2015年5月27日(水) 緑茶カウント:2杯
ついに初めて口をつけたのだ。ハイボールなる飲料に。
元来、興味の無いもの、自分には関係の無いものを記憶するのが苦手な性質で、ゆえに飲酒を始めて今年で九年目になり、酒が大好きで居酒屋にもそこそこ行き、友人達がそれを呑む姿を目にしているにも関わらず、つい先日まで己は「ハイボール」がいかなる飲料か全く把握していなかったのである。知っていることは一つ。酒であることだけ。何で出来ているか? それは知らない。
今ならわかる。ウイスキーと氷と炭酸水、場合によってレモンなどである。そして今なら味もわかる。何故なら口にしたからである。
ハイボールを呑まないくせに我が家にはウイスキーがあった。それを持て余していた。買ってはみたもののいまいち好みではないなぁと思っていた。それを人に何とはなしに伝えたところ、ハイボールにすると良いとアドバイスを受け、ハイボールの材料の一つを知った。なるほど。あれはウイスキーで出来ているのか。しかしここまではそれを知っただけのこと。さして興味は湧かずさあ拵えようという気も無い。
そんなある日。友人が「これをあげよう」と言っていきなり一つの缶をくれた。ハイボールと書かれている。つまりハイボールの缶である。「もらったんだけど、これあんま美味しくなかった!」ほがらかに言い放つ友人。己の手には美味しくないハイボールの缶が一つ。
これを初めてのハイボールとして良いのだろうか? しかし呑まないで放置するのも忍びない、ということで最初の一杯を作ってみることを決め、インターネットでレシピを調べて氷とレモンと炭酸水を買い、ついに初めて口をつけたらスッキリしていて呑みやすく、気付いたら持て余していた瓶が空になったのである。
そんなわけで制定されたハイボール記念日。およそ二週間ほど前か。だが未だにあの不味い美味しくないハイボールの缶は冷蔵庫の中にあり、これをいつ呑むか悩んでいるのである。どっとはらい。