日記録0杯, 日常

「すごくいいよ、おすすめ。絶対あなたも気に入ると思う」このように本や音楽など、何らかの作品を勧める人にはどうやら二種類いるようで、一つは対象の趣味趣向をある程度知ったうえで、好みのタイプを類推してそれに合ったものを勧める人。そして二つ目は、とにかくこの作品は素晴らしいから、きっと誰でも気に入ってくれるに違いないと絶大なる自信を持って勧める人である。

断っても食い下がるのは後者の方だ。また、後者の勧め方をする人は、あくまでも主観になるが、メジャーなものが好きな人に多いようだ。人気と知名度が高く、周囲に好きな人もたくさんいて、多くの人に認められていると、きっと誰もが好きになるに違いない、と思ってしまうらしいのだ。

若干マイナー志向のある自分からすれば相手の好みも知らずにいきなり自分の好きなものを勧めるなど、暴挙以外の何物でもなく、また、好きなものを否定されること、否定まではされなくても知らないと言われることに慣れているため、これが好き、と話すことはあってもそれを人に勧めることはまずしない。勧めるのはよっぽど相手が興味を持ってくれたときか、もしくは相手の趣味趣向を鑑みて、きっと好きになるに違いないと確信が持てるときだけだ。

そのうえで勧めた結果、「あまり好みじゃなかった」という答えが返ってきたとしても腹が立つことは無い。好き嫌いは各人の好みであって作品の評価には通じない。ところが「好き嫌い」の感想を告げるだけで気分を害す人がいる。それもまた、「言われ慣れていない」人に多いようだ。

もしかしたら「皆が好きな大人気作品」という評価に傷をつけられたように感じるのかもしれない。ただ自分が今言えるのは、何と言われようと興味の無いものには興味が無いんだから理解してくれよ、と言うことと、勧めるからにはそれに対する感想を受け止める覚悟くらいはしてくれよ、と言うことだ。大丈夫だよ、自分一人がイマイチと言ったって、そんな一人など霞んでしまうくらい多くの人に愛されているなら問題無いじゃないか。自信を持ちたまえよ。しかしその人はただただ「ありがとう、すごく良かったよ!!」という答えだけを求めているのだ。

総括、うっとい。

日記録0杯, 日常

窓を開ければ涼しい風が吹き込むが、布団に寝そべると自身の体温で布団が熱せられ、あっちにゴロゴロこっちにゴロゴロ、うーん逃げても逃げても暑苦しい。そして少しでも暑さを回避すべく、保冷剤で首や背中を冷やしながら寝ることを試みたが、保冷剤がでかすぎてもうどこに置いてもゴロゴロして痛いし邪魔だし落ち着かないしで、何でまた弁当箱みたいなサイズの保冷剤を己はチョイスしてしまったのだ、と後悔しつつも今更起き上がるのも面倒でゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロ。くわあ、邪魔。

そんな夜を過ごしました。

日記録0杯, 日常

このところ忙しくなってきたなぁと思いつつも、まだまだ生活に余裕はあり、自炊、筋トレ、日記などに時間を割くことが出来ている。さてその一方、周囲の友人達の何人かが異常な忙しさに苛まれているようで、うちの一人は大学の頃から異様な燃費の良さを誇る肉体を持つ痩せ型の娘で、睡眠と食事をほとんど取らずに人の二倍も三倍も働けるという皆がひれ伏す超人であるが、そんな彼女にしても仕事が多いようで、昼休みも普段は立ち仕事を続行しているところを、座り仕事に集中出来ただけで「今日は楽だったー」と喜んでおり、いやあなた昼休みは本来昼食を食べる時間であって座り仕事にしたって仕事であることには変わりないじゃないか……と言いたくなるが口に出せず。彼女の夢はお金を溜めて隠居をし、趣味のハンドメイドの店を開いて生きていくことだというので、出来るだけ早くそいつが叶ってくれると良いなぁと願うしか出来ないが、自分が心配しているのは、彼女は問題ないように思えるものの、いや、それしたって限度があろう、そうでなければスカイプをするたびに仕事の愚痴をこぼすなんてことは無いはずで、やはり無理はしているのだ。で、心配しているというのが、あまりに疲労が蓄積されると人の心は荒むでしょう。それが心配なのですよ。どうか皆、心をささくれ立たせることなく、優しいものに出会いながら平穏に過ごして欲しいなぁと。思わずにはいられないが自分に何が出来ようか。物理的な距離に思いを馳せつつ、SNSから漏れ聞こえる過酷な近況の断片が気にすることしか出来ないのがどうにも歯がゆくやりきれない。差し出がましいとは思っているが、あぁ、どうか良い風が吹きますように。

日記録0杯, 日常

親指を除いた四本の指を両頬にあて、まるで百面相を作るかのようにぐりぐりとこねくり回す。頬を上げ、揃えた指先をくるくる回転させながら頬骨を通過しおでこをなぞり、まぶたも念入りにこね回し、小鼻まで指を下ろすとほうれい線のあたりをくるくる。そしてまた肉を思いっきり寄せたり上げたりを繰り返す。恐らくフェイスマッサージをしているものと思われるが、何故よりにもよってここでやるのだ、おい。

電車の中、一心不乱に自身の顔面をこねくり回す女性が斜め前に座っていた。

そもそもこの女性は真横に立っていたのだが、吊革に掴まらず両手で何かをやっている。不思議な動きをしているな、と思っていたら、目の前の窓にうっすら映る女性の百面相。驚いた。化粧をする女性は何度となく見たことがあるが、フェイスマッサージをする女を見るのは初めてだった。

あんなにこねくり回して化粧が落ちないのだろうか、とどうでも良いことが気になったが、もともとフェイスマッサージをするつもりで乗車したなら化粧はしていないのかもしれない。自分が女性の不思議な挙動に気付いてから程なくして、女性の目の前にいた乗客は席を立って下車した。入れ替わりで座る真横の女性。そして腰を落ち着けたことでさらに本格化する女性の両手。さっきまでは窓越しだったが今度はダイレクトに視界に飛び込んできやがり、おい歯茎を露出するわ鼻の穴をおっぴろげるわいくら何でもそれは人前に出してよいものじゃないだろう、と制止したくて仕方が無いが、この女性にっては所詮、自分も他の乗客も人にカウントされてないのだろうなぁ、と思いつつ、出来るだけ視線を逸らして窓の外を見ていた。

日記録0杯, 日常,

子供の頃は二ピースで腹一杯になり、高校の頃は三ピースで満足、あるときは三ピースすら多いように感じられることさえあったが、最近は四ピース食べてもまだどこか物足りず、そして思うのだが、ケンタッキーの適量とはどのくらいの量なのだろうか。

自分はチキンの他はたいたいコーンサラダと炭酸飲料を口に入れる。ポテトは基本注文しないが、家族と食べるときにはポテトとビスケットも付けることがある。この量が多いのか少ないのか普通なのかがいまいちわからない。

ちなみに今日貪り食ったケンタッキーはプリプリの肉がたっぷり付いた部位ばかり入っていて非常に満足感があった。その後はバナナアイスとコアラのマーチを食べ、発泡酒の五百ミリリットル缶を二缶と、チューハイ三百五十ミリリットル缶を一缶、麦茶を一リットル呑んだ。美味しかったがまだ行ける気がするので、一度ケンタッキーの限界に挑んでみたいと思う。六ピースくらいは食べられそうな気がする。