不毛なことだ! 余計なことをぐるぐる考えてしまったよ! こんなときは眠るに限る。おやすみ!
6月10日(月) 緑茶カウント:0杯
「ウヲさんは誰を応援してますか?」
「へ?」と思わず声が出る。何のこっちゃと思えば彼女の指差す先にあるのは巨大な電光掲示板。総選挙がどうたたこうたら、と書かれており、なるほどAKBのイベントがあるのか、と納得すると、「私は○○を応援してるんですよ~可愛いですよね~」と彼女。ほぉ、これは面白い。
というのも、自分の周囲でAKBに興味を抱いている人はさほどおらず、総選挙に注目している人などほとんどいない状態で、おや珍しいものを見た、と関心を抱いたが、彼女にとっては自分こそが驚きの対象だったらしく、一言一言答えるたびに反応が面白く、いやあ新鮮だ新鮮だと心の中で喜んでしまった。
「ウヲさん○○知らないんですか?」「知らないですねー」「ほら、あの看板の子! 見たことあるでしょ?」「無いです」「えーーーーー!? 信じられなーい! テレビによく出てるじゃないですか!」「テレビあんまり観ないからわからんのですよ」「えーえーえーじゃあ△△も知らないんですか?」「知らないです」「マジですかーー! えー総選挙って政治家の選挙よりも視聴率とれるんですよ!」「そりゃすごいですね」「そうなんですよー! えーマジで興味ないんですね! 驚きました」「はっはっはっいやーすみません」
その後彼女はどのような経緯でAKBを好きになったのかを熱弁し、どんな曲が良いかを語り、家に帰ったら選挙速報を見るんだ♪ とわくわくしていた。彼女の話を聞いたところでAKBには全く興味がわかなかったが、伝わる楽しさは愉快なものだった。彼女の応援する人はいったい何位に入っただろうか。わからないが、上位だったら良いねと思う。わからないが。
6月9日(日) 緑茶カウント:0杯
部屋の中。クロゴキブリの子が白い壁を歩いているのが見えたので、ティッシュを取って粛々と殺した。まだ子供であるゆえ冷静に始末が出来たが、これが育ちきった奴だったら悲鳴の一つも上げただろう。情けない話であるが。
思い込みとは誰しもが抱かれるものであり、同時に誰もが持つものであるが、自分の場合虫好きということから、「ゴキブリも好き」、でなくとも「ゴキブリも平気」と思われやすい。そりゃあ虫嫌いの人に比べればまだ耐性はあるだろうが、奴らに恐怖と嫌悪を覚えることには変わりなく、数年前のある日の深夜、数駅離れたところに住む友人から、「ゴキブリが出た、助けてほしい」と電話をもらったことがあったが、申し訳ないがと断った。まぁ、昼間だったら考えたかもしれないが。仮に自分が向かったところで何の助けにもならないのは明白である。
またある日、夜中に帰宅したら玄関前でゴキブリが交尾していたことがあった。泣きそうな気持ちになりながら近所のコンビニに逃げた。よりにもよって人の家の前で繁殖しないでいただきたい。どっか森の奥の人のいないところでやってくれ。頼むから。
やや脱線したので話を戻そう。そう、脱線していたのだ。自分が本来したかったのはゴキブリの話ではなく思い込みの話の方なのである。虫好きゆえにゴキブリも大丈夫、と思い込まれたように、少し世代が上の音楽にはまっているがゆえに、上の年代にしか興味が無い、転じて、結構な年上好きだと思われていたらしい。
好きな芸能人を聞かれたときに「阿川佐和子の雰囲気が好き」と答えたことも一つの原因だったらしい。そのうえ浮いた話が全くなく、話を振られても興味を示さず、むしろこそこそ逃げていくこと。それゆえに年上好きだと! 二十三十年上の者しか恋愛対象にならないと! 思われていたんだってさ! おい!!
そして謎が解けた。「今度○○さんという素敵な方をお呼びするけど、その方は既婚者だから興味を持っちゃだめよ」と釘を刺されたのはどうしてか。そういうわけだったんだよ!
まさか音楽の趣味一つでこんな誤解を受けるとは、と衝撃を受けた。いや、もっと恋愛に興味を示していれば恐らく違ったのだろうが………。しかもそう思っているのが一人や二人じゃなかったのだからもうどうしたものやら。明日から若者の写真の切り抜きでも透明な下敷きに挟んで持ち歩いてやろうか。もう。
6月7日(金) 緑茶カウント:0杯
明日は服屋を色々巡り歩く予定であって、何か良いものを見つけられたらなぁ、と思いつつ外に出る。
ポロシャツとズボンを買いたいな。
あと緑茶の茶葉を買い足して、眼科に行って、パンも買い、生活消耗品をいくつか揃えて帰宅しよう。今日はウォッカを買ったので、それを明日の夜氷を落としてちびちび舐めようじゃないか。そして今日はゆっくり眠って朝寝坊しよう。
今晩は麦茶を飲みつつやや夜更かし。あと三十分経ったら寝るかな。