未分類水戸華之介&3-10Chain, 穴場(杉本恭一&上田健司), 非日常




日記の重要性を再認識した。昨日、日記を書かずに眠ろうとしたのだが、ライブの興奮が体に残ったままだったためいつまでも目が冴えて眠りに付くことが出来ず、今日一日を寝不足で過ごすこととなったのだ。己はいつも日記で興奮を発散していたのだなぁ。意外に重要な役目を持っていたんだね、こいつは。

さて、引き続き水戸華之介&3-10Chainと穴場の対バンライブ、「プロ野郎スピリッツ2010」の感想を。

先日は博多。そして熊本。博多は水戸さんのホームであり、熊本は恭一さんの故郷である。土地ごとのMCもツアーの楽しみの一つかな。何か特別なお喋りはあるだろうか、と、楽しみにしながらライブハウスに向かう。おお、あったあった。ライブハウス「Django」。比較的わかりやすい位置にあったから助かった。これなら道に迷う心配も無いな。

下見を済ませてうろうろして後、時間前にまたライブハウスへ。中に入ると奥にステージがあり、入り口側にテーブルや椅子が設置されていた。無論自分はステージ前へ。いそいそと人の列の後ろに並ぶ。二列目だ。

ところが。会場に人が増えてきても己の後ろになかなか人の列が出来ない。お客の半分以上はテーブル席や椅子席、もしくは壁寄りの床に座り込んでいて、スタンディングスペースは三列目が最後列という謎現象が起きている。こんなことは初めてだ。これは…ライブが始まったらいったいどのようになるのだろう…。

少しばかりハラハラしていたのだが、ライブが始まると今まで椅子に腰掛けていた人々も前に来たのか、スタンディングスペースも賑やかになったようだった。あぁ、ほっとした。

出演順は昨日と同じく穴場が先だ。今回の会場にはスクリーンが無いため、開演前の映像の演出は無く、代わりに映像につけられていた音楽だけが流されていた。そして登場、穴場の二人! 恭一さんと上田さんだ! おおー! やっぱ上田さんの楽器は面白いなぁ! 何て名前なんだろうな、あれ。

昨日は上田さんの楽器に気を取られて気付けば上田さんばかりを見ていたが、この日は恭一さんもじっくり見られた。そこで気付いたのだが、昨日の日記で「恭一さんはアコギを持っていた」と書いたが、よく見たらエレキも演奏していた。アコギメインでエレキは一度だけ、くらいに思っていたが全然そんなことは無い。どれだけ上田さんの楽器に気を取られていたのだろうか。

チェロを細くしたような形をしている上田さんの楽器は、まぁ、流石にそうだろうとは思うが、よくよく見たら支えがあって、斜めに立てかけられる形になっていた。ラジカセのように音を流しているときは、その音はまるで洞窟の中で録音したかのようで、地下のライブハウスが洞窟に様変わりしたような錯覚を感じさせてくれた。湿った反響音がブゥウウウンブゥウウウウンと波紋のように広がっていくようでね。面白かったな。

最初のMCでは恭一さんが、「俺のプロ野球はここで終わりました」と一言。笑いが起こる会場。話によると先程地元のプロ野球チームが逆転負けしたそうで、野球に全く興味の無い自分はチーム名すら出てこないのだが、「穴場ということで、穴を空けようかと思いました」と気落ちしながら笑いをとる恭一さんには笑わせてもらった。

穴場で一番盛り上がったのは「便所!」とコールする曲かな。元々あった曲をラテン風に作り直したものらしい。出来る限り歌詞を聞き取ってみたのだが、生理現象と戦う人間の必死さと緊迫感を感じさせられる内容だった。

穴場の曲を聴きながら、あぁ、もう今聴いているこの音楽を聴ける機会は無いのかもしれないのか、と気付き、同時に聴き直したいという欲求が生じていることにも気付いたので、ライブ終了後CDを購入することに決め、実際購入して帰宅した。まだ封は開けていないがわくわくしている。CDで聴くとまた感じが変わるよな。楽しみ楽しみ。

お次は3-10Chainだ。以下、記憶したセットリストである。わからない曲があるのが悔しい。

ロケットが飛ぶだろう
ファンタジック

ハーイここまで
100万$よりもっとの夜景
君と瓶の中

犬と夕暮れ
銀の腕時計
生きる

サイクリング
すべての若き糞溜野郎ども
(不明。歌詞に「リックサック」「パヤパヤ」があった。)

沈没船
リックサック
天井裏から愛をこめて

(ぎゃくてん? だくてん? らくてん?)
アストロボーイ・アストロガール

若干の入れ替えがあるようだ。ファンタジックが聴けて嬉しい。もしや昨日は博多だからアンジー曲を多く入れてあるのだろうか、と思ったがその点の変更は無いらしい。それでだ。それでね。ちょっとした不満と言うか、物足りない点が昨日今日のライブにはあってだな。

何かっつーと、3-10Chainの名義なのに、3-10Chainの曲が少ないのだよ!

アンジーの曲も大好きだ。「銀の腕時計」では心が沸き立ったし、「サイクリング」が聴けたのもすごく嬉しい。「沈没船」も心から満喫した。けど…もっと3-10Chainの曲も聴きたかったなぁ、と思うのだ。

ブログで水戸さんが書いているように、確かにこれは「出し惜しみのないメニュー」ではあるのだが、何て言うかな。メインの肉料理をがっつり食べる気でいたら、デザートが思いの外充実していて嬉しかったのだけれど、肉料理が意外と少なくて、肉を堪能するつもりだった胃袋にはちょっと物足りなかった、という感じ。特にアンコールはどっちか、3-10Chainの曲を聴きたかったなぁ。

そこで気になったのが、水戸さんにおけるソロと3-10Chainの違いは何なのだろう、ということだ。今、ふと思い立って自分の行った水戸さんのライブの記録を見てみたのだが、3-10Chainでもアンジーの曲は演奏されていて、ソロの方でもアンジー、3-10Chainの曲が演奏されている。メインによっての比率の違いはあるが、明確な区分けは無いようだ。……とすると、メンバー編成に尽きるのかな。

無論、今回は大型ツアーで普段なかなか回れない地方の人々のためにいろいろな曲を聴けるようにしてくれたであろうことと、せっかく恭一さんが参加するのだから、それに映える曲をやろうとした意図があったことは理解しているよ。それでも! 尚! もうちょっと! 聴きたかったのさ!

閑話休題、本編へ。「こんにちは! 我々です!」というお馴染みの挨拶で現れた水戸華之介&3-10Chain! いよっしゃあああ待ってました! 一曲目は先日と同じく「ロケットが飛ぶだろう」! 沸き立つ会場! うわー楽しいなぁ!

そして二曲目の「ファンタジック」がたまらんかった! メンバー全員大合唱で賑やか賑やか! それでだね。自分は数日前までは水戸さんを観に行くつもりであったのに、気付けば内田さんばかりを見てしまっていた。昨日の内田ショックがまだ抜けていなかったのである。

会場のノリの方はと言うと、博多はやはり、水戸さんのホームなのだなということをつくづく思い知らされた。博多での水戸さんはかなりサービス過剰で、拳をゴツンを合わせてくれる場面も一度では無く、口に含んだ水を思いっきり霧状に噴出したり、煽りながら煽られているようだった。また、「君と瓶の中」のセクシャルなパフォーマンスも博多の方が過剰だったな。客もそれを全身で喜んで返してくるからどんどんヒートアップする。

だが、水戸さん以外のメンバーの煽りにはそっけなく、自分の周囲で内田さんのコーラスに合わせて拳を突き上げている人は見える範囲ではいなかった。上手はどうかと見渡してみると、ギターソロ中でも興奮真っ只中、という様子では無い。穴場の演奏にも無反応、3-10Chainの曲にも無反応、アンジーの曲になっていきなり爆発、なんて客がいたくらいだしなぁ。なかなかのカルチャーショックであった。

よって、博多の方では最前付近であったにも関わらず周囲が静かだったため内田さんの煽りにも少々ノリにくかったのだが、熊本は結構満遍なく盛り上がっていたのでわーわーと騒ぎやすかった。でも熊本では「銀の腕時計」の「シャンランラーララー」という客のコーラスが成立しそうにない気配だったので、全部水戸さんが歌ってたんだよな。歌わせるかな? と思ったんだけどね。このへん、会場の盛り上がりによって変化をつけてくるんだね。あと学園天国ヘイヘイコールも熊本では無かった。けど「イェエ!」「イェエ!」っていう短いコールならあったかな。

昨日も聴いたが今日も聴きたい、やると予想はついていたけどイントロを聴いたら反射的にガッツポーズをしてしまったのが「生きる」だ。大好きなんだよ、この曲。切なくて泣きそうになるけど力強さに溢れてて、死に物狂いにならなけりゃ、と思わされる苦しい曲だ。「生きろ」でも「生きて」でもなく、「生きる」と己に対して言い切っているのが良い。

この「生きる」を初めて聴いたのはライブ盤だった。何度も繰り返して聴いて、まるでスタジオで録音したかのような完成度だ、と思っていたのに、その後でやっとオリジナルアルバムを聴いたらスタジオ収録ならではの格好良さ、追いかけるようなイントロに心を鷲掴みにされたんだ。この曲をまた今日も聴ける。喜びと締め付けられるような想いが胸の中で同居してどうにかなってしまいそうだった。

「サイクリング」から恭一さんが参加。ついつい橘高さんのギターを頭の中で再生して、「あれっここにピロピロ言う音が入らない!」とびっくりしてしまうのは筋少ファンの性だろう。「すべての若き糞溜野郎共」で「糞溜野郎おおおおお!!」と叫べるのが最高に楽しい。普段大声で言えないような言葉を叫べるってのもライブの醍醐味の一つだね。そうそう、この曲は水戸さんと恭一さんが二人でボーカルをとってたな。

「リックサック」では上田さんが電子トランペットなるものを持って登場。色は真っ黒、ツルツルではなくサラサラした表面のようで、これまた非常に格好良い。昨日今日と見慣れない楽器を二つも見られて嬉しいなぁ。「ラッパッパッパッ」のところでは、一度マイクから離れ、コーラスが近くなると慌ててマイクに駆け戻ってコーラスをする、という振りを内田さんは見せてくれた。お茶目である。

昨日の会場では柵が無く、アンコールではものすごい押しにやられてステージ上に上半身が乗り出してしまうハプニングにあったが、今回は柵があり、押しもそこまででは無かったため安全に盛り上がることが出来た。昨日は狂乱の中にいたのでアンコール中何があったのかよく覚えていなかったのが正直なところである。そのうえで内田ショックもあったんだってんだから頭も真っ白になるわ。未だにあれは夢では無かったのかと思うほどだ。

アンコールの「アストロボーイ・アストロガール」では一度終わったと見せかけて、静まりかけたところでベースが鳴り響きまた爆発! を繰り返し、爆発が起こるたびにステージも客席もヒートアップしていった。そして途中、内田さんがベースを降ろしてマイクを握り、引っ込んでいた上田さんが三度登場、内田さんのベースを手にして演奏を始め、マイクオンリーになった内田さんは「アストロボーイ・アストロガール!!」と叫びながら柵から身を乗り出して煽りまくりの大・サービス!! 本日も内田さんに触れてしまった。先日ほどの混乱は起きなかったとはいえ、ものすごく嬉しい。

全てが終わった後にはシャツがじっとりと濡れていた。あぁ、楽しかったなぁ。二日続けて3-10Chain。そしてまさかこんなに内田さんを堪能出来ることになろうとは。柵のギリギリまで近づいてベースを弾いて煽る内田さんが、ステージの上から客席を見下ろしながらにっこり笑った瞬間が写真のように記憶に残っている。それを見上げて嬉しくなって余計白熱してしまったのだ。………最後まで内田さんの話か。未だショックは抜けないらしい。ははは。

未分類水戸華之介&3-10Chain, 穴場(杉本恭一&上田健司), 非日常




夢心地と言うか、現実感が無いと言うか、とにかく、ふわふわしている。先程、水戸華之介&3-10Chainと穴場の対バンライブ、「プロ野郎スピリッツ2010」に行ってきた。それからずっと放心中だ。そんなわけで、放心している理由と共にライブの感想をここに書き記す。

ライブ会場は「The voodoo lounge」。キャパは二百ほどの小さなところだ。と、いうことは以前下北沢のクラブ251に行ったときのように、スタンディングスペースに荷物を持ち込んで入る形式なのかもしれないな、と思い、手ぶらで出かけることにした。財布や携帯電話、ウォークマン、ハンカチの類は腰のシザーバッグへ。これで何とかなるだろう。

今回、努力が実ってかなり良い整理番号を手に入れることが出来たので、最前、もしくは最前近辺を狙えるかもしれないな、と期待してライブハウスに向かった。五百円玉とチケットを握り締め、一人ずつ順番通りに中に入る。おお、結構良い位置だ。二列目の中央下手寄りに立つことが出来た。しかし、だ。

お客が荷物を中に持ち込むことは予想していたが、端に寄せるだけでなく、そのまま足元に置いていることには驚いた。それやっちゃったらライブ始まってから邪魔になるんじゃないかなぁ。踏まれても文句言えんと思うけどなぁ。良いのかなぁ。

そんでもって案の定、と言うほどでは無いが、この足元に置かれた荷物がライブ後半で思わぬ作用をもたらしたのであった。

開場から三十分で開演なら、待ち時間が少ないから楽で良いよなぁ、と思いつつ、暇つぶしに周囲を観察してみると、圧倒的に女性客が多い。九十五パーセントは女性のようだ。水戸さんファンに女性が多いのは福岡でも変わらないらしい。年齢層は三十代四十代が多そうだ。自分より年下らしき人は見当たらない。ふむ。なかなか珍しい状況だ。

ステージの前には白いスクリーンが下ろされている。緞帳の代わりだろうか。聞いた話によると穴場が最初で、3-10Chainは後らしい。するとこのスクリーンは穴場の演出なのかもしれないのか。

さて、ついに。会場の照明が落とされてあたりが薄ぼんやりとした闇に包まれる。来た来た来た来た! 高まる期待感を胸に前方を見据えれば、映画が始まった。えっ。

海外の映画に別物の字幕をくっつけたもの、らしく、会場後方で笑いが起こっている。何故後方か。前方は近すぎて映像がよく見えないからである。言うまでもなく己の位置からではどんな内容の代物だったのか把握することは出来なかったが、前説の機能を持つ映像らしいということはわかった。映像は終了し、スクリーンが上り始める。さぁ、いよいよだ。

そこに現れたのは「穴場」の二人、杉本恭一と上田健司だ! おお! 杉本さんはアコギ。上田さんが持つのは不可思議な形をしたチェロのような電子楽器だ。弦は四本で、尻を床に置いて立てて使用している。支えがあったか否かは忘れたが誰も触れていなくてもきちんと自立していた。時には指の腹で弦を叩くように弾いていたり、バイオリンに使うような弓で弦を弾いて音を奏でたり、ラジカセのように音を流して再生機の役割を果たしたりと多機能な代物で、あんまりそれが面白いために、気付けば上田さんばかりをじーっと観ていた。

穴場のお二人はスーツ姿。曲はアコースティックでご機嫌な感じだ。ぴょんぴょん飛び跳ねるのではなく、体を揺らして楽しむ感じ、と言ったら通じるだろうか。と言いつつ、一曲だけ杉本さんがエレキギターに持ち替えて突然お客がノリノリになったりした。この変化が面白い。

MCでは、「穴場」を「ANABA」と表記したら「ABBA」のようだった、と言っていたのだが、ABBAへの反応が薄く、「あれ、思ったより皆若いの?」とABBAの説明を追加してくれたりした。ABBAは字面を見たことだけならあるが、どういう代物なのかさっぱり知らなかったので助かった。そうかー離婚したのかー。

穴場のラスト手前の曲にアイヌ語が混ぜられているものがあり、アイヌ語好きな自分は一人勝手に興奮した。上田さんが「途中途中に意味のわからない言葉が入るだろうけど」と言っていたけど、わかったよ! カムイとかキムンとか! あとレラって言ってたかな? いやーにこにこしちゃったなぁ。

穴場が終了。お次は水戸華之介&3-10Chain。3-10Chainを見るのは二回目か。アンジーの曲も以前よりは手に入れたし、今回はセットリストも全曲わかるかもしれないな! ……と思ったのだが、未だ知らない曲が数曲あった。残念! そのうえさらに。記憶が一部滅茶苦茶になってしまっているが、まぁ一応書き記そう。

ロケットが飛ぶだろう
ハーイここまで

愛に愛はあるのかい?
100万$よりもっとの夜景
君と瓶の中

犬と夕暮れ
銀の腕時計
生きる

すべての若き糞溜野郎ども
サイクリング
(不明)
沈没船
リックサック
天井裏より愛をこめて

~アンコール~

(だくてん? ぎゃくてん?)
アストロボーイ・アストロガール

前半では「愛に愛はあるのかい?」と「100万$よりもっとの夜景」の順番が怪しい。後半はもう一曲ほどどこかに知らない曲があったような気もするのだがわからない。それというのもだ。それというのもだ。放心してしまったその理由が! 理由がだな!

アンコールの! アストロボーイ・アストロガールで! 突然ものすごい押しがやって来て! 二列目にいたのが最前に流されて! しかも柵が無い上にステージが低いからステージ上に自分の上半身が乗り出してしまって! その真横で内田さんが! 演奏を! していたのだよ!!

この興奮をわかってくれるか。もうわけがわからなくなった。

あのね。「君と瓶の中」で内田さんと澄田さんがイントロの「バンッ!」って音に合わせてギターとベースを振るう様子が水戸さんを中心とした線対称になっていて、それがまるで刀で斬るような仕草だったのが格好良かったとか、同じく君と瓶の中で、水戸さんの動きがかなりセクシャルだったとか、「銀の腕時計」で拳を握り締め、「生きる」で大喜びをして胸をぎゅうぎゅう締め付けられて、大好きな「糞溜野郎」で感無量で、まさかの「サイクリング」に興奮しつつもオーケンボーカルを恋しく思ったり、水戸さんと拳を合わせたり! 水戸さんが口に含んで霧状に噴射した水を頭から被ったり! いろいろ楽しいことが山ほどあったのに、内田さんが横取り四十万。

だって、おい。踏ん張ろうにも件の荷物、足元に置かれた他人様の荷物が邪魔をして足をうまく床に配置させることが出来ず、無論そんなことは構わず人は背後からぎゅんぎゅんに押してきて、ステージの角に当たった太腿が痛み、腕で体を支えようにも上半身はどうしてもステージ上に乗り出してしまって、その真横で演奏する内田さんの足が普通に体に触れたりするのだよ。その前、まだ立っていられたときに、ステージのギリギリまで出てきて煽る内田さんに手を突き出しつつ、触れそうな距離だが触れて良いのだろうか、周囲のお客は誰も手を突き出していないしなぁ、とどうしたものか躊躇していたら、ひょいっとネックを握る左手を傾けて自分の指先に触れさせてくれて頭の中で何かが爆発した直後に、これ。しかも初めての最前列でただでさえ興奮している。曲も大好きなアストロボーイ・アストロガールだし。もう。わけがわからない。

どこで挟まれたか定かでは無いが、水戸さんの「学園天国ヘイヘイコール」がきちんとオリジナルの音程のままで、ついオーケンに慣れた自分はオーケンの音程に合わせてコールしてしまいそうになって慌てたり、沈没船にうっとりしたり、後半杉本さんが合流してからは特に、3-10Chainのライブというよりもっと別の何かのライブのようだ、と思ったり、したのだが内田さんショックがでかくて未だ放心状態である。あまりに混乱してしまったためにうっかりドリンクも物販も忘れて帰りそうになったほどである。落ち着け。ちょっと落ち着け。自分。

明日、また熊本で穴場と3-10Chainのライブを観てくる。明日はもう少し冷静に観られるだろうか。