未分類4杯, 日常

2017年11月5日(日) 緑茶カウント:4杯

連日筋肉少女帯の新譜「Future!」を聴き続けている。特典のライブ映像も観たいと思いつつ、筋少においては今現在「Future!」しか聴きたくない、とにかく「Future!」を聴き続けたい状態なので未だ手を付けられない。普段は作業中にライブ映像を流しっぱなしにしてBGM代わりにするのが常であるが、どうにも食指が動かず久しぶりに手に取ったのが「4半世紀」のオーディオコメンタリー。メンバーのトークを聴きつつ作業に没頭した。

あぁ、またオーディオコメンタリーを特典につけて欲しいな。もしも過去のライブ映像作品のオーディオコメンタリー集なんて作ってくれたら即座に予約するだろうなぁ、と夢を見つつサカサカと筆を動かす。「Future!」の感想をしたためたい衝動を抱えながら今描いているのは「Future!」から想起されたイラスト一枚。B4の紙に線を引き、透明水彩を塗り重ねている。楽しい。あぁ、だが感想も早く書きたい。

やりたいことがたくさんあるとは幸せなことだ。己は今も新譜の発売日の延長線上に生きている。楽しい。



日記録2杯, 日常,

2017年10月22日(日) 緑茶カウント:2杯

よく利用するパン屋では、パンの耳を六十円で売っている。食パン一斤分がたっぷり袋に入ってなかなかお買い得だ。時間帯の関係もあろうが、いつも置いてあるわけではないので、たまに見かけるといそいそとトレイの上に乗せる。そうして他のパンと共にレジへと持って行くと、最近ちょっとした会話を交わすようになったパン屋のおかみがいやに真面目な目つきでじいっと己の両の目を見据え、こんな風に口を開いた。

「パンの耳なんてどうするの?」

その目には若干の困惑も入り混じっていた。えっ。え? あなたこれを六十円で売っているってことは、何かしらに使えることを知ってのことではないんですか? と言うより、何に使えるかわからんもんをわざわざ売ってるんですか……? と動揺しつつ返答する。冷凍して、ハンバーグを作るときに卸金で擦ってパン粉にしたり、パングラタンにしたり、溶かしたバターとにんにく、クレイジーソルトで味付けをしてトースターで焼き、ちょっとしたおつまみにしたり、こういった用途で活用している、と。

するとおかみはパッと表情を明るくして、「どこでそういうこと覚えるの? すごいわね~」とよくわからない賛辞をいただき、にこにこと手を振られて店を出た。片手には白いビニール袋。サンドイッチにクリームパン、オレンジジュース、たっぷりのパンの耳。最近会話を交わすようになったからこそ、彼女は今日切り出したのだろうか。すると、己は今までずっと、このパン屋で買い物をするようになってから数年もの間、彼女に「こいつ何でパンの耳なんか買ってるんだろう」と疑念を抱かれ続けたのだろうか。しかしパンの耳、利用用途はいろいろある。むしろ何故パン屋を営む彼女がそれを知りえない?

首を傾げながら帰路に着き、パンの耳を細かく切って冷凍庫に入れた。今夜はハンバーグにしよう、と心に思って。



日記録4杯, 日常, 筋肉少女帯

2017年10月17日(火) 緑茶カウント:4杯

好きなものについて徒然なるままに語り書き記すことを愛してはいるが、好きなものを人に勧めようとはあまり思わない。何故ならそれは、自己を基準に考えればさほど意味のない行為であるためだ。勧められる側に立って考えてみれば、「これはとても素敵なので一度見てほしい!」と頼まれたところで、それはあくまでも勧める側の好みでしかなく、勧められる側のことを考えての行為ではないからだ。

故に、相手方に興味を持ってもらうためには、相手方の好みを把握したうえで、その人が本当に喜んでくれるものを勧めるべきである。そうでなければただの好みの押し付けでしかない。

しかしその好みの押し付けを、したくてしたくてたまらなくなっている。

筋肉少女帯の新譜「Future!」に収録される一曲、「エニグマ」のミュージックビデオが本日公開された。それはわかりやすいコンピューターグラフィックスによる装飾もなければ、愛嬌のようなお笑い要素もない。ボーカル、ベーシスト、リードギタリスト、リズムギタリスト、ピアニスト、ドラマーの六名がスタジオに集い、演奏する様を収めただけのもの。彩度を落とし、黒と白を基調としたシンプルかつシックな色調と暗号のような歌詞に、変調を繰り返すプログレッシブ・ロック。積み重ねた技術と迫力が呪文のように渦巻く怪しさ漂うビデオである。

あぁ、叶うことならこのミュージックビデオのURLをQRコードに変換し、厚紙に刷って名刺代わりに誰彼ともなく配り歩きたい。これが己の愛するバンドの素晴らしい曲であると触れて回りたい! それが出来ないからここで、せめてここで。

プログレッシブ・ロックが好きな人。変わった音楽が好きな人。呪文のような歌詞に魅力を感じる人、筋肉少女帯をかつて聴いたことのある人、大槻ケンヂの本が好きな人へ。駆け巡る暗号を脳髄に浴びる夜はいかが? 困惑するも一興、心奪われるのも一興。どう転ぶかは、君次第。





日記録0杯, 日常,

2017年10月15日(日) 緑茶カウント:0杯

どうしたら常備菜を習慣化できるか、と人に問われることがある。己は休みの日に主食を一品、主菜を一品から三品、副菜を三品から五品作り、それを日々食べ続け、たまに惣菜を買い足したり外食をしたり、おかずを追加で作ったりしながら日々を過ごしている。昼食と夕食は基本的に作り置きで、作り置きにかかる時間は二時間から三時間ほど。調理中はライブDVDやアニメを流しっぱなしにして、時間経過を感じつつ楽しみながら作っている。参考にしているのは何冊かの料理本と、つくおきというサイトのレシピだ。

では、常備菜を習慣化するコツは何か。それは調理の手間を短縮する努力でもレシピを覚える記憶力でもなければ、料理の腕でもないと己は思う。要となるのは一つ、「毎日同じものを食べ続けても飽きない性質」である。

母は料理にことさら気を遣ってくれていた人で、毎日主菜副菜色とりどりの品々が食卓に並んでいた。煮物やキンピラ、カレーは二日続けて出てくることもあったが、トンカツは翌日カツの卵とじに姿を変え、一手間加えた品として出てきていた。三日目の煮物は万が一傷んでいたら良くないとって、子供に食べさせないよう注意を払っていた。

このような家庭で育ち、思い返してみても誠にありがたいなぁと思うものの、良いか悪いかわからぬが自分自身はわりと毎日同じものを食べることに頓着しない人間になった。なるべく日々変化が出るよう品数を揃えるも、毎日三品ずつにして日々の食事の種類を変えるのではなく、毎日七品同じものを食べ続ける方に行ってしまいがちなのである。何なのだろう。種類を食べたいのだろうか。

というわけで、朝昼夜で食べるものを変えているとはいえ、朝は一年三百六十五日毎日同じもの、昼は一週間同じもの、夜も一週間同じもの、といった有様で、たまにそこに外食や惣菜が食い込んできて彩りが変わる程度である。しかしどうしたことか、飽きない。毎日同じものを食べても平気である。

もしかしたらそれは、「今日は何を食べよう」と考えることが自分にとって、楽しみではなく面倒くさいことだからかもしれない。

美味しいものを食べる喜びよりも、食事のたびに考えなければならない面倒くささが勝ってしまう。美味しいものは好きだが、美味しいものを食べるために大きな労力は使いたくない。新しい店を探すのも面倒だし、毎日外食を続けるのも嫌だ。何より自分が作るものは、食材も味も自分好みでできている。無難なのだ、とにもかくにも。

故に二時間から三時間台所に立っていてもさほど苦痛ではなく、習慣として続けられるのだろう。決め手は食事への興味のなさと、毎日同じものを食べ続けても気にしない性質。これが常備菜を続けるコツである。……何て言ったら乱暴だろうか。



日記録0杯, 日常

2017年10月12日(木) 緑茶カウント:0杯

強い苦味と腐敗臭があって非常にまずいが、
脚の付け根のわずかな筋肉には、
わずかに、甲殻類系の風味が感じられる。

わずかに。

平沢進のライブを観に行ったとき、ライブホールの外でカサカサと地を這う虫を見た。灰色ががっていて触角が長く、体長は五センチほど。はてあれはもしやフナムシかな、海も近いし、と思ったものの家に帰ったときはライブの興奮で虫のことなんぞすっかり忘れていた。そうして数日経ってからそういやあれはフナムシだったのだろうかと気になりだし、カタカタとキーボードを叩いてポンと検索。一番上に表示されたウィキペディアのフナムシのページをクリックすれば、確かにあの虫はフナムシに間違いないようだ。なるほどなるほど、と読み進めると書いてあったフナムシの味。強い苦味と腐敗臭があって非常にまずいが、脚の付け根のわずかな筋肉には、わずかに甲殻類系の風味が感じられる。

しばしこの短い文章に見入った。強い苦味があるうえ腐敗臭までして、非常にまずいとまで言い切っているのに、それでも尚わずかなおいしさを追い求めるこの姿勢。フナムシの脚の付け根の筋肉なんてそりゃあもうわずかなものだろう。しかもようやく「風味」であって、旨味があるとまではいかない。しかしこのフナムシを味わった人は、そのわずかな部位から、ほんのわずかに甲殻類の風味を感じ取り、「これだ!」と記録したのである。こんな、気持ち悪いと厭忌され、嫌がられるフナムシの良いところを見つけたぞ! と万歳をする姿が目に浮かぶようである。きっとこの人はこのわずかな甲殻類の風味を感じ取ったとき、とても嬉しかったに違いない。

おめでとう、見知らぬ人よ。おめでとう、フナムシ。フナムシもきっと自分の脚の付け根のわずかな筋肉にそんな美点があろうとは思いも寄らぬことだろう。良かったねフナムシ。おめでとう、フナムシ。強い苦味があって腐敗臭がして非常にまずいけど良かったねフナムシ。強く生きろよ、フナムシ。