未分類5杯, 筋肉少女帯, 非日常

「クリスマスを撲滅する会 12月24日開催 参加費無料」

アーティストが経営していると思われるカフェギャラリー。軒先には木や石で作られたオブジェと瑞々しい植物が飾られている、そんなお洒落なお店のドアーに貼られた呪いの文字列。おい、ここの店主にいったい何があったんだよ。

この時期になると毎年毎年、カップルを妬む言葉をあちこちで見かけるようになる。それは人によっては自虐的な遊びであり、おふざけであり、人によっては本気の呪いのようである。そして何故か、一人者はこの時期、カップルを憎んでしかるべき、というよくわからない風潮が発生して、一人者の自分としては、面倒くさいなぁ、と思うのである。

自虐的な遊びに興じるのもクリスマスの醍醐味かもしれない。それはそれで良いだろう。ただ、クリスマスって別にカップルだけのものじゃないんだぜ。

毎年恒例筋肉少女帯のクリスマスライブ。このライブが己にとってのクリスマスそのものになってから、いったい何年経っただろう。このライブは今年最後の締めくくりでもある特別なイベントだ。橘高さんはファンサービス満点の福袋とイベントを用意してくれる。アンコールでは橘高さんとおいちゃんがサンタの格好をしてお菓子を撒いてくれる。開演SEはもちろんべったべたなクリスマスソングで、思えば己がじっくりクリスマスソングを聴くのはここだけだ。だって普段は季節に関係なく自分の好きな曲を聴いているから。

会場は満員で開演前からぎゅうぎゅう詰め。もっと前に詰めてください、と係員の声が響く。今日は整理番号が八百番前後だったので後ろの方でゆっくり観ようと思ったが、結局前方スペースに来てしまった。前も後ろも隙間がない。これはきっと、とんでもなく盛り上がるだろうなぁ。

そして一曲目がまさかのイワンのばか。盛り上がるどころか大爆発したのであった。


イワンのばか

日本印度化計画
混ぜるな危険
孤島の鬼

恋の蜜蜂飛行
地獄のアロハ(筋少オンリーver)
踊るダメ人間

新人バンドのテーマ
冬の風鈴

北極星の二人~内田のラブソング~(うっちーボーカル)
おわかりいただけただろうか(ふーみんボーカル)
LIVE HOUSE(おいちゃんボーカル)

これでいいのだ
カーネーション・リインカーネーション
暴いておやりよドルバッキー
釈迦

~アンコール~
じーさんはいい塩梅
日本の米
サンフランシスコ


ぎゅうっぎゅうで疲れたし、視界は決して良くなかったが、非常に楽しかった。新譜ツアーではないだけに何の曲をやってくれるか予想できない部分が大きく、何が来るかわからない期待感に応えてもらえる喜び。全く予想していなかった「孤島の鬼」「冬の風鈴」、聴きたかった「カーネーション・リインカーネーション」「暴いておやりよドルバッキー」、とにかく大好きな「恋の蜜蜂飛行」! ご馳走の連続で満腹である。あぁ、嬉しい!

MCでは恒例橘高さんの福袋の話題に。橘高さんの福袋を引き当てた幸運なファンは、終演後橘高さんとドライブに行けるばかりでなく、途中で公園に寄って橘高さんとお散歩できるそうだ。すごい! 流石橘高さん!

しかしこのファンサービス。上記の書き方だとまるで擬似的な恋人体験が出来るようであるが、わりと狂った内容なのがまたすごい。だってこれ、橘高さんの愛犬「ココアちゃん」と同じように橘高さんとお散歩出来るよ! という趣旨なのである。まさに「子犬にしてあげる」。むしろ何故今日この曲をやらなかったと言いたいくらいである。

「子犬にしてあげる」はほのぼのした雰囲気に騙されそうになるが大分狂った曲である。「君が寂しいなら子犬にしてあげるよ~首輪もつけてあげるし骨のガムもあげるよ~」と言いながらきゃっきゃと戯れる異様さ爆発ソング。これじゃん。これに近いじゃん。しかも橘高さん、半分冗談だろうが、首輪とリードをつけてお散歩しようかと考えたそうである。もしくは逆に、橘高さんが首輪をつけて、ファンの子にリードを握ってもらう案も考えたそうである。オーケンは「五十歳で新たな性癖に目覚めたんですか」と若干引いているように見えた。

そして首輪とリードの話はまだ続く。ここにいるお客さんに首輪とリードをつけてメンバーが持つのはどうだろう? それかメンバーに首輪とリードをつけてお客さんに引いてもらうのはどうだろう? とよくわからないことをオーケンが提案する。どっちにしても大事故になりそうである。いろんな意味で。

この流れだと次は「踊る赤ちゃん人間」かな……と我ながら嫌な予想の立て方をしていたが、とても健全なカレーの曲に繋がったので少し驚いた。いや「踊る赤ちゃん人間」も不健全な曲ではないけどな!

「孤島の鬼」は久しぶりである。今日聴けると思わなかっただけに興奮した。「混ぜるな危険」まで跳ね回っていた観客も波に身をゆだねるようにゆったりと聴き入り、暗闇の中に浮かぶメンバーの姿と怪しい音色に恍惚とする。今回の「孤島の鬼」は四半世紀バージョンではなく、最後ドラムでバシッと締めて終わった。あぁ、格好良いけど、ちょっと物足りない! あの最後の畳み掛けが、畳み掛けが大好きだから!

「恋の蜜蜂飛行」は始まった途端に拳を振り上げた。正直、腕を上げるのもつらい姿勢だったのだが、この曲ばかりは腕を振らないわけにはいかない。だってすごく楽しいから!!

「新人バンドのテーマ」からはしっとりタイムに。「冬の風鈴」は「バンドでやるのは初めてかもしれない」という前置きから始まり、じいっと聴き入ってしまった。いつだっただろうか。この曲の歌詞をずっと噛み締めていたときがあった。「しかしその後幸せになったと聞く」の「しかし」を噛み締めていたのだ。歌詞で多くは語られていないが、きっといろいろなことがあったのだろう。それらが全てその三文字に詰まっていて、何があったのかなぁと思いを馳せてしまうのだ。そのうえで、「しかし」になって良かったな、と感じてしまうのだ。

しっとりと始まって穏やかに進められる中、間奏でステージが真っ白に染め上げられ、ドラムを筆頭に音がバーンと溢れ出し、暗く冷たい世界がひっくり返る。この曲が一層好きになった瞬間だった。

「冬の風鈴」の後、エディと長谷川さんを残してメンバーがいなくなる。そしてエディの指によって紡がれるジムノペティ。すると内田さんが上手の袖からやってきて、「セボーン」「メルシーボークー」と囁き出す。背後の長谷川さんがドラムに突っ伏さんばかりに大笑いしているのが見える。めっちゃ笑ってた。めっちゃ笑ってた。そこへ内田さん、いつもフランス語だけど、今日はドイツ語で……と言い、エディにドイツ語っぽい曲をリクエスト。するとピアノはいきなり重々しい曲調に早変わり。内田さんは次の曲名をiPhoneにドイツ語で言わせるべくスイスイとアプリを探すが……見つからない。

必死に探す内田さん。しかし見つからないアプリ。橘高さんとおいちゃんがやってきて内田さんの周りに集まるも見つからない。「楽屋ではあんなにうるさかったのに……」と言いつつ見守るおいちゃん。ピアノを弾き続けるエディ。まるでエディの演奏会の横でiPhoneをいじっている人のようになる内田さん。アプリを探しているのにYahoo!ニュースが表示されてしまったと困惑している。エディはずっと弾き続けている。

結局アプリは見つからず、ダウンロードから始めなければならなくなったため、アプリに頼らず普通に曲名が発表されることとなった。無論言わずもがな、始まったのは「北極星の二人」である。この曲が始まるといきなり歌謡ショーのようなムードになるから面白い。

内田さんが歌ったので俺も! ということで橘高さんとおいちゃんもボーカルをとる。橘高さんの「おわかりいただけただろうか」は毎度の如く流石の説得力である。思わず「わかりました!」と叫びそうになる。おいちゃんの「LIVE HOUSE」は下手側の歓声が楽しい。メロメロである。メロメロである。

休憩して戻ってきたオーケンはスーツに市松模様のネクタイで現れた。おーう格好良い! そういえばわりと前半のMCで、来年は若返りを目指すとオーケンが宣言していた。「老いたオーケンが好き!」って声も聞こえるけど、と言いつつそんなファンを老け専呼ばわりし、よくわからないコールアンドレスポンスを実施。

その流れで、今年はライザップで鍛えたけど筋トレが辛かった。次は男性用エステのダンディハウスに行こうかな、と話す。それとも高須クリニックに行こうかな、ある日突然オーケンの顔がウルトラマンみたいにツルツルになってるの、それでくるっと後ろを向くと特攻服の背中には高須クリニックってバーンと書いてあって、またくるっと正面に向き直ると胸に「YES! 高須クリニック!」って書いてあるの、とオーケンが冗談を飛ばす。そして「そういうバンドもありだよね~」と橘高さんに同意を求めていた。

「これでいいのだ」から「釈迦」までは怒涛の流れで、タオル回しに全力を出すのに必死だった。「カーネーション・リインカーネーション」でステージが真っ赤に染まるのはいつ見ても格好良い。内田さんの野太いコーラスがまたたまらなかった。「暴いておやりよドルバッキー」は今回も声の加工は無しだったようだ。

アンコールはほのぼのと「じーさんはいい塩梅」から始まり、次の曲が今年最後の曲と強調される。掛け合いの曲で、皆が歌ってくれないと成り立たない、さらに今回はメンバーも一緒に歌うと言われ、いったい何の曲だろうと首を傾げる。「ハッピーアイスクリーム」だろうか……? と思っていると、始まったのは意外な一曲、「日本の米」!

予想外である。あまりにも予想外である。好きだけど予想外である。ええー! これが今年ラスト!? でも筋少らしくて良いな! と思いつつ「米米米米!」と掛け合いに興ずる。めっちゃ楽しかった。めっちゃ楽しかったけどやっぱりこれが今年最後の曲というのは嘘だった。

本当のラストソングは「サンフランシスコ」。やったー! 「日本の米」も好きだけどやっぱり嬉しい! 最後の最後、全力でジャンプをし、内田さんのベースソロを堪能。ベースソロはいつもよりも尖った音色だったのが印象的だった。橘高さんとエディによるギターとピアノの鍔競り合いも美しい。たまらなかった。

終演後、クリスマスソングが流れる中でニコニコしながらステージに残ってくれるメンバー達。クリスマスらしい曲は何もなく、オーケンによって「クリスマスに他に行くところがない寂しい奴らめ!」といじられることもなかったが、やっぱりこれが己のクリスマスだなぁ、と息を吐きながらしみじみした。髪も服も汗でぐっちゃぐちゃ。咽喉はカラカラ。堪能した。全力で堪能した。

あぁ、最高に楽しかった!



未分類5杯, 筋肉少女帯, 非日常

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実に濃密な一日であった。

四ヶ月ぶりの筋肉少女帯のライブである。四ヶ月! 長かったなぁ。いったいこの日をどれだけ待ちわびたかわからない。しかし待ちわびた甲斐はあった。というのも本日、己は上手側の最前列からライブに参加することが出来たのである。

チケットを発券したときの驚きと言ったら無い。今回、ライブDVDの購入者のうち、抽選で十名がアリーナ最前列のプレミアムシートに招待されるという特典があり、己はそれには外れている。故にプレミアムシートではない。だが、充分プレミアムシートと言っていいと思ったほど。だって今まで筋少のホールライブと言ったら、だいたい後ろから数えた方が早い席ばかりであったのだ。それがいきなり最前。喜ばないわけが無い。

そして。堪能したのであった。すごかった。橘高さんの靴の裏の溝まで見えた。また、本日初めて、橘高さんの黒いズボンの脇には丸い窓が点々と開けられていて、そこに網が張られていることに気が付いた。もしかしたらズボンの窓には網は無く、ズボンの下に網タイツを穿いているのかもしれないが、そんなギミックがあったのか!

席の関係上おいちゃんが遠かったが、ぴょんとステージを飛び越えるようにこちらまで走って来て、満面の笑みで見下ろしたり、何を思い立ったのか、曲の途中で急にステージから足を投げ出すように腰掛け近付いてくれるという大サービスまで! いやー。興奮した。とても。

あと、ホールだと体力に余裕があるのでより隅々まで観察出来るな…と改めて思った。スタンディングではわりと前まで行けるが、前の方では生きるのに必死なためズボンの窓のギミックにまで気付く余裕が無いのである。筋少のライブを観始めてそろそろ十年経ちそうだが、気付かなかったものだなぁ。

曲は初っ端から「サンフランシスコ」で、力の限りジャンプした。一番嬉しかったのは「恋の蜜蜂飛行」! これ! これを聴きたかったのだよ! 「ブンブンブブブン!」で拳を振り上げるのも楽しいし、何より曲が格好良いんだ。

「ムツオさん」のとき天井のミラーボールが輝きながらくるくる回っていたのが実に印象的だった。あれを見ると「UNDERGROUND SEARCHLIE」も連想されるのだ。ストレートに毒を搾り出したのが「UNDERGROUND SEARCHLIE」で、陽気なディスコサウンドでうまーく隠して、チラッと毒を見せつつ、笑いを誘うのが「ムツオさん」。今のオーケンは「UNDERGROUND SEARCHLIE」のような詩は書けないと思うが、「UNDERGROUND SEARCHLIE」の頃のオーケンに「ムツオさん」は書けなかっただろう。年を経るごとに徐々に徐々にスライドしながら広がりが出来ていくってのは素晴らしいね。

さて、セットリストの方を。


サンフランシスコ
君よ!俺で変われ

労働讃歌
ムツオさん
モコモコボンボン(内田さんボーカル)

少年、グリグリメガネを拾う
僕の歌を総て君にやる
踊るダメ人間

アンクレット(橘高さんボーカル)
Guru最終形(着席して聴いた)

イワンのばか
暴いておやりよルバッキー
蜘蛛の糸 (合唱を促される)

恋の蜜蜂飛行
機械

~アンコール~

少女の王国
北極星の二人(オーケンボーカル)
釈迦
中2病の神ドロシー


思えば「君よ!俺で変われ!」も久しぶりだったような。この曲の後に最初のMC。筋少ファンにとっては六本木はアウェーだろうとオーケンに言われ、笑いが起こる場内。六本木に行きなれない筋少ファンをイメージしてなり切るオーケンの一人コントが実に面白かった。そして謎の「えいえいおー!」コールが始まる。この「えいえいおー!」コール、詳細を忘れてしまったが、「筋肉パワー! えいえいおー!」のようなダサイ感じのものを五回六回叫び、気合が入ったところで始まったのが「労働讃歌」であった。「ドンペリあけてるセレブ」が六本木のイメージなのだろうか、と思いつつ、えいえいおー!

ムツオさんの後にオーケンが何も言わずにステージを去り、動揺するメンバー。するとステージ袖にはけたオーケンがちょろっと戻ってきて、「間違ってないよね?」とメンバーに確認。動揺して見せたのもコントのうちだったらしく「間違ってないよ!」と返されていて、そういうキメ切れないところが実に筋少だなぁと思った。

オーケンがいなくなってからは、恒例の誰が歌うかコーナー。一番六本木が似合う男に…ということで、若い頃ディスコに行っていたおいちゃんが指名されるも、「俺は歌舞伎町だから!」と拒否して橘高さんへバトンが渡る。「俺が六本木? 俺は大阪の田舎出身だよ!」と橘高さんもバトンを離す。そして最終的に内田さんが「六本木の似合う男」「六本木の主」という設定になり、マイクを手に取りモコモコボンボン! いやー。相変わらず内田さんのモコモコボンボンがドスが効いていて格好良いなぁ。

モコモコボンボンが終わり、オーケンがステージに戻ってきた。ここで筋肉少女帯人間椅子のコラボの話が出て、人間椅子さんにカバーしてもらうから、もう人間椅子さんの曲になったも同然! 今後筋少でやることはないから今日やりましょう! …いやそんなこともないけどね! という前ふりから「少年、グリグリメガネを拾う」! この曲をライブで聴いたのはもしかしたら初めてかもしれない。

「踊るダメ人間」では珍しく、ちょっとしたトラブルが発生したようだった。詳細は語られていないため不明なのだが、橘高さんのギターか機材に何かしらが起こったように見受けられた。ダメ人間の間奏でオーケンがコールアンドレスポンスで時間を作り、さらに内田さん、おいちゃんに学園天国ヘイヘイコールを促して橘高さんの状態が整うのを待つ場面も。

この後も橘高さんはまめにステージ袖のスタッフと話をしている様子で、若干ハラハラしたが、演奏中はニコッと笑って大胆なパフォーマンス! 何かあったことは感じられたが、きっと大丈夫だろうな、と思えたので安心した。

「アンクレット」の橘高さんボーカルは迫力があって格好良かった。実は自分、あまり「アンクレット」にヘヴィメタルを感じることは無かったのだが、橘高さんが歌うのを聴いたら「元はこういうもので、それがオーケンが歌うことで筋少らしくなったのかな?」と、何となく納得したのだった。

六本木の真ん中で「蜘蛛の糸」を合唱するのは楽しかったなぁ。何かこう、別にそんなことは無いのだが、いけない遊びをしている気分になるね。

そうそう。今回はホールライブということで座席があったのだが、結局座って聴いたのは「Guru最終形」だけだった。オーケンは「少女の王国」と「北極星の二人」も座って聴いてもらうつもりだったらしいが、アンコールで立ち上がって曲が始まってそのままになってしまったのだ。明日は座って聴きたい気もする。せっかくなので。

あと、これは確か後ろの方のMCだったと思うが、橘高さんが「天才バカボン」と言おうとしてナチュラルに「空手バカボン」と言ってしまったのが実に面白かった。「チームしゃちほこ」が劇場版「天才バカボン」の主題歌を歌うことになり、その曲のギターを橘高さんが弾いたそうなのだ。

しかし橘高さん。「天才バカボンの曲のギターを弾いた」と言うべきところを「空手バカボンのギターを弾いた」と言ってしまい。最初スルーされそうになったものの若干の違和感。そして気付いたオーケンが指摘し、指からハラリとピックを落として本気でショックを受ける橘高さん。そんな橘高さんにオーケン、「暴虐の貴公子にナゴムを染み付けてしまってごめんなさいね…」なることを言うも、マーシャルの壁にヘナヘナとよりかかりショックを受け続ける橘高さん。

だが橘高さん! 気を取り直して立ち直り、わざと「それで空手バカボンの曲を!」と言うも「…でもチームしゃちほこさんに失礼だからちゃんと言おう」と改めて話し始めようとした矢先にまた「空手バカボン」と言い間違えてしまい、心が折れて崩れ落ちる。あのショックの受け方はすごかった。それを見たオーケンがいじるいじる。「何だよう! ナゴムを馬鹿にしてんのかよ! ケラさん呼ぶぞ!」と言うようなことを言っていて、橘高さんには悪いが、本当に面白かった。

ナゴムといえば、どこかでオーケンと内田さんの「空手バカボンの釜の飯を食った仲だろう」「空手バカボンの釜の飯は食ってないけどね」というやりとりも面白かった。空手バカボンの釜の飯って何だ。

本日最後の曲「中2病の神ドロシー」が終わった後、流れたSEは爆音の「オーディエンス・イズ・ゴッド」! オーケンはわりとすぐにステージからいなくなってしまったが、おいちゃん・橘高さんがノリノリで煽ってくれてこれがまた楽しくて。今回は席が上手だったこともあり、ほとんど橘高さんを観ている状態だったが、間近で観ながら思うのは五十近いとは思えないということで。それでいて表情が綺麗だなぁとつくづく思いつつ、一回のライブでピックを何枚消費するのだろうと気になった。ピックを貼り付けたテープを橘高さんのスタンドマイクに貼るローディーの早業も見事だった。

さて。明日は何が聴けるだろうか。明日も明日とて楽しみである。明日も「恋の蜜蜂飛行」を聴きたいなぁ。



日記録5杯, 日常

2014年9月22日(月) 緑茶カウント:5杯

聞いてくれ! ついにあの子がいなくなってしまったんだ! 朝の挨拶をしたときにはいたのに、夜に戻るといつもの場所から姿を消してしまっていたんだ!

お隣さんの玄関ドアーの前にいたアブラゼミの死骸。彼の黒い瞳と毎日毎朝毎夜、己は部屋を出入りするたびに挨拶を交わしていた。あぁ、まだいるな。あぁ、まだ踏まれていないな。確認しながら家を出て、確認しながら家に入っていた日々についに終止符が打たれたのだ。

だんだんと彼の体が重力に負けて平べったくなっていたのが印象的だった。まさか今更蟻が緊急大集合したとも思えない。恐らく、たまに掃除にやってくる大家さんの手によるものだろう。きっと彼は箒で掃かれて、一ヶ月ぶりにその場を移動したのだ。

さらば夏。もういい加減長袖を着ねばなるまい。また次の季節が来るまでしばらくさらば。



日記録5杯, 日常,

2014年9月21日(日) 緑茶カウント:5杯

昨日は一軒目で焼き鳥の盛り合わせをメインに、クリームチーズやポテトサラダ、つくね串、餃子、鶏腿肉を辛く焼いたものなどを食べ、二軒目でピクルスとフィッシュアンドチップスとニョッキなどを食べ、三軒目で一人マルゲリータ一枚とピクルスを食べた。我ながらよく食べたと思う。

美味しいものを食べられることは幸せだ。特に、友人とあれが美味しい、これが美味しいと話しながらあれこれ食べるのは非常に楽しい。すると忘れそうになるのが、この美味への欲求は大多数が持っているものだとしても、必ず誰しもが持っているわけではないということである。世の中には食事に全く興味の無い人や、食べることに苦痛を感じる人もいる。しかしそれは三大欲求の一つであるだけに、多くの人が思っているのだ。誰もがその欲求と執着を持っているに違いない、と。故に理解されないのである。欲求と執着を持たず、それどころか嫌悪している人のことが。

忘れないようにしよう、と意識するだけで、その人達に合わせて食べる楽しみをやめる気持ちはもちろん無い。だが、忘れないことが必要なのだと思う。そのように意識することが、いつか自分にも巡ってくれるのだと思いつつ、今日も鶏腿肉をにんにく醤油で揉みこんで炒めたものを肴に美味い酒を呑むのである。



日記録5杯, 日常, 筋肉少女帯

2014年9月13日(土) 緑茶カウント:5杯

今日一日でどれだけ筋少のMV「ゾロ目」を観たかわからない。もうやめよう、もったいないからもう再生は良そう、と思いつつ再生ボタンを押してしまい、冷めやらぬ興奮を糧として、MVを一時停止して凝視しながらゾロ目イメージのサイコロを描いた。

ダイス_オーケン

これである。実際に印刷していないのでわからないが、恐らくサイコロとして組み立てられるはずだ。

ちなみに縮小前のゾロ目オーケンはこちらである。サイコロの中に収めるため、二頭身で描くことを心がけたが、どうしても背が伸びてしまうことが多々あった。どれもMVのポーズを参考にしているので良かったら比べてみてほしい。

ゾロ目オーケン達サイズ調整

そしてここまでやってようやく興奮を消化して落ち着くことが出来たのだった。待ちわびた挙句の水はどうやら毒と化したらしい。あぁ、アルバムが待ち遠しい。