日記録0杯, 日常,

2014年3月2日(日) 緑茶カウント:0杯

上々だ。豚肩ロースの赤ワイン煮込みの出来は満足のいくもので、ポテトサラダもちょうど良い塩加減。用意したチーズも美味く、切り分けたバケットも美味く、冷蔵庫に残っていたという理由で食卓に添えたスナップエンドウのおひたしも調和を崩すものではなかった。そして傾ける赤ワイン。開けたのは昨日で、好みとは若干異なり、故に料理に利用したのだが、こうして合わせて呑むと悪くない。

夜をゆったりと楽しむながら杯を重ね、今はビールに移行しており、まだ、遊べる時間が残されていることが実に愉快で面白い。楽しい夜である。今日はなかなか良い日であった。



日記録1杯, 日常

2014年3月1日(土) 緑茶カウント:1杯

何故管理人である自分が締め出されなければならんのか。己のサイトのURLをクリックすると、普段であれば青と白の画面が目に入るはずだが、表示されたのは真っ白の画面に403の文字。あえて口語に直すなら、「あなたはアクセスを許可されていないので、とっととお帰りなさってね」といったところだろうか。おい、これはどういうことだ。

どういうことだっつってもよくわからない。元より、あまりこの手のことには詳しくないのだ。はるか昔、もう十五年近く前になる。本を見ながら必死にメモ帳にHTMLを書いてサイトを作ったあのときだ。子供なりに一所懸命頑張って、その一所懸命で止まっているのだ。つまり己の知識は十五年前からほとんど更新されていない。結果、スマートフォン利用者から「サイトが見られない」と言われるようになるも自力ではどうにも出来ず、スマートフォンの普及につれただでさえ少ないアクセス数がガンガン減り、やっと重い腰を上げてWordpressに乗り換えたのだ。

乗り換えたものの基本的に知識は十五年前のもの。あっちを検索してこっちを検索してと手探りも良いところなので、何かあると対応出来ない。そして何かあったのが今日のことで。いやーこれには参ったね。

一応、原因と思われることと復旧方法はわかったものの、両者がどうして結びついたのかは未だ謎のままでいまいちしっくり来ないのであるが、あのまま全てのデータが消えてしまった、などといった悲劇を迎えずに済んだことは有難い。バックアップは頻繁に取ろうと思わされる出来事だった。



日記録0杯, 日常

2014年2月28日(金) 緑茶カウント:0杯

ヘルシングが好きなあまりにアーカードを信奉し闇夜の世界を生きている、わけでは無いのだが、基本的に夜型に近い生活で、寝る時間も起きる時間も遅いため、なかなか長時間の太陽光線に恵まれず、布団を干すタイミングが難しい。さらに、最近は週末に雪や雨の悪天候が続き、布団が干せない期間が続いていたのだが、よりにもよってそのまま花粉の季節に突入してしまった。ただ目が痒くなるだけならまだしも、アレルギーが原因と考えられる咳の治療の続行中に布団を外に干す勇気を己は持っていない。だが、もうこれ以上は限界だ。限界であるならば、日光の代替品を己は手に入れなければならない。

そして布団乾燥機を衝動買いしたのが先ほどのこと。若干値は張るようだが、非常に使いやすいと評判の品を購入した。予定では三月上旬には届くとのことである。届くまでわからないが、きっとこれは良い買い物に違いない、と期待している。あぁ、早くふかふかの布団で眠りたい。心から到着が楽しみである。



日記録2杯, 日常

2014年2月27日(木) 緑茶カウント:2杯

もう一年近くは経つだろうか、ある商店街に出来た店らしきもの。いったいここは何屋なのか。入り口は全面自動ドアーのガラス張りで、中は薄暗いものの、店内の奥まで見通せる。奥には入り口と向かい合う形でカウンターらしきものが置かれており、端には大きめの籠とマネキンがあり、一見すると服飾関係のようであり、恐らく服飾関係なのだろうが、その店には看板もなければ説明書きも無く、何を商っているのかさっぱりわからないのだ。

ほぼ毎日店の前を通り過ぎるにも関わらずわからない。まだ店を始める前なのだろうかと最初の頃はこそ思っていたが、何ヶ月経ってもそのままで、あるときから店の中で子犬が遊ぶ姿が見られるようになり、ふと気付くと子犬が普通サイズの犬にまで育っていたが、依然としてその店が何なのかわからないのだった。

そしてわからないまま日々は過ぎ、ある日犬の成長以外の変化が生じているのを発見した。自動ドアーに何か貼り紙らしきものがある。おお、いったい何が書かれているのだろう。

興味を持って近付いてみると、そこには「昼休み中です」と書かれていた。

初めてその店より得られたメッセージには己が欲する情報は無く、これは何の店なんだと首を傾げ、また日々は過ぎ、そして己は二つ目の変化に遭遇することになった。何と、店の前にワゴンが出ており、そこに布状の何かが詰まれているのである。おお、ついにこの店が何かわかるのか! やはり服飾関係だろうか? 自分は今度こそ、と思いワゴンに近付いた。

そこにあったのはキルティングの生地を筒状にした物だった。薄い小さめの座布団を丸めて縫ったようにも見える。表は紺、裏はチェック。その物体が十個ほど詰まれ、「1個500円」と書いた紙が置かれていた。

ついに何かが売られているところを目撃したものの、これが何なのかさっぱりわからなかった。己はまた期待を裏切られた。せめて単価の他に種類や名称も書いておけよ、と思いつつも、いや、これは何か専門的な道具であり、その道に通じる人であれば誰でも知っているものなのかもしれない。きっとこの店はそれの専門店なのだ、と思い込もうとしたが、心の隅で、いや、多分そんなこたないんだろうなと思っていた。

隅で感じていたことこそ当たりだったらしい。一ヶ月ほどワゴンは外に出されていたが、その謎の物体の山が減った様子は見られなかった。無論、減るたびに補充している可能性もある。だがそれ以前に人気が無いのだ。常に。人通りの多い商店街であるにも関わらず、その店に立ち寄る人を己は見たことが無いのである。

ワゴンが外に出されなくなってからまたしばらく経過した。己はしょっちゅうその店の前を通っていたが、やはりずっと、そこが何なのかわからなかった。だが、ついに、自分は三つ目の変化を目撃した。また自動ドアーに貼り紙が貼られていたのである。己は引き寄せられるように近付き、そこに書かれた文字を読んだ。

「自動ドアーが壊れています」

もう一生正体を知ることが無いかもしれない。何か諦めに近いものが胸に去来するのを感じた。



日記録3杯, 日常

2014年2月26日(水) 緑茶カウント:3杯

家にいるときは専らのこと、ウォークマン付属のスピーカーにウォークマン本体を挿して部屋に音楽を流しているのだが、あるときからスピーカーの調子がおかしくなってしまった。普段は問題なく音楽を再生してくれるのだが、不意に病気を発症すると、いきなり音量がどんどんどんどんでかくなるのである。

初めてその奇病に立ち会ったときには、何やら音の派手さが増していくな、はて、これはこんなにここで盛り上がっていただろうか、と疑問を抱きつつも暢気に構えていた。すると見る見るうちに倍々に膨らみ気付けば爆音。これは静かな曲調からだんだんと大いに盛り上がって弾ける曲ではなく、単に音量が加速度的に上がっていっていることに思い知らされ、急いで飛びつき、必死で音量ボタンのマイナスを連打するも収まらない。しかもよりによって流れていたのは、思い焦がれる少女を殺めた少年の、犯罪告白と幻聴のような嘲り笑い。筋肉少女帯の「蜘蛛の糸~第二章~」。何故、どうしてよりにもよってこれなんだ! 畜生め!

そして最近、その奇病の発症頻度が徐々に上がってきており、そのたびに自分は必死でマイナスを連打しつつ、ご近所さんの目、いや耳を気にしながら、同時に何で奇病を発症するのはいつもいつも世界を燃やし尽くしたり世界を憎んで狂気の蝶が飛んだりダメな奴はダメだと断罪され、悲鳴と嘲笑が怒涛のように展開する、そんな曲のときなんだ! とタイミングの悪さを呪いながら、次こそはマイナスを連打する前にさっさと停止ボタンを押すぞ、と胸に誓うのだった。