日記録2杯, 日常

2018年5月22日(火) 緑茶カウント:2杯

その眼鏡屋を利用したことはなかったが、その眼鏡屋の前を毎日歩いていたのだ。

個人商店の小さな眼鏡屋。ガラス張りの壁から店内を見渡すことができる中、己が主に見ていたのは店のガラスそのものだった。通り過ぎるたびに老店主がカッターを持って、季節やイベントにふさわしいイラストや文字のカッティングシートを貼っていた。それはとても頻繁に貼り替えられ、あぁ今日は何を貼っているのだろうと店主の細かな手つきを眺めたものだ。

ところがこの一ヶ月、イラストや文字で飾られたガラスはシャッターで閉じられ、その上には一枚「都合によりしばらくお休みします」という手書きの貼り紙。昨日もシャッターは開かず、今日もシャッターは開かず、ずっと白い紙が風に揺れるだけ。

何があったんだろう。何かあったんだろうなぁ。店主と話したこともない己はただただ店の前を歩きながら、あのカッターを握る指先を思い浮かべるのだった。



日記録0杯, 日常

2018年5月19日(土) 緑茶カウント:0杯

わかっている。わかっているのだ。必要なことなのだ。必要なことだとわかっているのだ。
しかし、最近うまく眠れない中、せめて休日くらいしっかり寝ようとする中で、アパートが揺れるほどの騒音と振動に悩まされるのはなかなかにしんどかったのだ。

いや、わかっているのだ。こんな時間まで寝ようとしている方が悪い。昼だもの。わかってはいる。わかってはいるが、いやー本当に見事なまでの至近距離。アパートから一メートルも離れていない場所で道路工事が行われていて、このとき自分は布団の中に入っていたのでまだいいが、もし水彩画を描こうとしていたら確実に筆が滑って失敗する、そんなレベルの強烈な振動。震度ニの地震に永遠に襲われ続けるような気持ち悪さ。つらい。

まぁ、古いアパートだものなぁ……と思いつつも流石に眠れず布団から身を起こすも、座っていても気持ち悪いくらいガタガタ揺れる振動と騒音に何もする気にもなれず、とはいえこのままじゃもうどうにもならんと一念発起し掃除を決行。騒音と振動が響く中ガッタガッタとフローリング、シンク、コンロ、鏡、風呂、トイレを洗い磨き拭きまくり、部屋中を綺麗にしてやった。半ばやけっぱちだったが何かに勝てたような気はした。

工事は十八時に終わった。あぁ、明日こそは深く眠れますように!



日記録0杯, 日常

2018年5月12日(土) 緑茶カウント:0杯

困っていることがある。最近どうにも睡眠が下手くそになってしまって、多いときには一時間ごとに目が覚め、そうでなくとも就寝中に一度は目が覚めて時計を確認してしまう。寝付けないことも多い。

思い返してみると今年に入ったあたりからこの状態が続いていて、つまり半年近く。よって睡眠の質も低下していて、疲労もたまりやすい。そんな中でも毎日起床直後の筋トレを欠かさないことだけは褒めたものだが、筋力がついたところで体力が落ちたら意味がない。

原因として考えられることと言えば、やるべきことが多くなかなか手が回らないこと、考えることが多いことが挙げられるだろうか。そう、思い当たる節はあるのである。しかし原因がわかれば解決かと言えばそう上手くも行かず、現状としてなかなかどうにもならないのが困ったものだ。

そんな状態が続いていたため一時期はストレス解消にと毎日のように飲酒をしていたが、飲酒をすればそれはそれで睡眠の質が低下するので平日の飲酒は止めた。もともと平日は呑まないようにしていたので、今後もこれは続けていきたい。

それにしても、まさか眠れずに悩む日が来るとは思わなかったなぁ。かつては布団に入ったらすぐに寝て十時間でも十二時間でも寝続けることができたのに。全く、あの日の自分が羨ましいぜ。



日記録0杯, 日常

2018年5月8日(火) 緑茶カウント:0杯

「仮面ライダー平成ジェネレーションズFINAL」のブルーレイを手に入れました。

いそいそとタワーレコードに向かい、フライングゲットしました。

まず特典から見ました。とても素敵な内容でした。満たされました。思えばこの数ヶ月、ずっと観たいと思いながら我慢していたので。上映期間中、週に一度くらいのペースで観に行っていたので。仮面ライダー平成ジェネレーションズFINALの映画を。

その映画を手元に持ち、好きなときに好きなだけ観られる喜び。快感。
それをひたすら感じている夜である。嬉しい。楽しい。



日記録0杯, 日常

2018年5月5日(土) 緑茶カウント:0杯

ウイスキーをたらふく呑んで、ぷりぷり怒りながらグラスをテーブルに力強く置く父が怒る矛先は、とても真っ当に感じられたのであった。

六十代前半の父と、三十代前半の己。父が三十の時にこの世に生誕した自分。

父は怒っていた。酒が進むにつれ怒っていた。怒る対象は不祥事をやらかしたTOKIOのメンバーの一人で、被害にあった女性についてとても慮っていた。まず、あの行為はパワハラだ。その中で女の子は最善を尽くすべく友人と連れ立って行った。どうしてそれが非難されるのだ。あの子はただの被害者なのに、彼女に責任をとらせようとする風潮があるのはおかしい、と。

怒りながらグラスを傾ける。あーーーそうですよねーーー自分も全く同意見、あの女の子を邪な目で見て否定する輩は死ねって思ってますよ、と思いつつソファーに沈む父を見る。父はポカポカと温かくなってその場で眠った。自分はそれを見ながらグラスに水を注いだ。

思ったのは、父があの事件に対し真っ当に怒ってくれる人で良かったなぁということ。
そして自分は酔い覚ましの水を傾けながら、ぼんやり虚空を見つめたのであった。