2014年7月12日(土) 緑茶カウント:0杯
仮にここが動物園ならまだ納得も出来るが、美術館でこうも騒がしいのはいかがなものだろう、と雑音に囲まれながらうんざりしつつ展示を眺めていた。
買い物に出かけた先、偶然目にしたポスターで、妖怪の浮世絵の展示があることを知った。太田記念美術館で夏の特別展として、「江戸妖怪大図鑑」なる催しが開かれるそうだ。第一部は「化け物」、第二部は「幽霊」、第三部は「妖術使い」と、日程によってテーマが変わるとのこと。うわあこれは見たい! 絶対に見たい! そして自分は買い物を放り出して、ポスターの案内図に従い美術館を訪ねたのだった。
うっわうるせえ。
美術館に入った最初の感想がこれである。展示は興味深く面白いのだが、何故か来訪者が声を落とさず喋っていて、館内がざわついているせいか、あぁここは喋っても良いのね、と気が緩んでお喋りに興じる人がいてさらにうるさい、の悪循環に陥っているようだ。こんな騒がしい美術館は初めてである。部活動だろうか、先生らしき人が四人の子供に浮世絵について説明していて、良い話をしているようだが声がでかい。そのうえずっと同じ絵の前に陣取っているため渋滞が起きていて、渋滞を抜けた先でまた混雑。しかしそちらは絵も見ずに、四人の女性が絵の前で絵とは全く関係の無いお喋りを楽しんでいるというひどい有様。そして背後では家庭教師ヒットマンREBORN!について語りまくっている会社員女性グループ。
何なんだこの空間は…。
壁には「私語厳禁」「撮影禁止」といったプレートが貼られているため、通常の美術館と同じルールが敷かれているようだが全く機能していない。大混雑、というほどでも無く、列に並びゆったり歩きながら眺められる程度の込み具合でどうしてこんなことになってしまっているのだろう。展示の内容が面白いだけに残念だった。九百円払ってこの環境はきついなぁ。
第二部と第三部も気になるがどうにも行きづらいのが実にもったいない。もしかしたらタイミングが悪かっただけかもしれないが。面白い展示なのになぁ。