はしゃいだなぁ。脳みそをスッカラカンにしてはしゃぎまくった。先攻は水戸華之介&3-10Chain、後攻はMAGUMI AND THE BREATHLESS。体の芯まで染み込んだ3-10Chainは全身を使って思いのまま全力で遊び、普段行くライブではあまり聴く機会の無いトランペットが鳴り響くMAGUMI AND THE BREATHLESSでは心を空っぽにして音を楽しみ、そして合間合間に挟まれる愉快なコールアンドレスポンス! あんな言葉、幼稚園児のときにだって連呼したこと無かったぜ!
そして今は終演後に購入したMAGUMI AND THE BREATHLESSのCD「delight」を聴きながら揚げ出し豆腐を食べつつビールを呑みながらまったりしている。あぁ、はしゃいだ後のこの余韻。レピッシュを初めて聴いたときも、その歌声に強く心を惹かれたが、この緩急の付いた伸びやかな歌声。好きだなぁ。THE BREATHLESSは今回新曲を多く引っさげて来たそうで、新しいアルバムを発売する予定もあるとのこと。中盤あたりで「ドレスコードは○○!」と叫んでいた歌があったのだが、あれも収録されているなら欲しい。
セットリストに関しては、3-10の分しかわからなかったので、わかる分だけ書いておこう。とはいえ「ハーイここまで」がどこにあったか記憶が曖昧で、多分並びは間違っていると思う。「生きる」の前に「生きてるだけでまるもうけ」というMCがあり、「生きてるうちが花なのよ」をここでやるかと思ったら違った、という記憶があるので、うーんやっぱり違うだろうな。もっと後ろだっただろうか。
■水戸華之介&3-10Chain
アップルティーをもう一杯
カナリヤ
ハーイここまで
生きる
トーカラジ(クリスマスバージョン)
ヴィヲロン
ヤバ市ヤバ町ヤバ通り
バースト&ワースト~分解マニア
天井裏から愛をこめて
100万$よりもっとの夜景
■アンコール
゛ (濁点)
ラクダの君は砂漠のマドンナ
リックサック
ポコチンロックのテーマ
アンコールではQueenの「We Are The Champions」が流れ、フレディの「We Are The~」という歌声の続きにかぶせる形であの言葉を叫ぶ声。そして意気揚々とステージに現れる二人のボーカルとBREATHLESSのメンバー。
「゛ (濁点)」はかつて水戸華之介&3-10Chainと穴場(杉本恭一&上田健司)の対バンツアーで聴いたことがあったが、当時も今日も曲の名前を知らず、あのときわからなかった曲の名前を今も知らずにいたのかと感慨深く思いつつ、前回は杉本恭一、今回はMAGUMIが歌ったことからレピッシュの曲だろうとあたりをつけ、「ぎゃくてん」「だくてん」で検索し、ようやく本日曲名を知った。水戸さん作詞の曲だったのか。
対バンを観る際はどちらのバンドもしっかり知っている状況が一番ベストだとは思うが、片方を知らないものの、興味と関心と好意は抱いており、そんな中で何が演奏されるかさっぱりわからぬ状態で、ただただ流れてくる音に身を任せて体を揺らす、というのは、全力ではしゃいだ直後、興奮した脳がクールダウンしつつ、そこに心地良いものが充填される感覚がして非常に気持ち良かった。
十九時開演で終演は二十二時半あたり。水戸さんが冒頭で「今日は長丁場になる」と言っていたが、まさか三時間を越えるとは。来年もこのイベントは行われる予定だそうで、既に気の早いことに名古屋の会場は押さえているそうだ。年に一度の年忘れ。年を忘れて年甲斐も無く子供のように叫ぶ愉快な空間。きっと自分があの言葉を口にするのは、その空間だけなのだろう、と思うとまた楽しい。これこそ非日常である。ははは。