未分類0杯, インストアイベント, 電車, 非日常

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タワーレコード渋谷店で開催された、電車のサインお渡し会に行ってきた。電車の新譜を対象店舗で購入するとイベント参加券がもらえるが、観覧自体は誰でも自由に出来て、整理番号も特になく、ゆる~い雰囲気だった。自分は十一月の中旬に電車のCDを購入したため、まさか参加券が手に入るとは思っていなかったが、イベント当日も参加券は配布されているようだった。

タワーレコードの入り口正面のモニターには電車のイベント告知がドーンとなされていて、おじさん四人がちょこんとベンチに並んで座っている姿が大映しになっているのは妙に味わい深い。イベントスペースに入ると既に人が並んでいたので、自分は左端の前から三列目あたりに立った。店内には電車の新譜「そうだ、電車聞こう」がエンドレスで流れている。電車の音楽をこうして外で聴くのは何だか不思議な感じだ。

イベント開始前には壇上に椅子が用意されていたが、開始直前に椅子が回収され、マイクが調節された。これはもしかして背の高い椅子を用意してくれるのだろうか、後ろの観客にも見えるように気を遣ってくれるなんてありがたいなぁと思っていたら、何と! 代わりの椅子は用意されないまま電車のメンバーが入場! ずっと立ったままでトークライブを行ってくれた。これはありがたい。おかげでメンバー全員の姿をしっかり観ることが出来た。サービス精神に感謝である。

そうそう、三人と書いたが、今回残念なことにポンプさんはのっぴきならない事情で来られなくなってしまったそうだ。よってメンバーは大槻ケンヂ、石塚BERA伯広、佐藤研二の三人。立ち位置は上手からベラさん、オーケン、サトケンさんの順である。開始直後もオーケンから「ポンプさんはのっぴきならない事情で来られなくなりましたが、脱線したわけではありません」とフォローが入った。なるほど、電車の場合脱退ではなく脱線になるのか…。

トークライブでは、電車の結成に至る経緯や名前の変遷について。ちょうどオーケンがソロ活動をしていた頃に電車が結成されたが、当時は「大槻ケンヂと野球」だったが、いつの間にか「電車」になっていたそうだ。何故「野球」が「電車」になってしまったのかと言うと、ベラさん曰く、ポンプさんが間違えてそのままになってしまったとのことだ。

しかし! サトケンさんからここで歴史の修正が入る。間違えたのはポンプさんではなくサトケンさんで、何故かサトケンさんがいつからか「野球」を「電車」と思いこんでしまい、「すごく電車感が出てるよ!」などと何度も言ってしまったため、他のメンバーが指摘出来なくなってしまい、そのまま「電車」で定着してしまったのではないか、ということだった。そうなのか。バンド名とはこんな調子で決まってしまうこともあるのか…。

そういえば自分の位置からは見えなかったのだが、開始早々オーケンが何かを倒すか落とすかして、「やると思ったんだよね~」と言いながら回収していたが、あれは何だったのだろう。進行表か歌詞カードだろうか。

面白かったのが電車復活の経緯。ベラさんとポンプさんはイベント「ベラポンプアワー」でたびたび電車の曲をやっていて、ベラさんは電車を復活させたいと思っていた。そこでオーケンのマネージャーと連絡を取り、電車復活の話を進めたという。そしてオーケンはマネージャーから「電車復活するよ」と聞かされ、当事者にも関わらず「そうなんだ」と思い、レコーディングが始まったとのことである。オーケン、二日で十曲歌わされたそうだ。

これから開催されるツアーの話では、電車のライブではどのように盛り上がれば良いか、椅子は用意するのか立つのか、など。オーケンが冗談で、椅子を前方にだけ用意して、お客さんが変わりばんこで座っていくのはどうだろう、といった話をし、「でもこういうことをしたら馬鹿にしてるって、Twitterが炎上するんだよ」と笑っていた。

そこからだっただろうか? Twitterと携帯電話の話になって、オーケンは自身がガラケー所有者であることを話し、いかに最近のガラケーの機能が削ぎ落とされているか熱弁していた。Twitterも出来ないし自撮り機能も付いていないとのこと。

ここでサトケンさん、「自撮り」を「地鶏」と勘違いし、何故携帯電話にニワトリが…と不思議に思ったそうで、オーケンに「携帯電話が卵を産むの?」なることを言われて突っ込まれていた。ちなみにオーケンサトケンさんがガラケーで、ベラさんはスマートフォンユーザーとのことである。

あとそうだ。過去に行った電車のライブの話で、水木しげるとイベントか何かで共演した、という話もあった。そのイベントには京極夏彦も出ていたという。いったいどんな組み合わせなんだ。

歌詞についてオーケンが、自分で言うのも何だけどこの頃の歌詞はすごく良く出来ていると絶賛していて、ベラさんとポンプさんが嬉しそうにしていたのが印象的だった。そうだよなぁ。自分のバンドの歌詞を作詞者本人が気に入っていたら嬉しいよな。

今後のレコーディングについての話も少しされた。一応、念の為書いておくが、レコーディングをして新譜を作ります、という告知では無い。サトケンさんが、次にレコーディングをするときはオーケンもギターを弾きなよ、ギター大好きでしょと言い、オーケンが断りつつも、どこか嬉しそうで、冗談かもしれないが「じゃあそうしましょう」と答えていたのが微笑ましかった。

ライブは「OUTSIDERS」と「お別れの背景」が演奏された。どちらもとても聴きたかった曲なので嬉しかった。特に「お別れの背景」は筋少以外のオーケンの歌詞で、もしかしたら一番好きかもしれない曲なのだ。いつかのベラポンプアワーで聴けたときも歓喜したが、今日も思わず大喜びしてしまって、ノリノリになって聴いてしまった。

トークライブの後はサインお渡し会で、いったんメンバーが壇上から去っていった。そしてスタッフが現れ、お渡し会用のセッティングを進めていく。壇上に長机と椅子が用意されるのを眺めているとアナウンス。何とびっくり。メンバーと順番に握手が出来て、尚且つサイン色紙を手渡ししてもらえるとのこと。てっきり、サインはスタッフから渡されるものと思っていただけにこれには驚いた。無論心の準備など何もしていない。

たった五日前の日曜日に筋少メンバーと握手して、その直後に電車メンバーと握手。何だこれ。己の人生に何が起こったんだと思わざるを得ない。

面白いのは筋少握手会は金属探知機で身体検査を受け、メンバー一人一人に「剥がし役」が付き、ちょっとでも流れが滞ると肩を押されて次の人に回される厳しさだったのに、電車は剥がす人もおらず、ゆる~く会話をしながら握手をしてサインをもらって、ゆる~く流れていったこと。わりとゆっくりと会話をすることが出来て感無量だった。

まずベラさんと握手をして電車復活の喜びを伝えた。このとき、念願の「お別れの背景」が聴けたうえ、サインお渡し会で握手も出来るとわかり、自分はかなり喜びまくっていたらしく、気付かぬうちに体がルンルンと左右に揺れていたのだが、サトケンさんがニコニコしながら同じリズムで体を揺らしてくれ、そのとき初めて自分が浮かれまくっていたことに気付き、喜びまくりながらサトケンさんと握手をしたのだった。サトケンさん、良い人だなぁ。

サインを渡してくれるのはオーケンで、握手をした手はやはり筋少握手会のときと同じように冷たかった。オーケンにも電車が復活してくれて嬉しいという気持ちを伝え、会話を交わし、サイン色紙を受け取って列から離れた。夢のような気分だった。

サイン色紙を胸に抱え、他の方々が握手をしている姿を眺めた。ゆるやかに握手の列が進行していく様は微笑ましく、歓喜しながら列を離れていく人々の間を、ただCDを買いに来たタワーレコードのお客が通り過ぎていく温度差が面白い。最後の握手が終わった後には壇上で電車メンバーの写真が撮影され、挨拶の後終了。浮かれまくった自分はその足でビックカメラに行き、ハイテンションのままウォークマンの新型とスピーカーを購入して、幸福な気持ちで帰路についたのだった。所有のウォークマンとスピーカーは使い倒した挙句電池は持たなくなるわボリュームコントロールは壊れるわと散々な様子だったので、せっかくなので新しいものに買い替え、ストレスなく大好きな音楽を楽しもうと思ったのである。

ウォークマンには早速、所有の音楽を全部突っ込んだ。またこのウォークマンと付き合いながら、四六時中大好きな音楽を楽しんでいこうと思う。電車復活、嬉しいな。



未分類0杯, インストアイベント, 筋肉少女帯, 非日常

「THE SHOW MUST GO ON」の発売を記念して、タワーレコード新宿店でインストアイベントが行われた。トークが九割、曲が一割という構成で、メンバーは普段よりもラフな格好で、楽器はアコースティックギターとウクレレベース。自分は下手の前の方で眺めていて、よく見えたのはおいちゃんだった。開始当初、おいちゃんがオーディエンスにカメラを向けて写真を撮っていたが、もしかしたらそこに写っているかもしれない。そんな位置である。

今回はトークがメインなので、覚えている内容を簡単にまとめてみようと思う。言い回しや順番が不正確である箇所もあると思われるが、だいたいこんな感じ、という風に見ていただけるとありがたい。



■ベストテンランクインありがとうコーナー
まずスタッフからランクインに関してのお礼の言葉が観客に伝えられ、その後メンバー登場。イベントスペースには立ち見の観客がみっしり。何度もスタッフから、「気分が悪くなったら手を挙げてください」とアナウンスされた。

橘「後ろの人見えるー?」客「見えなーい」
橘「距離があいちゃったね★」

オーケンより、10月12日のライブの前にスタッフが楽屋に飛び込んできて、何事かと思ったら「11位になりそう!」と伝えられた話が語られる。そしてライブでもMCでオーディエンスに「ベストテンに入れるかも!」と伝える。

橘「いつもの筋少のパターンなら、ここで11位になるのがお約束なんだけどね」

ベストテンランクインは二十年ぶり。では、二十年前にランクインしたのは何だったのかと言うと、「レティクル座妄想」で、順位は七位。
内「あんなアルバムが七位に…」

そしてランクインはめでたいことだが、「二十年間ベストテンに入ってなかったんだ…」という話に。しかし二十位以内にはわりと入っていて、「蔦からまるQの惑星」も二十位以内にランクインしていた。

大「でもベストテンはやっぱり違う。いろいろ紹介してもらえる!」
本「なんとかティーヴィーとか」

オーケン、「筋少が十位に入ったとき、十一位の人、誰か知らないけどきっと歯噛みしてるよ。筋肉少女帯なんかに! って!」と冗談めかしながら語る。



■アルバム収録曲を一曲一曲解説コーナー

「THE SHOW MUST GO ON」の曲を一曲ずつ解説していくことになるも、オーケンが曲順を覚えておらず、橘高さんとおいちゃんが「一曲目は日本印度化計画」「二曲目は高木ブー」「三曲目は釈迦」「こたつみかん」と嘘の曲順を教え出し、オーケンが「よくそんなにポンポン出てくるね~」と感心する場面が。その後、カンペ代わりに「THE SHOW MUST GO ON」のアルバムがスタッフよりオーケンに手渡される。

●オーディエンス・イズ・ゴッド

歌詞が乗る前から、お客様への感謝の気持ちがあった…というように語られていたような気がするが、だいぶ忘れてしまった。

●労働讃歌

オーケンの「OTODAMAと氣志團万博で練習した」という発言から「練習!? 流石ベストテン様は違うな!」というようなツッコミが入る。そこから、OTODAMAか氣志團万博のステージ横でも練習し、恥ずかしかったという話が内田さんから。

大「バンドをやる限りこの曲を練習し続けるんでしょうね」

●ゾロ目

大「ゾロ目が一曲目でも良かったかも」
橘高さんにとっては「くるくる少女」や「再殺部隊」のような世界観の曲。

●霊媒少女キャリー

橘高さんは怖い曲を作りたくて、そういう音をたくさん入れたとのこと。
オーケンはこの曲の聴かせどころがわからず橘高さんに質問した。「交渉人とロザリア」も同じく聴かせどころがわからなかった曲。「霊媒少女キャリー」はアーヴァンギャルドの容子さんが入ってくれたことで上手くまとまった。

●ムツオさん
本「ネット界で話題になってますね」
作曲者の内田さん曰く、レティクル座妄想収録の「ワダチ」の反省を生かして作られた曲。レティクル座のときは固くて、そのため重々しいワダチのような曲が出来てしまったとのこと。

●みんなのうた

ファンタさんがベースを弾き、オーケンが歌ってデモテープを作ったのに、スペシャルサンクスにファンタさんの名前を入れるのを忘れてしまった、とオーケン。そこで盤面に「ファンタ」と記入するように、とオーディエンスには命じられる。
橘「今日の宿題だよ★」

時間の都合上、全曲を解説は出来ないのでトークを「最近の話題」に変更。



■最近の話題コーナー

橘「WOWOWで月末に氣志團万博が放送されるからみてね!」

五十歳になったからというわけではないが、おいちゃんは最近、週二日はビールを呑まなくなった。ラーメンも今年はまだ四十杯しか食べていない。結果、体の調子が良いらしい。
大「ラーメンは健康食って言ってたのに!」

おいちゃん、夜中に咽喉は渇くものの、ビールを呑みたい欲求しか無いため咽喉がカラカラでも他に呑みたいものが無く、仕方なく水を飲んでいる。オーケンはどうしてもビールを呑んでしまって止めることが出来ないらしい。

お酒を呑まないと、呑んでいた頃の時間が余ってしまい手持ち無沙汰になるという話へ。おいちゃんも手持ち無沙汰になり、狂ったように勧告映画を三本続けて観てしまったことがあったそうだ。

大「韓国映画は狂わなくても見られるでしょ!」

内田さんは最近忙しくて休みがなかった。そして休めた日は一日家にこもってゲームをしていた。

いろいろやるが、歌舞伎町で悪い人になったりするゲームもするらしい。
橘高さんが「キャバ嬢育てるの楽しいって言ってたもんな!」と言った後、慌てて「実際は絶対できないもんな!」と内田さんのイメージを守るためか、フォローを入れていたのが面白かった。内田さんは両手で何かを掴んで持ち上げる仕草をし、「うん、看板で殴ったりする」と語っていた。

大「ずっと家の中にいて煮詰まらないの?」
内「ぜんぜん」
大「天気の良い日に散歩したりしたくならないの?」
内「したいときはする」

「ゲームの中でするんだろ!」「ゲームの中で釣りとかするんでしょ!」とツッコミが四方八方から。

ゲームの話の流れで、オリコンベストテンと勇者はどっちが偉いのか、という質問がオーケンから内田さんに。すると内田さん、「一位でも世界は救えない」と一言。その謎の重々しさに場内が水を打ったように静まり返り、一泊置いてから、勇者でも現実の世界は救えないだろう、というツッコミが入った。



■曲順についてのコーナー

オーケン、すかんちの「DOUBLE DOUBLE CHOCOLATE」の一曲目に驚いたが、すかんちのメンバーから「どんな曲でも慣れるよ」と言われさらに驚いたらしい。そこから曲順の話へ。

「意外と一曲目がゾロ目でも良かったかもしれない」
「一曲目がムツオさんでも良かったかもしれない」
「最初と最後がムツオさんでも良かったかもしれない」

曲順からムツオさんいじりになり、「ムツオ讃歌」「月に一度のムツオさん」といったタイトルが生まれ、橘高さんの言った「月に一度のムツオさん」にオーケンが大うけし、三十日ごとにやってくるムツオさんを想像して「嫌だ!」と笑っていた。

ここからまた曲順に話が戻る。

橘「曲順や曲間の間も何秒って、ちゃんと考えてるんだよ。取り込んでシャッフルで聴くと曲間も全部同じになるから、最初はCDで聴いてね、後で圧縮してもいいから。」
「今のところCDが一番良い音だからね」と、まずはCDで聴いて欲しいと念押し。



■どんな特典だと嬉しいかコーナー

オーケン、トレカがあんなに人気とは思わなかったそうで、他にどんな特典がついていたら嬉しいかを観客に募り始める。

●筋少カレー …まあまあ人気だが、食品は消費期限があるため難しいという結論に。
●ヌンチャク …需要はある様子。
●トレカとヌンチャクならどっち? …断然トレカ

橘「トレカ50種類くらい作れば良かったね!」

特典繋がりで、昔KISSのアルバムについていた「ラブ・ガン」の紙鉄砲は扱いに困ったらしい。橘高さんは畳んでしまいなおしたと言っていた。



■演奏コーナー

そろそろ曲をやりましょう、ということで、一曲目に入れても良かった「ゾロ目」。アコースティックのゾロ目は新鮮だった。

アルバムが売れたためレコード会社が喜んでくれ、来年の予定も立ち始めたとのこと。オーケンが「気もそぞろで待っててね」と言って「気もそぞろ」へ。

演奏終了後、オーケンは「決めぜりふを考えました」と言い、指でピストルを作りバシッと決める。

「次回もショーマストゴーオン!」

イベント終了後はサイン入りポスターをスタッフより手渡された。約一時間、あっという間のイベントだった。楽しかった!



未分類インストアイベント, 筋肉少女帯, 非日常

新宿タワーレコードにて行われた、筋肉少女帯の「NEW ALBUM 『蔦からまるQの惑星』発売記念インストアイベント」に行ってきた。イベントが決定した翌日に新宿まで予約に走ってイベント券をゲット。前回は予約せず発売日前日にCDを買ったときにイベント券をもらったが、流石に遅い番号だったためほとんど前が見えなかった。その反省を生かしての行動である。これが正しかった。何と、予約分だけでイベント券が終了してしまったそうなのだ。おおー。蔦Q売れてるんじゃないのかい。嬉しいなぁ。六月三日付けのオリコンデイリーチャートではめでたく四位にランクインしたし、なかなかどうして、好調のようじゃないか。オーケンが嬉しそうに話す姿が眼に浮かぶようである。

実際、眼に浮かべるまでもなく目の前でその姿を見ることができた、ってったってモニター画面でだがな。手に入れたイベント整理券は五十番以内、とはいえ狭い会場にぎゅんぎゅん詰めで立ち見をするため人と人の間に隙間が少なく、ステージも低い位置にあるため前回よりも遥かに良い番号であったのだが、直接メンバーの姿を見ることは難しかったのだ。よって全体を見たいと思ったときはメンバーの後ろ上方に設置された大きなテレビ画面に映されたメンバーを眺めることになったのである。しかし! おいちゃんだけはしっかり見ることができたので、本日は主においちゃんをじっくり見ることにした。

拍手に迎えられてメンバーが登場、おいちゃん、オーケン、内田さん、橘高さんといういつもの並びである。まずオーケンが新譜「蔦からまるQの惑星」が発売ということで、メンバー各自に何か一言と進め、橘高さんが優等生的なコメントをしたのだが、橘高さんが話しているときもおいちゃんが話しているときもずっと内田さんが下を向いていたことが気になっていた。何かをいじっているようであるが何をしているのだろうか。

すぐにその謎は解明される。何と! 内田さんがいじっていたのは発売されたばかりのiPadだったのだ! iPhone大好きな内田さん、各所で買うに違いないと囁かれていたが、やはり買ったか、そして持ってきたか。このiPadと内田さんが今日の主役と言っても過言ではなかろう。去年欠席した分を挽回するかのように、大活躍というか大目玉になってくれて大いに笑わせていただいた。いやーははは、これ見てiPad欲しくなった人もいるんじゃないかなぁ。

内田さん曰く「アコースティックでベースを弾きたくない」「内田はいつもやることがない」、よって本日はiPadを持ってきて、楽器として使用するとのこと。それに対し空バカのようだと話が出て、「次のアルバムの路線は決まったな!」と橘高さんが言った。空バカみたいな筋少アルバム…冗談だとはわかりきっているが、今の筋少で空バカのようなものを作ったらどうなるかと想像するのは楽しい。お遊びで一曲くらいそんな曲を作ってみたらどうだろう、なんて思ってしまうね。

そういやこの話に入る前、内田さんがすげぇことを言ってたな。昨日アウェーインザライフを観てきたという話になり、「演劇とロックと組み合わせなんて、しゃらくせぇと思うじゃないですか」といきなり暴言。何で唐突にそんなロックになってるんですか内田さん、と笑いつつもトークは進む。「そしたら結構、面白かった」「改めて聴くと、筋少の曲って良いなぁと思った」とこれまたらしからぬ発言、そこに橘高さんが「俺みたいなこと言うね」と突っ込んだんだっけ、オーケンが「橘高みたい発言だね」と言ったんだっけ。少々曖昧である。

おいちゃんからはアルバムをしっかり聴きこんで、ライブでは何も言わなくても参加してくださいとのこと。確か去年も同じようなことを言っていた気がする。去年はまたロシアンルーレット・マイライフがあったものなぁ。あれも立派に定番化したなぁ。あれから一年、早いものだ。

そうして始まる一曲目は「捨て曲のマリア」……だが、iPadの準備が整わずiPad待ちの状態に。購入したばかりでまだ操作に慣れていないらしい。発売してから数日だものなぁ、と思っている間に準備完了、何のソフトを使っているのかは知らないが、iPadを叩く内田さんの指によってイントロが奏でられる………が、ギターが入ったところで思いっきり音が外れてメンバーも客もずっこけそうになった。これがまた何とも間抜けな音だったんだな。

タワレコ七階で沸き起こる爆笑。iPadが滑らか過ぎて操作ミスをしてしまったと言い訳をする内田さんに、アップルの回し者かといった内容のことを突っ込むオーケン。ひとしきりコントのようなやりとりが終わった後、気を取り直して捨て曲のマリアへ。今度は失敗しなかった。

トークを挟んで次は何と「アウェー イン ザ ライフ」! まさかアコースティックでアウェー インザ ライフをやるとは思っていなかった。これは嬉しい予想外。捨て曲のマリアでは静かに聴いていた観客も肩を揺らして乗っている。力強いコーラスもきっちり入って格好良い。アコギをかき鳴らすおいちゃんを画面越しでなくばっちり見ることができた。普段の筋少ライブのアコースティックコーナーはアコースティックらしい静かな曲が多いから、これはなかなか貴重なものが見られたなぁ。嬉しい。

ラストの三曲目は「ゴミ屋敷の王女」。今日やった三曲の中では一番好きかもしれないな、これ。三月のライブで聴いたときはさほどピンと来なかったのだが、どんどん好きになって行く。アルバムの曲順もあるかな。流れと言うか。染みるんだよなぁ。

歌が終わり、語りが入るところで「本日はありがとうございました」とオーケンが挨拶し、ステージを去っていくメンバー。……しかし、内田さんだけが一人ぽつんと残ってiPadでアウトロを奏でている。メンバーが去っていった方に首を伸ばしつつも最後まで演奏し終え、iPadと接続していたスピーカーか何かから線を引っこ抜く。何やら「ブツッ」というでかい音がして驚くような素振りを見せる内田さん。そして立ち上がるとiPadを顔の前に掲げる。そこには蔦Qの歌詞カードに載っていた、内田さんのバストショット写真が! それをぐーんぐいーんと画面の中で拡大縮小して見せて、最後に写真を橘高さんのものに変えて去っていった。その間客は大喜び。笑いと歓声とウッチーコールが巻き起こり、美味しいところを全部かっさらって行ってしまった。

とにかく内田さんはiPadを手に入れたことが嬉しくてたまらないようで、今度のツアーの日程を誰かきちんと覚えていますかとオーケンがメンバーに振ったとき、iPadにスケジュール帳が入っているからと内田さんが読み上げるために操作するもまたもiPad待ちになったり、スケジュール帳が表示されても何故か五月のところを見ていて橘高さんに突っ込まれたり、結局iPadの起動を待つより橘高さんとおいちゃんの記憶力の方が優秀だったりと大笑い。しっかり覚えている橘高さんとおいちゃんは偉い。そうして発表された日程に内田さんがiPadを見ながら「合ってる」と呟き、それに対して「打ち込みが間違ってたら意味無いけどな」と橘高さんが上乗せするように突っ込んでいた。

橘高さんがらみの話では、オーケンが「橘高さんは今度ひらパー兄さんになるんですよね」と冗談を言い、その流れから橘高さんが「枚方に住もう」と言うと、オーケンが「枚方にスタジオってあるんですか?」と返し、「俺がひらパーにスタジオを作る!」と橘高さんが断言し、インストアライブ、筋少ライブ、アウェーインザライフゲスト出演による三日間の大阪滞在の意気込みを見せてくれた。

そういえば今日の橘高さんはサングラスをかけていなかったな。おいちゃんがサングラス、オーケンが釈迦PVを彷彿とさせる黒縁眼鏡、内田さんが眼鏡の中で一人だけ眼鏡無し。これで橘高さんがサングラスをかけていたら眼鏡率百パーセントになるとこだったな。だからどうしたという話であるが。

あと「ゴミ屋敷の王女」に入る前、オーケンの譜面台の上に開かれていたページが何故か戦国自衛隊のエンディングテーマだか何だかで、隣に座っていた内田さんが何を歌うつもりなのだろうと不思議に思っていたと言う。どうしてそんなページを開いていたのだオーケン。謎である。

「ワインライダー・フォーエバー」に関する言及もあったな。オーケンが「ラップ部分はメンバーが各自で練習してきてください」と言うと、橘高さんが「大槻はラップラップと言ってるけど、あれをラップと言うのはラップの人に失礼」と突っ込み、あれは寸劇であると言い切った。わはは。寸劇か、確かに。あれをライブでやってくれたら盛り上がるだろうなぁ。

和やかで楽しいiPadの販促イベントならぬ蔦Q発売記念インストアイベントは終了した。iPadからの音はどこかチープな感じで、それがまた生で聴いたことは無いにしろ、空バカっぽい雰囲気で面白かった。時間は確か三十分ほど。終わった後もしばらくはタワレコ内に蔦Qの曲が流れていて、そいつが何だか嬉しかった。あーそうそう、おいちゃんの髪型が格好良かったなぁ。ライブやアルバム用の写真じゃいつも波打ってるが、あれはわざわざ手間隙かけて作ったものなんだね。パーマをあてているわけじゃないらしく、本日はまっすぐで珍しくも新鮮だった。こういうイベントだと普段と違う姿が見られて貴重だなぁ。

そうだこいつを忘れてた。トークの中で、新人、シーズン2、蔦Qで再結成三部作とオーケンは考えているけれど、これで終わりというわけではないことが名言されたことが何より嬉しく、ほっとした。ブログで三部作って言い出したときからもしやこれで終わりになるんじゃないかとハラハラしてたんだよなぁ。橘高さんが五年後、「筋少と言えば蔦Qだよね」と言われるくらい育っていってくれたら嬉しいと言ったとき、オーケンが「それじゃその後のアルバムがだめみたいじゃないか」と突っ込んだときも、今後をやる気があるのだと感じられて安心したのだ。我ながら心配性だとは思うが、ついな。あー良かった。ははははは。

未分類インストアイベント, 筋肉少女帯, 非日常

今日はタワーレコード新宿店で催された筋肉少女帯のインストアライブに行ってきた。ニューアルバムを購入した人に配られる整理券を手にわくわくしながら会場に到着。店内にはシーズン2収録曲が流されていて、あちこちに整理券を持った人がうろうろしている。今現在この店の筋少好きのパーセンテージが上がりまくっていることを想像するととても嬉しい。

あいにく自分の番号は後ろの方だったので、さらに何故か普段のライブよりも気のせいか背が高い人が多めだったせいでメンバーの顔はほとんど見えなかったのだがイベント自体はとても楽しかった。しかし見事によく見えない。目の前にいる人間が皆ルリヲのようだったらいいのにとつい何度も思ってしまった。ちなみにルリヲとは「風車男ルリヲ」という曲で歌われる人物のことで、老人の顔をした赤ん坊を背中に背負いながら風車を回す首の無い男である。武装錬金の「ルリヲヘッド」の元ネタだ。

ベースの内田さんは今日別のバンドのライブに出演するため不参加だった。それで「じゃあ内田の陰口でも言おうか」と冗談を飛ばしてトークは始まり、NHKの生放送の音楽番組でオーケンが歌詞を間違えまくって流石にへこんだこと、ロシアのサンバの裏側はTバックではないかということ、「人間嫌いの歌」の「君」がまさかの内田さん疑惑、そこから繋がるオーバー40で腐女子を狙って誰が喜ぶかという話、NHKでリベンジをしたい、などなどでトークは盛り上がった。

曲は「1000年の監視者」「人間嫌いの歌」「世界中のラブソングが君を」で、アコースティックで行われた。練習してきたのかオーケンはほとんど歌詞を間違えず、会場にいた人も驚いていた様子だった。よっぽどNHKで間違えたのがこたえたのだろうか。まああれはなー。間違えて歌うオーケン、しかし正しい歌詞で表示される字幕、と歌声と歌詞が全然噛みあわないというすごい状態だったから無理もない。あんまりひどいんで腹がよじれるほど笑ってしまった。ライブなら字幕が出ないから目立たないんだがなぁ。字幕が出るとこうもあからさまになるのか。

イベント終了後はサイン入りポスターをもらい、ここで筋少関連のグッズを何か購入すると本日限定のクリアファイルがもらえるというのでついベストアルバムの「大公式2」を買ってしまった。ファイルなんてどうせ机にしまいこむだけで有効活用もしないだろうし、そこまで欲しいわけでもなかったのだが、せっかくだから何か買っておきたかったのだ。記念だよ記念。

来週はライブハウスで本格的なライブがある。今度は内田さんも見られるぞ。背が高い人が密集してなければいいな。