして拳を振り上げ、合いの手を叫ぶ。定番曲の「釈迦」「サンフランシスコ」「イワンのばか」に引けをとらない盛り上がりだった、と言ったら言い過ぎだろうか。あれは……気持ち良かったなぁ………。

始まりの方のMCで、橘高さんにお手柔らかにお願いします、みたいなことを言っていたオーケンが面白かった。だが、先ほども書いたが、激しい曲もあればちょっと休める曲もあって、ずっと激しいばかりでは無く文化系オタクにとっては体に優しいありがたいライブだった。

さて、セットリストであるが、家なき子の塊と山と渓谷の塊が逆だったような気もしないでもなく、自信が無いが曲目はだいたいこんな感じだったと思う。

釈迦
俺の罪(オーケンと内田さんがボーカル)

モコモコボンボン(内田さんがボーカル)
くるくる少女
再殺部隊

オーケンの弾き語りによるメンバー紹介

家なき子と打点王
小さな恋のメロディ
ノゾミのなくならない世界

山と渓谷(内田さんと橘高さんがボーカル)
少女の王国

ツアーファイナル
レセプター(受容体)
詩人オウムの世界
トリフィドの日が来ても二人だけは生き抜く
何処へでも行ける切手

~アンコール~

青ヒゲの兄弟の店(オーケンとおいちゃんがボーカル)
福耳の子供
タイアップ(ランチパック投げまくり)
イワンのばか

いきなり釈迦が始まったときは何事かと思った。そして続くは「俺の罪」。歌詞間違いと言えばオーケンの十八番だが、内田さんの「俺の罪」の歌詞もだいぶへにょへにょしていてひどかった。そういえばDVDでも結構適当だった気がする。

今回のMCのメインはランチパックだろう。昨夜のライブで、オーケンがランチパックばかり食べている話題が出たため、大量のランチパックが差し入れられたらしい。それをオーケンが曲中に投げる投げる。わざわざ「なみえ焼そば風ーーー!!!」と味を読み上げて投げる投げる。差し入れた人はラッキーだったか気の毒だったか知らないが、とにかく笑った。面白かった。

ランチパックの他にもサプライズはあった。何と、「ベースなんか持ってられるか!!」と内田さんがベーシストにあるまじき発言をしてベースを外し、ギターを構えて「モコモコボンボン」を歌いながら演奏し始めたのだ。ステージにはギターが三人、そしてベースは新兵器・ショルダーキーボードを携えたエディが担当! 今までに無い編成ですっかり興奮してしまった。

あと欠かせないのがオーケンの弾き語りによるメンバー紹介である。アコギを持ち出して椅子に座り、「今日は橘高さんがバリバリ弾くから、その前に僕もギターを弾きまくる」という内容の発言をしてポロポロ爪弾きながら歌いだしたのだ。だいぶ記憶が曖昧だが、だいたいこんな内容の歌だった、

「ベース~内田~中学からの同級生~実は幼稚園も同じ~」
「ギタ~橘高~二十七歳だと言い張る~」
「ギタ~本城~F1ラーメンたまに宇宙に行く~」
「ボーカルランチパック~」
「ドラム長谷川~ツーバスドコドコ~」
「エディ~ポンパドールのパンしか食べない~メガネとヒゲ~」
「六人あわせて筋肉少女帯~」

ちなみに、「橘高二十七歳」のところでは、橘高さんが「二十四!!」と訂正を入れていたがオーケンは気付いていなかった。大槻さん、メンバーの年齢設定くらい覚えておいてあげてください。

つっても律儀にしっかり覚えていたらそれはそれでオーケンらしくないよな。

「モコモコボンボン」から「くるくる少女」「再殺部隊」に続いたのには驚いたなぁ。オーケンも突っ込んでいたと思うが、どんな流れだ!! と思った。再殺は語りもしっかりあって大満足。

語りと言えば、この後の「詩人オウムの世界」でもしっかり語りをやってくれたのだが、語りに入る前に妙なタイミングで学園天国ヘイヘイコールをぶっこんで来て驚いた。これは何もここに入れなくても良いんじゃないのか!? 素直に語りに移行して良いんじゃないのか!? いくら何でも空気が合わないよ大槻さん!! と思ったが、あと三回も繰り返すと順応してしまいそうな自分が怖い。何にでもマヨネーズをかける人の如く、何にでも学園天国を挟み込む男大槻ケンヂ、恐ろしや。

「家なき子と打点王」はやっぱり格好良い。ギターとピアノの絡み合いが凄まじく耳に心地良く、永遠に聴いていたいと思わされる。が、ハードな曲であるのも事実。終演後、へとへとになった男性二人組みが「家なき子と打点王は勘弁して欲しい……」「わかる……あれはきつい…死ぬ………」と言っていたのが印象的だった。

前に記したセットリスト、「山と渓谷」の塊が「家なき子と打点王」の塊と配置が逆かもしれないと書いたが、いや、やっぱこれで合っている気がしてきた。「家なき子と打点王」「小さな恋のメロディ」「ノゾミのなくならない世界」をやって、そのまま「ツアーファイナル」「レセプター(受容体)」「詩人オウムの世界」「トリフィドの日が来ても二人だけは生き抜く」をやっていたら死ぬだろう。自分が。うん、だから多分この流れで合っていると思う。

本編ラストは「何処へでも行ける切手」。内田さんの長尺曲を一つ入れて欲しいと願っていただけにこれは嬉しかった。暗い水の中でたゆたいながら耳を傾ける、そんな気分で聴いていた。

アンコール一曲目の「青ヒゲの兄弟の店」ではおいちゃんのボーカルを堪能。かなり部分的な感想になるが、「負け犬を煮込んだ苦い夜のボルシチ」、ここの歌声が最高に格好良かった。

そうだ。今思い出したが、「山と渓谷」を内田さんが歌うとき、その直前の曲のコーラスで咽喉を酷使したため、歌おうとして失敗し、やり直しをしたのだった。この時内田さんは結構慌てていて、「こんなに慌てる内田なんか見たことがないだろう!」というようなことを橘高さんが言っていた。

「福耳の子供」は大公式2に入っているアレンジで、これがさぁ。この福耳のイントロのギターが大好きで、これを生で聴けて嬉しかったなぁ。何と言うか、いやらしくない色気があると思うんだ。

「どうしてこれを選んだの?」オーケンから内田さんへの問いにより始まったのが「タイアップ」! まさかこれをやろうとは! 特に期待もしていなかったが、一度聴いてみたいと思っていただけに嬉しい。しかし「ノゾミのなくならない世界」と「タイアップ」を一夜で同時にやるとは、何かすごい夜だな。内容的に。曲の後半で「ラーンチパーック!!」と叫びながらランチパックをオーケンが投げまくり、妙な節分のようになっていたのがおかしかった。

そして最後は「イワンのばか」で大盛り上がりに盛り上がって終了。レア曲もあり、定番もあり、ちょっと変わったサプライズもあり、非常に楽しい夜だった。さらに今夜はついに待ちわびた、次回ライブの発表もあったのだから喜びも一入だ。今年はもうやらないと思っていた、毎年恒例の天皇誕生日ライブ! また「クリスマスに筋少のライブに来る寂しい奴らめ!!」とひどいことを言われるんだ! もちろん必ず行くつもりである。楽しみが増えて嬉しいなぁ。

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一年ぶりの筋少ライブ。そして今回は一日目と二日目で演奏する曲を作曲者別に振り分けるという趣向で、一日目が大槻&本城、二日目が内田&橘高という組み合わせ。いったい何が聴けるだろうか、とわくわくしながら当日を待ち、思わぬ訃報に驚いたのが家を出る直前。オーケンのお兄さんが水難事故で亡くなったというニュースが入ったのだ。

さて。結論から言うとライブは非常に盛り上がり、楽しく明るく終了した。自分は書籍や対談などで見られるオーケンの「お客さんを楽しませたい」という発言と、ライブでのお客さんへの気配りから、この人はプロのロック歌手であり、エンターテイナーであると信頼しているので、きっと今日もステージに立つからにはお客さんを楽しませてくれるだろうと信じていた。しかしだからと言って心配しないわけではない。きっと楽しませてくれるだろうと思うからこそ、無理をしすぎないかな、大丈夫かな、と思っていたのだ。

アンコールのラストは「生きてあげようかな」。多分これは何も関係が無く、最初から予定されていたものだと思うが、あぁ、このタイミングでこれかぁ、と思わずにはいられなかった。歌詞は決して多くが重なり合うわけでは無いのだが。何と言えばいいだろう、心がざわざわした。

だが、オーケンはお客に心配されることなど望んでいないだろう。楽しんでもらいたい、と思っているに違いないのだ。それならばいつも通りに余計なことを考えず、その場を楽しむことに努めるべきだ。と、思いつつ心がざわついて落ち着かないのは自分がきっと未だ人の死に慣れていないせいなのだ。

ちなみに下記はうろ覚えのセットリストである。正直「ドナドナ」「中学生からやり直せ!」「暁の戦力外部隊」の位置には自信が無い。どれかとどれかの位置が入れ替わっているかもしれない。

カーネーション・リインカーネーション
君よ!俺で変われ!

日本印度化計画
サボテンとバントライン
僕の宗教へようこそ

死んでいく牛はモー
ソウルコックリさん
蜘蛛の糸

人間嫌いの歌
デコイとクレーター
世界中のラブソングが君を

踊るダメ人間
タチムカウ~狂い咲く人間の証明
ドナドナ
トゥルーロマンス
機械

~アンコール~

ゴミ屋敷の王女
中学生からやり直せ!
暁の戦力外部隊
釈迦
生きてあげようかな

久しぶりの筋少ライブなのでどこで観ようかな、と思いつつ、そこそこの番号だったのでやっぱり前方に突っ込みたいよな、ってんで中央に行き、途中何度か視界が誰かの後頭部で一杯になりながらも、比較的見やすい位置でオーケンを観ることが出来た………が、ずーっと大声で歌っている人が近くにいたため、歌声を堪能した!! とは言い切れないのが残念なところ。またこのずっと歌ってる人が下手なんだよなぁ。

とはいえ比較的落ち着いた曲では合唱も無いので、大好きな「デコイとクレーター」「ゴミ屋敷の王女」はしっかりオーケンの歌声に耳を傾けることが出来た。この二曲と「カーネーション・リインカーネーション」が自分にとっての今回のハイライト。あと、「蜘蛛の糸」はライブではアコースティックバージョンしか聴いたことが無かったため、初めてのバンドバージョンに大きく感動したのだが、皆で合唱する趣向だったためオーケンの声はよく聴こえなかった。うーん残念。

歌と言えば、CDでは声を張り上げる箇所も淡々と歌っている場面がよく見られたのが気になった。出来たらCDのようにもっと緩急をつけて欲しいのだが、咽喉が疲れるのかなぁ。もう四十六歳だし、いや、まだ四十六歳だしと、せめぎ合いが頭の中で起こる。

子供番組でヘビーローテーション中の「日本印度化計画」は予想通りセットリスト入り。これは今日やらないわけが無いだろう。「日本印度化計画が再ブレイクしたら、あなたがたなんてポイですからね!」と捨てる宣言をされて笑ってしまった。再ブレイクしたらもうリキッドルームではやらず、さいたまスーパーなんちゃらなどの、何万人も入るところでライブを行うようになり、チケットもなかなか手に入らなくなるそうだ。「チケット争奪戦なんてあなた方しばらくやってないでしょ! せいぜいFOK46くらいでしょ! FOKはキャパが40人くらいだからね!」客いじめだか自虐だかわからないトークが楽しい。

あぁそう言えば。印度と宗教の間奏の、中身があるんだか無いんだかわからないコールアンドレスポンスが異様にしつこかった。オーケンも途中で何を言っているのかわからなくなっているようで、ぐだぐだになりつつヘイヘイコールをするのは結構しんどかった。ただ驚いたのは宗教でこのコールアンドレスポンスをやったとき、てっきりあぁ今回は語りをカットするんだな、と思いきや。きっちり語ってくれたのである。不思議と宗教の語りだけは省略しないよなぁ。

そして「僕の宗教へようこそ」ではエディがついにセンターでオペラを披露。サポートメンバーとは思えない素晴らしき存在感。あんなに間近でエディを見たのは初めてかもしれない。でかかった。

宗教が終わり、オーケンがアコギを持ち出して「死んでいく牛はモー」を演奏。てっきりルリヲをやるかと期待してしまっただけに少々肩透かしだったが、いやー………本当オーケン、ギター上手くなったよなぁ。オーケンのギターに合わせてメンバーがちょっとずつ音を入れて参加しているのが面白かった。ジャカジャカ鳴らすオーケンのアコギに、妙に立派な音が混ざりこんでくるのが笑えるのである。

ギターと言えば、おいちゃんが作曲のときは楽器を持たず、鼻歌で作る話をした。楽器を使わない理由として「ギターで作るとついつい手癖で作っちゃうから」と話したとき、「俺最近ようやくギターで作曲するようになったのに!」とオーケンがショックを受けていた。鼻歌作曲と言えばオーケンの十八番だと思っていただけにおいちゃんの発言は意外だったが、いやでもおいちゃんは鼻歌で作ったものをそのまま持ってくることは無いよな。その後ちゃんと作るよな。

「蜘蛛の糸」をオーディエンスと合唱した後、オーケンが社会の窓が開いていることに気付く。きっと誰かが俺の社会の窓を開けているに違いない! 誰が開けてるんだ! エディか! エディが開けてるのか! と話を振ったところで今日のある意味目玉。ランチパックの話題に。

エディ曰く、オーケンはいつもランチパックを食べているらしい。しかも両手に持って大事そうに食べるそうだ。「もっと金持ちそうなもんを食えよ」とつっこむエディ。対してオーケンは、食にあまり興味が無いと話す。不味いものはわかるが、美味しいものは大まかに「美味しい」枠に入ってしまうので、あまり感動しないそうなのである。そしてその後、他のメンバーに「いつもランチパックばかり食べているイメージがあるのか」と聞いたとき、「ある」「ジャンクなもんばっかり喰ってるイメージがある」と言われていて、いや別にそんなご馳走とか食ってくれなくても良いけど、もっと栄養のあるもんとか、それなりに体に良いもん喰ってくださいよ、と思った。オーケンの健康が心配である。

「皆俺のことをランチパックばっかり喰ってる奴って思ってるなんて! 人間なんか嫌いだ!」と、いう流れで「人間嫌いの歌」へ。この後はラブソングが来るんかなーと思ったら、意外や意外「デコイとクレーター」。うううううううれしかったぁ………。このしっとりとした曲が本当に好きなんだ。「うっとりしたかー!?」とは聞かれなかったが、うっとり聴き入ってしまった。歌詞から想像される映像が美しいんだ。

歌詞が歌詞なのでコミカルなイメージが強いが、久しぶりのダメ人間は結構ハードだった。作曲中、エンジニアの人だったかな。歌詞が入る前の曲を聴いて、どんなに格好良いハードロックが出来るんだろうと思っていたら、「ダメダメ~パパパヤ~」なんて歌詞が乗って出来上がって愕然とした、という話が面白かった。

「タチムカウ」も初めて聴くはず。これは浪人期間中によく聴いていた思い出の曲だ。そして本編ラストは「機械」。オーケンが「橘高の曲だと思っていたらおいちゃんの曲だった」と言っていたが、自分もつい最近まで勘違いをしていた。ライブで何本ものギターを操る橘高さんの印象が強すぎて、橘高さんのための曲のようなイメージを持ってしまっていたのだよ。

アンコールの「ゴミ屋敷の王女」で感無量になり、じっくり余韻に浸っていたら「暁の戦力外部隊」あたりからしんどくなり、「釈迦」で全身を使って盛り上がり、最後はしっとり「生きてあげようかな」。次回のライブの告知がすかんちとの対バン以外には特に無かったのは残念だが、明日は何が聴けるかな。恐らく被り無しと思われるし、内田橘高という組み合わせはかなり面白そうで魅力的だ。普段あまりやらない内田さんの曲なんかを聴きたいなぁ。

未分類筋肉少女帯, 非日常

筋少動画上映会イベントに行ってきた。楽しかった。グレートウチダハウス監督こと内田さんとオーケンが終始和やかに話していて、筋肉少女帯として舞台に立っているときよりも内輪ネタが多く、若干素に近いように見えた。ポロポロと中学や高校の同級生の名前が出てくるのが面白い。今更だが、この二人が仲直り出来て良かったな、と改めて思った。

未分類筋肉少女帯, 非日常

せっかく名古屋まで観に行ったのだが、移動に疲れてうっかり書き逃してしまったのでセットリストだけをドン。

パリ・恋の都
サンフランシスコ

ハッピーアイスクリーム
タチムカウ~狂い咲く人間の証明
221B戦記

さらば桃子
再殺部隊
モコモコボンボン

山と渓谷
ベティー・ブルーって呼んでよね
星座の名前は言えるかい

SAN FRANCISCO(Be Sure To Wear Flowers In Your Hair)
これでいいのだ

サーチライト
カーネーション・リインカーネーション
トゥルー・ロマンス

~アンコール~

愛のためいき
小さな恋のメロディ
僕の歌を総て君にやる
機械
釈迦