2014年8月28日(木) 緑茶カウント:3杯
趣味で日記やライブの感想を書き連ねる日々の中、たまに驚くことも起こるもので、もう何ヶ月、はたまた数年前のことなのでそろそろ書いても問題無かろうと思いここに書き記すが、あるライブの感想を書いたところ、その文章をとある公式ライブレポートにところどころ流用されてしまったことがあった。
それはTwitterで回ってきたリンクの先にあったもので、無論自分の行ったライブなので興味を持って読んだのだが、妙な既視感があり、思いあがりかと思いつつ照らし合わせてみた結果、よもやまさかの、見事なコピペであったのだった。
ただ、ところどころ改変されていて、それがまた具合の悪い変え方だった。例えば。「○○さんは、△△という曲の後、夏が好きと語り、夏には必ず海に出かけて魚釣りをする、という内容を叫んだ」と記したところが、「○○さんは△△という曲の後、『俺は夏には必ず海に出かけて魚釣りをする!!』と叫んだ」と書き換えられているのである。確かに後者の方が簡潔な文章だが一つ大きな問題がある。○○さんは「俺は夏には必ず海に出かけて魚釣りをする!!」という言葉をそのまま叫んではいないのだ。
ライブの感想は記憶に頼ってばかりゆえ曖昧な箇所も少なくないので、自分はしっかり記憶している箇所以外は「○○と言った」と書かないようにし、あくまでもこういう内容の話をしていましたよ、叫んでいましたよ、と書くよう注意しているのだが、まさか公式のライブレポートに転載されたうえ、表現を修正され、結果として公式から「ミュージシャンが言ってない発言」を「言った」と断言される状態になり、その発端は自分、という構図が、他者の目からは見えないながらも作られてしまうとは思わなかった。
ちなみにそれはミュージシャンのプライベートに関わることでは無かったが、いわゆる重要な場面での決め台詞に近いものだったので、「あぁ、違う! 違う! そう言ったんじゃないんだよ、そういう内容のことをそこで言っただけなんだよ!」と頭を抱えざるを得ず、いったいどのように書いていたら伝わったのだろうか、としばし悩みこんだ。今でも感想を書くたびに思い出し、自戒しつつ、どうすればなるべく誤解を与えず伝えることが出来るだろうと考える。自分にとってライブの感想を記すことは、その状況を他者に伝えるためではなく、あくまで自分の感想の記録を目的としているとはいえ、公開するからにはその分責任は生まれるだろう。それは小さな記事だったが、自分にとっては衝撃的な出来事だった。