「I STAND HERE FOR YOU」と「ヨキコトキク」。
2015年5月1日(金) 緑茶カウント:2杯
なかなか、面白おかしく暮らすのは難しい。そんなことを実感する日々である。半年経った。どうにもしんどい。一年前の今は元気だったのに、と思いつつ、時が経つにつれそれも言えなくなってくる。元気だった頃がさらに昔になっていく。一年前は元気だったのに、が、一年前ももう…になっていく。
しんどいときにしか聴けない音楽がある。大槻ケンヂの「I STAND HERE FOR YOU」と、水戸華之介の「ヨキコトキク」。「I STAND HERE FOR YOU」は、オーケンの作品の中でも最も狂気性の高いアルバムだ。「レティクル座妄想」は狂気をテーマに作られたアルバムだが、あがく中で狂気が垣間見えるのが「I STAND HERE FOR YOU」。より素であり、より危ういのである。
その「I STAND HERE FOR YOU」は精神が平静なときに聴くと落ち込むが、どうにもやりきれないときに聴くとカタルシスを得られるアルバムで、つまりこれを聴いて楽になるとき、自分は大分参っている証拠である。それを自覚出来るのは有難い。
「ヨキコトキク」は発売された当初しか聴けなかったアルバムだ。どうにも、気軽に聴くには重いアルバムで、しんどさを感じるため普段聴くことはほとんど無い。このアルバムに収録されている曲をライブで聴くと、ちょっと嫌だな、聴きたくないな、と思うことさえある。つらいのだ。
しかし、どうしても聴きたくてたまらないときがたまにある。そのときばかりは重さを感じず、スッと心にしみこんで、己の心の中にある重みをほんの少し溶かしてくれるのである。
限られたタイミングでしか聴けない音楽を楽しめるのだから、全く悪いことばかりでは無いんだぜ、というのは流石に無理矢理なプラス思考だろう。だが、まぁ、何とか舵取りをするのである。どうにかこの二つの音楽にすがりながら立て直していくのである。どうにか、こうにか。