NEW ALBUM リリースツアー2015「おまけのいちにち(闘いの日々)」 (2015年11月14日)

久しぶりにきっついライブであった。潰された。とにかく潰された。よって本日は記憶がぶっ飛んでいる。あらゆることを覚えていない。

本日の公演はチケットがソールドアウト。そのためか珍しく、開演前に前に詰めるよう指示が出され、ぎゅんぎゅんに詰め込まれる。リキッドルームで開演前に前へ詰めてぎゅんぎゅんになった記憶はないのでここでやや己は驚いた。後ろにどれだけの人が来ているのだろう。開演後、動く余地はあるのだろうか。

そこでついに待ちに待った開演! 「大都会のテーマ」をSEにメンバーが登場し、一曲目は「レジテロの夢!」そして「ムツオさん」へと続き、初っ端からヒートアップ。「球体関節人形の夜」ではタオル回しと折りたたみが発生し、ぎゅんぎゅん前に詰め掛ける人人人、そして折りたたみによる大波小波。前半は正直、翻弄されっぱなしであった。

さらに周りを屈強な男性と屈強な女性に囲まれて、囲まれるだけならまだ良いがめっさ潰される。頭の上に腕が乗るのは良い。良いのだが、そこから「ぐぐぐぐぐ~っ」と力を込めて頭を潰していくのである。明らかに意思を持った力である。さらには横の人がわざわざ肘を真横に突き出し、己の首や顔を「ぐぐぐぐぐ~っ」と圧迫する。顔を正面に向けられないわ上からも圧迫されるわとひどい有様。流石に耐えかねてやや後方に移動したがそこもなかなかハードな場所で、とにかく最初から最後までしんどかった。久しぶりだなぁ、ここまでしんどい状況は。

ということで本日は曲順を覚える余裕が無く。一曲目が「レジテロの夢」で二曲目が「ムツオさん」、そこから「混ぜるな危険」「球体関節人形の夜」「枕投げ営業」へ続きつつ、「バトル野郎~100万人の兄貴~」ならぬ「バルト海峡~100万里の兄貴~」が歌われ、「LIVE HOUSE」はおいちゃんボーカル、アコースティックタイムでは「別の星の物語り」「生きてあげようかな」「夕焼け原風景」が歌われしっとりし、途中に定番の「イワンのばか」「サンフランシスコ」「踊るダメ人間」が入ったような記憶。あと「ゾロ目」「労働讃歌」も。アンコール一曲目は楽器隊のみで「大都会のテーマ」をインストで。「おわかりいただけただろうか」は橘高さんボーカル、筋少のみで「地獄のアロハ」、最後はお約束のド定番曲「釈迦」で締め、あれ意外と覚えているじゃあないか。

「ムツオさん」はオーケンが歌詞を忘れて困ったような顔で横を向きつつ頬を掻いている一場面が視界に入ったのを覚えている。その後はオーディエンスに歌唱を要求して事なきを得た、のか? 印象的だったのは「バトル野郎~100万人の兄貴~」が始まる前。いざ曲が始まらんとしたとき、前方のお客さんが具合が悪くなったらしく、少しずつ横に移動して退場していく姿が目に入ったが、その退場の時間を確保するためだろうか。オーケンはお客さんの状態には一言も言及しなかったが、バトル野郎を別のタイトルでやってみたいと内田さんに要求し、「バルト海峡~100万里の兄貴~」という謎のタイトルが発生。しかも内田さんも拒まず、「やってみようか」と受け入れる。結果、「バトル野郎!」と「バルト海峡!」が微妙に混ざり合う妙なコールが会場内に響き渡った。

ただこれ、己はお客さんが退場するための時間稼ぎかな、と思ったが、もともと用意されていたタイトルで偶然だった可能性も否めない。そこはわからない。念のため。

MCで印象的だったのは、オーケンが前日見た映画「チャーリーとチョコレート工場」に影響されて、オーディエンスをウンパルンパと呼び、ウンパルンパの歌らしきものを歌いながら踊り出すという妙なシーンが生まれたこと。自分は過去にその映画を見て、さらに昔に原作本を読んだ記憶はあるが、ウンパルンパのくだりをきちんと覚えていなかったため微妙に悔しい思いをした。見とけば良かったよ、昨日、映画を……!!

あとツアー中、名古屋で久しぶりに打ち上げが行った話。オーケン曰く、「ま~~~~~盛り上がらなかった!!」らしい。何十年と一緒にいるので今更話す話もないとのこと。ただ、「別の星の物語り」を始める前だっただろうか? メンバーが椅子に座り、「LIVE HOUSE」の話から、昔一時的に組んでいたバンドの話やそれに関係するメンバーの話で盛り上がった。そこでオーケン、「まだあるじゃん! こういう話を打ち上げですれば良いんだよ!!」と叫んでいた。

そうそう。「LIVE HOUSE」は今回もおいちゃんボーカルだったのだが、オーケンとのデュエットを聴きたかったなぁ。あのハーモニーがたまらなく好きなので、是非生で聴きたかった。

他、MCではうっちー、おいちゃん、ふーみん、コージーの四人でトークイベントを行ったとき、コージーこと長谷川さんは「ブルドッグ」のゴムをびよんびよん引っ張るダンスをやってくれず、その理由は事務所NGが出たからだとか、しかしきっとコージーがやるならそれはもうすごく完成度の高いダンスを踊ってくれたに違いないとか、同日にオーケンとエディがのほほん学校でゲイの歌を歌ってそれを是非またやりたいとか、ただしエディはゲイに間違われることがあるので、演奏曲と人格を一緒くたにされないようにしなければとか、そんな話があり、ニュースとしては来年二月に筋少初のライブブルーレイディスクが発売されるとのこと! しかもブルーレイを持っていない人のためにDVDも発売! 橘高さん曰く、両方買って画質の違いを見比べてくれても良いんだよとのこと! 映像は「おまけのいちにち」ツアー初日の赤坂をメインに、ドキュメント映像も撮っているそうだ。そんなこんなで、嬉しかったし面白かったが体はきつくとにかく上からも横からも潰され、なかなかハードなツアーファイナルであった。どっとはらい。

あぁ。音楽を、もっと集中して聴きたかったなぁ! ここがとにかく残念である。よって次回に期待だ。リベンジだ! あぁ!



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