日記録1杯, 日常

2014年2月11日(火) 緑茶カウント:1杯

今日でこのサイトも開設から十一年。意外と続くものだなぁとしみじみしている。

本日は電車に乗って買い物に出かけたものの、一番の目当ては見つからず、しかし思いがけず手に入ったものもあり満足。さらに、外出中に友人より着電。これから呑み会をするが来ないかという嬉しい誘い。二つ返事で誘いの乗り、酒と菓子を買い込んで新婚夫婦のお宅にお邪魔した。

このとき、面子は友人夫妻と友人カップルの二組と自分、計五人であったのだが、パートナーの腹の肉を掴むというのは、人前でのギリギリのいちゃつきなのだろうなぁ、と思った。

楽しい一日でございました。



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2014年2月9日(日) 緑茶カウント:1杯

今日の緑茶カウントは一杯だが、いつもの一杯とは違うんだぜ。

玉露なのである。

それも、適温の湯でじっくりと茶葉を開かせた玉露なのである。

急須の蓋を開けると匂い立つ甘い香り。口に含めば舌の上に広がる柔らかな味。嚥下する際にかすかに感じられる苦味。なんて御託を並べるのは余韻が消えた後のことで、注意深く急須からマグカップに緑の液体を注ぎつつも、いつもの煎茶を飲むときと同じテンションで口に含んだら脳がびっくりし、「うわっ! うまっ!? うまーっ!」と叫んだ。

これは大事にとっておき、何かの折に飲むことにしよう、と大事に大事にとっておいた結果すっかり忘れ去り、新しい紅茶を一袋買ってきた今日、空いた茶筒は無かったかと調味料やら茶筒やらが置かれた台の上を漁り、手に取った一つの茶筒の蓋を開けてみての再会である。己はリスか。

永遠に湿気らなければまた忘れ去るのも悪くないが、せっかくの美味。なるべく記憶の片隅に置き、折に触れ思い出すことにしよう。特別な日に飲まなくても、これを飲めば特別な日に変わるのだから。



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2014年2月6日(木) 緑茶カウント:1杯

スポーツ関係の催しにはとんと疎く、一人暮らしゆえに家族とテレビを観ることもほとんど無いため、全く把握が出来ていないのだが、もしや既にオリンピックは始まっているのだろうか。

世間の盛り上がりを何と無く感じ取りつつ素通りするのは気楽で良い。自分と別のところで楽しんでいる人がいるのも良い。そんな共存が楽しい。



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2014年2月3日(月) 緑茶カウント:1杯

その店の暖簾をくぐったのは二回目である。一度目に来たとき、また来ようと思ったのはラーメンの味よりも店員が印象に残ったからだった。そのラーメン屋は近所の商店街にあり、前を通り過ぎることは幾度と無くあったが、中に入ったことは無かった。贔屓の中華料理屋が近くにあったことと、その界隈にラーメン屋が集中していたことが理由である。店の数が多いと、迷った挙句に冒険心を失い、いつも行く店にばかり足を運んでしまうのだ。

しかし贔屓の店は夜しか営業していない。よって自分がラーメンを食べるのは専ら夜が常であったのだが、ある日の昼間、無性に腹が減ると同時に寒さに震え、どうしても温かいものを腹に入れたくなったのだ。温かいと言ってもハンバーガーやスパゲティは違う。汁物だ。温かな汁を啜りたかった。

そして自分はそのラーメン屋に初めて入り、カウンターの奥で働く店員を見て、あぁ、ここは愉快な店だな、と好感を覚え、また来ようと思って店を出て実際また来たのだが、たった一ヶ月やそこらで店員の愉快さがバージョンアップし、好感は恐怖に摩り替わったのだった。

「ホァチャチャチャチャチャチャチャチャチャチャチャチャチャ」
「うっひょおーーーーーーーーーい!」
「おまたせしましっとぅああ~~~~、ン♪」
「お気遣いな、くぅううううう~~~~~、ン♪」

まな板でネギを刻むリズムに合わせ、一心不乱に「ホァチャチャチャチャチャ」と叫んでいる、のではない。まるで北斗の拳を連想させる奇声を、カウンターの奥でふらふら歩きながら唐突に呟き出すのである。

さらに、いったいどこでスイッチが入るのかさっぱりわからないのだが、やはりこれも急に、浮かれた声を挙げるのである。カウンターの奥にはもう一人店員がいて、ラーメン大盛りの注文が入っただのトッピングは何だの新しい湯を沸かせだの、業務に関するやりとりをしつつ、いきなり一人が奇声を上げ、ごくたまーにもう一人が「うるせえ」と呟くのである。

また、奇声を上げる店員には語尾に独特の癖があり、言葉の後半を伸ばしに伸ばした後、ぶりっ子のように可愛げな声を出すのだ。年の頃は自分と同じか少し下くらいだろうか。とりあえず成人男性であることは確かである。ラジオの曲に合わせて歌うのも好きらしい。とても元気良く絶唱していた。だが、ずっと歌っているわけではなく、ほんの一節大声で歌っていきなりピタリと歌い止め、「うっひょおーーーーーーーーーい!」と叫んだりするのである。

初めてこの店に来たときは、カウンターの奥で店員が、ラジオから流れるポップスのサビのところだけ、楽しそうに歌いながらラーメンを作っていて、あぁ、楽しそうだな愉快だな、と好感を覚えたのであるが、何がどうしてこうなったのだろうか。いや、そもそもあのエグザイルらしき曲を口ずさんでいた店員と奇声をあげる店員が同じ人物なのか定かで無いのだが。

理解を超える言動に走る人間の作るものを食べるのは、よくよく考えてみるとなかなか勇気のいる行動だと後になって思う。その場には三十分もいなかったが、まるで長いこと異空間に迷い込んだ心地がした。ラーメンは美味しかったが怖かった。



日記録1杯, 日常

2014年2月2日(日) 緑茶カウント:1杯

友人の結婚式に出席した。祝い事ともなれば、普段そうそう会えない遠方の友人や、なかなか休みをとれない友人達も集まり、一同に会すことが出来るのが嬉しい。この同窓会としての一面が自分にとっては何より重要なのかもしれない。

皆元気で良かったよ。