5月14日(火) 緑茶カウント:2杯
消費期限の切れたものは絶対に食べられない。
車も人も全く通らない田舎道でも、赤信号が点いていたら横断してはいけない。
困っている人がいなくても、健康な人間は優先席に座ってはいけない。
ゴミ出しの指定時刻を過ぎた後には、例えゴミ収集車が来ていなくてもゴミを出してはいけない。
これらは自分の中に「当たり前のこと」として存在している決まりだが、もしかしたらもう少し、柔軟になっても良いかもしれないと思い始めている。
トーストを食べた。焼いてみた。齧ってみた。変な味はしなかった。それは消費期限が二日過ぎていて、表示に気付いた瞬間、慌てて冷凍庫に放り込んでしまった挙句、対処に困り途方に暮れたものである。もったいないと思ってつい冷凍してしまったが、冷凍したところで時が逆行するわけでは無い。食べられないものは食べられないのだ。いったいどうしてくれようか。
しかしある人が助言をしてくれたのだ。消費期限はメーカーが勝手に決めた期限だから、それが絶対では無いんだよ、と。自分の目と舌で確かめてみれば良いんだよ、と。
目から鱗だった。消費期限を疑うなんて考えたことも無かったのだ。これを過ぎたら即ち毒、絶対に食べられないと思っていた。味見をしてみるなんて発想は一つも持っていなかった。
そして食べられたのだ。問題無く。美味しくトーストをいただくことが出来たのだ。
消費期限に限らず、他にも薄々、実はこれは絶対的な決まりというわけでは無いんじゃないか? と思っていたものがある。だがそれを思うのは思うことすら悪い気がしていたのだが、もしかして、もしかしなくても、もっと適当なのか? 世の中って。実は建前だったりするのか? そこまで行かなくても、時と場合で判断する、というのもアリだったりするんじゃないか? 罪悪感を抱かなくても良い場合もあるんじゃないのか?
今更と言われるかもしれないが、ちょっとドキドキしている。