2017年8月15日(火) 緑茶カウント:1杯
穏やかながらもなかなか濃い日々だった。夜、気になりつつも入ったことのなかった近所のバーにふらりと入ると、広い店内には一人の店員と一人の客だけ。メニューは飲み物だけでつまみが無く、壁にかけられた巨大スクリーンに流れる映像を観ながらビールを呑む。店員と客は懇意の中のようで、二人で熱心に話している。
一杯呑んだら帰ろうか、と思いつつ杯を傾けていたが、結局ここで何も食べずに四杯呑んだ。巨大スクリーンに好きな映像を流してくれるサービスがあったのである。そして己は大画面で筋肉少女帯を聴きながらビールを呑むという愉悦を手に入れたのだ。
ちなみに後で知ったことだが、ここは多国籍料理が楽しめるワインが美味しいバーだったらしい。しかし己が口にしたのは最後まで瓶ビールだけであった。
翌日帰省して父の住む実家へ。それから毎日毎晩大量のビールを呑んで猫を撫でて暮らした。たまに帰ったのだからエアコンの掃除でもしようかと蓋を開けたらフィルターには埃一つついていなかった。帰省前に父が綺麗にしてくれていたようだ。ありがたいことである。
実家から車で一時間も走ったところだろうか。数ヶ月前に友人が開店したカフェに父と二人で行った。山道を登る中雨が降ってきたのでおやおやと思ったが着いたときには運良く晴天。途中見えたダムはかなり水位が下がっているようだったが、友人曰くこれでも大分回復したとのこと。父はアイスコーヒー、己はレモンスカッシュ、そして二人それぞれアイスを注文し、ちょうど他にお客さんがいない時間帯だったのでカウンターの奥の友人と話しながら食べた。レモンスカッシュはレモンの香りがフレッシュで心地良く、アイスもほのかにしょっぱいアクセントが隠れていて美味しかった。
お土産にいただいたスコーンとクッキーは翌日の朝食に。最後の休日には同じタイミングで帰省する友人の家にお邪魔して赤ちゃんに会ってきた。思えばこれまでの人生で椅子や抱っこ紐などで固定されていない状態の赤ちゃんを間近で見たことがほぼ無く、赤子とはこんなにも元気に動き回るのか……!! とカーペットの上をずりずりと背中で這い回る様子を見て衝撃を受けた。これは目を放していたらどこに行くかわからない。
赤ちゃんを抱かせてもらうと重く、意外としっかりとしていて、きちんと骨格があることが実感できて頼もしかった。
そして実家から下宿先に戻り、体重計に乗って現実を認識したのが今日である。明日から現実を見据えて活動しよう。そう、胸に誓って。