未分類筋肉少女帯, 非日常

せっかくだから2daysに参戦したいということで、大阪名古屋のチケットをとってしまったのだが、いやはや。大阪と名古屋って意外と距離があるんだな。もうちょっと近いものだと思っていたよ。

そんな地理に疎い人間による初めての大阪参戦記、というほど大したものではない。移動以外は基本のライブと同じであるので書き記すことも普段通りだ。と、いうことでセットリスト。記憶に間違いが無ければ以下のはず。

サンフランシスコ
タチムカウ~狂い咲く人間の証明

ハッピーアイスクリーム
パリ・恋の都
トゥルー・ロマンス

小さな恋のメロディ
僕の歌を総て君にやる
機械

フィスト・オブ・ヒューリー
愛のためいき
蜘蛛の糸
おもちゃやめぐり

SAN FRANCISCO(Be Sure To Wear Flowers In Your Hair)
これでいいのだ
カーネーション・リインカーネーション
サーチライト
221B戦記

~アンコール~

山と渓谷
さらば桃子
再殺部隊
モコモコボンボン
釈迦

昨年の初期曲限定レアライブに続く、後期曲中心お座敷ありライブ。一番の期待と注目はやはり、ツアータイトルに冠されているサーチライトをやるか否か、ということだった。このツアータイトルを目にするまで、まさか今後ライブでサーチライトを演奏される可能性が出てこようとは思っていなかっただけに、期待感と不安感で心躍らされたものだ。筋肉少女帯にとっても、大槻ケンヂにとっても特別な位置づけにある曲ではないか、と個人的には思っている。これをやるのか。やれるのか。

そしてついに、己の目と耳で、今のサーチライトを体感した。
それはとても豪華で楽しく、健康的なサーチライトだった。

やれるのか、と思った所以はここにある。同時になるほどと納得した。筋肉少女帯は本当に健康になったのだ。それをしみじみと実感し、サーチライトで語られる言葉は、当時のオーケンの心情を表したもので、今のオーケンの言葉とは少し違っているのではないか、と思わされた。

具体的に言うと、今のオーケンは「俺みたいになるなよ」とは思ってないんじゃないかな、と感じたのである。いや、あくまでも自分の主観であるのだが。その主観のままに語るのなら、既にオーケンはサーチライトの閉塞感と狂気と自虐を通過して、「やあ詩人!」と語りかける声に対し、「そうだねぇ~」と笑いながらにこにこと受け止められるところまで来たのではないかと感じさせられたのである。だから自分には、あのサーチライトの語りを聴いて、現在の大槻ケンヂの語りでは無く、当時のオーケンの言葉を語る現在の大槻ケンヂ、というものが見えたような気がした。誤解を恐れず言うならば、他者の言葉を他者になりきって語っているように見えたのだ。

「サーチライトは月の光と共に」の部分で観客がゆらゆらと手を左右に振る動作が、和やかで楽しげな雰囲気を作り出し、視覚的にもサーチライトの雰囲気を変えたのかもしれない。同じ曲でもこうも印象が変わるのか、と驚きながら自分も左右に揺れていた。

正直に言えば、物足りなさを感じもした。ちょっと寂しくもあった。とはいえ、予想していたことでもあり、あぁ、本当に筋少は健康になったんだな、と安心しもした。自分は当時を体感していないので本やMC、ライブレポートによる情報でしか知らないが、凍結前の後期筋少はそれは危うい状態だったらしい。だからこそ一度凍結するはめになり、再結成まで八年かかったのだ。その当時の空気を脱却した証拠が健康的なサーチライトである。逆に、サーチライトの頃の筋少が、再結成後の筋少曲を演奏することなるとしたらどのような仕上がりになるのだろう。それこそ空想の話でしか無いが、無理が出るだろう、と己は思う。

さて、サーチライトばかり長々と語ってしまったが、他にも語りたいことがあるので、そろそろ最初から順を追って語るとするか。スタンディングでもお座席でも照明が落とされると歓声が沸くのは変わらない。メンバーが登場。第一曲目はまさかのサンフランシスコ! いきなりのド定番で盛り上がらないわけがない。ここのベースソロで内田さんに透明感の無い、紫がかったドピンクのライトが当たっていて、それが何とも怪しげで格好良かった。何度も言うがベースソロはもっとあっても良いと思う。いや、たまにあるからこそ際立つ良さというものもあるかもしれないが、もっと聴きたいと思うのだよ。

サンフランシスコの次がタチムカウ。タチムカウは思い入れのある曲なので感慨深い。これを浪人時代に聴いて受験にタチムカっていたのだよ。懐かしいなぁ。あの頃は生で筋少の音楽を聴けるなんて夢にも思っていなかった。あの頃からも時は流れているのである。変わるというのは良いものだ。

タチムカウの後には何と盛り上げるためにビールにイッキが行われた。これは確か、初めて参戦した中野サンプラザの復活ライブでも行われたので、イッキコールに参加するのはこれで二回目になると思う。嬉しい。嬉しいが、大槻さん大丈夫っすか。通風平気なんすか、とハラハラしてしまう。大阪名古屋のどっちだったかは忘れたが、後期に比べて心は健康になったが体は不健康になってしまったとオーケンが語っていた通り、年齢も年齢だし、あまり無理はしないで欲しい。いつまでも元気で筋少をやって欲しいのだ。

お次は亡霊ゾーンとでも言うべきか、ハッピーアイスクリーム、パリ・恋の都、トゥルー・ロマンスの三連打。ハッピーアイスクリームの合いの手が綺麗に決まったときの快感といったら無い。パリ・恋の都ではエディが変なダンスを踊っていたのだが、具体的にどんなダンスだったかは忘れてしまった。揺れていたような気がするのだが。

この後のMCで紳士協定が結ばれた。「ジプシー男爵」という宝塚か何かの劇のポーズらしきもの、という大変曖昧な認識なのだが、脇を締めて右手の肘を折りたたみ、右の手の平が左側を向くように指をそろえて右耳の前あたりで立てるポーズが、タチムカウの後のMCのときから流行っていて、何かに付けてメンバーがジプシー男爵ポーズを決めていたのである。だが、あまりにも笑いを誘うのでオーケンによって「真面目な曲のときにやるのはやめましょう」と約束されたのである。余談だが、このジプシー男爵ポーズは東京公演のときにも行われていて、大阪で爆発的ヒットをし、名古屋で飽きられたようである。とにかく今回の大阪ライブでは、何度も何度もジプシー男爵ポーズが色々な場面で決められていたのだ。

しかしニコニコな筋肉紳士達、紳士協定は守られ、お次のオーケン曰く「神セトリ」三曲中ではジプシー男爵は封印された。小さな恋のメロディ、僕の歌を総て君にやる、機械の三つである。小さな恋のメロディ以外は準定番なのでよく聴いたことがあり、あまり目新しさは無いが、「機械」のキーが原曲キーよりも低くなっていたという驚きがあった。「天使、その羽」のところだったかな。この歌い方は確か今回が初めてでは無いだろうか。少なくとも自分が参戦しているライブでは初めてのはずである。

恒例のアコースティックゾーンではお座席を有効活用してしっとりと聴き入る。ステージからおいちゃんがいなくなり、オーケン、内田さん、橘高さんの三人になる。内田さんがいるのは珍しいなと思っていると、オーケンが「あ、内田はいてもいいんだ」と確認をしていた。しかし内田さん、楽器は持っていない。いったい何をやるのだろうか。

アコースティック一曲目はまさかの! オーケンのギターによるフィスト・オブ・ヒューリー! ……あれ、このときはおいちゃんいたっけか。この後においちゃんが退場したのか? 記憶が曖昧である。

内田さんの役柄の謎は「愛のためいき」で解けた。ギターは橘高さん。ボーカルはオーケン。内田さんは指揮。ゆるやかな曲調でありながらも観客との掛け合いがある曲なので、客の「入り」を合図する必要があるのだ。その前にオーケンが初っ端の入りを間違えたのでオーケンを導く仕事もあったのだが。愛のためいき終了後、内田さんはジプシー男爵ポーズを決めながら退場し、しっとりした空気に笑いを起こして去っていった。

入れ替わりでおいちゃんが登場。アコースティック三曲目は蜘蛛の糸! おお! 蜘蛛の糸は初めて聴いた筋少曲で思い出深い! でも、一度アコースティックではない形式でも聴いてみたいものだ。「笑ってろ、見てろよ」の担当はおいちゃん。後日、おいちゃんの歌う「笑ってろぉ、見ぃてろぉよ、ぉお~」が耳に残ったまま、アルバムの蜘蛛の糸を聴いたら、やけにさっぱり終わるように聴こえて違和感を覚えた。おいちゃんバージョンに耳が慣れてしまったようである。

内田さんが入場し、おもちゃやめぐりへ。ここで観客は立ち上がったのだが、オーケンはおもちゃやめぐりでも座ったままやるつもりだったらしく、慌てて立ち上がったそうだ。おもちゃやめぐり終了後、これくらいの曲が盛り上げ曲なポップスもあるのに、やっぱり筋少は激しい、とオーケンが言っていた。

ここでまたオーケンによるギター演奏が。ベストアルバム「SAN FRANCISCO」一曲目、片仮名ではない方の「SAN FRANCISCO(Be Sure To Wear Flowers In Your Hair)」だ。ギターを構えるオーケンを、おいちゃん、内田さん、橘高さんがドラム台に座って保護者のように眺めている。それに対し、「この後続くんだから前に出た方が良いよ!」とオーケンが良い、三人はドラム台から腰を上げて定位置に。

オーケンのギターに合わせて、自然と観客の手拍子が始まる。が、手拍子を止めるオーケン。人にリズムをとられるとわからなくなってしまうらしい。橘高さんが「好きにやらせてやって!」と言っていて、まるで本当に保護者のようで笑ってしまった。

オーケンのSAN FRANCISCOは、原曲よりもややテンポが速めではあったが、予想以上に上手い。ちょうど去年に行われた、初期曲ライブでのルリヲ前のギターとは比べ物にならない。これがオーケンなのだろうか、と思ってしまうほどである。

しかしオーケンはちゃんとオーケンだった。SAN FRANCISCOの終わり、思いっきりシャウトした次の曲名が「SAN FRANCISCOからの………サンフランシスコー!!」だったのだ。サンフランシスコは本日一曲目にやっている。何だ? これはどういうことだ? またサンフランシスコをやるのか、もしかして仏陀Lバージョンをやるのか、と頭上にハテナを浮かべながらステージ上の動きを待つも、見てみればメンバーも困っているようであり、何故か悶絶しているオーケンに「からの? からの!?」と橘高さんが軌道修正をしようとしていた。

流石にサンフランシスコを二回やるとはなく、これでいいのだが正解だった。オーケンが悶絶していたのは外そうとしたギターを鼻にぶつけたせいだったそうだ。せっかく格好良かったのに、全く、実にオーケンらしいなぁ。

と、一時ぐだぐだっと和やかになったが、ここからは怒涛の展開である。これでいいのだ、カーネーション・リインカーネーション、そして本日の目玉サーチライト! 本編ラストは221B戦記で締め! どこかにジプシー男爵ポーズがあったかもしれないが、全く覚えていられなかった!

アンコール一曲目は和やかに山と渓谷。ライブハウスでやっほーコールなんてもんをすることになろうとは思わなかった。メンバーが各々好き好きにやっほーやっほー言っていて楽しい。橘高さんのやっほーは非常に漢らしかった。

和やかムードから一転して次がすごい。さらば桃子と再殺部隊のこの二曲。今回のライブで一番良かったのは個人的にはこの二曲だ。さらば桃子は絶対にCDよりも格好良くなっている。再殺部隊は語りに力がこもっていてゾクゾクした。実はこの二曲とも、アルバムでしか聴いていなかった頃は筋少曲の中での好きさ加減で言えば普通くらいだったのだが、橘高さんの二十周年記念ライブで聴いて以来グンと急上昇したのである。そしてまたこうしてアルバムを聴き返すと印象が変わるのだから面白い。

モコモコボンボンでは内田さんがボーカルをとり、全身キンキラキンの謎の衣装に身を包んだオーケンが曲の途中に登場するという演出があったのだが、何よりもエディである。エディが! ステージを下りて! 無表情で客席を練り歩いてくれたのだ! 位置が良かったおかげで二回もエディに触れてしまった! 予想出来なかったサプライズに大興奮してしまったよ。間近で見るエディはとても大きかった。背中にチャックは無かった。

ラストはキラーチューンで釈迦。大盛り上がりの大団円で終了し、終演のアナウンスによる一本締めで綺麗に幕が閉じられた。去年の初期曲ライブほどのレアさは無かったが、やはり筋少のライブは楽しい。変化を再認識することも出来た。はるばる大阪まで足を運んだ甲斐があったというものだ。

しかしまだ終わらない。明日は名古屋が待っているのだ。大阪に続き人生初の名古屋の地。無事に辿り着けるかな。

未分類筋肉少女帯, 非日常




「蔦からまるQの惑星」ツアーの千秋楽、ツアーファイナルから帰ってきて、今、余韻に浸りしみじみとしている。六月から新譜の発売、筋少と演劇のコラボ企画「アウェーインザライフ」による二週間の赤坂ブリッツ完全占領、そしてインストアイベントに新譜ツアー。どっぷりと筋少を堪能した一ヶ月。それが今夜終わりを迎えた。あっという間の出来事だった。しかし呆気ない時間では無かった。一言で言うなら幸福だ。

これまでの中でも今日のライブは最高峰の楽しさだった。華やぐ祭りの賑わいの中、客の流れと時間を見ながら少しずつ店仕舞いの準備を始める的屋の様子を気にしつつ、最後の目玉の花火が一つ一つ散っていくのを噛み締める。騒々しくも浮ついた、バラバラに跳ね回っているものが一つの流れとなり、終息を迎え消えて行く。視界いっぱいに降ってきた橘高さんのピックの雨が、喜びと感激と狂乱と寂しさを象徴しているもののように見え、これで終わってしまうのだということを実感し、寂しくなった。

しかし最後の「ア デイ イン ザ ライフ」が物語るように、終わりを迎えてもまた会えるときが来る。一つの喜びが終わってもまた新しい出会いが現れる。それを約束してくれる、今の筋少が大好きだ。必ず終わりは来るけれど、これで全てがおしまいではない。終わることは寂しいことだが、悲しむ必要はない。「終わらない」と約束するよりもずっと希望的で現実的だ。この前向きさがたまらなく嬉しく、同時に「好きだ」と思える理由でもあるのだ。本当に、素晴らしい夜だった。

アウェー イン ザ ライフ
レセプター(受容体)

仲直りのテーマ
ワインライダー・フォーエバー(筋少ver)

あのコは夏フェス焼け
暁の戦力外部隊
これでいいのだ

家なき子と打点王
爆殺少女人形舞一号
子犬にしてあげる

ロシアンルーレット・マイライフ
心の折れたエンジェル
サンフランシスコ
ツアーファイナル
モコモコボンボン

~アンコール~

蓮華畑
若いコとドライブ~80″sから来た恋人~
境目のない世界
釈迦
ア デイ イン ザ ライフ

未分類筋肉少女帯, 非日常

今日も行ってきたぞ! 「蔦からまるQの惑星」ツアー二日目! しかし開演前のアナウンスでは昨日と同じく「蔦からまるQのツアー」だった。渡されたメモが間違っていたのだろうか。大したことでは無いがやや気になる。

ところでだ。今回は、ついに初めて! 自発的に橘高ゾーンに行ってきた。まだライブ慣れしていない頃に人の波に流されて橘高ゾーンに来てしまったときはそのあまりの激しさに対応できず、散々な結果に終わってしまったが今回は! ばっちりと堪能することが出来た! 多少なりとも経験値を積んだ結果だな!

ただし上手前方にいたために、ギターとベースの音はよく聴こえるのだがボーカルは少し聴こえづらかった。おかげで今日のオーケンは歌っている姿よりも喋っている姿の方が印象に残っている。やはりバランス良く音を聴くにはもう少し下がった方が良いのだろう。でもついつい前方に突っ込みたくなるんだよなぁ。行けるうちには行っときたいのだ。

本日のセットリストは以下の通りである。昨日と似た構成であるため覚えやすかったが、イワンのばかの位置だけ曖昧だ。とはいえここ以外に入る場所は無いよなぁ…。暁のロシアの家なき子が人形抱えて蓮華畑、ダメなエンジェル、モコモコツアーファイナル、香菜とドライブ境目サンフラアデイ、という覚え方だったのだ。

アウェー イン ザ ライフ
レセプター(受容体)

仲直りのテーマ
ワインライダー・フォーエバー(筋少ver)

あのコは夏フェス焼け
暁の戦力外部隊
ロシアンルーレット・マイライフ

家なき子と打点王
爆殺少女人形舞一号
蓮華畑

踊るダメ人間
心の折れたエンジェル
イワンのばか
モコモコボンボン
ツアーファイナル

~アンコール~

香菜、頭をよくしてあげよう
若いコとドライブ~80’sから来た恋人~
境目のない世界
サンフランシスコ
ア デイ イン ザ ライフ

「蓮華畑」も予想外だったが、それ以上に嬉しかったのは「境目のない世界」をやってくれたことである。ライブで聴いたのは初めてだ。筋少の中では珍しくアダルトテイストの漂う曲だが絶妙なバランスで下品さを感じさせない。直接表現がほとんど無いところも、オーケンの歌詞が好きな理由の一つなんだな。意識的か無意識的かはわからないが、オーケンの中で「詩」はエッセイや小説とはまた別の位置に置かれているように思う。その違いが興味深い。だってエッセイや小説じゃあれだけ下ネタや性表現を使う人なのに、歌詞にはほとんど出てこないんだぜ。猥談も好きな人なのに。だからこそ、「歌詞」に対する思い、「歌」に対する思いは特別なのかな、と思ってしまうのだ。わからないけどね。

初っ端は昨日と同じくアウェー イン ザ ライフ! いつかのライブで一曲目がツアーファイナルだったことがあったので、今日はあえてアデイ イン ザ ライフから始めたりするかな、と思ったが変化球は来なかった。次のレセプターも昨日と同じ。間奏の語りがカットされているのが少々残念。間奏では「筋肉少女帯でーす!」と挨拶してたかな。

ここで最初のMC。今日のライブは特別なライブ、何と筋少は明日でデビュー二十三周年を迎えるとのことで、今日が最後の二十二年目とのことだ。これはおめでたい! そしてオーケン、内田さん、エディの三人も明日でデビュー二十三周年! おおおおお。何だか感慨深いなぁ。

二十三年間いろいろなことがあったと話すオーケン。頷く内田さん。ここでオーケン、デビュー当初の自分は女の子の胸を掴んで「モーレツ~」と言わせてモーレツア太郎に入っていた、でも今過去の自分に会ったら説教したい。それは当時は面白かったかもしれないけど、四十四歳になると恥ずかしいんだよ! と。何歳までは恥ずかしくなかったんだろうか。

しばらく思い出話のようなMCは続く。橘高さん曰く、オーケンは何度もバンド名を変えようとしたとのこと。だがオーケンは記憶に無いらしく、「嘘! どんなバンド名にしようとしたの?」と驚いた顔をしている。「良いのが思いつかなかったから変えなかったんだよ」とは橘高さん。そして話題はそのままバンド名に関することに。オーケン、二十三周年に入るのに未だ名前を「筋肉少女隊」に間違えられる。聖飢魔IIのデーモン小暮閣下がバンドの綴りを間違えられることを怒っていたとき、それくらいのこと…と思ったが、帯の字を間違えられるとやっぱり頭にくるとのこと。確かに。CD屋に行ってバンド名が間違ってないとむしろ喜びを感じてしまうものな。期待値の低さが我ながら悲しい。

思い出話から仲直りのテーマ、ワインライダー・フォーエバーへ。ラインライダーの掛け合いでは昨日と同じく全員楽器を外し、ハンドマイクを握って叫んでいた。今日も失敗は一つも無くバッチリ成功! 橘高さん前にいたので橘高さんと内田さんがよく見えたのだが、橘高さんは「腕に!」と叫んだとき左の二の腕に触れるポーズをとっていた。観客含め全員で声を合わせての「クランクアーーップ!!」は格好良くも気持ちが良い。「ウ、ハッ!」のところでは客が拳を「グー、パー」と動かしていて、それを見たオーケン、同じようにしないと悪いかなと思ってグー、パーの振りを真似したそうだ。

振りの話で、エンゲキロックの「アウェーインザライフ」にゲスト出演したとき最後に踊るダメ人間をやって、内田さん達は初めてダメジャンプをしてみたがきつかったそうだ。それでオーケン、ダメジャンプの部分はきついから曲の長さは半分で良いんじゃない? と言うと客席から不満の声。「皆マゾなんだよ」と橘高さん。「じゃあ二倍にしよう」と内田さん。「ドSかよ」と橘高さん。オーケン、タオル回しもきついけど皆やったことある? と聞くとやったことがあると答える内田さん。意外そうなオーケン。橘高さんが「内田はいつもやってるよ」と教えていた。

他にここではテレビの話と夏フェスの話を。昨日のMCで、家に帰ってもワールドカップなんか見ずにテレ東の鬼平犯科帳を見ろ、見てるかどうか明日クイズを出してチェックをするからな、と言っていたのだが、鬼平犯科帳はテレ東ではなくフジテレビだったことをまず謝罪。エンゲキロックがTBSのお世話になっているため他局の番組を薦めるのは控えようかと思ったが、テレ東なら良いだろうと思ったのに意味が無かったとのことだ。

そのうえオーケンも鬼平犯科帳は見ていなくて、「ようこそ☆おちこぼれカレッジ」という、どこの大学にも受からなかった主人公が、しかし落ちたことを言い出せず、ついに自分で大学を作ってしまい、するとどうしようもない人間が山ほど集まったが最終的には良い大学になった…ようなストーリーの映画を見たそうだ。「絶対筋少聴いてるような奴だよ!」とオーケンに言われる主人公。オーケンは自分のファンをどんな奴らだと思っているのだろうか。

そして夏フェスの話題。いつもライブに来てくれている筋少ファンが夏フェスでは少ない、だからもっと来て欲しいと昨日言ったけど、物販の湯飲みが完売した報告を受けて、あぁ、湯飲みが完売するんじゃしょうがないなと思った、皆さん湯飲みでお茶を飲んでらっしゃるんですね、もういいです、と諦めるオーケン。そして「せめて次の曲で夏フェスの気分を味わわせてやるぜー!」と叫ぶと客席から勢いよく「おー!!」と声が返ってきて、「味わいたいんだ…」とオーケンが苦笑した。わはは。

あのコは夏フェス焼け、暁の戦力外部隊までは昨日と同じ流れ。暁の戦力外部隊は昨日は間延びした印象を受けたが今日は決まったなぁ。たった一日で変化してくるのだから面白い。

ここから昨日と変化してロシアンルーレット・マイライフ! 楽しいけどきつい、きついけど楽しい。拳を振り上げて叫んでいるうちに脳がだんだん馬鹿になっていく感覚が生じる。トビマストビマス! 印度じゃないのに!

で、だ。次のMCがすごかったなぁ。メンバーがステージを去った後エディと長谷川さんとの会話になって、それからおいちゃん、内田さん、橘高さんの順でオーケンがメンバーを一人一人ステージに呼び込むのだが、何と内田さんがビワを手にしてやってきた。しかも実だけではない。枝つきの。いや、むしろビワの実がついた枝と表現する方が正しいだろう。枝がでかいのだ。

今日オーケンが楽屋に入ると内田さんがビワを片手に立っていて驚いたことから話は始まる。何故こんなものを持って内田さんは立っていたのか。それはエディが原因だった。内田家の庭にはビワの木があり、毎年大量に実が成って処分に困っている。そんなわけでこの間ビワを友人にあげたらしい。それを聞いたエディが自分も欲しいと言ったので、今日持ってきたのだそうだ。しかしエディ、欲しいと言ったとき「うちまで取りに来て」なることを言われて面倒くさくなり、昨日の帰りに美味しいビワを買って冷蔵庫に冷やしているとのこと。よって「もういらない」と持ってきたビワは断られ、そして今に至るということだ。

持ってきた枝に蜘蛛の巣が張っていたことによってエディの食欲が減退されたことも拒否の理由の一つらしい。枝を持って勧める内田さん、拒否するエディ、おいちゃんはどうかと振るオーケン、「内田の家にビワだけはいらない」と何故か頑なに拒否。最終的に持て余されたビワの枝は橘高さんのマーシャルアンプの壁の間にぶっ刺された。オーケンとおいちゃんが話をしている間にこっそりやったことで、イタズラを仕掛けた子供のように突っ込まれることを期待していたように見えた内田さんだったが、しばらく誰も気付かずビワはスルーされていた。だが、照明さんは気付いてくれたのだろう。ビワにスポットライトが当たっていた…。

ようやく橘高さんがやって来てギターの話に。ギターを習い始めたばかりのオーケンに早くソロが弾けるようになると良いねと橘高さん。するとオーケン、俺は弾き語り派だから云々、トンボとか歌うの、なることを喋る。弾き語り派って何だよと橘高さん。あれ、この前だったかな。おいちゃんとは最近ギターの話ばかりしているとオーケンが言って、おいちゃんがそんなにしてないよ、ビワの話の方が多いよと突っ込みを入れ、橘高のピックよりおいちゃんのピックの方が使いやすいからちょうだい、とおいちゃんにピックをねだって一枚もらっていた。何故今ここでもらうのだ。

ギターの話から昨日と同じく、橘高さんにメンバーがリクエストをし、お題に沿ったギターソロを即興で演奏するという大サービスを見せてくれた! 上手の定位置に橘高さん、下手に内田さん、オーケン、おいちゃんが並び、マイクを持った内田さんがあれとあれとあれ、とリクエストをする。何とかオフって言ってたかな。ライトハンドを希望したのはオーケンかな。あー、これはギターを知ってる人だったらもっと楽しめたんだろうなぁ。

この即興演奏を目の前で見られた。正直な話何をしているのかわからないが、橘高さんの奏でるソロからイメージする音よりも、ガシガシギシギシした硬く力強い音だった気がする。ちゃんと記憶できないのが惜しい。そのまま昨日と同じく家なき子と打点王へ。昨日よりもコールアンドレスポンスが決まっていたように感じる。間奏部分では橘高さんはエディのところまでは行かず、上手と下手で大バトル。あー、もう、たまらないなぁ。

照明が落とされると爆殺少女人形舞一号へ。アルバムに無いピアノの調べから始まりアルバムのイントロに繋がる。タイトルのごつさと曲調のギャップが激しいといつも思う。ピアノの後の「ジャーンジャーン」と響く、あのギターが好きだ。あの重く暗い切りつけるような音が、人形がただの可愛らしい人形ではなく、暗殺道具であることを表現しているんだろうなぁ。

続くは蓮華畑! エンゲキロックで役者さんの歌うバージョンを聴いたとはいえ、久しぶりだなぁ。これ聴きたかったなぁ。しみじみとしてしまった。

あー、ダメジャンプについての話はここでしてたんだっけ。ここのMCで何を話していたかよく覚えてないのだがとにかく怒涛の後半戦へ! 踊るダメ人間でダメジャンプをし、エンジェルで拳を突き上げ、イワンのばかではオーケンがステージ下まで降りてきて、ただでさえ盛り上がる曲なのに興奮した観客が前方に押し寄せて大騒ぎだ。残念ながらステージを降りたオーケンの姿を見ることは出来なかった。そんな余裕無かったって!

イワンが終わるとオーケンがステージを去り、じゃあ三人でやっちゃうぞ、と内田さんボーカルでモコモコボンボン! ドスが利いてて格好良いなー! オーケンボーカルよりも邪悪さが増す。内田さんボーカルの音源を作ってくれないかと思うほどである。

無論オーケンは引っ込んだままではない。昨日と同じくリラックマの着ぐるみを着て再登場! 内田さんのボーカルを引き継いで歌うリラックマオーケン。…このリラックマを情けを捨ててぶん殴らなければいけないのか…。

モコモコボンボン終了後。着ぐるみを気に入ったらしいオーケン、このままで良い? 脱いだ方が良い? 次ツアーファイナルだけど着たままで良いの? と言って結局脱ぐ。別に良いんじゃないという空気だったが流石にどうかと思ったらしい。脱ぎ終わると宣言通りツアーファイナルへ。

本編終了後程無くしてアンコール。アコースティックのセットがステージに作られ、アンコール一曲目は「香菜、頭をよくしてあげよう」だ。良い曲ではあるが正直ちょっと期待外れではあった。ゴミ屋敷の王女をこのあたりでやってくれないかなと思っていたのだ。ゴミ屋敷の王女と捨て曲のマリアは昨日今日のライブではやらなかった。新曲発表ライブやインストアイベントではやっていたので今更出し惜しみをすることも無いと思うがどうしたのだろう。今まで演奏する機会が多かったから寝かせているのだろうか。

「若いコとドライブ~80’sから来た恋人~」でしんみりし………たが次がまさかのレア曲! やってくれるとは思わなかった! 「境目のない世界」だー! 香菜、若いコで落ち着いていた観客がいきなり爆発、そりゃ橘高ゾーンにいるんだから当たり前だ。ヘドバンの嵐が巻き起こり首がどうにかなるかと思った。そのまま勢いに乗ってサンフランシスコ! 盛り上がらないわけがない!

「ハァッ!!」でジャンプをしてからも客席の動きは止まらない、小さく跳ね続け、拳を振り上げたままコーラスを叫ぶ。そうだ、この曲は珍しいベースソロが堪能できる曲でもあるんだ! 橘高さんが手を広げて内田さんがソロをやるぞとアピール。ライトの下で照らされて響き渡る重く低く歪んだ音色。かぁっこ良いなぁ!!

相手を魅せながら、負けるものかと魅せ付けるギターとピアノのバトルにくらくらした。何て贅沢な時間なんだろう。それももうすぐ終わりを迎える。「まだ百曲も二百曲も出来る!」と強がった後「あと一曲で勘弁してください」と弱って見せるオーケン。最後は言わずもがな、「アデイ イン ザ ライフ」。

別れを惜しむ歌にジンと来ていたら橘高さんが枝ごとビワを客席に投げ込んで笑ってしまった。橘高さん、すごいものを投げるなぁ。誰かが美味しく食べていると良いな。

こうして二日間のライブは終了。まだやっていない曲はツアーファイナルのリキッドの期待したい。特にゴミ屋敷の王女。これが聴きたくてたまらないんだ。

他、MCでは、何の話か忘れたが、橘高さんがオーケンの喋りを真似したとき、妙になよなよした喋りでおかしかった。あとオーケンが橘高さんに水戸黄門の新しいキャストが誰かと教えていたときにまたおいちゃんが宇宙に行っていて、それをオーケンと橘高さんが突っ込んだら、おいちゃんが「助さん格さんが誰々だってことは知ってるよ」と反論し、何でそんな上から目線…だったかな? 高圧的? 偉そうに? 忘れてしまったがそんなニュアンスで、言うの? とオーケンと橘高さんに笑いながら突っ込まれていた。

未分類筋肉少女帯, 非日常

「蔦からまるQの惑星」ツアー初日に行ってきた。あの曲この曲聴きたいものは山ほどある。待ちに待ったライブの日を迎えられたことを喜んで、心躍らせて赤坂ブリッツにすったか向かった。赤坂ブリッツに行くのは今月で三度目になるので流石に電車の乗り換えその他は把握している。明日も行く。計四回だ。

物販を買うために早めに到着。赤坂ブリッツの壁にでかでかと掲げられていた「アウェーインザライフ」の看板が無くなっていたのが少し寂しかった。そうだ、もう東京は千秋楽を迎えたんだものなぁ。筋少が赤坂ブリッツを占拠するのも明日で終わりなんだ。しんみりと感傷的な気持ちになったが、あちらこちらのラーメン屋の出店から漂う油っぽいにおいに心がしらけたので壁を見上げるのを止めてさっさと物販の列に並んだ。

なかなかの長蛇の列である。筋少の物販でこんなに賑わっているのを見たのは去年のレア曲ライブ以来だなぁ。今回魅力的な商品が多いしな。湯飲みの登場には驚いた。まさか本当に作るとは。MCネタを本気で実現させる筋少はすごい。しかし湯飲みは買わなかった。実物を見たら笑えてしまってそれで満足してしまったのさ。タオルとリストバンドは買ったよ。

番号は自分にしては良い方だ。前の方に行けそうなので内田さん前あたりに並ぶ。最近は内田さん前を選ぶことが多い。オーケン前ほど激しくなく、それでいて見やすいから居心地が良いのだ。

五分程度押しただろうか。携帯電話の電源を切ってしまっていたため正確な時間はわからないが、恐らく開演時間を少々過ぎた頃、照明が落とされて期待の声があちこちで上がった。自分も上げた。前へと進むと五列目くらいか。視界はそこそこ。全体を見渡すには向かないが、メンバー一人一人に狙いを定めれば見えるといった感じである。一曲目は予想通り、アウェー イン ザ ライフ!

アウェー イン ザ ライフ
レセプター(受容体)

仲直りのテーマ
ワインライダー・フォーエバー(筋少ver)

あのコは夏フェス焼け
暁の戦力外部隊
これでいいのだ

家なき子と打点王
爆殺少女人形舞一号
子犬にしてあげる

イワンのばか
ロシアンルーレット・マイライフ
戦え!何を!?人生を!
ツアーファイナル
モコモコボンボン

~アンコール~

蜘蛛の糸
若いコとドライブ~80’sから来た恋人~
心の折れたエンジェル
釈迦
ア デイ イン ザ ライフ

後半がちょっと自信が無いのだが…順番はともかく曲目は間違ってないと思う。本編ラストがモコモコボンボンってのが痺れたなぁ。まさかやってくれるとは!

アウェー イン ザ ライフは初めてライブで聴いたときは「DESTINYをぶん殴れ」に引っ張られて体が混乱したが、もうすっかり染みこんでいた。ベースが格好良いよなぁ。

お次は期待のレセプター。これこれ! アルバムで一回聴いたときから大好きなんだ。何と言ってもリズムが気持ちよい。初めて演奏される曲にも関わらず客席は乗りに乗っていた。このまま突っ走ったらかなり激しいライブになるんじゃないか、と一抹の不安を覚えるほどだ。

しかし杞憂であった。MCが挟まれたために流れが一旦落ち着いたのだ。筋少のMCは毎度長いが、今日のMCは特に長かった気がするなぁ。楽しいから歓迎するが、回を重ねる毎に長くなっていく気がする。やはり立て続けに演奏をすると体が疲れてしまうのだろうか。

ふわふわして凍結して、八年経って仲直りした大人がやることはすごいってことを次の二曲で教えてやる、みたいなことをオーケンが言って、いやだいぶ違うが実際はどんなんだったっけか、とにかく、お約束の喧嘩ネタを持ち出してきたからには仲直りのテーマが来るに決まってる! そして後に続く曲は…ある意味で今回一番期待のあれ! 四十代のラップもどき、遊び心が爆発したセルフカバー! ワインライダー・フォーエバー!!

待ってましたあああ!!

タワレコインストアイベントであのラップ部分を全員やる気まんまんだとわかってから尚更楽しみで仕方が無くなったあの掛け合いをついに! 生で! いやー期待以上だった。何がすごいって、ラップ部分じゃ全員楽器持ってない!

わざわざ肩から外して気合充分でラップに挑む。素晴らしい。内田さんはハンドマイクだったが橘高さんとおいちゃんはどうだっただろう。オーケン曰く、かなり練習したとのことでバッチリと失敗することなく掛け合いが決まった。最初の、内田さんから始まる出だしはアルバムよりも伸ばした言い方だったかな。

掛け合い中のメンバーの動きも見所だ。と言ってもオーケンと内田さんしかじっくり見ることは出来なかったのだが。自分の出番以外のところでは暇なのだろう、軽く体を動かして踊っていた。内田さんは結構ノリノリだったなぁ。随分と楽しげに踊っていた。橘高さんとおいちゃんの様子も見たかったなぁ。

ワインライダー終了後は照れ隠しのようなMCから始まり、夏フェスでこれをやったらどうだろうとオーケンが言い出して、橘高さんが止めといた方が良いと思うと提言した。夏フェスの会場でおじさん達がラップみたいなことをして、エグザイルのように踊りだしたら観客がポカーンとするんじゃないか、と言いながらオーケンがエグザイルのように体をぐるぐる回す。それにおいちゃんも乗ってオーケンの後ろでぐるぐる体を動かしたのだが、橘高さんにオーケンと同じタイミングで回っているから意味がない、との突っ込みをされていた。微笑ましいなぁ。

筋少は今度ROCK IN JAPAN FES 2010に出演する、出順はまだ言えないけど今度もすごい、筋少ファンも夏フェスにおいでよ! なることをオーケン。と言うのもいつもの顔ぶれのファンがフェスではぐっと見られなくなるのだそうだ。夏フェスに来ない理由をオーケンなりに分析したのか、ファンをニートや引きこもり呼ばわり。無論冗談であると明記しておくが、ひどさに笑った。

蔦Qには夏フェスの曲がたくさんある、と言ってから、「たくさん」が二曲であることに気付くオーケン、ここぞとばかりに突っ込みをいれる観客。それに対して苦言を呈すオーケン。そんなことはいちいちその場で突っ込みなんか入れないで、家に帰ってブログに書けばいいでしょ、とすね始める。この流れだったかなぁ。記憶が曖昧なのだが、似たような突っ込み話でおいちゃんに「オーケンが間違えたなう」ってTwitterに書けばいいでしょ! みたいなことを言っていて、おいちゃんがにこにこしながら携帯電話を操る素振りをしていた。どこだったかなーこれ。

夏フェスの話題が出たからにはってことで「あのコは夏フェス焼け」! そして「暁の戦力外部隊」! 暁の戦力外部隊は途中ちょっとだれたかなー。似たような調子が続く曲だからだろうか。だが「ね!」のコールアンドレスポンスはしやすい。楽しく拳を振り上げられる曲だ。

てっきり次も新曲が来るつもりでいたので「これでいいのだ」が来て驚いた。慌ててタオルを外して備える。そうだ。新曲ツアーと言っても、アルバム収録曲は十一曲なんだから半分はこれまでの曲なんだよな。すっかり失念していた。

家なき子と打点王に入る前、オーケンがギターを始めて橘高さんとおいちゃんのすごさに気付いた話をした。ここのMCも長かった記憶がある。他の話もしたんだっけ。どっかでエンゲキロックのゲスト出演にまつわる裏話もしてくれたはずだが、まぁそれは後でまとめて書こう。話は戻って、そうして「こう!」「こう!」と言いながら早弾きの真似をするオーケン。意図は無いのだろうが馬鹿にしているというかギャグにしているようにも見えて、予想通り橘高さんに突っ込まれていた。

そして橘高さんにリクエストをするオーケン。次の曲はギターのリフで始まると格好良いと思うからやって欲しい、との要望。考えつつも橘高さん、あれとあれとあれを入れてやるから聴いとけよ! とリクエストに応えてギターを奏で始める。「あれ」にはそれぞれ専門用語が入っていたのだがギターを知らない自分は覚えられなかった。だがわからないながらも、格好良かったなぁ…。しかしそれに見入るオーケンの顔芸とオーバーリアクションが…おかしかったなぁ…。さらにギターを弾きながらオーケンに向かってライオンが吼えるときのような表情を向ける橘高さん、橘高さんだけ見ればものすごく格好良いのだが、その正面のオーケンの顔芸との組み合わせのせいで…おかしかった…。

家なき子の見所は何と言っても間奏だ! 案の定、ギターとピアノのバトルに入ると橘高さんはエディのところまでやって来た。自分の位置からはキーボードの音がやや小さく聴こえたのが残念だが、それにしても鬼気迫る迫力。だがゾクゾクと背筋を駆け上る感覚とは違う。待ちわびた心地よいものが体中に染み渡っていく感覚だ。あの音が聴けて良かったと心から思う。

この後が爆殺少女人形舞一号ってんだからたまらない。イントロのピアノはアルバムとは異なる出だしで始まってからアルバムのイントロに繋がった。初めてライブで聴いたときに目を見開き、演奏終了後しばらく拍手が鳴り止まなかったことを昨日のことのように思い出す。つい体を動かすのを忘れて聴き入ってしまった。曲が終わると今日もまた拍手が静かに沸き起こった。筋少を知らない人、興味の無い人にも聴いて欲しい。

今回のレア曲は「子犬にしてあげる」のようだ。再結成してからは初めて演奏する曲らしいが、それよりも、まさかのオーケンの「エア犬の散歩」が復活することになろうとは! 説明しよう! エア犬の散歩とは、オーケンが犬を飼いたがっていた時期に架空の犬と戯れて………やっぱ止めた。…これを生で見るときが来ようとは思わなかった。大槻さん、良い笑顔だったな…。

愛犬家のエディには「犬は咽喉をごろごろ鳴らさない」と突っ込まれたそうである。あ! ここかな? おいちゃんに「オーケンが間違えたなう」って言えばいいでしょってオーケンが言ってたのは。ここだっけ。結局よく覚えてないのだが、間違えたオーケンに突っ込みを入れるネタは二回ほどあったと思う。

「馬鹿で有名なあいつがやって来たー!」とのシャウト、直後に「間違えたー」といくらなんでもこの入り文句は無かったかと後悔しつつ「イワンのばか」へ。オーケンが「失敗した」と言い出したとき、まさか高木ブー伝説が始まるんじゃないだろうなとハラハラしたのだが、イワンで良かったイワンで。馬鹿で有名なイワンで良かった。

イワンの後にロシアンが来たことははっきり記憶している。この並びはすごいなと少し驚いたのだ。さらに「戦え!何を!?人生を!」に続くってんだから恐ろしい。楽器班の咽喉が心配になるセットリストだ。心配になるセットリストだが、「戦え!何を!?人生を!」は大好きな一曲! 今日やってくれて本当に嬉しかった。

この死に物狂いのような全力のコールは心に刺さる。特に後半、橘高さんの叫ぶような声はたまらない。そして感極まったところで奏でられる心を震わすギターソロ。橘高さんのギターソロの中でもかなり好きなものだ。これを今日、間近で目の前で、橘高さんがギターを奏でる姿を見ることができた。ほとんど視界を妨げるもの無しに。嬉しかった。

ツアーファイナルで本編終了、かと思いきやオーケンがステージを去った後、内田さんが「まだ物足りないんじゃないのかい」と言い出した。そしてあまりライブでは馴染みの無いイントロが始まって…。うわあ! 内田さんボーカルのモコモコボンボンだー!

これは貴重! 内田さんバージョンはドスが利いていて…格好良いなぁ……と思っていたらうわああああ! 下手から! やって来たのは! ヌイグルマーならぬキグルマー! リラックマの着ぐるみに身を包んだ大槻ケンヂーーって何だこれ!!

何やってるんですか大槻さん。何でもありですね大槻さん。大好きですよ大槻さん。すげぇ。

そうして本編は終了し、すかさずアンコールを求める拍手が響いてメンバー登場、アンコール一曲目はアコースティックで蜘蛛の糸。うわー嬉しいなー。蜘蛛の糸は初めて聴いた筋少曲だから感慨深い。ここから筋少に入ったんだよなぁ。……ここから筋少に入ったんだよなぁ…。

アコースティックの蜘蛛の糸は歌詞はどうしようもなく暗いのにどこか優しげ。この曲なら第二章の結末を迎えることは無かったのではないか、とぼんやり思った。

「しんみりしちゃったねぇ」とオーケン。じゃあ八十年代の恋人とドライブに行くような明るい曲を! ってことで始まったけど、この曲も結構しんみりするよ大槻さーん! 曲調は明るいけど寂しいよー!

最初の語りはカット。うーん残念だが想定の範囲内。明るい曲調なだけに切なさが際立つが、切なさの余韻に浸る間もなく振り払うように「心の折れたエンジェル」! 「釈迦」! 大いに盛り上がったところでやってくれた! 「ア デイ イン ザ ライフ」!

始まりの機械をかけられたような「アデイアデイアデイ…」の声はそのまま流され、爆発するようにオーケンのボーカルが入る。「霊媒師」のところで一瞬照明が暗くなるのが印象的だった。歌詞を頭の中で追い、終わりが近いことを再認する。この楽しいライブももうすぐ終わり。別れがたい。寂しい。歌声に共鳴したせいか、普段よりも強く別れの寂しさを感じさせられた。

最後の締めと音と共に、アルバムが物語を終えるようにこの空間も終わる。あぁ。終わったんだなぁ。明日もある。明日もあるが今日のライブは終わってしまった。去りがたいのか、ステージでカーテンコールの真似事をしてお辞儀をするメンバーはいつもより長くステージに留まってくれた。楽しそうな表情だった。楽しかったなぁ。

新曲のうちやらなかったのは「捨て曲のマリア」と「ゴミ屋敷の王女」。「ゴミ屋敷の王女」は特に好きな曲なので、明日やってくれないかなぁと希望している。最初に聴いたのは前回のライブだが、気に入ったのはアルバムで何度から聴いてから。これをまたライブで聴いて印象の違いを確かめたい。

他、MCでは、「蔦からまるQの惑星」がデイリーランキングで四位になったことについて。「どうすんの? 筋少また人気になっちゃうんじゃないの? PV撮るのにゾウ来たらどうしよう、ゾウ!」とやたらとゾウにこだわる。そこに橘高さん、「また男と絡まなきゃいけないかもな」と氷の世界のPVについて言及。オーケンにとって、あれは黒歴史のようなものらしい。そりゃな。

はしゃぎながら「筋少に負けるアーティストって…」と馬鹿にしてるんだか自虐してるんだかわからない冗談を言うオーケン。また、橘高さんが、いつかのランキングで安全地帯と筋肉少女帯が並んでいることがあって、「帯」の字が二つ並んでいることから、きっとあちらさんも迷惑していただろうと話していた。

何かのアーティストがスキャンダルで話題になってCDが売れたので、嘘でも良いからオーケンと水野さんが何か写真を撮られれば良かったのに! と橘高さん。するとオーケン、俺は木野花さん萌えだから木野花さんが良いと反論! わはははは。笑った。

デジもの好きの内田さんは楽屋でiPadを使って「iPhoneの予約時間だ!」なることを言って新しいiPhoneを予約したそうだ。本当にiPhone好きなんだなぁ。

ライブではエディコールが巻き起こるのが最早恒例になっているが、今回はオーケンの音頭でコージコールも起こった。しかしサポートミュージシャンのコールはあってもメインメンバーのコールは無い。寂しいね、とオーケン。

エディは毛量が多いらしく、毛穴から三本髪の毛が生えていて、つむじが三つあるらしい。髪の毛をかき混ぜながら「誰かに分けてあげたいよ!」と言ってオーケンが「つむじを三つもらっても困るよ!」なることを言っていた。ちょっとハラハラした。

夏フェスでだったかな。自分は気付かなかったのだが、観客が新しい振りを始めていたらしく、オーケンがそれについて言及していた。オーケンは観客が自発的に始めたと思ったらしい。ところが観客はエディの真似をしていたと主張する。するとエディは「本城にやってって頼まれてやった」と衝撃の告白。何と作曲者本人が考案した振りだった! どんな振りだったんだろう。

エンゲキロック「アウェーインザライフ」では、ゲストで筋少が出演するとき、橘高さんがやけに熱くなってしまい、メンバーに「これは………こうなのか? こうなのか? はっきりしろよ!」と細かく確認していたらしい。橘高さんの真面目な性格が窺い知れるエピソードである。「橘高一座」なる劇団があったら暑苦しいんだろうな、とオーケンが言っていた。

また、カーテンコールでは役者とバンドとゲストが横一列に並んで手を繋いでお辞儀をするのだが、このとき誰と並ぶかがオーケンとしては重要だったそうで、水野さんとソニンちゃんの間が本命、百歩譲って木野花さん、だったのに内田さんと隣になってしまって不満だったと言っていた。さらに内田さんの隣では橘高さんが手を繋いでいて、あっちの方から嫌な空気が流れてきたと笑っていた。わははは。ひっでぇ。

あとこれはどの場面か忘れたのだが、オーケンが頬を膨らませて口を窄めて「ぶるるるる」と言って不満を表明しているのを見たとき、このおっさんは自分が可愛いと言われていることをしっかり自覚しているな、と思った。オーケンファンだけど思った。それにしても四十四歳男性のする動作じゃない。二十歳の女性でもしないのでは無かろうか。やるなぁ。

未分類インストアイベント, 筋肉少女帯, 非日常

新宿タワーレコードにて行われた、筋肉少女帯の「NEW ALBUM 『蔦からまるQの惑星』発売記念インストアイベント」に行ってきた。イベントが決定した翌日に新宿まで予約に走ってイベント券をゲット。前回は予約せず発売日前日にCDを買ったときにイベント券をもらったが、流石に遅い番号だったためほとんど前が見えなかった。その反省を生かしての行動である。これが正しかった。何と、予約分だけでイベント券が終了してしまったそうなのだ。おおー。蔦Q売れてるんじゃないのかい。嬉しいなぁ。六月三日付けのオリコンデイリーチャートではめでたく四位にランクインしたし、なかなかどうして、好調のようじゃないか。オーケンが嬉しそうに話す姿が眼に浮かぶようである。

実際、眼に浮かべるまでもなく目の前でその姿を見ることができた、ってったってモニター画面でだがな。手に入れたイベント整理券は五十番以内、とはいえ狭い会場にぎゅんぎゅん詰めで立ち見をするため人と人の間に隙間が少なく、ステージも低い位置にあるため前回よりも遥かに良い番号であったのだが、直接メンバーの姿を見ることは難しかったのだ。よって全体を見たいと思ったときはメンバーの後ろ上方に設置された大きなテレビ画面に映されたメンバーを眺めることになったのである。しかし! おいちゃんだけはしっかり見ることができたので、本日は主においちゃんをじっくり見ることにした。

拍手に迎えられてメンバーが登場、おいちゃん、オーケン、内田さん、橘高さんといういつもの並びである。まずオーケンが新譜「蔦からまるQの惑星」が発売ということで、メンバー各自に何か一言と進め、橘高さんが優等生的なコメントをしたのだが、橘高さんが話しているときもおいちゃんが話しているときもずっと内田さんが下を向いていたことが気になっていた。何かをいじっているようであるが何をしているのだろうか。

すぐにその謎は解明される。何と! 内田さんがいじっていたのは発売されたばかりのiPadだったのだ! iPhone大好きな内田さん、各所で買うに違いないと囁かれていたが、やはり買ったか、そして持ってきたか。このiPadと内田さんが今日の主役と言っても過言ではなかろう。去年欠席した分を挽回するかのように、大活躍というか大目玉になってくれて大いに笑わせていただいた。いやーははは、これ見てiPad欲しくなった人もいるんじゃないかなぁ。

内田さん曰く「アコースティックでベースを弾きたくない」「内田はいつもやることがない」、よって本日はiPadを持ってきて、楽器として使用するとのこと。それに対し空バカのようだと話が出て、「次のアルバムの路線は決まったな!」と橘高さんが言った。空バカみたいな筋少アルバム…冗談だとはわかりきっているが、今の筋少で空バカのようなものを作ったらどうなるかと想像するのは楽しい。お遊びで一曲くらいそんな曲を作ってみたらどうだろう、なんて思ってしまうね。

そういやこの話に入る前、内田さんがすげぇことを言ってたな。昨日アウェーインザライフを観てきたという話になり、「演劇とロックと組み合わせなんて、しゃらくせぇと思うじゃないですか」といきなり暴言。何で唐突にそんなロックになってるんですか内田さん、と笑いつつもトークは進む。「そしたら結構、面白かった」「改めて聴くと、筋少の曲って良いなぁと思った」とこれまたらしからぬ発言、そこに橘高さんが「俺みたいなこと言うね」と突っ込んだんだっけ、オーケンが「橘高みたい発言だね」と言ったんだっけ。少々曖昧である。

おいちゃんからはアルバムをしっかり聴きこんで、ライブでは何も言わなくても参加してくださいとのこと。確か去年も同じようなことを言っていた気がする。去年はまたロシアンルーレット・マイライフがあったものなぁ。あれも立派に定番化したなぁ。あれから一年、早いものだ。

そうして始まる一曲目は「捨て曲のマリア」……だが、iPadの準備が整わずiPad待ちの状態に。購入したばかりでまだ操作に慣れていないらしい。発売してから数日だものなぁ、と思っている間に準備完了、何のソフトを使っているのかは知らないが、iPadを叩く内田さんの指によってイントロが奏でられる………が、ギターが入ったところで思いっきり音が外れてメンバーも客もずっこけそうになった。これがまた何とも間抜けな音だったんだな。

タワレコ七階で沸き起こる爆笑。iPadが滑らか過ぎて操作ミスをしてしまったと言い訳をする内田さんに、アップルの回し者かといった内容のことを突っ込むオーケン。ひとしきりコントのようなやりとりが終わった後、気を取り直して捨て曲のマリアへ。今度は失敗しなかった。

トークを挟んで次は何と「アウェー イン ザ ライフ」! まさかアコースティックでアウェー インザ ライフをやるとは思っていなかった。これは嬉しい予想外。捨て曲のマリアでは静かに聴いていた観客も肩を揺らして乗っている。力強いコーラスもきっちり入って格好良い。アコギをかき鳴らすおいちゃんを画面越しでなくばっちり見ることができた。普段の筋少ライブのアコースティックコーナーはアコースティックらしい静かな曲が多いから、これはなかなか貴重なものが見られたなぁ。嬉しい。

ラストの三曲目は「ゴミ屋敷の王女」。今日やった三曲の中では一番好きかもしれないな、これ。三月のライブで聴いたときはさほどピンと来なかったのだが、どんどん好きになって行く。アルバムの曲順もあるかな。流れと言うか。染みるんだよなぁ。

歌が終わり、語りが入るところで「本日はありがとうございました」とオーケンが挨拶し、ステージを去っていくメンバー。……しかし、内田さんだけが一人ぽつんと残ってiPadでアウトロを奏でている。メンバーが去っていった方に首を伸ばしつつも最後まで演奏し終え、iPadと接続していたスピーカーか何かから線を引っこ抜く。何やら「ブツッ」というでかい音がして驚くような素振りを見せる内田さん。そして立ち上がるとiPadを顔の前に掲げる。そこには蔦Qの歌詞カードに載っていた、内田さんのバストショット写真が! それをぐーんぐいーんと画面の中で拡大縮小して見せて、最後に写真を橘高さんのものに変えて去っていった。その間客は大喜び。笑いと歓声とウッチーコールが巻き起こり、美味しいところを全部かっさらって行ってしまった。

とにかく内田さんはiPadを手に入れたことが嬉しくてたまらないようで、今度のツアーの日程を誰かきちんと覚えていますかとオーケンがメンバーに振ったとき、iPadにスケジュール帳が入っているからと内田さんが読み上げるために操作するもまたもiPad待ちになったり、スケジュール帳が表示されても何故か五月のところを見ていて橘高さんに突っ込まれたり、結局iPadの起動を待つより橘高さんとおいちゃんの記憶力の方が優秀だったりと大笑い。しっかり覚えている橘高さんとおいちゃんは偉い。そうして発表された日程に内田さんがiPadを見ながら「合ってる」と呟き、それに対して「打ち込みが間違ってたら意味無いけどな」と橘高さんが上乗せするように突っ込んでいた。

橘高さんがらみの話では、オーケンが「橘高さんは今度ひらパー兄さんになるんですよね」と冗談を言い、その流れから橘高さんが「枚方に住もう」と言うと、オーケンが「枚方にスタジオってあるんですか?」と返し、「俺がひらパーにスタジオを作る!」と橘高さんが断言し、インストアライブ、筋少ライブ、アウェーインザライフゲスト出演による三日間の大阪滞在の意気込みを見せてくれた。

そういえば今日の橘高さんはサングラスをかけていなかったな。おいちゃんがサングラス、オーケンが釈迦PVを彷彿とさせる黒縁眼鏡、内田さんが眼鏡の中で一人だけ眼鏡無し。これで橘高さんがサングラスをかけていたら眼鏡率百パーセントになるとこだったな。だからどうしたという話であるが。

あと「ゴミ屋敷の王女」に入る前、オーケンの譜面台の上に開かれていたページが何故か戦国自衛隊のエンディングテーマだか何だかで、隣に座っていた内田さんが何を歌うつもりなのだろうと不思議に思っていたと言う。どうしてそんなページを開いていたのだオーケン。謎である。

「ワインライダー・フォーエバー」に関する言及もあったな。オーケンが「ラップ部分はメンバーが各自で練習してきてください」と言うと、橘高さんが「大槻はラップラップと言ってるけど、あれをラップと言うのはラップの人に失礼」と突っ込み、あれは寸劇であると言い切った。わはは。寸劇か、確かに。あれをライブでやってくれたら盛り上がるだろうなぁ。

和やかで楽しいiPadの販促イベントならぬ蔦Q発売記念インストアイベントは終了した。iPadからの音はどこかチープな感じで、それがまた生で聴いたことは無いにしろ、空バカっぽい雰囲気で面白かった。時間は確か三十分ほど。終わった後もしばらくはタワレコ内に蔦Qの曲が流れていて、そいつが何だか嬉しかった。あーそうそう、おいちゃんの髪型が格好良かったなぁ。ライブやアルバム用の写真じゃいつも波打ってるが、あれはわざわざ手間隙かけて作ったものなんだね。パーマをあてているわけじゃないらしく、本日はまっすぐで珍しくも新鮮だった。こういうイベントだと普段と違う姿が見られて貴重だなぁ。

そうだこいつを忘れてた。トークの中で、新人、シーズン2、蔦Qで再結成三部作とオーケンは考えているけれど、これで終わりというわけではないことが名言されたことが何より嬉しく、ほっとした。ブログで三部作って言い出したときからもしやこれで終わりになるんじゃないかとハラハラしてたんだよなぁ。橘高さんが五年後、「筋少と言えば蔦Qだよね」と言われるくらい育っていってくれたら嬉しいと言ったとき、オーケンが「それじゃその後のアルバムがだめみたいじゃないか」と突っ込んだときも、今後をやる気があるのだと感じられて安心したのだ。我ながら心配性だとは思うが、ついな。あー良かった。ははははは。