2014年3月3日(月) 緑茶カウント:3杯
ふっくらと炊き上がった掛け布団と敷布団に、じっとりと湿ったシーツと布団カバーを着せた。
失敗した。己は失敗したのだよ。
数日前、衝動に乗って購入した布団乾燥機は、予定では今週末以降に届くことになっていたのだが、意外や意外、出荷が早まり、本日手にすることが出来たのである。おお、待ちわびた品! これぞ太陽の代替品! これで己は、花粉の時期も梅雨の時期も、ふんわりと乾いた布団で眠ることが出来るのだ!
早速使おうじゃないか。己は気が急いていた。そして、どうせなら徹底的にやろうと決め、シーツと布団カバーを外し、洗濯機に放り込んだ。洗濯を開始し、裸になった一組の布団に布団乾燥機をセット。無論、その前に取扱説明書はきちんと読んだ。使用方法を間違えないために。
布団乾燥機はゆるやかに作動し、布団をふんわりと炊き上げる。ついつい気になって何度も布団に触れてしまう。布団は隅から隅まで温められていて、とても愉快な気分になった。程なくして洗濯も終わり、己は洗濯機を操作して、乾燥モードに切り替えた。
しかし自分は読んでいなかったのだ。洗濯機の取扱説明書を隅々まで。そうして己は、勘違いをしたまま使ってしまったのだ。
結果、己は微妙に湿ったシーツと布団カバーを前に途方に暮れることとなった。洗濯機には乾燥モードがあったが、それは熱を用いるものではなく、風を送り込んで乾かすというもので、軽い衣類にしか利用することが出来なかったのである。恐らく、洗濯機は精一杯頑張ってくれたのだろうが、どうにも力不足だったらしい。
さて、太陽がとっぷり沈んだ今、湿ったシーツと布団カバーを、己はどのように始末する?
選べる道は一つしか無く、故に冒頭の狂行に至ったのである。働かせたばかりの布団乾燥機を再びセットし、最大出力の「ダニ対策モード」を選択して熱風を中に送り込んだ。寝るまでにどうにか乾いて欲しいと、今までに無く強く願って。