日記録3杯, 日常

2015年4月15日(水) 緑茶カウント:3杯

人に会うのは楽しい。遊びに行くのも呑みに行くのも楽しい。しかし楽しさを感じるためには、楽しさを感じるためには、どうしても一人の時間が必要なのである。己の場合。

ここ数日己はストレスを溜め込んでいて、上手く発散出来ずにいて困っている。原因は知れている。人付き合いに疲れているのだ。ゆえに、ここをどうにか解決しなければならないのだが、その方法を見つけられないでいるのである。

有難いことだと思う。頻繁に遊ぼう呑みに行こうと誘ってくれるのである。出会って数ヶ月しか経っていないにも関わらず、一足飛びに垣根を飛び越えて来てくれるのである。だが、だが、有難いのだが、その垣根はまだもうちょっと垣根として機能していて欲しいんだ。つまり、距離感を縮めるスピードに違いがありすぎるのである。そしてまた、「一緒に遊びたい」と思う頻度に開きがありすぎるのである。

今までの交友関係を思い返すに、長続きをしたのは「ずっと一緒」じゃない友人ばかりである。一度も同じクラスになったことが無かったり、そもそも学校さえ違ったり、同じサークルに所属していても会うのはせいぜい週に二回程度であったり。大学時代、サークルの友人達はいつも空き教室に集まって昼食を摂っていたようだが、己はそれに参加せず、たまに顔を出す程度であった。どんなに気の合う友人でも毎日一緒だと疲れてしまうのである。そしてそれを知っているから、意識的に一人の時間を作るようにしていたのである。

呑み会は楽しい。楽しいが、家に帰って、自分で夕飯を作り、風呂に入り、お茶を飲み、日記を書いて一日を思い返し、ぼーっとする時間が無いと息が詰まるのだ。また、その時間を確保出来るからこそ、誰かと一緒にいることを楽しめるのである。ところが誘ってくれる人は常にわいわいするのが好きらしい。そのため頻繁に誘ってくれるのだが、そのたびに断っていて、断ることに罪悪感を抱き、それがまたストレスになっている。

あぁ、何と言う悪循環! 一人で電車にでも乗って、ぼーっとしながら旅に出たい。あてどもなく! どこまでも!



日記録2杯, M.S.SProject, 日常

2015年4月12日(日) 緑茶カウント:2杯

ちょっと面白い趣向の本を読んだのでここに紹介したい。それは旅行記であり、写真集であり、タレント本でもあるのだが、己は事前情報を全く持たずにその本を手に取った。タイトルは「あろまさんぽ 弐」で、著者名は「あろまほっと」。ニコニコ動画やyoutubeでゲームの実況をしている集団の一人とのことである。そして自分はその界隈について縁が薄いためよく知らない。

サクサク読める本が欲しいなぁ、と思っていたのだ。何か、写真が多めの旅行記なんかは良いかもしれない。お茶のお供に出来るような、家でくつろぎながら読める本が良い、と思いつつ本屋をうろうろし、いくつかの本を手にとっては棚に戻し手にとっては棚に戻しを繰り返し、ある手に取った一冊。ページをめくるとドーンと高崎名物「だるま弁当」の写真が! 同じページには群馬の名物「焼きまんじゅう」も! しかもこの人美味しいと言ってくれている! 良い人じゃないか!

さらにページをめくると沖縄、長崎、長瀞と、過去の旅行の思い出が蘇る懐かしい景色の数々。あーこれは良いかもしれない。すごくノスタルジックな気分に浸れそう。ということで購入を決定し、家についてからじっくり読んでみると、微妙に変な本であることがわかったのだ。

この本、人物は後ろ頭しか写ってない。

この「あろまさんぽ 弐」は、旅の写真に著者のコメントが添えられている構成で、著者はカメラマンであると同時に被写体でもあり、行く先々の観光地で散歩をする「あろまほっとの写真」と、「あろまほっとが撮影した写真」の二種類で構成されている。ここまではさほどおかしくないのだが、撮影されている「あろまほっとの写真」がどれもこれも後姿だけなのである。斜め後ろからのアングルでは横顔がかすかに見えるがほぼ後ろ頭である。

では正面からの撮影は皆無かと言うと、一応あるにはあるのだが、全て般若の面を被っており、のどかな観光地がいきなりコスプレ会場ないしは怪談ワールドへと変化するのである。しかも般若の面を被ったまま観光地の美味しいものを堪能している。わけがわからない。

しかも般若だけではない。ページをめくるとサングラスをかけた全身覆面男が登場し、これはいったい何の本だと思わざるを得ない。この全身覆面男は著者と同じゲーム実況集団の一員だそうなのだが、事前知識が無い者からすると戸惑いしか感じない。

全身覆面男の名前は「eoheoh」で、流石に旅行地では覆面姿ではなかったが、著者と同じく一貫して後ろ頭オンリーのショットばかりである。

どうも、顔出しを控えているようで、そのための措置が般若と覆面らしい。何も般若と覆面を選ばんでも…と思ったが、旅先で背負っているリュックサックに堂々と般若の面をキーホールダーの如くぶら下げている姿を見るに、かなり般若を気に入っている人なのかもしれない。

そんなわけでこの旅行記のような写真集のようなタレント本のような本は、人物写真は多いのに「顔」は一切写らないのだが、それが実に良い塩梅なのである。「顔」が写らないことで「個人」をイメージしづらくなっているので、本を読みながら自分が旅行に行ったような気分に浸れるのである。旅行のロールプレイを味わえるといったらわかりやすいだろうか。ちょうど、友人達と旅行に出かけたときの、友人の後ろ頭を眺めながら旅先を歩いた、そんな感覚が湧いてくるのである。

顔が写らないことでこんな効果が得られるとは。恐らく、著者も狙ってはいなかったのではないかと思う。猫を「ぬこ」と呼ぶなどのネットスラングもちょこちょこ入っているので抵抗のある人もいるかもしれないが、自分は結構好きである。書店で見かけたら、是非。



日記録0杯, 日常

2015年4月8日(水) 緑茶カウント:0杯

「SPA!」という週刊誌に筋肉少女帯人間椅子の特集が載るとのことで、生まれて初めて「SPA!」なる雑誌を店頭で買い求めたのだが、これがとても買いづらい表紙で、中身もそれに準じており、特集を堪能した後目次を眺め、ページをパラパラとめくり、これを購読している人はいったい何を求めているのだろう? という疑問が浮かんだ。

のっけからしてすごい。佳子様と木村拓哉のカラー特集までは普通だが、着物を着た女性が裾を捲り上げて尻を丸出しにしているグラビアが載っている。これは色っぽいのか馬鹿っぽいのかよくわからず、どちらかというと滑稽に映る。だってあなた、着物を着ていてわざわざ裾をたくし上げて尻丸出しですよ。下着つけているけど。馬鹿みたいじゃないですか。何これ。

つくづく、ギャグとエロスは紙一重だなぁと思いつつ、これを喜ぶ人もいるのかしらと思いながらページをめくるとハプニングバー特集。まずハプニングバーとは何か検索しウィキペディア様のお世話になったところで余計な知識が増えて、要約するとそういったお店の摘発が増えているよー中身は過激だよーというものだ。ここ。ここが気になる。

これを読む人は「摘発が増えているのか寂しいなあ」と思うのか、「こんなけしからんことをしている人々がいるのか羨ましいなぁ」と思うのか「よっしゃ俺も行こう」と思うのか、「いいなーこういう世界もあるのか俺は行けないけどこうして紙面で別世界を垣間見えるのは楽しいね」と思うのか、どれなんだ、何が求められているのか、ということで、いったいどういう読み方をすべきものなのかしらん、ということが気になるというかわからないのである。

美味しい隠れ家的レストランの記事を読むようなものなのかしら。今で言えばこっそり生レバーを提供してくれるような。それをいいなーと思って読むものなのかしら。わからんなぁ。それも毎週こういう記事を読む人がいるのでしょ? 需要があるのでしょ? 面白いのでしょ? 面白いというか興奮するものなの? わからんなぁ、と思いながらページをめくり、疑問符を浮かべ、筋肉少女帯人間椅子の特集を堪能し、この特集がSPA!に載っているということは、筋肉少女帯人間椅子の記事にぐっとくる人が毎週これを読んでいる可能性もあるわけで。どこかにきっと共通点があることを考えると楽しいような不思議なような。そんな塩梅になるのであった。



日記録0杯, 日常

2015年4月5日(日) 緑茶カウント:0杯

色画用紙と糊とはさみ。綺麗なシールに鉛筆、消しゴム。これらを持って友人宅に集まり、あーでもないこーでもないと言いながら、色紙をチョキチョキ、シールをペタペタ。三十路間近の男女五人が集まってしたことは、友人の結婚式のサプライズムービーの素材作りである。

お祝いのメッセージカードを持った写真を撮り、それを集めて映像を作るという企画。では、どうせなら皆で集まって作ろうじゃないかとご近所さん同士で集まり、文具店に赴いて紙やシールを買い求めたのだ。そしてチョキチョキペタペタ。当初、ファミレスに行ってちゃちゃっとやろうかなんぞという話も出たが予定を変更し友人の家に集まって良かったとつくづく思う。これはなかなか、大変だ。

己ははさみを使わず、色紙を指で千切って貼り絵を作った。貼り絵なんぞ何年ぶりにしただろう。学校を卒業して以来作った記憶は無い。そしてそれは友人達も同じなようで、ハートマークを描くのに苦労している様が見えて何だか微笑ましい。そうか、そもそも絵を描く行為が十年ぶりという人もいるのだなぁ。ハートマークを左右対称に描くのも難しいのだなぁ。

二時間しっかり工作に費やした後は大人の時間である。焼き鳥を食べつつ酒を呑んで至福を味わいつつ、話は学生時代に戻り、あれやこれやと源氏物語や古事記について茶々を入れながら語らい合う面白さよ。タイムスリップしたかのような一時で、無性に楽しく感じつつどこか少しだけ切なかった。

美術ではなく、あくまでも工作の時間。機会があればまたやりたい。



日記録日常, 筋肉少女帯

2015年4月2日(木) 緑茶カウント:0杯

パノラマ堂あとがき。ということで、今回の嘘サイトを作るにあたって、三月の土日は全てこのサイト制作に費やされた。主に時間がかかったのは各商品のアイコン作りだが、一番苦労したのはCSSに挑戦することだ。何せ今まで、フレームとテーブルをフル活用した、古の技術に依存したサイトしか作ったことがなかったのである。しかしそれではスマートフォンなどなどではもう上手く表示されないらしく、どうせならと頑張ったのだ。とても頑張ったのだ。

まぁ頑張った話は置いておいて。今回の嘘サイトのテーマは「筋肉少女帯の歌詞世界の品々を販売する通販ショップ」ということで、筋少の曲を聴きながらイメージを膨らませてあれこれ描いた。そのあれこれについて、ちょっとずつここで話していこうと思う。



ミルクドレスミルクドレス(楽曲:Guru)
橘高さんの白い衣装がモチーフ。血に染められることを想定して、あえてシンプルなデザインにした。



生ゴム下着セット生ゴム下着セット(楽曲:いくぢなし)
生ゴム下着ってどんなんだ…と思いつつそれっぽく。カスタマーレビューの「義兄が満足していた」というコメントは、もともとは死んだ姉さんの死体に生ゴム下着を着せることが出来て満足した、という意味合いだったが、これは別の意味にとられるんじゃないか…、と後になって気付いた。どっちでもいいです。



アンクレットアンクレット(楽曲:アンクレット)
この曲は少女が泣き笑いをしながらすがりつく姿がイメージされるので、涙を意味する雫型の飾りと、UFOと土星のオーナメントをつけた。材質は多分、安物の天然石かプラスチック。



グリグリメガネグリグリメガネ(楽曲:少年、グリグリメガネを拾う)
絶対におかしなデザインの眼鏡だろうと思いつつ、どうしたもんかなと考えて、月光蟲のジャケットをモチーフにした。眼鏡のフレームの模様はジャケットに描かれている筋肉、レンズは月、そして眼鏡の弦にひっそりと虫。わりと怪しくなったと思う。



トリフィドの苗トリフィドの苗(楽曲:トリフィドの日が来ても二人だけは生き抜く)
楽曲のモチーフとなった小説「トリフィド時代」に出てくる描写を参考にしながら描いた。難しかった…。



爆殺少女人形舞一号爆殺少女人形舞一号(楽曲:爆殺少女人形舞一号)
先に弁明したい。決して。決して橘高さんをイメージして描いたわけではなかったのだがそれっぽくなった。描いてから思った。
シンプルながらもカスタマーレビューは気に入っている。



マタンゴの胞子マタンゴの胞子(楽曲:マタンゴ)
一番最初に描いたアイコンがこれ。シャーレに入れるか、もっとキノコらしくするか悩んだのだが、あえてありえないデザインにしてみた。こちらもカスタマーレビューが気に入っている。



ダイス2個セットダイス2個セット(楽曲:ゾロ目)
歌詞から読み取れる条件を商品説明に羅列するのが何より楽しかった。このダイス扱いづらい!



猿の左手猿の左手(楽曲:猿の左手 象牙の塔)
生っぽい。



ブロック(象牙製)ブロック(象牙製)(楽曲:猿の左手 象牙の塔)
象牙の塔ってそういうこっちゃねーだろ、とつっこまれたらいいなぁと思いつつ描いた。この曲大好き。



アンテナアンテナ(楽曲:釈迦、僕の宗教へようこそ)
カスタマーレビューに気合を入れた。何よりも。



人間パズル人間パズル(楽曲:外道節)
これは描こうか描くまいか大分迷い、R-18ページを作ろうかとも一時考えてこの形に落ち着いた。外道節、良い曲だよね。



負け犬を煮込んだ苦い夜のボルシチ負け犬を煮込んだ苦い夜のボルシチ(楽曲:青ヒゲの兄弟の店)
自信作! これはかなり気合を入れた。ちなみに下の方にある黒いマークはへそ天をしている負け犬のマーク。



自己嫌悪のワイン自己嫌悪のワイン(楽曲:青ヒゲの兄弟の店)
顔を両手で覆い隠してうなだれている人をラベルにデザインしたワイン。シンプルながらも気に入っている。



ヒトデのスープヒトデのスープ(楽曲:少女の王国、猫のおなかはバラでいっぱい)
これはインスタントにしよう! と早い段階から決めていた。それっぽく出来たので満足している。



日本の米日本の米(楽曲:日本の米)
どうしたものかと迷いつつ、何となく「日本の米」が収録されている「SISTER STRAWBERRY」のジャケットを描いてみたのだが、途中で「この少女を田んぼの中に立たせたら面白いんじゃないか?」と思いついて描いてみたらこんな感じに。良い塩梅になったと自己満足している。



日本の印度カレー日本の印度カレー(楽曲:日本印度化計画)
特に何も考えずに描き進めたのだが、出来上がった後に配色が印度の国旗と同じでびっくりした。



世界中のラブソングおまとめセット世界中のラブソングおまとめセット(楽曲:世界中のラブソングが君を)
巨大な半透明のハートの風船の中に、色とりどりの音符マークが詰め込まれているものにしようかなーと途中まで考えていたのだが、現実的な方向に突っ走ってしまった結果こうなった。



僕の歌おまとめセット僕の歌おまとめセット(楽曲:僕の歌を総て君にやる)
ふざけた。とてもふざけた。ごめんなさい。フロッピーディスクに詰めてごめんなさい。でも気に入っている。



姉さんの死体姉さんの死体(楽曲:おおもうけバカボン)
これだけ筋少ではなく空手バカボンから。ブラックなネタとして一つ詰め込みたくて入れてみたが、アイコンを描くのは人間パズルと同じく迷った挙句に自重した。しかしこれが何故ギフトコーナーにあるのかは自分でもよくわからない。



詩人オウムの遺物詩人オウムの遺物(楽曲:詩人オウムの世界)
迫害されたオウムのことなので、そのノートもほとんど残っていないのだろうなと妄想しながら描いた。楽しかった。



カリブロ詩集カリブロ詩集(楽曲:サーチライト)
カリブロは逆に、詩集が出版されていそうだなぁと。ちなみに中央に描かれている緑のものは野菜のカリブロ。ふざけてみた。



思い出のビデオ思い出のビデオ(楽曲:その後or続き)
結局あのビデオは見られたのだろうか…と思いつつ、見られなかった未来の一パターンとして。
ビデオに書かれた日付は凍結前最後のオリジナルアルバム「最後の聖戦」の発売月。



引換券(未使用)引換券(未使用)(楽曲:未使用引換券)
自分で言うのも何だが、このデザインはとてもださいと思う。苦労した…。



レティクル座行特急券レティクル座行特急券(楽曲:レティクル座行超特急)
「レティクル座妄想」のアルバムジャケットを意識したデザイン。出発駅が高円寺なのはお遊び。注意書きがよく見えないのは悪意。
左下の数字はアルバム「レティクル座妄想」の発売日。



何処へでも行ける切手何処へでも行ける切手(楽曲:何処へでも行ける切手)
綾波レイを描くのも違うしなあと無難なデザインに。郵便料金は、楽曲が発表された時代を考慮して。



バンドの写真を挟んだ絵本バンドの写真を挟んだ絵本(楽曲:中2病の神ドロシー)
Twitterで「こんな商品ありませんか?」とお問い合わせをいただいて描いたもの。絵本の絵は「サーカス団パノラマ島へ帰る」のデザインで、バンドの写真は「筋肉少女帯人間椅子」。




他にも「愛されたいサラダ」「221B戦記」「機械(クラウドバスター)」など描ききれなかったものもあったが概ね満足。大変だったが、作っていて楽しかったのでまたいつか筋少をテーマにこういうサイトを作ってみたい。

最後に。見に来てくださった皆様ありがとうございました。