未分類筋肉少女帯, 非日常




筋肉少女帯ライブ、「どこへでも行ける切手 初期アルバム 1st~8th曲限定ライブSP」に行ってきたー! 今回はさぁ、行かない予定だったんだけど、だったんだけど、だったんだけど来てしまった。以前の2daysで充分かと思いきや、2daysのMCで「曲に関するコメントはCCレモンまでとっておこう」と出し惜しみされて興味をそそられ、ライブタイトルでもある「何処へでも行ける切手」をやっぱり聴きたいというのもあり、定額給付金もいただいたし、と理由をつけて参戦した。

例の如くセットリストはきちんと覚えていない。頑張って覚えようとするのだがあまりの楽しさにぶっとんでしまう。しょうがないな!

黎明
モーレツア太郎
最期の遠足
23の瞳
ソウルコックリさん
(日本の米)
イタコLOVE~ブルーハート~
オレンジ・エビス
マタンゴ
詩人オウムの世界
きらめき
風車男ルリヲ
人生は大車輪
世界の果て~江戸川乱歩に~
イワンのばか
(おサル音頭)
じーさんはいい塩梅
夜歩く
愛のリビドー~性的衝動~
スラッシュ禅問答
ノーマン・ベイツ
パブロフの犬
踊るダメ人間
~アンコール~
GO! GO! GO! HIKING BUS
釈迦
何処へでも行ける切手

今回のライブはDVDに収録することもあってか、コント的なMCやサプライズなどが盛りだくさんで楽しかった。いやーまさか、ロックのライブでおばちゃん達による音頭のステージを観ることになろうなんざ思わなかったよ。笑ったなー。

さて、ライブ会場は元渋谷公会堂、現C.C.レモンホール。駅から徒歩で十三分とサイトには書いてあったが途中道に迷って倍近くかかってしまった。それでも無事開場三十分前には到着したので余裕を持って家を出て本当に良かったと思う。電車に乗っている最中にタオルを持ってこなかったことを思い出し、一度家に引き返して二十分時間を無駄にしたというのに尚余裕があったというのだから、こいつよっぽど楽しみでしょうがなかったんだなと思っていただけることだろう。その通りです。

公演後は混みあいますので今のうちに物販をどうぞ、と親切なアナウンスがあったので開場を待つ間に物販を見に行った。新しく出たTシャツとパスケースを買おうと思っていたのである。シャツは筋少公式サイトでデザインを見たときに「怪しくてかっけぇ!」と気に入っていたのだが、その後ネットをぶらぶら見て回ったら散々な評判で笑った。なんだよなんだよ。月光蟲っぽい怪しさがあっていいじゃないか。

シャツは半袖の二つのうちどちらにしようか迷ったが赤い方を購入した。ネットで見たときには黒地のシャツの方が色合い的にも気に入っていたのだが、人の顔の上に虫がズラズラ描かれているデザインを見たからにはこれを選ぶしかない。筋少のロゴも小さいので普段着には…どうかなぁ。生憎パスケースの方は店頭に並んでいなかった。今持っているパスケースがバッキバキになっているので新調したかったが無いのならしょうがない。ところが、後になってパスケースを買えなかったことで助けられることになる。

ようやく開場である。毎度のことだがこの待ち時間がいつも暇でしょうがない。このときだけは知り合いや友人と連れ立ってライブに行く人々を羨ましく思う。つっても一人で観るのも気楽で楽しいんだけどね。

チケットをちぎってもらい、ごく簡単な荷物チェックをされて会場内に入ると中にも物販のブースが三つ設けられていた。一つは筋少のCDとDVDのブースで、残り二つはオーケングッズと橘高グッズのブースである。今回は指定席で別に急ぐ必要はないのでなんとなーく全部のブースを眺めて歩いた。へー、オーケングッズの中には靴下なんてものもあるのか。橘高グッズのアクセサリーはすごいなぁ、………お?

そこにはずっと欲しいと思っていた、橘高文彦デビュー二十周年記念アルバム「NEVER ENDING STORY」が並べられていた。二枚だけ。おおおおお!! これ! タワレコで注文しようとしたら取り寄せできないって言われたんだよ! それで前の2daysのときに物販で売ってないかなと思って見てみりゃ二日とも置いてなくて、それなのに、わー! 出会えたー!

この時財布には四千円と小銭が少ししか入っておらず、もしもパスケースを買えていたらCDを購入することはできないでいた。いったい何がどう転ぶのか世の中わからないものである。もちろん迷うことなく購入し、おまけで橘高文彦サイン入り生写真もいただいた。嬉しいがこういう写真ってどうすればいいんだろう。友人知人や家族の写真を閉じているアルバムに一緒に入れたら変だよな。

思わぬ戦利品を喜びながら座席につく。ホールライブでは初めての一階席で、上手側の方だった。いつもは下手側から中央あたりにいることが多いので珍しい位置である。ライブハウスと違って座席が階段状になっているため、背が低くても見やすくて良いなと嬉しく思った。

開演予定時間を十五分過ぎた頃、フッと照明が消えて会場内が暗くなり、エディがステージに現われた。座席についていた観客が拍手をしながら立ち上がる中、エディがピアノを奏で始める。黎明だ。歓声を上げていた観客もエディの演奏に聴き入って静かになり、ピアノの音だけが耳に届く。アレンジが加えられているのかCDの黎明とはちょっと違うようだ。そして演奏が盛り上がり、エディ以外のメンバーもステージに現われて準備完了。間髪入れずにモーレツア太郎に突入した。かっこいいなぁ!

ところが次の最期の遠足で初っ端からオーケンが入るところを間違えたのか、歌と演奏がずれまくってえらいことになった。この後、最期の遠足以外でも何度かずれることがあり、「ん? ん? あれ?」と違和感を覚えることがあった。今まで観たライブではオーケンの歌詞間違い、すっ飛ばしはあったものの、こういうことには出くわしたことがなかったのでちょいとばかり驚きつつ心配になった。

MCでオーケンが、演奏がいらないような馬鹿な曲があると言い出し、観客が「えー」と抗議し、そのまま演奏なしで日本の米の一部をオーケンと観客で交互に歌い、やっぱりいらないよと観客を納得させて笑いをとった。そして「そんなくだらない曲はやらなくていいよね」「やってほしいのかい?」と観客を煽り、ギターを外したおいちゃんに話を振ってイタコLOVEに入ろうとしたのだが、この時オーケンは「おいちゃん、何でマイクを持っているんだい!?」と言ったのにおいちゃんがギターを外しただけでまだマイクは持っておらず、噛み合っていなかったのでわざわざやり直した。コントである。

ソウルコックリさんでは前のライブのようにオーケンが間奏から後半に入るきっかけを忘れて演奏中の内田さんに尋ねるということはなかったが、間奏中にオーケンが手拍子で「エ・ディ・イ! エ・ディ・イ!」とエディコールを始め、それがまたドラムとの不調和が甚だしく、どうやって手拍子をしつつリズムに乗ればいいのだと軽く混乱し、流石オーケンだなと思った。

きらめき中に前の客が不思議な振りをしているなと思ったらエディが片手を掲げて左右に振り、もう片方の手を腰に当ててくねくねと不思議な踊りを披露していた。今までエディが踊るという話は聞いたことはあったものの、自分がよくいる位置からでは大抵エディは見えづらかったので今回初めてそれを見た。ホールライブっていいねぇ。

風車男ルリヲに入る前、アコギを持ったオーケンが突然、筋少以外の曲を少し弾く、だけれどもきちんと弾けてしまったら怒られるのでDVDには収録されない、原形がわからなければカットされずに入ると予告し、舞台袖に引っ込んでいた橘高さんをわざわざ呼び出してSmoke on the waterをたどたどしく演奏した。あとの曲は自分が原曲を知らなかったためどんな出来具合だったのかわからなかったが、倒れている橘高さんを見る限りDVDには無事収録されそうな様子であった。

イワンのばかの終了後のことである。オーケン以外のメンバーがステージからいなくなることはあるが、メンバー全員がステージからいなくなってしまった。え、まさかもう本編終了? 楽しすぎて時間が飛んだのか? と驚いているとパッと会場が明るくなり、「五分間の休憩です」とアナウンスが入ってずっこけるかと思った。

いやー、まぁ、うん。オーケンも休みたいだろうし、観客も疲れるだろうし、これからもライブを続けていくために編み出した一つの手法というやつなのかな。でもロックっぽくないよなぁと思いつつ、ちょうどいいからセットリストのメモでもしとくかと席について鞄を開いたら、ステージに着物を着たおばちゃんが六、七人くらい現われた。

目の前の光景を理解できず、何だこれはと思っているとおばちゃん達の後ろに紅白の幕が下りてきて、陽気な音頭が流れ始めた。おサル音頭である。

筋少すげー。

ロックバンドのライブ会場が一転して温泉旅館の大広間である。誰がこんなことが起こると予想できただろうか。未来予知でもできない限り誰にも考えられないだろう。気付けば観客は立ち上がり、音頭を踊るおばちゃん達に手拍子を贈っておサル音頭を大歓迎していた。すごいサプライズだった。

おサル音頭が終わっておばちゃん達が退場すると入れ替わりで筋少メンバーが現われた。そして、次の三曲は座って聴いてください、そして三曲目のラストで感動した顔をしながら拍手をしつつ立ち上がってください、と指示が出された。わっはっは。こういうのが筋少らしくていいなぁ。どうせこの指示出してるところもDVDに収録されるんだから好きだなぁ。

こんな大げさなことをさせるということは絶対に三曲目は「これで感動かよ!」とつっこみたくなるような曲だろうなと思ったら案の定愛のリビドーだった。ここで本当に感動的な曲を持ってきちゃあつまらないもんなぁ。それは置いといて、ノリノリで飛んだり跳ねたりしながら聴くのも楽しいが、こうして座席についてゆったり聴くのも良いものだ。いつかアコースティックライブとかでこんな風にやってくれんかな。

そうして一休みしたと思ったら怒涛のスラッシュ禅問答、ノーマン・ベイツ、パブロフの犬、踊るダメ人間のハードなナンバーがぶっつづけ。うおおおおおおお! 正直最初のスラッシュでは休んだ直後で体がついていかんかったが、しかし楽しい! かっこいい! けど何かずれてるぞ! 大丈夫か? 大丈夫なのか?

ずれるだけでなく今日は音がおかしかった。GO! GO! GO! HIKING BUSのときに一番それを感じたのだが、オーケンの声が演奏とごっちゃになって歌として聴こえないのである。特にがなるような歌い方のときは非常にわかりづらい。C.C.レモンホールは音響がよくないと事前に聞いていたため、それによる思い込みかとも思ったが、うーん、これは明らかに変だよなぁ。もったいない。

GO! GO! GO! HIKING BUSのアウトロ中に「けっこういい人だったから!」の台詞になってそのまま釈迦に入るのは新鮮だった。こういうのって前にもあったっけ。定番ながらも定番だからこそ盛り上がり、オーケンのMCを挟んで今日のメイン「何処へでも行ける切手」に入る。CDではゆうるりとした印象の曲だったが、心臓と胃袋にズンズンと音が響いて、これはこんなに迫力のある曲だったのかと感じた。

他にMCでは、膳場貴子アナウンサーは筋肉少女帯のファンで、ニュース番組の中で「23の瞳」というコーナーがあるが、名前は筋少からとったという話をオーケンが本人から直接聞いた。仲直りしたけどメンバー間の会話が少ない、この間のOTODAMAでは、おいちゃんとは「○○ってラーメン屋に行った?」「行ってない」という会話しか交わしてない、うっちーとはプロレスの話しかしないからもっと昔みたいにいろんな話をしよう。オーケンが橘高は一人で喋ってると言うと「それじゃ俺変な奴じゃん!」と橘高さんが言ったが、他のメンバーも「そうそう」と頷いた。オーケンとエディが二人で話していると遠くから橘高さんが「それさー!」と会話に参加してくるらしい。それらについて橘高さん曰く、きっと寂しいんだよと。

オーケンがメンバーで円陣を組んで手を重ねて「筋少、オー!」というのをやってみようと言い出し、実行するも各々の手と手の間に三センチの隙間が空いていて、結局「いまいちだね」という結論になったのがおかしかった。

筋少も昔は腐女子的な見られ方もしていてやおい本も出されていたが、ついに「今年のコミケには筋少のやおい本がありませんでした」とファンから伝えられたそうで、「それはそれで寂しいな」と橘高さんが言っていた。ちなみに人間椅子はまだあるらしい。どうでもいいが何の説明もせずに「腐女子」「やおい」という単語を出して当然それが観客に伝わると思うのも、伝わってしまっているのもなんかすげぇなと思った。

アンコールではオーケンはターバンを外してソロのときに使う帽子をかぶって出てきた。服装はオーバーオールならぬサロペットという、なんかオーバーオールをお洒落にしたようなやつで、内田さんもそれを着ていたためオーケンが指差して「お揃いお揃い」と言っていた。

曲の思い出ではモーレツア太郎に入る前、若い頃のオーケンは客の女の子の胸を掴んで「おー! もーれつぅ!」と言わせていた。オレンジ・エビスは元はオレンジ・ペニスという曲で中指を立てながら歌っていたが、今はそんなバンドとは対バンしたくない。イワンのばかは橘高さんが曲を持ってきたらオーケンがすぐに気に入り、即座に「イワンのばか」とタイトルをつけた。しかし実はシベリア鉄道はロシアを走っていない、などなど。山中湖が話題に上ることが多かった。

また、ステージの壁には八枚のアルバムジャケットが印刷された幕が下ろされていて、演奏中の曲が収録されているジャケットがライトで照らされるという格好いい演出があった。そしてオーケンは八枚のジャケットを見ながらしみじみと「馬鹿なジャケットばかりだ」と呟いた。

おサル音頭のサプライズ、ルリヲ前のオーケンのギター、座ったままで聴くトークショーのようなMCと、今回は「いつもと違う」演出が多々あって面白かった。ライブ中には無我夢中であるためいろいろと忘れてしまう分、DVDが発売されたらじっくり見たい。ずれっぷりや音響が気になるものの、今から発売が楽しみだ。

未分類筋肉少女帯, 非日常

今日も最高のライブだった!! 行ってきたぜ筋肉少女帯「レアナンバー大解放!再発記念限定初期曲の2夜」の二日目に! 曲目は例の如く順番は滅茶苦茶だ! 特に中盤あたりはひどいぞ!

風車男ルリヲ
少年、グリグリメガネを拾う
人生は大車輪
世界の果て~江戸川乱歩に~
ソウルコックリさん
暴いておやりよドルバッキー
くるくる少女
パブロフの犬
猫のおなかはバラでいっぱい
高円寺心中
愛のリビドー(性的衝動)
スラッシュ禅問答
イワンのばか
バトル野郎~100万人の兄貴~
サボテンとバントライン
きらめき
~アンコール~
デコイとクレーター
タイアップ
踊るダメ人間
じーさんはいい塩梅

今回は昨日よりは番号はいいものの、それでも中に入ればステージの前には既に二十列近くの人で詰まっていて、こりゃ前の方には行けないなと思いつつ下手側に立っていた。ところが客電が落ちると同時に昨日よりもすごい押しと大移動が起こり、いきなり目の前の空間がバッと空いて、気づけば中央の前から六列目くらいの位置に流されていた。

すると大槻ケンヂがアコギを持ってちょうど目の前に現れた。オーケンは基本的に楽器を弾けないが、唯一オーケンのアコギのかき鳴らしで始まる曲がある。しかもそれは自分が是非聴きたい、一度聴きたいと熱望していた、筋少でも一、二を争う好きな曲。まさか一番目に演奏してくれるとは! 「風車男ルリヲ」!!

あの怪しげなドラムとギターの音、何かに急かされるように疾走しつつも逃げても逃げても回り込まれるような恐怖感を覚える歌詞。ぞくっとするようなオーケンの呟き。この曲を聴けただけでも今日のライブは最高だ。だが、もちろんこれだけですむはずはない。

人生は大車輪からソウルコックリさんまではアルバムどおりの流れ。まだ五曲、しかも人生は大車輪の前に一度MCを挟んでいるというのにハードな曲の連続で買ったばかりの物販Tシャツは汗でぐっしょり濡れてしまった。しかし楽しい! すごく楽しい! そして、こっから先はもう順番は覚えちゃいないのでわからない!

「やってくれたぜ!!」と思ったのは「パブロフの犬」「猫のおなかはバラでいっぱい」「高円寺心中」「スラッシュ禅問答」「デコイとクレーター」「じーさんはいい塩梅」。パブロフはオーケンがキーが高すぎて歌えないので長らくやっていなかったらしい。今回は少しキーを下げたらしいが、ほとんどわからなかった。ただし途中の語りはなし。途中と言えばソウルコックリさんの間奏でオーケンがいつもの「学園天国」のヘイヘイコールをやっていたら、久しぶりにやったせいでこれから曲がどう展開するのかわからなくなり、隣にいた内田さんに「どうするんだっけ?」と聞いていて、その間サポートドラムのファンキー末吉さんはずーっと間奏のリズムを刻み続けていた。

「猫のおなかはバラでいっぱい」はいつものドラムセットではなくパーカッションで演奏される曲。手のひらで叩くポコポコポコって音の小さな太鼓のようなものなんだが、あれは何て楽器なんだろうな。今の筋少はドラマー不在で今回サポートで叩いてくれるファンキー末吉さんはブログによるとリハーサルの数日前にに四十曲分のリストを渡され、さらにその間JASRACとバトルを繰り広げていたそうなので、何となく別の楽器を使うこの曲はないかなと思っていただけに嬉しい。楽しく可愛い曲に比してダークで怪しい歌詞が耳に心地よい。

高円寺心中は何と言ってもオーケンの語りが冴える曲! 最近のオーケンは語りをやりたがらないだけに、曲の大半が語りで構成される曲をやってくれるとそれだけで嬉しくなってしまう。しかも昨日の「ペテン師、新月の夜に死す!」では本の形のカンペを持って朗読する形で語っていたけど、今日は本を持っていなかった!

「スラッシュ禅問答」は凍結前の筋少最速ナンバー。ちなみに現在の最速ナンバーはテンポ200の「ヘドバン発電所」で、スラッシュ禅問答はテンポ180。オーケンの短歌絶叫からドラムのドゴドゴ鳴る音により会場は爆発。死ぬかと思うほど揺れに揺れ跳ねに跳ね、靴紐がほどけ半分脱げかけるも直せるわけがなく爪先から靴を落とさないように跳ね続けた。「ならば問う! 人生とは何ぞや!!」の掛け声は橘高文彦が担当。答えるのはCDどおりに内田雄一郎の野太い一声。これがまた格好良かった。

激しい「スラッシュ禅問答」とは対照的に、アンコール一曲目の「デコイとクレーター」は静かで悲しげな美しい曲。アンコールでオーケンはテラテラ光る紫の妙なロングコートを着て出てきたが、「真面目な曲だから脱ぐね」と言って脱いでから歌いだした。デコイとクレーターは今のオーケンの朗々と歌い上げる歌い方に合っている。この曲にアレンジでピアノが少しポロンポロンと入っていたが、他のアレンジは気に入っているのにこれだけは少し余計に感じた。思い入れがありすぎるのかもしれない。

デコイでしっとりと歌い終わるとオーケンはまた紫の妙な衣装を羽織る。これは「ポストウォーター」という飲み物のCMで使われた衣装で、多分二度と着ないと思うけど今日持ってきた、と言っていた。このポストウォーターのCMでは「君よ! 俺で変われ!」という曲のCM用の替え歌バージョンが使われて、その替え歌を歌うことが本当に嫌だった、とオーケンはエッセイなどで語っていた。ファンにとってはそこそこ有名なエピソードである。じゃあ、次は「君よ! 俺で変われ!」かなと思いきや、それはやらないよとオーケンが否定し、タイアップを痛烈に皮肉った自虐的な曲、その名もまさに「タイアップ」が始まってその皮肉の効き具合に笑ってしまった。

最後は定番曲の「踊るダメ人間」で終了。ぎゅうぎゅうづめの中でのダメジャンプは本当にきついが頑張った。ダメ人間でラストってことは今日はアンコール三曲かぁ、と頭のどっかで考えつつも、演奏終了後もニコニコとステージを歩き回るメンバーを見て良いライブだったな、と考えていたら、オーケンがマイクをとって語りだした。今まで参加したライブでアンコール終了後にオーケンがマイクを持って長々と喋ることはなかったので珍しいなと思っていると、「今日は良い塩梅だった!」と言って「じーさんはいい塩梅」に突入! 泣くかと思った。

これはカラオケを流してメンバー全員がステージに並び、マイクを持って合唱するというファンサービスのような曲なのだが、懐かしい曲、憧れの曲を次々と聴いて念願叶った喜びや、ハードな曲で飛び跳ねまくってライブを心から楽しんだ達成感の中で、メンバーと観客と大声でする合唱は感極まるものだった。合唱終了後のすっきりとした幸せな気持ちは今までのライブで一番のものだったと思う。幸福感で胸がいっぱいだった。

昨日と今日のライブは二つで一つのものだったと思う。レアナンバーと名のつくとおり、本当にレアな曲がたくさんで嬉しくてたまらなかった。こんな幸せな二日間はそうそうないだろう。しばらくはこの余韻に浸っていたい。あぁ、楽しいライブだった。楽しいライブだったなぁ。

未分類筋肉少女帯, 非日常

筋肉少女帯ライブ「レアナンバー大解放!再発記念限定初期曲の2夜」の一日目、行ってきたぁ!!
たっのしかったなーー!!

今日やった曲はこんな感じ。ただし順番はしっちゃかめっちゃかだ。そんなライブで夢中になってるのにいちいち覚えてなんてられるものか! …キノコパワーまでは合ってると思うんだけどな。どうだろ。

黎明
モーレツア太郎
最期の遠足
23の瞳
マタンゴ
キノコパワー
夜歩く
イタコLOVE~ブルーハート~
ビッキー・ホリディの歌
詩人オウムの世界
オレンジ・エビス
パノラマ島へ帰る
ペテン師、新月の夜に死す!
これでいいのだ
また会えたらいいね
釈迦
孤島の鬼
~アンコール~
星の夜のボート
GO! GO! GO! HIKING BUS
ノーマン・ベイツ
サンフランシスコ

今回はレアナンバー大解放ということもあって当日券の出ない人気ぶり。そのうえで整理番号はあまりよろしいものではなかったため前の方に行くことはできず、さらに目の前には自分より三十センチは背の高い人が二人も並んでいたのだが、その二人の前にはこれといった障害物もなく、二人の頭と頭の間から充分にステージを見ることができたので満足できた。

客電が落ちて真っ暗になると、ステージの左の方がぽっかりとスポットライトで照らされて、ピアニストエディによる「黎明」が厳かに奏でられてライブは始まった。そわそわした気分を落ち着かせるように皆じっくりとエディのピアノを聴くけれど、演奏がダイナミックになるにつれ逆にどんどん煽られていき、ピアノの上に乗るようにドラムが叩かれて、さあ、もう爆発する寸前だ! ってとこでオーケンの「モーレツ ア太郎!!」という叫び!! 観客が一気にパーンと弾けた瞬間だ。

楽しかった。本当に楽しかった。初期曲中心セットリストといっても、半分、もしくは三分の一くらいは初期曲の中の人気定番曲を入れてくるかと思いきや。やってくれたなぁ。しかも昔のレアナンバーにもごっそりアレンジが入っていたりして。パノラマ島へ帰るのギターはちょっとゲゲゲの鬼太郎っぽくなってたなぁ。あれは何故そうしたんだろう。

個人的に聴きたいと熱望していたのは「イタコLOVE~ブルーハート~」「星の夜のボート」「GO! GO! GO! HIKING BUS」。イタコではギターを置いてマイクを握り、煽りまくるおいちゃんが見られて楽しかった。昔のライブDVDでノリノリで歌って走り回るおいちゃんがすごく楽しそうで一度生で見てみたいと思ってたんだ。あとオーケンが出だしのキーを掴めなくて何度もやり直しているのが面白かった。昔のような高い声を出すのは難しいらしい。「星の夜のボート」はね。もう、じっくり聴いてしまったなぁ。

「GO! GO! GO! HIKING BUS」はとても楽しげで可愛らしい曲調で大好きなんだ。ただ、歌詞はちょっとブラックなんだけどね。CDではこの後に「最期の遠足」へと続くんだけど、歌詞が歌詞だからついあのことを考えてしまった。不幸な偶然なんだけどね。

MCでは、ずっと夏フェス続きでアウェイだったけどようやくホームに帰ってきた! ホームは気が楽だ! とか、今日は敬老の日だし、我々もオーバー40だし激しい曲なんかやりたくないよね、やりたくないよね、やりたくないよね? と言ってハードコアナンバーに続けたり、なんと内田さんがよりにもよって今日、家にベースを忘れてきて取りに帰ったら遅刻した、とか。あと「ペテン師、新月の夜に死す!」は今まで一度もライブで演奏したことがなくて、おいちゃんは今回初めて聴いたとか、この曲は学園もののつもりだったけど、詩を書いてエディに渡したらこんなになっちゃった、とか話していた。

ちょっと拍子抜けだったのは「いくじなしTシャツ」なんてものを作っていたのにいくじなしをやらなかったことかな。何だろう。CCレモンホールまでとっておくのだろうか。CCレモンのチケットはとれてないんだけどなぁ。でも、今後のライブ予定も新たに発表されたから楽しみはまだまだある。チケットとれればいいな。

とりあえず明日もあることだし、今日はゆっくり体を休めよう。明日は何をやるかな。今日よりもさらに「なんだこれ?」ってセットリストって言ってたなぁ。バラード禅問答でもやるのかな。あー楽しみだー。

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筋肉少女帯の「『シーズン2』発売記念の特別な筋少ツアー!」に行ってきた!! ツアーは昨日から始まって、東京、大阪、名古屋、最後に戻ってまた東京で行われる。三箇所でしかやらないのはメンバーの体力的に遠征がきっついからだそうだ。そりゃなあ。




まず会場について笑ったのがこのアルバムジャケットのイラストから作られた顔はめ看板。一人で行ったので顔をはめて写真を撮ることはできなかったが、複数人でライブに来た人は顔をはめて楽しそうにしていた。後にライブのMCで聞いた話だが、ツアー初日である昨日は物販の売れ行きが芳しくなく、何が原因だろうとスタッフで話し合いを行った結果、物販スペースの手前に設置していたこの顔はめ看板の方に人が集まって行列ができ、物販の客を奪ってしまったせいだと意見が一致したそうである。なんて罪な看板だ。

今までは開場に間に合う程度を目安にライブハウスに着くようにしていたが、今回はロッカーを使いたかったのと、ゆっくりと物販を買いたかったので開場一時間前に着くように家を出た。おかげで混雑せずにマフラータオルとリストバンドを購入し、ロッカーを確保することができたのだが残りの時間かなり暇を持て余すことになった。流石にライブハウスにまで文庫本は持ってきていない。

ジントニックを呑んで時間を潰し、開場時間が来るのを待った。しかし今日はどのあたりの位置になるだろうか。まだ就職活動中で今後の予定が立てられなかったため、自分は先行販売ではチケットをとらず、後になってからやっぱり行けるかなと思ってチケットを購入したので整理番号はあまりよろしくない。あんまり後ろの方だったらいっそ前の方に行くのは諦めて、後ろの階段上にあるテーブルや椅子などの設置されたまったりと観覧できる場所で立ち見でもしようか。できたら飛んだり跳ねたりしたいけど、ステージが全く見えなかったら残念だしなぁ。

などと考えていたが、結果から言えば杞憂だった。前から四番目の位置を確保できたのである。というのも理由はよくわからないが、開場時間になってもまだ来ていない人が多いらしく、後ろの方の番号だったわりにさっさと入場を許されてしまったのだ。さらに、入ってみるとステージ前の方にも人はいるのだが、後ろのまったりスペースや左右の端のちょっと座れる場所に人が集まっていたのである。

もしかしたら若い番号を手に入れた人達に今回まったり見たかった人が多かったのかもしれない。とにかくこんなに前に立てることは今までなかったので大変嬉しく期待が膨らむ。同時に無事にライブを乗り切れるだろうかという不安も生じる。前のライブ、武道館ライブの前に行ったライブハウスでのライブでは開演直後の大移動で橘高ゾーンに流されてしまい、ステージは見えないわ人の動きは激しいわで大変しんどい目にあった。ここで橘高ゾーンについて説明する。

筋肉少女帯のメンバーはそれぞれ土壌となる音楽が異なっており、共通するのはKISSとクイーンだけだという。それぞれが作る曲も、ベーシストの内田雄一郎はプログレッシブロック、ギタリストの本城聡章はポップス、ギタリストの橘高文彦はヘヴィメタルと大まかではあるが分けられる。そのためポップス好きは本城さんの前に、ヘヴィメタル好きは橘高さんの前に、といった具合にファンも分かれるので、場所によって激しさが全然違うのである。

ステージは上手から橘高、内田、大槻、本城という並びでメンバーの基本の立ち位置は固定されている。無論一番激しいのはメタル好きが集結する橘高ゾーンで、比較的安全なのは本城ゾーンだ。ギターソロでパタパタと素早く動く橘高さんの指を見たいという願望もあるのだが、死にたくないので本城ゾーンに立つことにした。

そして結果どうなったかというと。初めての前から四番目。自分はこんなに汗まみれになったのは生まれて初めてかもしれない。汗だくではない。汗まみれ。自分も汗をかいていたのだが、こんなに汗ばんだ人々と密集しながら押し合いへし合いしたことはない。今まではまだ前後左右にスペースがあり、常に体がくっついている状態ではなかった。なるほど前の方ではこんなことになっていたのか。とてつもなく驚いた。

最初は汗ばんだ他人の肌と触れることを不愉快に感じたが直にライブに夢中になって全く気にならなくなった。いやーすごかった。開始二曲目で首にかけていたタオルがどこかに行き、耳につけていたイヤーカフスは変形して耳に刺さった。これが変形したイヤーカフスの写真である。




こうなってはもうイヤーカフスではない。ただの銀のプレートの曲がったものだ。

押し合いへし合いしながらもステージ上はよく見えた。よく見えるどころか大迫力で、演奏するメンバーを間近で見られることに心から感動した。本城さん、通称おいちゃんは演奏中ずっとにこにこしていて見ているだけで嬉しくなるのだが、時には激しく煽り、腰を落としてギターをかき鳴らす。ライブ映像とは違う鬼気迫る姿に圧倒された。

オーケンの歌う姿も見やすい位置だった。「踊る赤ちゃん人間」のときにはドピンクのよだれかけを身につけ、あばばあばばほぎゃぁ~と赤ちゃんボイスで叫びながら手にしたガラガラを振り回すシルバーモヒカンに特攻服、ヒビ割れメイクの四十三歳というすごいものもよく見えた。とても楽しそうだった。

内田さんと橘高さんの演奏する姿は流石になかなか見えなかったが、メンバーはよくステージ上を動き回るため、内田さんや橘高さんが目の前で演奏してくれることもあったのでとても満足した。そのうえおいちゃんはアンコール終了後、ステージから客席に降りて近づいてくれるという大サービスまでしてくれた。あのときのおいちゃんはすごくでっかく見えたなぁ。

演奏された曲は以下のとおり。順番は覚えていないが、一曲目から「ツアーファイナル」、本編ラストが「世界中のラブソングが君を」、アンコールラストが「心の折れたエンジェル」であることは間違いない。

ツアーファイナル
へそ天エリザベスカラー
仲直りのテーマ
ロシアンルーレット・マイライフ
暴いておやりよドルバッキー
踊る赤ちゃん人間
人間嫌いの歌
プライド・オブ・アンダーグラウンド
ノーマン・ベイツ’09
1000年の監視者
蓮華畑
バトル野郎~100万人の兄貴~
カーネーション・リインカーネーション
サンフランシスコ
世界中のラブソングが君を
ドナドナ
パリ・恋の都
踊るダメ人間
心の折れたエンジェル

シーズン2収録曲は「ゴッドアングルPart2」以外は全て演奏した。ゴッドアングルはライブ終了後BGMとして流されていたが今後やる予定はあるのだろうか。「歯の裏側矯正」というフレーズと語りが結構好きだからライブでやってほしいのだが。

期待の「ロシアンルーレット・マイライフ」はやはり掛け合いが楽しかった。一週間シーズン2をヘビロテして聴いていたからばっちり覚えて発声できたぜ! 「人間嫌いの歌」の「にーんげんってやっだっなー!」と客が叫ぶところは叫んでいてすごく楽しかった。しかし自分はリズム感が無いので手拍子が難しく、ずれないようにするのはなかなか大変だった。「仲直りのテーマ」の「なーなーななーななーなーななーななーなーななーなななななー!」のコーラスも楽しかったなぁ。

「バトル野郎~100万人の兄貴~」は定番だがやはり盛り上がる。だが、いつもはオーケンのやるように両手で腕を振れていたのだが、今回はぎっちぎちだったため片腕しか振ることができなかった。「踊るダメ人間」の両手を頭上で交差してジャンプ、着地直後に前方に体を傾け、一気に後方へ背中を反る組み合わせもきつい。何度か前の人の頭が鼻にぶつかりそうになった。

嬉しかったのが「蓮華畑」「サンフランシスコ」「パリ・恋の都」。蓮華畑はしっとりゆったり聴けるので休憩代わりにもなった。「サンフランシスコ」はベースソロのぎゅーんぎゅーんした音と、橘高ギターとエディのピアノのソロバトルが堪能できる贅沢な曲で、定番だがこれは何度聴いても飽きないのではないかと思う。

「パリ・恋の都」は今回のレア曲。めったにライブで演奏しない曲で、メンバーも存在を忘れかけていたらしい。筋少カルトクイズ! と題してイントロ聴いて何の曲かわかるか? とオーケンは客に問いかけていたがすぐにわかった。これは地味ーに気に入ってる曲なんだよ。それだけあって今回ここで聴けることをとても嬉しく思った。この歌は恋人を亡くした男が、生前に恋人が行きたがっていたパリへ恋人の亡霊と共に出かけ、凱旋門やエッフェル塔を二人で観光した後にセーヌ川へ身を投げて男が自殺する話で、悲劇的な馬鹿ソングなのだが、オーケンは「これ多分男の妄想で、実際にパリには行ってないんだろうね」と言っていた。

「カーネーション・リインカーネーション」はライブで初めて聴いたかもしれない。これもものすごくテンションの上がる激しい曲で、いやー疲れた。でも大好きだ。

MCでは何かの音楽番組のチャートでアルバムが週間で九位にランクインし、十位のKAT-TUNに勝った、ボヨヨンロック以来の快挙だとオーケンが喜んだ直後橘高さんがKAT-TUNのアルバムの発売日はかなり前だろうとつっこみを入れたり、筋少初期メンバーだったエディがオーケンの喋りは随分とまともになった、前は支離滅裂でキチガイだった、だいぶ頭が良くなったと褒め、内田さんがオーケンのキチガイぶりのおかげでなんたらかんたらと褒めたり、廃盤になったアルバムがリマスタリングされて再発される発表がされたり、「プライド・オブ・アンダーグラウンド」の間奏の木魚が素敵ですと手紙をもらったがあれはカウベルなんだよとの説明があったりした。

あとアンコールでオーケンが着替えたとき、プロピアモヒカンを外して頭にターバンを巻いていたせいで余計服装に一貫性の無いバンドになった。「日本印度化計画」をやるならまだしもやらないのに何故ターバンを巻く。新しいキャラ作りだろうか。

ライブ終了後、ドリンクチケットと引き換えにビールを受け取って咽喉を潤した。会場は熱気がむんむんこもり、服は汗でじっとりと濡れていた。とても暑い。その暑さとライブ終了直後のハイな気分に乗せられて、買うつもりは無かったのに物販で扇子とパンフレットを購入してしまった。だって、MC中に扇子でパタパタと扇いで涼をとる内田さんを見たらすごく欲しくなってしまったんだ。…商売がうまいなぁ。

結局マフラータオル、リストバンド、扇子、パンフレットを買ってしまった。以前買ったマフラータオルを今回物販で買えなかったときのため持参していたので大荷物である。しかもパンフレットはでかいので鞄には入らない。また、暑いので上着も着たくない。ついでに余韻に浸りたい。そんなわけで自分はタオルを首にかけ、腰に上着を巻き、片手にパンフレットをむき出しで持ったそのままの状態で若者の町渋谷を経由して電車に乗り、途中ケンタッキーと薬局に寄って帰宅した。

おかげで家を出るときには一万三千円あった財布の中身は二百円にまで減ってしまった。無論全てが物販で消費されたわけではなく、ジントニックとビールとケンタッキーと発泡酒と湿布の分もあるのだが、まあ大部分は物販だ。しかし悔いは無い。とても楽しいライブだった。また絶対に参加しよう。




未分類インストアイベント, 筋肉少女帯, 非日常

今日はタワーレコード新宿店で催された筋肉少女帯のインストアライブに行ってきた。ニューアルバムを購入した人に配られる整理券を手にわくわくしながら会場に到着。店内にはシーズン2収録曲が流されていて、あちこちに整理券を持った人がうろうろしている。今現在この店の筋少好きのパーセンテージが上がりまくっていることを想像するととても嬉しい。

あいにく自分の番号は後ろの方だったので、さらに何故か普段のライブよりも気のせいか背が高い人が多めだったせいでメンバーの顔はほとんど見えなかったのだがイベント自体はとても楽しかった。しかし見事によく見えない。目の前にいる人間が皆ルリヲのようだったらいいのにとつい何度も思ってしまった。ちなみにルリヲとは「風車男ルリヲ」という曲で歌われる人物のことで、老人の顔をした赤ん坊を背中に背負いながら風車を回す首の無い男である。武装錬金の「ルリヲヘッド」の元ネタだ。

ベースの内田さんは今日別のバンドのライブに出演するため不参加だった。それで「じゃあ内田の陰口でも言おうか」と冗談を飛ばしてトークは始まり、NHKの生放送の音楽番組でオーケンが歌詞を間違えまくって流石にへこんだこと、ロシアのサンバの裏側はTバックではないかということ、「人間嫌いの歌」の「君」がまさかの内田さん疑惑、そこから繋がるオーバー40で腐女子を狙って誰が喜ぶかという話、NHKでリベンジをしたい、などなどでトークは盛り上がった。

曲は「1000年の監視者」「人間嫌いの歌」「世界中のラブソングが君を」で、アコースティックで行われた。練習してきたのかオーケンはほとんど歌詞を間違えず、会場にいた人も驚いていた様子だった。よっぽどNHKで間違えたのがこたえたのだろうか。まああれはなー。間違えて歌うオーケン、しかし正しい歌詞で表示される字幕、と歌声と歌詞が全然噛みあわないというすごい状態だったから無理もない。あんまりひどいんで腹がよじれるほど笑ってしまった。ライブなら字幕が出ないから目立たないんだがなぁ。字幕が出るとこうもあからさまになるのか。

イベント終了後はサイン入りポスターをもらい、ここで筋少関連のグッズを何か購入すると本日限定のクリアファイルがもらえるというのでついベストアルバムの「大公式2」を買ってしまった。ファイルなんてどうせ机にしまいこむだけで有効活用もしないだろうし、そこまで欲しいわけでもなかったのだが、せっかくだから何か買っておきたかったのだ。記念だよ記念。

来週はライブハウスで本格的なライブがある。今度は内田さんも見られるぞ。背が高い人が密集してなければいいな。