年甲斐も無い悪夢

2014年4月30日(水) 緑茶カウント:1杯

夢の中で自分は高校生だった、ように思う。もしかしたら大学生かもしれないが、教室はいかにも高校らしい構造だった。一人につき一つ与えられた木の机、木の椅子、そして答案用紙。テストは英語と、現代文と、何かだ。複数の科目のテストを同時に受ける時間であり、科目ごとに時間制限があり、先生の指示を受けて、生徒全員が一斉に次の科目へ移るのだ。

そのときは英語の問題を解く時間だったが、自分は全くそれを理解出来なかったため、先生の指示を無視して勝手に現代文のページをめくっていた。現代文は得意科目である。しばらく勉強していなくても解けないことは無いだろう。そう、夢の中の自分は年単位で勉強をさぼっていた。まるで社会人になった後、急に高校の教室の自分の席に引き戻されて、過去のテストを受けさせられているような、そんな状態だった。周囲は皆現役の高校生達だった。

悪夢はここからである。もともと苦手な英語が解けないことは想定の範囲内であったため、そりゃそうだ、と軽く現実を受け入れたのだが、まさか現代文がわからないとは。問題を読み、何となくわかるが、わかりそうでわからない。答えられない。ことわざや熟語も知らないものばかりが出てくる。しかしどれもこれもどこかで見たことがあるような気がして、思い出せそうで思い出せないのだ。

ほとんど問題を解くことが出来ず、内心で脂汗を流しながら次の問題へと移っていく。何か一つ、何か一つせめてわかるものは無いかと。そして最後の問題で、これなら解けると思ったものがあったのだが、どうしたことか。何と、CHAGE and ASKAの曲のタイトルを知らないと、最終的な答えを導き出せない仕掛けになっていた。

「わかるか!」とうなだれたところで目が覚めた。疲労感の強い悪夢であった。まさかこの年になってテストに悩まされるとは。しかも現代文で。全く、夢とは恐ろしい。



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