中古屋での邂逅
2014年10月18日(土) 緑茶カウント:0杯
買い物のついでに何となく寄った中古CDショップでまさかの出会いを果たした。町田町蔵の「どてらいやつら」。ずっと欲しいと思いつつ、手に入れることが出来ずにいたものである。そして己は、欲しいと思いつつ以前一度出会っていたのだ。同じこの中古CDショップで。
さほど昔の話でもない。せいぜい一年程度前のこと。町田町蔵、町田康のCDは流通しているものに関しては全て集めたが、廃盤の品は手に入れられていなかった。だから中古屋を巡る際、必ず「ま行」をチェックしていたが、なかなか芳しい結果は得られなかった。しかしその日ついに出会えたのだ。カセットブックという形態のそれに。
お値段は一万円オーバー。流石に悩んだ。とても聴きたい。ラジカセも手元にある。だが、一万円だ。それにこれはカセットブックとして発売された後、CDでも発売されている。そのどちらも廃盤で、出来たらCDの方が欲しい。容易に再生出来る方が良い。
もしこれを一万円で買った後、CD版に出会ってしまったら、己は後悔しないと言えるだろうか?
悩んだ挙句何も買わずに店を出て、次に来店した際には無くなっていた。他に求めている人がいて、その人の先を越されたのだ。しかし仕方が無い。あのとき己は踏み切ることが出来なかったのだ。チャンスを逃したのは自分なのである。
さて。自分がどれほど喜び興奮したか、おわかりいただけただろうか。
念願のCDは手元にあり、早く聴きたいと思いつつ、ケースを開けたり閉めたり、歌詞カードを眺めたり、仕舞ったりを繰り返して、所有の喜びを味わっている。もう少し、味わいきってから。ふふふ。