四十万円で、歯

2020年8月29日(土) 緑茶カウント:0杯

腑抜けならぬ歯抜けである。何か歯茎が腫れてるなぁ、ってんで歯医者の予約を入れレントゲンを撮った直後に抜歯が確定。展開が早すぎてついていけないが、ともかくも今己の口の中にはぽっかりと穴が空いている。

四年前にセラミックの被せものをした歯の根にヒビが入ってしまい、使い物にならなくなったのである。ちなみにこの歯は中心結節というもので、すり鉢状にくぼんだところにニョキッと角のようなものが生えているという、百人に一人か二十人に一人が持つちょっとレアな歯だった。そしてこの角は損傷しやすいためあらかじめ何らかの処置をして欠けないようにする必要があるのだが、処置をする前にポッキリ折れた挙句、神経にまでダメージを与えてしまったのである。

そして死んでしまった歯に銀の被せものをして過ごしていたのだが、これがなかなかにコンプレックスだったため四年前に二十万円かけてセラミックに作り変えた。その歯の骨が何らかの衝撃を受けてヒビ割れ、お亡くなりになったのである。

インプラントにすると四十万円かかるんですって。わーお。
四十万円で、歯。
というかこの中心結節のために合計六十万円もかかるのか。わーお。

さらに言えば己の前歯もいつの間にか神経が死んでセラミック化している状態で、どうして己の口内で「何らかの衝撃で神経が死ぬ」事案が複数発生してるんだよ闘争とは無縁の生活をしているのに、とげんなりせざるを得ない。とはいえなってしまったものはしょうがないので、せめて今ある他の歯は全力で守り抜く所存である。あぁ、出費の大きなこと。ただ歯茎がちょっと腫れてるだけかと思ったらとんでもないことになったもんだぜ。あーあー。



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