工作の時間
2015年4月5日(日) 緑茶カウント:0杯
色画用紙と糊とはさみ。綺麗なシールに鉛筆、消しゴム。これらを持って友人宅に集まり、あーでもないこーでもないと言いながら、色紙をチョキチョキ、シールをペタペタ。三十路間近の男女五人が集まってしたことは、友人の結婚式のサプライズムービーの素材作りである。
お祝いのメッセージカードを持った写真を撮り、それを集めて映像を作るという企画。では、どうせなら皆で集まって作ろうじゃないかとご近所さん同士で集まり、文具店に赴いて紙やシールを買い求めたのだ。そしてチョキチョキペタペタ。当初、ファミレスに行ってちゃちゃっとやろうかなんぞという話も出たが予定を変更し友人の家に集まって良かったとつくづく思う。これはなかなか、大変だ。
己ははさみを使わず、色紙を指で千切って貼り絵を作った。貼り絵なんぞ何年ぶりにしただろう。学校を卒業して以来作った記憶は無い。そしてそれは友人達も同じなようで、ハートマークを描くのに苦労している様が見えて何だか微笑ましい。そうか、そもそも絵を描く行為が十年ぶりという人もいるのだなぁ。ハートマークを左右対称に描くのも難しいのだなぁ。
二時間しっかり工作に費やした後は大人の時間である。焼き鳥を食べつつ酒を呑んで至福を味わいつつ、話は学生時代に戻り、あれやこれやと源氏物語や古事記について茶々を入れながら語らい合う面白さよ。タイムスリップしたかのような一時で、無性に楽しく感じつつどこか少しだけ切なかった。
美術ではなく、あくまでも工作の時間。機会があればまたやりたい。