日記録2杯, 日常

2014年9月8日(月) 緑茶カウント:2杯

昨夜の夕食後のことである。結構な腹痛に苛まれ、小一時間苦しみ悶えることとなった。その日食べたものは鶏もも肉とジャガイモとナスを順番に炒めて塩胡椒と醤油で味付けをし、ナスにはチーズをかけてトースターでカリカリに焼いたもの。他、スライストマト一皿、大根とセロリの梅干し和え、ビール、チーズケーキである。そしてこの日、鶏もも肉とジャガイモとナスを炒めたものを別に取り分け、それでコンソメスープを作り一週間分の保存食を用意していた。

さあ、ダウトはどれだ。

もし鶏もも肉が傷んでいたら他の保存食も危ない。トマトと大根は冷蔵庫にまだあるがこれは恐らく問題無いはず。いったい何が原因で腹痛を起こしたのだろう。選択肢を絞り込むにも一番ありそうなのが鶏肉で、これが原因だったらきついなぁ、一週間分の食事がパーだなぁ、と悩みつつ、結局確かめるには口にするしか他に無いのだ。

ただタイミング悪く腹を冷やしていただけでありますように、と願いつつロシアンルーレットに挑むのである。



日記録2杯, 日常

2014年9月7日(日) 緑茶カウント:2杯

「セミって意外と美味しいらしいですよ」

話を振ってきた人は、何々の味に似ているらしいです、と続けた。へー。まぁ、どこかにセミの抜け殻の料理もあるそうだし、セミそのものだってそりゃあ食べるだろうなぁ。納得する自分にその人は言う。「ウヲさんは食べたことありますか?」

「無いですねぇ。でもまぁ、セミって腹の中は空洞で、体は乾燥しててカサカサだから、きっとトンガリコーンのような食感じゃないっすかね」

するとその人は「うわー! トンガリコーン好きなのに! 止めてくださいよ~!」と拒絶し別の話題へ移った。セミを食べる話題は良くても食感のイメージはダメなのか。そのラインはどこに引かれているのだ、と思いつつ、うーん難しい、と感じた。



日記録2杯, 日常, 漫画

2014年9月3日(水) 緑茶カウント:2杯

Mr.FULLSWING、通称ミスフルという漫画を高校時代愛読していた。それは野球漫画のようなギャグ漫画で、試合中に唐突にギャグが挟み込まれ、登場人物は主人公以外全員奇抜な格好で、中には卒塔婆を持ち歩いたり馬に乗ってグラウンドに乱入する者もいる。語尾は必ず奇抜でなくてはならず、カッコ笑いや顔文字まで語尾と化し、話が進むにつれまともな格好の人物は減っていく。そんな漫画だ。

我が家はそもそも野球に関心が薄い家で、テレビで野球観戦をした記憶は無い。両親はサッカーに夢中で、自分はスポーツにはさして興味が無く、球技が嫌いで、体育の時間でも野球やハンドボールに触れる機会が無かったため、野球のルールを知らずに育ち、ミスフルを読んで初めて野球を知ったのだった。そのため、未だに野球のルールを理解出来ていないのである。わかったのはショートなるポジションは余った人をとりあえず配置する場所では無いということと、ホームランを打てば三点入るわけでは無いということ、腹に頭突きをしてはいけないことくらいだ。

野球漫画のようなそうでないようなこの漫画。自分にとっては思い出深い作品で、ミスフルについてなら一晩語り続けられる自信があるほど愛着がある。ただ愛の方向性が多くのファンとずれている自覚があり、作品完結後に発売された文庫本に書き下ろされた、大多数のファン向けと思われるおまけ漫画に対し、「あぁ! そうじゃない! そんなものは求めていないのだよ!」と拒否反応を示した自分は同好の士に出会ったことがなく、一度思いっきりミスフルのおかしさについて語り明かしたいものだと思いつつ、たまに思い出しては衝動のスイッチが入り、ひたすらこのように思いの丈を書き付けるのである。



日記録2杯, 日常

2014年8月1日(金) 緑茶カウント:2杯

八月ですね。八月なんですよ。暑いですね。暑いんですよ。にも関わらず、せっせと秋服を売り始めるのは、暑苦しい色の服を並べ始めるのは止めなさいよと声を大にして良いたい、そんな季節が今年もやって来ました。

そろそろクリスマスが九月にやってくるんじゃなかろうか。立ち止まって欲しい。心から。



日記録2杯, 日常

2014年7月31日(木) 緑茶カウント:2杯

何年か前に日記に書いた記憶があるのだが、そしてその日記を掘り起こすことはもはや自分でも難しいのだが、昔々自分はバナナの叩き売りに思い込みを抱いていた。あの露店でやると言われるバナナの叩き売り。実際に目にしたことはほとんど無い。一度、浅草を散策している折に見ただけだろう。そのときは確か大学生で、思い込みを抱いていたのも大学生のときだった。

叩くと思っていたのだ自分は。バナナを。バナナを台に叩きつける。するとやわらかいバナナのこと、衝撃でたやすく傷むだろう。即ち、バナナの価値が下がる。そこで値が下がる。また叩く。傷む。安くなる。つまりバナナの叩き売りとは、待てば待つほどバナナは安くなるが、値段に比例してバナナの価値も落ちていくという、塩梅を見極めるのが難しい売買。店と客のギリギリの鍔迫り合いがバナナを通じて行われるもの、と解釈していたのである。

近所のスーパーでたまに行われるハーゲンダッツの安売りセールは、そのバナナの叩き売りの理論を導入したものらしい。ハーゲンダッツ。とても美味しいアイスだ。そしてちょっとお高い。このハーゲンダッツがたまに安売りされるのである。とてもありがたい。しかし安売りされる際、ハーゲンダッツは重いガラスの冷凍扉から運び出され、非常に開放的なワゴンの中に並べられるのである。それは普段、魚やヨーグルトなどが入れられているワゴンで、一応冷気は出ているのだが、非常に開放的なのだ。即ち。

ぐんにゃり。

あの、スプーンを跳ね返す硬度を誇るハーゲンダッツが、側面を掴むだけで形状を変えるほどやわらかくなってしまっているのである。安い。安いのはありがたい。ありがたいがこんなハーゲンダッツはありがたくない。嬉しくない。

あぁ、バナナの叩き売り。お安くなった代わりにハーゲンダッツの価値も落ちてしまっている悲しい安売り。スーパーよ、叩かないであげてハーゲンダッツを。価値をそのままに安くしてください。頼むから。