日記録2杯, 日常,

亜鉛のサプリメントを摂取するようになってからしばらく経つ、と言っても一ヶ月程度だが、気付けば口中に苦味を感じることが無くなったので、やはり不足していたのかなぁと思いつつ、そりゃ不足するよなと納得する。

家計簿をつけるようになってから自分の体が何で構成されているのか明示化されるようになった。そして、ほとんど同じものばかりもんばっかり喰い続けていることがよくよくわかったのである。

■レギュラー陣
玉ねぎ
もやし
大根
人参
ごぼう
白菜
鶏肉
豚肉
ベーコン
鶏卵
チーズ
ヨーグルト
バナナ
デコポン

パン
冷凍うどん
緑茶
ミンティア

■準レギュラー
きゃべつ
長ネギ
ナス
きゅうり
レタス
生姜
じゃがいも
舞茸
しいたけ
サッポロ一番味噌ラーメン
スパゲティ
ツナ缶
雑穀
カレールゥ
ビスコ

■ベンチ入り
加工トマト類(トマトペースト、トマト缶など)
にんにく

魚類がツナ缶くらいしか無い。そして貝類が全く無い。そもそも家計簿をつけるまでも無く、貝類を購入したことなど一人暮らしを始めてからただの一度も無いのだが。亜鉛云々は置いておいて果たしてこの食生活はどうなのだろうか。あまりにも同じものばかり食べている気がするが、自炊するだけマシなのか。

まぁ、せめてもうちょっと魚を食べるようにしようかな。

日記録3杯, 日常

起床と共に左目に違和感を覚え鏡を覗き込むと若干白目が腫れているよう。以前白目が腫れたのはアレルギーを発症した際。とはいえアレルギー源である猫はこの部屋にはおらず、これといって思い当たる動作も無く、寝ている間に目をこすり黴菌が入ってしまったのだろうか、と思うしかない。仕方なくコンタクトレンズの装着は諦め眼鏡で過ごした。

ところで自分は目が悪い。どのくらい悪いかと言うと、眼鏡を外した状態で洗面所の鏡で顔全体を見ようとすると何も見えないくらい悪い。ぐっと顔を近づければピントが合うが、すると全体が視界に入らないため結局顔を見ることが出来ない。見えるのはせいぜい目玉や鼻、唇といった部分部分だけである。これが困る。

何に困るかと言うと、裸眼で髪の毛をまともに整えられないことである。

眼鏡をかけろよ、という声が聞こえてきそうだが、ジェルを髪の毛に塗ったくる際、眼鏡をかけていると眼鏡の弦がジェルでべったべたに汚れるし、邪魔になるしでかけられないのである。結果裸眼でぼやけた視界の中で勘を駆使して仕上げるしか道が無く、そうして出来上がったものを矯正した視力で見ればひどい有様。一応まとまってはいるが、細部がてんでばらばらで、雑な仕上がりになっているのである。

そんなわけで今日は一日雑な頭で過ごすはめになり、ならもうどうでも良かろうと極めて適当な衣服をいい加減に組み合わせて着用し、上下ジャージという程ではないがどこかみっともない格好をしていたらそんな日に限って人に会わねばならなくなってそのうえ白目も腫れてるし、あー気を抜きすぎるんじゃ無かったと酷く後悔致しました。あぁ。

日記録2杯, 日常

消費期限の切れたものは絶対に食べられない。
車も人も全く通らない田舎道でも、赤信号が点いていたら横断してはいけない。
困っている人がいなくても、健康な人間は優先席に座ってはいけない。
ゴミ出しの指定時刻を過ぎた後には、例えゴミ収集車が来ていなくてもゴミを出してはいけない。

これらは自分の中に「当たり前のこと」として存在している決まりだが、もしかしたらもう少し、柔軟になっても良いかもしれないと思い始めている。

トーストを食べた。焼いてみた。齧ってみた。変な味はしなかった。それは消費期限が二日過ぎていて、表示に気付いた瞬間、慌てて冷凍庫に放り込んでしまった挙句、対処に困り途方に暮れたものである。もったいないと思ってつい冷凍してしまったが、冷凍したところで時が逆行するわけでは無い。食べられないものは食べられないのだ。いったいどうしてくれようか。

しかしある人が助言をしてくれたのだ。消費期限はメーカーが勝手に決めた期限だから、それが絶対では無いんだよ、と。自分の目と舌で確かめてみれば良いんだよ、と。

目から鱗だった。消費期限を疑うなんて考えたことも無かったのだ。これを過ぎたら即ち毒、絶対に食べられないと思っていた。味見をしてみるなんて発想は一つも持っていなかった。

そして食べられたのだ。問題無く。美味しくトーストをいただくことが出来たのだ。

消費期限に限らず、他にも薄々、実はこれは絶対的な決まりというわけでは無いんじゃないか? と思っていたものがある。だがそれを思うのは思うことすら悪い気がしていたのだが、もしかして、もしかしなくても、もっと適当なのか? 世の中って。実は建前だったりするのか? そこまで行かなくても、時と場合で判断する、というのもアリだったりするんじゃないか? 罪悪感を抱かなくても良い場合もあるんじゃないのか?

今更と言われるかもしれないが、ちょっとドキドキしている。

日記録1杯, 日常

今度仲間と独立することになったので来月でこの店を辞めるんです、と言われたのは数ヶ月前のこと。何回か担当してもらった美容師が髪を切りながら笑う。今度ハガキを出すので良かったら来てくださいね、と、嬉しそうに。新しい店の場所は離れたところだった。自分は店を変える気は無かったので、頑張ってくださいねと返した。

そして一ヶ月半ほど経ち、いつもの店に行ったら驚いた。店にはオーナー一人だけ。聞くと、ここで働いていた美容師全員がごっそり抜けていなくなり、皆で独立して新しい店を構えたのだそうだ。仲間と独立するとは聞いていたが、せいぜい二、三人かと思いきや一つの店から丸ごととは。「突然皆辞めちゃったから手が足りなくて困っちゃって」とオーナーはため息。その日はシャンプーからカット、ドライヤー、床に落ちたゴミの片付けまで全てオーナーが一人でこなした。

どんな事情があったか知らないが、元担当の美容師に対して心象が悪くなったのが正直なところ。だが、まぁ社会とはそういうものなのかな、と思ってから一週間か二週間後。元担当から新店へのお誘いのハガキが届いた。新店の住所から。配達日指定などはされていないごく普通のハガキが。店を辞めて一ヶ月以上経ってから。

……持ち出したのか? 名簿を。

ハガキを出すと言ったとき、てっきり元の店にいる間に送ってくるものと思っていたが。自分は確かに初めて来店した際に個人情報を記入して渡したが、それは店に提出したものであって、美容師個人に渡したものでは無いぞ。

何だかなぁ、と思いつつハガキを処分した。それから髪はオーナーのお世話になることとなった。オーナーはカットが上手く、話が面白く、そしてマッサージの腕が非常に素晴らしいため、美容師が丸ごと抜けてしまったことは気の毒だが、腕の良いオーナーに担当してもらえるようになったので、自分としてはかえって良かったと密かに思っていた。店を変える気はもちろん無い。

それからまたしばらく経ち、ハガキのことなどすっかり意識の外に漏れた昨日、夜道を歩いていたらすれ違いざまに勢いよく呼び止められた。見ればそれは元担当の姿。そこはあの何屋かさっぱりわからない謎の料理屋の店先で、どうやら今から呑み会をするところらしく「仲間」と思われる人が暖簾を潜ろうとするところだった。呼び止めた元担当は叫ぶように言った。

「ハガキ!! ハガキ送ったんですけど、ハガキ見ました? 届きました!?」

見たけど捨てましたよ、とはもちろん言わず。名簿についても特に言わず。ただ彼女の切羽詰ったような表情を見て、彼女の中で自分がその店に通うべきことになっているのが不思議なものだ、と思いつつ、呑み会ですか良いですね楽しんでくださいね、と言って別れた。

他のお客さん達はどの程度新しい店に移っていったのだろうか。わからない。

日記録3杯, 日常

もうちょっと柔らかく言えば良かったかな、と若干後悔している。

結論から言うと友人と絶交したのである。高校で同じ部活になり、高校時代はさほど親密に付き合っては無かったが、偶然同じ大学に進むこととなり、とはいえ自分は浪人したため一年遅れての入学となったが、そこから呑みに行ったり遊びに行ったり、相談したり相談に乗ったりと、付き合いが始まったのだ。

大学卒業後は住む場所も遠くなったため、頻繁に連絡を取ることは無くなったが、盆や正月といった機会に会ったこともあった。しかしなかなかタイミングが合わない。結局、大学卒業後に会えたのは二回だったか。一回は共通の友人の結婚式、二回目は二人で約束を取り付けてカラオケで。

会えなかったが去年の夏と今年の正月にも約束はした。ところが夏は友人が体調を崩し、当日にキャンセルの連絡。体調不良じゃ仕方が無いと納得したががっかりした。そして正月、どうせなら皆で集まろうかと企画したものの、また当日になって「行けない」の連絡。しかも今度は体調不良では無い。実は今日集まる面子の中に会いたくない人がいたため行けない、というものだった。

もうがっかりである。せめてそれを最初に言ってくれれば調整がついたのに、どうしてよりにもよって当日の朝に言うのか。こんな機会が無ければ滅多に会えない距離にあると言うのに。

そしてがっかりすると同時に、「友人に会いたい」という欲求が熱が冷めるように消えて、一切の関心が無くなってしまった。

またタイミングが悪いことに、そのときはやたらと周囲の友人達がドタキャンや遅刻をしまくっていて、というのももともと結構時間にルーズな友人が多かったのだが、それにしてもこれはどうかと思うほど一定期間にドタキャン・遅刻が集中し、普段よりも余計に怒りを感じやすくなっていたので、それも関心が消えた原因の一つだろう。

その数ヵ月後に友人から結婚報告のメールが来たが、メールの返信を書く気力どころか、お祝いの気持ちさえも起こらなかった。もともと結婚式自体が苦手というのもあったが、何の感慨も生じない。ただ嫌な気持ちになって携帯電話を畳んだ。友人のことを嫌いになったわけでは無かったが、しばらく距離を置きたかった。

返信をしなかったので再び友人からメールが来たが、それも見なかったことにした。まだ何も言いたくないし、何もしたくないし、何もやる気が起きなかった。とにかくうんざりしていたのだ。

といったことを全て友人に馬鹿正直に洗いざらい伝えたのが今日である。携帯電話に電話の着信があり、メールを送る程度の気力は回復していたので着信について問うメールを送り、結婚式について問われたときに、返信しなかった理由をを話さなければならなくなったため包み隠さず全部伝えた。

友人はドタキャンに関して自分の非を認めたが、今日までずっと返信せず理由も話さず無視を続けていたことに対して怒りと嫌悪を表明した。お祝いの一言も無かったことを怒った。そこへまた自分が「当時は返信する気力もお祝いの気持ちも起こらなかった」ことを無神経に伝えたのである。

数通のメールのやり取りを終え、友人から絶交宣言を受けたものの、自分自身も友人への関心が薄れてしまっているためそこはあまりショックでは無いのだが、自らの対応に関してはまずかったなと後悔しつつある。とりあえず全部説明しようと思い何もかも伝えたが、今思うとあまりにも無神経だった。何でもかんでも話せば良いってもんじゃない。悪いことをしたと思う。

あー、だめだな。大切にしたかったんだけどな。失敗したな。