日記録1杯, 日常

2014年11月22日(土) 緑茶カウント:1杯

友人と六本木のイルミネーションを見に行った。イルミネーションと言うと木々や家々に取り付けられた電飾が輝くものしか想像出来ていなかったが、そこにあったのは光のショーで、ロープを張られた四角い空間の中を、まるで生き物のように光線が泳ぎ舞う様は圧巻の一言。しばらくその幻想的な世界に見惚れることとなった。

イルミネーションを楽しんだ後は場所を変えて食事に行き、牡蠣フライやサラダを食べつつ主に漫画の話で盛り上がり、ちょっと母の話をして、最近観た映画がいかにつまらなかったか熱弁し、最後は漫画の話に戻って終着した。

こんなに長時間楽しく話したのは久しぶりのことで、晴れ晴れとした気分で帰宅した。
こうして少しずつ、戻っていくのだな。



日記録1杯, 日常

2014年11月18日(火) 緑茶カウント:0杯

遠くお墓のことを考えながら、先の人生を考える。母の故郷は九州で、祖父母の家から少しの場所に先祖代々の墓がある。母の骨を納骨し、いつか祖父母の骨を、父の骨を納めた後、空き家になった祖父母の家は取り壊されるか誰か別の人が住むだろう。そうして己にとっては縁の薄い、知った人の誰も住んでいない土地に、飛行機に乗って遠路はるばる、一人墓参りをする日のことを思うと、寂しい。

その頃には群馬の実家も無くなっているかもしれず、また寂しさが募る。きっといつか迎えることで、その寂しさを回避するためには、誰よりも早くさっさと死ぬのが容易な手だが、何だかんだで、意外と自分は長生きしたい願望があるので、もう全人類がずっとこのまま長生きすれば良いのにちくしょう、とやけになりつつ思いつつ、お骨を、納めたくないなぁ、と思っている。



日記録1杯, 日常

2014年11月17日(月) 緑茶カウント:1杯

人は死んだら脈が止まる。冷たくなる。目を開かなくなる。喋らなくなる。そこまでは理解出来るのに、この人の、中に蓄えられた知識と経験と技術が、全て消えてしまったことが、未だに信じられずにいる。

何年前のことだろう。何かで「美味礼賛」という本を知り、これは面白そうだ、読んでみたいと思いながら、そのことを何気なく母に語ったところ、母は居間を出て行って二階へと上り、戻ってきた母の手には「美味礼賛」の文庫があり、己は舌を巻いたのだ。適わないなぁ、と思った出来事である。

母の知識の片鱗が本という形で実家に堆積している。葬儀の後一週間、ひたすら家にこもって母の所有していた本を読んでいた。没頭しながら呆然としていた。これを読んで、様々なことを語り、面白おかしく教えてくれた人の知性が既にこの世に無いのがどうにも信じられなかった。

なるほど、霊魂を信じた人々の気持ちが今ならわかる。たったこれだけのことで、何十年も生きた人の知性が消えてたまるかと思いたくなる。霊媒師にすがりたくなる人もいるだろう。わからなくもない。

わからなくもないが己はそこに向かわないことを自分自身でわかっている。ただ、やはり信じられない。

そしてまた、己は母親と同時に、趣味仲間でありオタク仲間を亡くしてしまったことにたびたび気付き、趣味を共有出来ない寂しさを感じている。たま、筋肉少女帯、平沢進。水木しげる、大島弓子、萩尾望都、山岸凉子、ベルサイユのばら、動物のお医者さん。司馬遼太郎、清水義範、町田康。吉田戦車、いがらしみきお、西原理恵子、みうらじゅん。あぁ、まだまだキリが無い。VOW!やニコニコ動画も母経由で知ったのだ。

母はエディのピアノと橘高さんのギターが好きだった。そのくせ、筋少のDVDが観たいというので一緒に観ても、ずーっと喋ってばかりでろくに観やしないのだ。忌々しく思ったこともあったが、たまに帰省する子と趣味のものを観ながら酒を呑みつつ話すのが楽しくてたまらないのだと理解してからは腹も立たなくなり、DVDを流しながら母の話に付き合うようになった。

また、あの時間を過ごしたかったなぁ。



日記録1杯, 日常

2014年10月17日(金) 緑茶カウント:1杯

今思うとあれは己にとって初めての萌えだったのかもしれない、と思ったきっかけは、そういえば一番最初にはまったキャラクターは何だろう、と気になったことで、一つ一つ過去を遡っていった結果、マリオシリーズのマリオにまで到達し、これは萌えでは無いなと一歩戻り、行き着いたのがナコルルだった。ゲーム「サムライスピリッツ」のキャラクターである。

マリオは初めてはまったゲームである。初めて与えられたゲームがスーパーファミコンの「スーパーマリオコレクション」だったからだ。あれは小学校一年生のときだった。ゲームにはまり、キャラクターに興味を持ち、ゲームの情報が載っている攻略本をねだり、マリオが主人公の漫画「スーパーマリオくん」を買ってもらい、ゲラゲラ笑ってコロコロコミックを購読するようになった。懐かしい。あれがもしかしたら己のオタク趣味の始まりかもしれない。ただし、あれは萌えでは無かった。

萌えいていたというと御幣があるかもしれないが、大好きだったのはナコルルだ。必殺技が多く、相棒がいて、操作する楽しみが多い点が魅力である。そして可愛い。ちょっと変わった衣装、取扱説明書に書かれた耳慣れない「アイヌ」の文字。これらが己の心をくすぐった。確か一番最初に見たノーミスクリアのエンディングがナコルルのものだったと思う。ちなみに頑張ってほぼ全キャラノーミスクリア出来たが、不知火幻庵だけは出来なかったように思う。あのキャラは操作が難しかった。

そして何となくナコルルで画像検索してみたところ、やはりナコルルは可愛く、また親指の腹を十字キーですり減らしながらあのゲームをやってみたいなぁ、と思うのだった。



日記録1杯, 日常

2014年9月29日(月) 緑茶カウント:1杯

飲酒は楽しい。友人と語らい合いながら、美味い料理をつまみつつ呑むのはこのうえなく楽しいし、家でライブDVDやアニメを観ながらにやにやと簡単なつまみを食べながら呑むのも楽しい。今日は呑むぞ! と決めて、気合を入れて料理を三品ほど作り、味わいながらだらだらと呑むのも楽しい。

しかし楽しいとはいえ困るのが、飲酒をすると飲酒以外のことがほぼ出来なくなるということで、出来ると言えばせいぜい映像作品を観るくらい。それはとても楽しいことだがそればっかりじゃいかんだろう。たまになら良いが、毎週末そればかりではもったいないにも程がある。

ということで条件付禁酒をすることにした。控えるのではなく禁止する。呑むのは外のみ。家での飲酒はよっぽどの祝い事でもない限りは一切禁止。基本的に友人と呑むときのみ解禁することにしよう。さあ、何日続くかな。

いや続くかな、ではなく続けなければならんのだがな。いい加減。