2017年10月1日(日) 緑茶カウント:0杯
ここ数週間、ずっと気になっているものがある。それはアパートの軒先に二本吊り下げられたビニール傘。己は二階に住んでいて、真下に住む人の玄関先にあるものだ。階下の人は煙草を嗜むようで、玄関先の郵便受けの上には灰皿代わりの空き缶が備え付けられていて、そこにはいつも煙草の吸殻がたまっている。窓を開けているとたまに煙草の煙のにおいが入ってきて、あぁ下の人が喫んでいるのだな、と己はいつも窓を閉める。洗濯物は基本的に時間帯の問題で部屋干ししかしていないため、その点の害はない。
さて、その郵便受けの上の吸殻の隣に置かれた二本の透明なビニール傘。この内側に濁った黒い水がたまっている。これに気付いたのは数週間前で、あぁしばらく使っていないのだな、と思いつつ外階段を上り自室に入ったのであるが、以来そのビニール傘が気になって仕方がない。出入りの度につい見てしまうが、いつも透明な傘の内側には黒い水が溜まっていて、雨の日の翌日は嵩を増している。どす黒い汚い水が増えている。
この傘は使うものなのか。使う用途がないものの捨てるのが面倒くさくてただただ軒先に放置しているのか。そうしてついに、どす黒い泥水はたぷたぷになっていて、そろそろ溢れそうな有様。いつかあれが処分されるのか。それともそのまま溢れるのか。中から何かが発生するのか。興味深く眺めている。