日記録5杯, 日常

2013年10月14日(月) 緑茶カウント:5杯

八月十二日に風呂場の換気扇が壊れたことをここに報告し八月二十日にまだ修理が終わらないことをここで嘆いていたが、それからおよそ二ヶ月経った今になって、ようやく修理を終えることが出来たと知ったら、君は私の神経を疑うかもしれないね。あぁ、安心してくれたまえ。これは直前まで読んでいた本の影響なのだよ。直に戻るから安心してほしい。

換気扇が壊れ管理会社に連絡し、備え付けられている換気扇の型番の確認までは済んだものの、諸々の事情があり、なかなか修理を完遂することが出来ずにいた。その間、湯浴みをした後は浴室のドアーを開け放すことで湿気を逃がしていたが、物には限度があるというもの。シャワーカーテンは下半分が真っ黒に染まり、気持ち悪さを感じつつも、カビキラーで戦ったところでいたちごっこであることは明白。戦いを早々と放棄して、換気扇の修理を終えたらカーテンを新調することに決めた。

壊れた換気扇は十七年前に備え付けられたものだった。つまり自分が十歳の頃から換気の仕事を続けていたということ。そりゃあ体にもガタが来る、悲鳴を上げるのも無理は無い、と納得しながら新しい換気扇が静かに回るのを眺めて満足した。真っ黒のシャワーカーテンは破棄し、悠々と百円ショップで購入した新しいものを備え付ける。うん、良い具合だ。換気扇とカーテンが変わっただけだが、随分と健全な空間になった気がする。

久しぶりに気持ち良く風呂を使った。換気扇の回る音が心地良い。あぁ、良かった良かった。



日記録3杯, 日常,

2013年10月13日(日) 緑茶カウント:3杯

「君のこと、もうちょっとしっかりした人だと思っていたよ…」と苦笑いを浮かべ呟く友人の目の前で焦げる肉。知り合ってから七年目の友人に、よもやまさか今になってこんな場面で失望されることになろうとは。「君はカリカリベーコンを作っているのかい?」「いや、そういうわけじゃないんだが、何か、気付いたら焦げてたな……」

大学の友達と三人で焼肉に出かけた。燃える炭の上に丸い金網を敷き、その上に肉を置いていく。至って普通の焼肉である。ただ、「焼肉を焼く」ことに関する大きな意識の相違があったのだ。

自分はとにかく、一つの種類の肉につき、人数分を金網に置いた。例えば皿の上にカルビ、ハラミ、豚トロがあるなら、カルビとハラミと豚トロを三枚ずつ置く。そしてスペースが空いたら新しい肉を置く。ひたすら置く。置いた時点で誰かが食べるだろうと思っていた。自分が食べないレバーやタンも置いた。自分が食べる分だけ置くより、他人の食べる分も置いた方が親切だろうと思ったのだ。そのうえで、金網の上に肉があれば誰かが世話を焼いて好きなように食べるだろうと思っていた。

結果、肉は焦げるのである。

そうか。焼肉とは各々が自分の食べたい肉を金網に置き、世話を焼き、頃合を見計らって食べるのか。友人二人はそのつもりであったので、無論自分が置いた肉もそれぞれ食べていたのだが、「見落とす肉」が発生してしまったのだ。その場合、責任は肉を置いた人間になるということで、計画性の無さを叱責されたのである。

「自分が食べないレバーをどうして焼くんだ君は!」「自分がレバーの皿に一番近いから! 焼いたら誰か食べると思ってさ!」「自分が食べる分だけ焼きなさい!」「というより肉置きすぎだろ」「………すまん、何かスペースが空いたらどんどん埋めなきゃいけない気になって」「俺達三人しかいないのよ! もっと計画性を持って!」

返す言葉も無い。家族で焼肉をする場合は、自分が食べるもの食べないもの関係無く、近くの皿にある肉をどんどん鉄板の上に置いていく形式だったため、その癖を引きずっていたとはいえ、焼きすぎだ。そうだ。我々は三人しかいないのだ。急いで肉をどんどん焼く必要は無いのだ。そして何より、これは炭火と金網だ。ホットプレートより火力が強く、待つ間も無く肉はどんどん焼けるのだ。

「今日はウヲの知らなかった一面が見られたな」「次行くときまでにイメージトレーニングしといてね」と笑う友人。ちくしょう。次はもっとうまくやるぞ、と胸に誓って。



日記録4杯, 日常

2013年10月12日(土) 緑茶カウント:4杯

思えばこの時期は去年も一昨年も気管支炎にかかっていた気がする。昔の日記を遡れば記録が残っているはずだが、そこまでしたい欲求は無い。そして医者から聞くに、アレルギーを持っている人間は普通の風邪も長引きやすいことがあるそうで。あぁ、スギ、ヨモギ、猫、ハウスダウト、ダニ。注意が必要なのはスギと猫だけで、あとに関しては今のところ検査結果も大したことない数値だが。風邪に影響することもあるのか。

ということで今日も栄養を摂って摂って摂って摂りまくって寝まくる。この十日程度で二キロ太った。早く運動を再開したい。



日記録2杯, 中華料理屋, 日常,

2013年10月11日(金) 緑茶カウント:2杯

指摘されるまで気付かなかった。何故なら自分はそれを当然のこととして受け止めていたからだ。だが、よくよく考え、他店と比較してみると、全く当たり前ではない、努力と気遣いの結晶によるものだったのだ。

月に二度ほど通っている駅前の小さな中華料理屋。そこはほとんどがカウンター席で、常に人がごった返している。おかみさんは忙しく働きながら客と会話を交わし、賑やかで和やかな空気が流れている。自分は料理の味ももちろん気に入っているが、この店の居心地の良さもかなり好いている。自然、一人で外食をする際にはこの店に足を運ぶことが多く、他に興味を持ちつつもついつい来てしまうため新規開拓もままならない。だが、それで満足している。

この居心地の良さはおかみさんの人柄によるものと思っていたが、もう一つあることに気付かされ、そして驚愕した。今日、カウンターで味噌ラーメンと餃子を食べていたら隣の席の人がカウンターの奥のシンクを指差し、「あれを見て」と促してきたのだ。その人とは初対面であるが、直前に二、三会話を交わしていた。促されるままに覗き込む。しかし、見慣れないものは特に無く、隣人の意図が読めず己は先を促した。

「ほら、あのステンレス。ピカピカでしょう。油汚れ一つ無い。ガス台の方もピカピカ。あんなに綺麗にしているお店、他に無いよ」

言われて気付く。流しのステンレスには長年使い込まれた結果の細かい傷こそ付いているものの、汚れはおろか、曇り一つ無い。油を大量に使う中華料理屋とは思えない綺麗さだ。

隣人の指先は手前に移る。次に指差したのは目の前に置かれた調味料入れ。醤油やラー油、酢、胡椒の入った容器が五つほどポンと置かれている。

「これもね。いつ来ても綺麗で、全然ベタベタしてない。カウンターもいつもスベスベ。すごいよこのお店は」

確かに、ラーメン屋に置かれている調味料入れは蓋がべたついていることがままある。カウンターもそうだ。
そして改めて見渡してみれば、この店は年季こそ入っているものの、どこもかしこも綺麗に磨かれていて、塵一つ落ちていないのだ。

おかみさんが笑って言った。「掃除にかかる時間が営業時間と同じなの。毎日油使うから毎日綺麗にしないといけないでしょう。そうしないとお客さん気持ち悪いだろうから」

聞けば営業時間は六時間。つまり、一日この店の掃除に六時間かけているということ。
そりゃあ居心地が良いわけだよ!

自分はもしや、すごく素敵な店に出会ってしまったのではないか。知らず知らず受けていた最高のサービスに感嘆せざるを得なかった。



日記録3杯

2013年10月10日(木) 緑茶カウント:3杯

治るどころか徐々に悪化しているようだ。体温計には平熱が記録されるのに、日中は常に体がほてって熱く、たまに目の焦点が合わない。そして夜には熱が出て視力が落ちる。咽喉に違和感。セキが出そうになることしばしば。食欲はある。

早く健康を取り戻したい。そしてシーツを洗い、布団を干し、ふかふかの布団とサラサラのシーツの上で眠りたい。いまいち良くない天気が憎たらしい。せめて睡眠くらい快適な環境で得たいものだよ。