日記録4杯, 日常, 筋肉少女帯

2015年7月5日(日) 緑茶カウント:4杯

アパートの設備改修のため室内にて工事が行われることとなった。人が来るためそれなりに掃除はしたが、襖に貼ったポスターやサイン色紙はそのまま、本棚の中身も丸見え、フィギュアも置きっぱという状態。まぁ、別に見られて困る趣味ではない。存分に見るがよろしい、と余裕の姿勢を崩さず、壁にドリルで穴を開けるおじさんの背後で己は小説を読みながら工事が終わるのを待った。

工事も八割方終わり、残りの作業は別の担当者にバトンタッチすることに。そのもう一人の担当者が来るまで工事のおじさんは床に散らばった壁の粉を片付けつつ、襖のポスターが気になるようで、じっとポスターを見つめていた。

「筋肉少女帯、好きなんですか?」

おじさんの問いに対し、えぇ、大ファンですと己は答えた。壁に貼っているのは筋肉少女帯のサイン入りポスター。「THE SHOW MUST GO ON」の発売記念インストアイベントに参加した際に入手したものだ。ステージの立ち位置と同様、向かって左からおいちゃん、オーケン、うっちー、ふーみんが並んでいて、各々のサインが金色のマジックで記されている。

「高木ブー伝説しか知らないんですけど…ギターの人変わらないなぁ」

橘高さんを見ながらしみじみと言い、「あ、でも、前はもっと髪の毛ふくらんでいませんでした?」と付け加える。「大槻ケンヂって昔テレビに出ているのをよく観ましたよ。メイク変わってないんですねえ……」

最近はテレビへの露出は少ないですが、バンドはずっとやっていますよ。最近ではうしおととらってアニメのオープニング主題歌を担当したんですよ、と言うとおじさんはちょっと目を大きく開いて「そうなんですか…!」と感嘆した。

「メンバーはずっと同じなんですか?」「ドラマーが脱退しましたけど、昔脱退したピアニストが今はサポートで参加していて、あともう一人サポートドラマーがいて、その六人で今はほぼ固定ですね」「そうなんですねぇ…」

工事のおじさんは恐らく四十代くらいだろう。もしかしたらオーケンと同年代かもしれない。高木ブー伝説しか知らないと言いつつ、橘高さんのヘアースタイルを記憶しているあたりに、この人の過去に何かしらの青春があったのかもしれない。

もう一人の担当者がやってくるとおじさんは去っていった。「良かったら今の筋少の曲も聴いてみてくださいね」と言えば良かったな、と思ったのは工事が終わってからのこと。高木ブー以外にも、どれか、聴いてくれたら嬉しいな。



日記録3杯, 日常, 筋肉少女帯

2015年5月14日(木) 緑茶カウント:3杯

発売日前日にフライングゲットしてから、筋肉少女帯人間椅子の「地獄のアロハ」を聴いて聴いて聴きまくっている。中でも筋肉少女帯がカバーした「ダイナマイト」を聴いて聴いて聴いて聴きまくっている。

原曲の「ダイナマイト」は、免許を質に入れ無一文になりながらも、なおも血眼になりながらパチンコを打ち続ける男の必死の形相が目に浮かぶ凄まじい楽曲だが、これをパチンコをやらないオーケンが歌ったものだから、怒涛の如く駆け抜ける演奏をバックに元気で楽しげでお気楽な声が響き渡るのだ。何とも言えない妙に味わい深いカバーである。原曲で歌われる男の隣で歌っていたらぶん殴られそうである。

そしてまた、己もパチンコを全く知らず、“「3」で当たれば小当たり”や“連チャン”が何を意味しているのかよくわからず、何と無くフィーバーしていることが感じられるものの、いや無一文になるくらいだからフィーバーはしていないよなぁ、とどういう状況なのか把握出来ないため、何度も聴いているのにいつまでたってもどこかぼんやりしている。曲を理解するためにはパチンコを勉強する必要があるだろう。まさかその必要性を感じる日が来るとは思わなかった。

しばらくはダイナマイトフィーバーが続きそうである。パチンコには行かないけれど。にーれんちゃん!



未分類2杯, 筋肉少女帯, 非日常

筋少ライブ二日目! 初日はアリーナ最前列で、本日はスタンド席二列目。二階である。ステージの全体が一望できるも遠すぎず、メンバーの表情もわかる絶妙な距離。そして目の前にはミラーボール! 昨日は目の前の橘高さんを凝視していたため全体像を捉えることは出来なかったが、今日はメンバーの動きはもちろん、照明まで楽しむことが出来た。初日と二日目で全く違う見方が出来たのはラッキーである。

今回の公演で印象的だったミラーボールが活躍したのは二曲。開演前に既にミラーボールが下りてきている状態で、歌詞にミラーボールが登場する「ムツオさん」でくるくる回った後、一旦天井の方に上がっていった。ところが、ここで出番が終わるかと思いきや、終盤のMC中にさりげなく降りてくるミラーボール。「お?」と思うと着席を促され、始まったのが「爆殺少女人形舞一号」だった。

同じミラーボールによる演出でも「ムツオさん」と「爆殺少女人形舞一号」では使い方が違っていた。「ムツオさん」ではミラーボールは銀色と金色に輝き、銀色のときに七色の光を撒き散らしてくるくる光っていた。金色のときは闇の中に月が浮かんでいる感じだったかな?

「爆殺少女人形舞一号」は、まず血染めのように真赤な色のミラーボールになり、ステージを照らす照明も赤。これからの惨劇を予想させる演出だった。そしてミラーボールはくるくると色を変える。ピンク、黄緑、水色と、とりわけポップな色に球体全体が塗り替えられて、少女人形の可愛らしさが表現されているかのようだった。

あと照明と言えば。一曲目の「サンフランシスコ」の内田さんのベースソロのとき、ステージ全体が青のライトで染められる中、内田さんを照らすスポットライトだけが赤紫で、それが実に怪しい感じがして格好良かった。あのベースソロは色っぽいよなぁ。

「君よ!俺で変われ!」で、青い照明でステージが照らされたとき、まるで深い海の底に沈んでいるようで、ふっと曲の世界に埋もれそうになる感覚が心地良かったのも覚えている。

それと、これはどの曲か忘れてしまったのだが、紺色のライトでステージが照らされて、メンバーそれぞれに黄色のスポットライトが当たったときがあって、その色彩が実に美しかった。何の曲か忘れてしまったのが残念である。

さて、セットリストはこちら。


サンフランシスコ
君よ!俺で変われ!

少年、グリグリメガネを拾う
ムツオさん

日本印度化計画(おいちゃんうっちーふーみんボーカル)

労働讃歌
僕の歌を総て君にやる
これでいいのだ(尺が若干短くなった)

未使用引換券(おいちゃんボーカル)

爆殺少女人形舞一号(着席して聴いた)
イワンのばか
暴いておやりよドルバッキー

踊るダメ人間
恋の蜜蜂飛行
機械

~アンコール~

Guru最終形(着席して聴いた)
中学生からやり直せ!
釈迦
中2病の神ドロシー


「おおー! 今日は結構座席が活躍するな!」と思った記憶があるのだが、「爆殺少女人形舞一号」と「Guru」の他に着席して聴いた曲があったかどうかが思い出せない。長めのMCのときにも着席を促されたのでそのためだろうか。うーん。

最近の筋少のライブでは、二曲ほど他のメンバーが歌うのが恒例になっているが、今日のおいちゃんうっちーふーみん三人による「日本印度化計画」はド迫力でとりわけすごかった。筋少の魅力の一つにはあのメンバーによる野太いコーラスがあると信じて疑わない自分である。とにかくあのコーラスが好きなのだ。それが、コーラスではなく、三人ともメインボーカルというていで! 野太い声で大合唱!!

いやー格好良かった。格好良いのに「せーのっ!」と言って調子を合わせて曲に入り、最後の「日本を印度にしてしまえ!」の前でも「せーのっ!」でタイミングをとったのに声がバラバラになってしまったのが実にキュートであった。曲が終わった後、舞台袖から入ってきたオーケンが偉そうに指摘し(もちろんジョークである)、メンバーがペコペコしているのもおかしかった。

「労働讃歌」は昨日よりもラップ部分が決まっているように見えた。そういえば二階席から、一階席でサイリウムを振っている人がいるのが見えたのだが、それがたったの一人だけで、アウェーな人間が集まる筋少のライブでさらにアウェーになるってすげえな…と思った。

「これでいいのだ」では、タオルを振り回すオーディエンスの右腕が千切れそうなことに配慮して尺を短くしたという報告が。ありがたいが、それでいいのか!? それでいいのか…!

オーディエンスにマイクを向けて歌うことを促していたのは「踊るダメ人間」。合唱も楽しいが、やっぱりライブに来たらオーケンの歌声をもっと聴きたいなぁと思ってしまう。オーケンの歌が何より好きだからさぁ…!

「恋の蜜蜂飛行」は本当に大好きで格好良いのでもう三回に一回くらいやって欲しい。でも出し惜しみもして欲しい。そんなジレンマ。でも聴きたい。

「Guru最終形」はホールで聴くのにぴったりだった。また、今日はステージと距離があることもあり、全体の音がバランス良く聴こえたので尚更曲の美しさを堪能できてうっとりした。ただ、最後の「ラーーーーラーララー! ラー!」に入るところで! オーケンがワンテンポ遅れたのが! 惜しかった!

「釈迦」は、女の子がおしゃべりすぎて、ノウズイがはじけないバージョンの歌詞。四半世紀でセルフカバーをしてからこのバージョンをライブで聴くことが増えたが、個人的には! 気が違ってノウズイがはじけて欲しいなぁ!

それと、「ドロロノノーズーイー!」と叫ぶところはオーディエンスに任されていて、オーケンが歌ったのは最後のところだけだったかな? 聴けたとき、「やった! オーケンのドロロノノウズイだ!」と異様に喜んでしまい、これだよこれこれとしっくり来たのを記憶している。全部歌って欲しいけど、咽喉が辛いのかなぁ。

MCで面白かったのは楽屋の話。今回の会場「EXシアター六本木」の楽屋はまるでおしゃれなカフェのようで、オーケンはここに住みたいと思ったほど居心地が良かったそうだ。ただ、本棚にある雑誌が馴染みのないものだったそうで、より自室らしくするために週刊プロレス三冊と、月刊ムーを置いたそうである。それについて一言「これはテロです」と言っていたのが面白かった。確かにテロだ。

MCの話。今度筋肉少女帯人間椅子で出演する音楽番組に、若い子から大人へ質問するコーナーがあるのだが、尺の関係で筋肉少女帯人間椅子ではそのコーナーが削られることに。そのため、代わりにオーケンがメンバーに聞きます、と言い出して、メンバー全員に質問していくコーナーが発生した。

「大人は何で早起きなんですか?」という質問をされたおいちゃんが年を取ると早起きになって、昼寝をしてしまうことでオーケンと意気投合。「学校でやることって必要なんですか?」「大人になってやっておけば良かったと思うことはありますか?」という質問をされた内田さんはひどく普通なことを言い、オーケンに「若さの欠片もない」「普通のおじさんだよ!」と言われていた。

ここで橘高さんが質問されるかと思いきやエディが「大人は何でニュースが好きなんですか?」と聞かれ、「ニュースはそんなに見ない、ドローンで盛り上がってるけどわからない」と告白。長谷川さんは「大人のメリットって何ですか?」と聞かれ、「自分の責任で何でも出来ること!」と回答。会場中から拍手が沸き起こる謎の展開。もしかしたらこの日一番大きな拍手だったかもしれない。

「大人のていの子供がいる空間に本物の大人が混ざっている!」と言うオーケン、「気の利いた回答が出来なくてすみません」と謝る長谷川さんのやりとりがおかしい。そして最後に橘高さん。質問は「大人は意見を聞くのに反映しないのはどうしてですか?」で、橘高さんの真面目スイッチが入り、本気で話し出そうとしてオーケンが逃げ腰になる場面が。「三十分語らせて!」という橘高さんは実に生き生きとしていた。

この流れから告知に。橘高さんは今年がデビュー三十周年ということで、アルージュ、ユーフォリア、X.Y.Z.→Aのライブをやるが、ここにいる皆にも協力して欲しい、とメンバーに打診。するとおいちゃんオーケンうっちーの三人が下手側に集まって「え?」「え?」というような空気に。オーケンはふざけて「いいけど…俺歌わなくて良い? ニイハラさんに歌ってもらおう」と言い出す。

すると橘高さん「意見は聞くけど反映はしないよ!」「もうブッキングしちゃいました!」とフライヤーを取り出して告知! 十月に橘高さん主催のヘドバン地獄が催されるとのこと! おおー! やったーヘドバン地獄だー!!

そんなわけで先の予定も発表され、その前には筋肉少女帯人間椅子もあり。楽しみがあるって良いなぁと思いつつ。多幸感に包まれて帰路に着いた。「踊るダメ人間」「これでいいのだ」の尺が短くなったり、座席ありの会場でライブが行われたり、オーケンの代わりにメンバーやオーディエンスが歌ったり。少しずつ「今」に合わせて変わっていくのがまさに現在進行形のバンドらしいなぁと思う。変化にたまに寂しさを感じたり「もっと! もっと!」と思うこともあるが、この変化がこの先の活動に結びついていくのだろう。

十年後も二十年後も観続けたい、と願って! 今日も今日とて、楽しかったなぁ!



未分類5杯, 筋肉少女帯, 非日常

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実に濃密な一日であった。

四ヶ月ぶりの筋肉少女帯のライブである。四ヶ月! 長かったなぁ。いったいこの日をどれだけ待ちわびたかわからない。しかし待ちわびた甲斐はあった。というのも本日、己は上手側の最前列からライブに参加することが出来たのである。

チケットを発券したときの驚きと言ったら無い。今回、ライブDVDの購入者のうち、抽選で十名がアリーナ最前列のプレミアムシートに招待されるという特典があり、己はそれには外れている。故にプレミアムシートではない。だが、充分プレミアムシートと言っていいと思ったほど。だって今まで筋少のホールライブと言ったら、だいたい後ろから数えた方が早い席ばかりであったのだ。それがいきなり最前。喜ばないわけが無い。

そして。堪能したのであった。すごかった。橘高さんの靴の裏の溝まで見えた。また、本日初めて、橘高さんの黒いズボンの脇には丸い窓が点々と開けられていて、そこに網が張られていることに気が付いた。もしかしたらズボンの窓には網は無く、ズボンの下に網タイツを穿いているのかもしれないが、そんなギミックがあったのか!

席の関係上おいちゃんが遠かったが、ぴょんとステージを飛び越えるようにこちらまで走って来て、満面の笑みで見下ろしたり、何を思い立ったのか、曲の途中で急にステージから足を投げ出すように腰掛け近付いてくれるという大サービスまで! いやー。興奮した。とても。

あと、ホールだと体力に余裕があるのでより隅々まで観察出来るな…と改めて思った。スタンディングではわりと前まで行けるが、前の方では生きるのに必死なためズボンの窓のギミックにまで気付く余裕が無いのである。筋少のライブを観始めてそろそろ十年経ちそうだが、気付かなかったものだなぁ。

曲は初っ端から「サンフランシスコ」で、力の限りジャンプした。一番嬉しかったのは「恋の蜜蜂飛行」! これ! これを聴きたかったのだよ! 「ブンブンブブブン!」で拳を振り上げるのも楽しいし、何より曲が格好良いんだ。

「ムツオさん」のとき天井のミラーボールが輝きながらくるくる回っていたのが実に印象的だった。あれを見ると「UNDERGROUND SEARCHLIE」も連想されるのだ。ストレートに毒を搾り出したのが「UNDERGROUND SEARCHLIE」で、陽気なディスコサウンドでうまーく隠して、チラッと毒を見せつつ、笑いを誘うのが「ムツオさん」。今のオーケンは「UNDERGROUND SEARCHLIE」のような詩は書けないと思うが、「UNDERGROUND SEARCHLIE」の頃のオーケンに「ムツオさん」は書けなかっただろう。年を経るごとに徐々に徐々にスライドしながら広がりが出来ていくってのは素晴らしいね。

さて、セットリストの方を。


サンフランシスコ
君よ!俺で変われ

労働讃歌
ムツオさん
モコモコボンボン(内田さんボーカル)

少年、グリグリメガネを拾う
僕の歌を総て君にやる
踊るダメ人間

アンクレット(橘高さんボーカル)
Guru最終形(着席して聴いた)

イワンのばか
暴いておやりよルバッキー
蜘蛛の糸 (合唱を促される)

恋の蜜蜂飛行
機械

~アンコール~

少女の王国
北極星の二人(オーケンボーカル)
釈迦
中2病の神ドロシー


思えば「君よ!俺で変われ!」も久しぶりだったような。この曲の後に最初のMC。筋少ファンにとっては六本木はアウェーだろうとオーケンに言われ、笑いが起こる場内。六本木に行きなれない筋少ファンをイメージしてなり切るオーケンの一人コントが実に面白かった。そして謎の「えいえいおー!」コールが始まる。この「えいえいおー!」コール、詳細を忘れてしまったが、「筋肉パワー! えいえいおー!」のようなダサイ感じのものを五回六回叫び、気合が入ったところで始まったのが「労働讃歌」であった。「ドンペリあけてるセレブ」が六本木のイメージなのだろうか、と思いつつ、えいえいおー!

ムツオさんの後にオーケンが何も言わずにステージを去り、動揺するメンバー。するとステージ袖にはけたオーケンがちょろっと戻ってきて、「間違ってないよね?」とメンバーに確認。動揺して見せたのもコントのうちだったらしく「間違ってないよ!」と返されていて、そういうキメ切れないところが実に筋少だなぁと思った。

オーケンがいなくなってからは、恒例の誰が歌うかコーナー。一番六本木が似合う男に…ということで、若い頃ディスコに行っていたおいちゃんが指名されるも、「俺は歌舞伎町だから!」と拒否して橘高さんへバトンが渡る。「俺が六本木? 俺は大阪の田舎出身だよ!」と橘高さんもバトンを離す。そして最終的に内田さんが「六本木の似合う男」「六本木の主」という設定になり、マイクを手に取りモコモコボンボン! いやー。相変わらず内田さんのモコモコボンボンがドスが効いていて格好良いなぁ。

モコモコボンボンが終わり、オーケンがステージに戻ってきた。ここで筋肉少女帯人間椅子のコラボの話が出て、人間椅子さんにカバーしてもらうから、もう人間椅子さんの曲になったも同然! 今後筋少でやることはないから今日やりましょう! …いやそんなこともないけどね! という前ふりから「少年、グリグリメガネを拾う」! この曲をライブで聴いたのはもしかしたら初めてかもしれない。

「踊るダメ人間」では珍しく、ちょっとしたトラブルが発生したようだった。詳細は語られていないため不明なのだが、橘高さんのギターか機材に何かしらが起こったように見受けられた。ダメ人間の間奏でオーケンがコールアンドレスポンスで時間を作り、さらに内田さん、おいちゃんに学園天国ヘイヘイコールを促して橘高さんの状態が整うのを待つ場面も。

この後も橘高さんはまめにステージ袖のスタッフと話をしている様子で、若干ハラハラしたが、演奏中はニコッと笑って大胆なパフォーマンス! 何かあったことは感じられたが、きっと大丈夫だろうな、と思えたので安心した。

「アンクレット」の橘高さんボーカルは迫力があって格好良かった。実は自分、あまり「アンクレット」にヘヴィメタルを感じることは無かったのだが、橘高さんが歌うのを聴いたら「元はこういうもので、それがオーケンが歌うことで筋少らしくなったのかな?」と、何となく納得したのだった。

六本木の真ん中で「蜘蛛の糸」を合唱するのは楽しかったなぁ。何かこう、別にそんなことは無いのだが、いけない遊びをしている気分になるね。

そうそう。今回はホールライブということで座席があったのだが、結局座って聴いたのは「Guru最終形」だけだった。オーケンは「少女の王国」と「北極星の二人」も座って聴いてもらうつもりだったらしいが、アンコールで立ち上がって曲が始まってそのままになってしまったのだ。明日は座って聴きたい気もする。せっかくなので。

あと、これは確か後ろの方のMCだったと思うが、橘高さんが「天才バカボン」と言おうとしてナチュラルに「空手バカボン」と言ってしまったのが実に面白かった。「チームしゃちほこ」が劇場版「天才バカボン」の主題歌を歌うことになり、その曲のギターを橘高さんが弾いたそうなのだ。

しかし橘高さん。「天才バカボンの曲のギターを弾いた」と言うべきところを「空手バカボンのギターを弾いた」と言ってしまい。最初スルーされそうになったものの若干の違和感。そして気付いたオーケンが指摘し、指からハラリとピックを落として本気でショックを受ける橘高さん。そんな橘高さんにオーケン、「暴虐の貴公子にナゴムを染み付けてしまってごめんなさいね…」なることを言うも、マーシャルの壁にヘナヘナとよりかかりショックを受け続ける橘高さん。

だが橘高さん! 気を取り直して立ち直り、わざと「それで空手バカボンの曲を!」と言うも「…でもチームしゃちほこさんに失礼だからちゃんと言おう」と改めて話し始めようとした矢先にまた「空手バカボン」と言い間違えてしまい、心が折れて崩れ落ちる。あのショックの受け方はすごかった。それを見たオーケンがいじるいじる。「何だよう! ナゴムを馬鹿にしてんのかよ! ケラさん呼ぶぞ!」と言うようなことを言っていて、橘高さんには悪いが、本当に面白かった。

ナゴムといえば、どこかでオーケンと内田さんの「空手バカボンの釜の飯を食った仲だろう」「空手バカボンの釜の飯は食ってないけどね」というやりとりも面白かった。空手バカボンの釜の飯って何だ。

本日最後の曲「中2病の神ドロシー」が終わった後、流れたSEは爆音の「オーディエンス・イズ・ゴッド」! オーケンはわりとすぐにステージからいなくなってしまったが、おいちゃん・橘高さんがノリノリで煽ってくれてこれがまた楽しくて。今回は席が上手だったこともあり、ほとんど橘高さんを観ている状態だったが、間近で観ながら思うのは五十近いとは思えないということで。それでいて表情が綺麗だなぁとつくづく思いつつ、一回のライブでピックを何枚消費するのだろうと気になった。ピックを貼り付けたテープを橘高さんのスタンドマイクに貼るローディーの早業も見事だった。

さて。明日は何が聴けるだろうか。明日も明日とて楽しみである。明日も「恋の蜜蜂飛行」を聴きたいなぁ。



日記録日常, 筋肉少女帯

2015年4月2日(木) 緑茶カウント:0杯

パノラマ堂あとがき。ということで、今回の嘘サイトを作るにあたって、三月の土日は全てこのサイト制作に費やされた。主に時間がかかったのは各商品のアイコン作りだが、一番苦労したのはCSSに挑戦することだ。何せ今まで、フレームとテーブルをフル活用した、古の技術に依存したサイトしか作ったことがなかったのである。しかしそれではスマートフォンなどなどではもう上手く表示されないらしく、どうせならと頑張ったのだ。とても頑張ったのだ。

まぁ頑張った話は置いておいて。今回の嘘サイトのテーマは「筋肉少女帯の歌詞世界の品々を販売する通販ショップ」ということで、筋少の曲を聴きながらイメージを膨らませてあれこれ描いた。そのあれこれについて、ちょっとずつここで話していこうと思う。



ミルクドレスミルクドレス(楽曲:Guru)
橘高さんの白い衣装がモチーフ。血に染められることを想定して、あえてシンプルなデザインにした。



生ゴム下着セット生ゴム下着セット(楽曲:いくぢなし)
生ゴム下着ってどんなんだ…と思いつつそれっぽく。カスタマーレビューの「義兄が満足していた」というコメントは、もともとは死んだ姉さんの死体に生ゴム下着を着せることが出来て満足した、という意味合いだったが、これは別の意味にとられるんじゃないか…、と後になって気付いた。どっちでもいいです。



アンクレットアンクレット(楽曲:アンクレット)
この曲は少女が泣き笑いをしながらすがりつく姿がイメージされるので、涙を意味する雫型の飾りと、UFOと土星のオーナメントをつけた。材質は多分、安物の天然石かプラスチック。



グリグリメガネグリグリメガネ(楽曲:少年、グリグリメガネを拾う)
絶対におかしなデザインの眼鏡だろうと思いつつ、どうしたもんかなと考えて、月光蟲のジャケットをモチーフにした。眼鏡のフレームの模様はジャケットに描かれている筋肉、レンズは月、そして眼鏡の弦にひっそりと虫。わりと怪しくなったと思う。



トリフィドの苗トリフィドの苗(楽曲:トリフィドの日が来ても二人だけは生き抜く)
楽曲のモチーフとなった小説「トリフィド時代」に出てくる描写を参考にしながら描いた。難しかった…。



爆殺少女人形舞一号爆殺少女人形舞一号(楽曲:爆殺少女人形舞一号)
先に弁明したい。決して。決して橘高さんをイメージして描いたわけではなかったのだがそれっぽくなった。描いてから思った。
シンプルながらもカスタマーレビューは気に入っている。



マタンゴの胞子マタンゴの胞子(楽曲:マタンゴ)
一番最初に描いたアイコンがこれ。シャーレに入れるか、もっとキノコらしくするか悩んだのだが、あえてありえないデザインにしてみた。こちらもカスタマーレビューが気に入っている。



ダイス2個セットダイス2個セット(楽曲:ゾロ目)
歌詞から読み取れる条件を商品説明に羅列するのが何より楽しかった。このダイス扱いづらい!



猿の左手猿の左手(楽曲:猿の左手 象牙の塔)
生っぽい。



ブロック(象牙製)ブロック(象牙製)(楽曲:猿の左手 象牙の塔)
象牙の塔ってそういうこっちゃねーだろ、とつっこまれたらいいなぁと思いつつ描いた。この曲大好き。



アンテナアンテナ(楽曲:釈迦、僕の宗教へようこそ)
カスタマーレビューに気合を入れた。何よりも。



人間パズル人間パズル(楽曲:外道節)
これは描こうか描くまいか大分迷い、R-18ページを作ろうかとも一時考えてこの形に落ち着いた。外道節、良い曲だよね。



負け犬を煮込んだ苦い夜のボルシチ負け犬を煮込んだ苦い夜のボルシチ(楽曲:青ヒゲの兄弟の店)
自信作! これはかなり気合を入れた。ちなみに下の方にある黒いマークはへそ天をしている負け犬のマーク。



自己嫌悪のワイン自己嫌悪のワイン(楽曲:青ヒゲの兄弟の店)
顔を両手で覆い隠してうなだれている人をラベルにデザインしたワイン。シンプルながらも気に入っている。



ヒトデのスープヒトデのスープ(楽曲:少女の王国、猫のおなかはバラでいっぱい)
これはインスタントにしよう! と早い段階から決めていた。それっぽく出来たので満足している。



日本の米日本の米(楽曲:日本の米)
どうしたものかと迷いつつ、何となく「日本の米」が収録されている「SISTER STRAWBERRY」のジャケットを描いてみたのだが、途中で「この少女を田んぼの中に立たせたら面白いんじゃないか?」と思いついて描いてみたらこんな感じに。良い塩梅になったと自己満足している。



日本の印度カレー日本の印度カレー(楽曲:日本印度化計画)
特に何も考えずに描き進めたのだが、出来上がった後に配色が印度の国旗と同じでびっくりした。



世界中のラブソングおまとめセット世界中のラブソングおまとめセット(楽曲:世界中のラブソングが君を)
巨大な半透明のハートの風船の中に、色とりどりの音符マークが詰め込まれているものにしようかなーと途中まで考えていたのだが、現実的な方向に突っ走ってしまった結果こうなった。



僕の歌おまとめセット僕の歌おまとめセット(楽曲:僕の歌を総て君にやる)
ふざけた。とてもふざけた。ごめんなさい。フロッピーディスクに詰めてごめんなさい。でも気に入っている。



姉さんの死体姉さんの死体(楽曲:おおもうけバカボン)
これだけ筋少ではなく空手バカボンから。ブラックなネタとして一つ詰め込みたくて入れてみたが、アイコンを描くのは人間パズルと同じく迷った挙句に自重した。しかしこれが何故ギフトコーナーにあるのかは自分でもよくわからない。



詩人オウムの遺物詩人オウムの遺物(楽曲:詩人オウムの世界)
迫害されたオウムのことなので、そのノートもほとんど残っていないのだろうなと妄想しながら描いた。楽しかった。



カリブロ詩集カリブロ詩集(楽曲:サーチライト)
カリブロは逆に、詩集が出版されていそうだなぁと。ちなみに中央に描かれている緑のものは野菜のカリブロ。ふざけてみた。



思い出のビデオ思い出のビデオ(楽曲:その後or続き)
結局あのビデオは見られたのだろうか…と思いつつ、見られなかった未来の一パターンとして。
ビデオに書かれた日付は凍結前最後のオリジナルアルバム「最後の聖戦」の発売月。



引換券(未使用)引換券(未使用)(楽曲:未使用引換券)
自分で言うのも何だが、このデザインはとてもださいと思う。苦労した…。



レティクル座行特急券レティクル座行特急券(楽曲:レティクル座行超特急)
「レティクル座妄想」のアルバムジャケットを意識したデザイン。出発駅が高円寺なのはお遊び。注意書きがよく見えないのは悪意。
左下の数字はアルバム「レティクル座妄想」の発売日。



何処へでも行ける切手何処へでも行ける切手(楽曲:何処へでも行ける切手)
綾波レイを描くのも違うしなあと無難なデザインに。郵便料金は、楽曲が発表された時代を考慮して。



バンドの写真を挟んだ絵本バンドの写真を挟んだ絵本(楽曲:中2病の神ドロシー)
Twitterで「こんな商品ありませんか?」とお問い合わせをいただいて描いたもの。絵本の絵は「サーカス団パノラマ島へ帰る」のデザインで、バンドの写真は「筋肉少女帯人間椅子」。




他にも「愛されたいサラダ」「221B戦記」「機械(クラウドバスター)」など描ききれなかったものもあったが概ね満足。大変だったが、作っていて楽しかったのでまたいつか筋少をテーマにこういうサイトを作ってみたい。

最後に。見に来てくださった皆様ありがとうございました。