日記録0杯, 日常

このところ忙しくなってきたなぁと思いつつも、まだまだ生活に余裕はあり、自炊、筋トレ、日記などに時間を割くことが出来ている。さてその一方、周囲の友人達の何人かが異常な忙しさに苛まれているようで、うちの一人は大学の頃から異様な燃費の良さを誇る肉体を持つ痩せ型の娘で、睡眠と食事をほとんど取らずに人の二倍も三倍も働けるという皆がひれ伏す超人であるが、そんな彼女にしても仕事が多いようで、昼休みも普段は立ち仕事を続行しているところを、座り仕事に集中出来ただけで「今日は楽だったー」と喜んでおり、いやあなた昼休みは本来昼食を食べる時間であって座り仕事にしたって仕事であることには変わりないじゃないか……と言いたくなるが口に出せず。彼女の夢はお金を溜めて隠居をし、趣味のハンドメイドの店を開いて生きていくことだというので、出来るだけ早くそいつが叶ってくれると良いなぁと願うしか出来ないが、自分が心配しているのは、彼女は問題ないように思えるものの、いや、それしたって限度があろう、そうでなければスカイプをするたびに仕事の愚痴をこぼすなんてことは無いはずで、やはり無理はしているのだ。で、心配しているというのが、あまりに疲労が蓄積されると人の心は荒むでしょう。それが心配なのですよ。どうか皆、心をささくれ立たせることなく、優しいものに出会いながら平穏に過ごして欲しいなぁと。思わずにはいられないが自分に何が出来ようか。物理的な距離に思いを馳せつつ、SNSから漏れ聞こえる過酷な近況の断片が気にすることしか出来ないのがどうにも歯がゆくやりきれない。差し出がましいとは思っているが、あぁ、どうか良い風が吹きますように。

日記録0杯, 日常

親指を除いた四本の指を両頬にあて、まるで百面相を作るかのようにぐりぐりとこねくり回す。頬を上げ、揃えた指先をくるくる回転させながら頬骨を通過しおでこをなぞり、まぶたも念入りにこね回し、小鼻まで指を下ろすとほうれい線のあたりをくるくる。そしてまた肉を思いっきり寄せたり上げたりを繰り返す。恐らくフェイスマッサージをしているものと思われるが、何故よりにもよってここでやるのだ、おい。

電車の中、一心不乱に自身の顔面をこねくり回す女性が斜め前に座っていた。

そもそもこの女性は真横に立っていたのだが、吊革に掴まらず両手で何かをやっている。不思議な動きをしているな、と思っていたら、目の前の窓にうっすら映る女性の百面相。驚いた。化粧をする女性は何度となく見たことがあるが、フェイスマッサージをする女を見るのは初めてだった。

あんなにこねくり回して化粧が落ちないのだろうか、とどうでも良いことが気になったが、もともとフェイスマッサージをするつもりで乗車したなら化粧はしていないのかもしれない。自分が女性の不思議な挙動に気付いてから程なくして、女性の目の前にいた乗客は席を立って下車した。入れ替わりで座る真横の女性。そして腰を落ち着けたことでさらに本格化する女性の両手。さっきまでは窓越しだったが今度はダイレクトに視界に飛び込んできやがり、おい歯茎を露出するわ鼻の穴をおっぴろげるわいくら何でもそれは人前に出してよいものじゃないだろう、と制止したくて仕方が無いが、この女性にっては所詮、自分も他の乗客も人にカウントされてないのだろうなぁ、と思いつつ、出来るだけ視線を逸らして窓の外を見ていた。

日記録0杯, 日常,

子供の頃は二ピースで腹一杯になり、高校の頃は三ピースで満足、あるときは三ピースすら多いように感じられることさえあったが、最近は四ピース食べてもまだどこか物足りず、そして思うのだが、ケンタッキーの適量とはどのくらいの量なのだろうか。

自分はチキンの他はたいたいコーンサラダと炭酸飲料を口に入れる。ポテトは基本注文しないが、家族と食べるときにはポテトとビスケットも付けることがある。この量が多いのか少ないのか普通なのかがいまいちわからない。

ちなみに今日貪り食ったケンタッキーはプリプリの肉がたっぷり付いた部位ばかり入っていて非常に満足感があった。その後はバナナアイスとコアラのマーチを食べ、発泡酒の五百ミリリットル缶を二缶と、チューハイ三百五十ミリリットル缶を一缶、麦茶を一リットル呑んだ。美味しかったがまだ行ける気がするので、一度ケンタッキーの限界に挑んでみたいと思う。六ピースくらいは食べられそうな気がする。

日記録0杯, 日常,

チャーハンを食べたい、チャーハンを食べよう、チャーハンを作ろう! 玉ねぎもある、醤油もごま油もある、卵もあるし肉もある、よしチャーハンだチャーハンだ!

しかし肝腎の冷凍御飯が無かった。

二日前に作って冷凍していたハンバーグと、パン、ピクルス、玉ねぎ、チーズ、ナス、ケチャップ、ウスターソース、マヨネーズ、クレイジーソルトを使って美味しいハンバーガーを作って食べたが、どこか満たされぬ思いがした。

冷凍御飯め……。

日記録3杯, 日常

危うく「あれは僕の家だよ」、と言うところだったと考えると冷や汗が出そうになる。朝、服を着ようとしたら思った以上に皺くちゃで、流石にこれをこのまま着るのは憚られる、しかし代わりに着られる服の中でちょうど良いものは見つからない。仕方なく時間が無いにも関わらずアイロンがけを決行。蒸気を立ち上らせながら急いで皺を伸ばし、アツアツの服を急いで着て部屋を出た。

そして午後になってふと思う。自分はちゃんと電源を切ってきただろうか、と。

瞬間、サーッと血の気が引いた。あれから何時間も経過している。もしアイロンが点けっぱなしであったなら、とっくにアイロンの中の水は蒸発しきっているだろう。その後はどうなる? 最悪、火事になるのではないか?

気になって仕方がないがそのとき自分は用事があって何駅も離れた場所にいた。出来ることならすぐに自宅に引き返したいがそれすらもままならない。家を出るとき自分はどうしただろう。消したような気もするが、うっかり忘れた気もする。コンセントは抜いたか? 何てことだろう、覚えていない。

携帯電話でインターネットに接続し、自分の住まいのある町の名前と半角スペース、そして火事という単語を入れて検索した。もしや事件になってやしないかと。ひやひやしながら地元のニュースを探す。無い。あるのは近所の喫茶店の猫が写真を撮られまくっているとか、どこの店の何が美味いとか、ほのぼのした話題ばかりだ。結構なことである。結構なことであるが、結局自分はアイロンの電源をちゃんと切ったのか!?

結論から言うと電源はちゃんと切られていた。コンセントもしっかり抜かれていた。だが、それを見たときよりも、自分の家が無事に残っている様子を目視出来たときの安堵感の方が強かった。「家があって良かった」とあれほど思ったことも無い。杞憂に終わったとはいえ心の中はなかなかの修羅場。皆さんもアイロンにはお気をつけて。