本屋に寄ったら目に付いた図鑑コーナー。そこには自分が集めているシリーズの改訂版が並べられていた。
あぁ、DVDが付いていらっしゃる!
撮影技術の進歩を実感するのは新しい図鑑を見たときだ。小学校の頃買ってもらった昆虫図鑑の写真の色は鮮明さに欠けていて、全体的に茶色っぽく、暗い色をしていた。写真は少なく、ほとんどがカラーイラストだった。それはリアルであり、かつ上手く平均的にディフォルメしているため、昆虫の種類を調べるという目的に置いては優れた代物だったと今になって思うが、当時は綺麗な写真に憧れたのも事実である。
そして大学に入り一人暮らしを始めてから購入した図鑑は全ページに色鮮やかな昆虫の写真! 小さな目玉、背中の光沢はおろか、脚に生えた細かな産毛まで写っている。さらに何百倍にも拡大して撮影された接写写真まで! 素晴らしい、と感嘆した。
それから数年が経過し、今日見た同じシリーズの昆虫図鑑は写真の美しさこそ自分の所有しているものと大きな差は無いものの、何とDVDがついていて、動く昆虫を見ることが出来るというのだから驚いた。今の図鑑はこんなに至れり尽くせりなのか。良いものを作ってくれるなぁ。
昆虫、動物、鳥類、魚類。あぁ、どれもこれも素晴らしいなぁ、とページをめくり、いつか手に入れようと心に決めた。まずは昆虫図鑑だ。あぁ、コンプリートしたい。