未分類水戸華之介&3-10Chain, 非日常

水戸華之介&3-10Chainのライブに行ってきた。水戸さんを知ったのは筋肉少女帯の「青ヒゲの兄弟の店」がきっかけだ。この曲に水戸さんが歌詞を提供し、オーケンとのダブルボーカルでCDに収録され、その水戸さんの歌を聴いて「あぁ、結構好きなタイプだなぁ」と覚えていたのだ。それが数年前の話。

その後、オーケンと内田さんの仲直りの橋渡しをしてくれたという話から「あの人か!」と思い出し、たのか? このあたりもう記憶が曖昧であるが、それで水戸さんの歌声好きだったしCDを聴いてみようと思い、ちょうどTSUTAYAで四枚レンタル千円セールのときに水戸華之介&3-10Chainの「アドレナリン」を他のCDと共にレンタルし、うわーすげー好きだー! と気に入ってアンジーのCDにも手を出すようになったんじゃなかったかな。多分そんな経緯だった気がする。

しかし自分、3-10Chainのアルバムは「ロケットが飛ぶだろう」しか持っていない。「アドレナリン」と「ハロー…」はレンタルしたものの既に廃盤、サードアルバムの「セカイガマッテイル」はアマゾンで在庫は確認したものの店頭取り寄せは何故か不可能。そんなわけで、セカイガマッテイルは未聴のままライブに参戦することになった。あわよくば今回物販で買えないかと期待しつつの参戦である。

ところで今回行くライブハウスはロッカーの数が少ないらしく、それじゃあ上着や鞄を身につけたまま前の方でドンチャカするのはどう考えても邪魔になるし、駅のロッカーを利用するしかないのかと思い、上着も鞄もロッカーに詰め込みシャツ一枚と腰にシザーケースをぶら下げるという大変簡易な出で立ちで目的地に向かったらもっこもこに厚着した人が大勢集まっていて滅茶苦茶浮いた。会場でカレンダーを数枚めくり忘れたような奴を見かけたなら八割の確率でそいつは自分のことである。

皆いったい荷物はどうするのだろうと首を傾げつつ順番を待ち、入場後すぐに疑問は解消された。人々はステージ前で己の立ち居地を決めると鞄を外して上着を脱ぎ、壁際の隅などの邪魔にならないところに置いていたのである。なるほどこういうシステムなのか。いやきっとそういうシステムってわけでもないのだろうけど。納得し、自分もベルトからシザーケースを外して壁際に置かせてもらった。立ち居地は下手側の前から三列目あたりである。ステージはそれほど高くもないが、運良く視界が広いため充分見渡せそうな塩梅だった。

開演を待つ間ぞくぞくとやってくる人々を眺めてみると、客層が筋少に比べ圧倒的に女性が多くて驚いた。筋少の男女比はオーケン曰く六対四ほどらしいが、3-10Chainは見たところ九割女性のようだった。自分の前方に立っているのも女性ばかりで男性は一人として見当たらない。なるほどそれで普段より視界が広いのか。

じりじりと待っていると照明が落ち、SEがかかってわぁっと歓声が沸き立つ。下手側の通路からメンバーがやってくるのが見える。おおー! 内田さんが目の前だ! 近い! すげー! そして最後にやって来たのは水戸華之介、その人だー!! うわああああああ!!

以下、順番が滅茶苦茶な曲目である。他に四曲ほど未聴の曲があった。はずだ。

明日への誓い
地図
青空
アップルティーをもう一杯
愛に愛はあるか
トゥルー・ロマンス
Romanticが止まらない
バースト&ワースト
ロケットが飛ぶだろう
天井裏から愛をこめて
遠くまで
100万$よりもっとの夜景

このうえさらに数曲記憶からぶっ飛んでいる気がする。何だろう。押しは全然無かったし、人と人の間にも隙間があったのだが、怒涛の演奏という感じだった。特に後半、水戸さんが最前の客が掴まるフェンスを踏んで客席側へと身を乗り出して歌うようになってから、曲と曲の境がわからなくなるくらい、間髪入れず次の曲が始まって暴れっぱなしになるような。体力的な辛さは全然無いのが信じられないくらいだった。

一曲目から気に入りの「明日への誓い」が始まってテンションが上がった。いやったー! 初めてこれを聴いたとき、途中で突然ヨーデルチックになってびっくりしたんだよなぁ。これは何てジャンルなのか未だによくわからない。

最初のMCで水戸さんがM-1の結果を言った奴は殺す! 年の終わりに殺しなんてしたくなんてないから言わないように、殺すのも大変なんだから! というようなことを言って笑いをとった。そうか今日はM-1グランプリがあったのか。水戸さんのMCで気づかされたぜ。

今回特に嬉しかったのは「明日への誓い」「地図」「青空」「Romanticが止まらない」「天井裏から愛をこめて」。覚えている限りでは。他にも、何か、いよっしゃー!! って思ったのがあったはずなのだが、楽しすぎてぶっ飛んだ。全く何て頼りにならない脳みそなのだ。我がことながら情けない。「地図」「青空」は涙腺に来たなぁ。身につまされるというか何と言うか。頑張ろうって思う歌だ。そしてコーラスが格好いい。いきなり筋少の話になるが、筋少の好きなところってのは歌詞にと曲にといろいろあるが、その一つに「野太いコーラス」もある。また、これが結構でっかい。内田さんのあの低いコーラスが大好きなのだ。

だからこそ! 「天井裏から愛をこめて」を内田さんのコーラスで聴けたのはとても嬉しかった! この曲をやるとは思っていなかったので予想外の嬉しさもある。ちょうど昨日カラオケで歌ってきたよ! るろ剣でこのフレーズが使われてると教えてもらったよ! 何てナイスタイミングなのだ。

「トゥルー・ロマンス」「Romanticが止まらない」「バースト&ワースト」は森若さんをゲストに迎えての演奏。「トゥルー・ロマンス」は水戸さんが森若さんの歌うバージョンを聴いてみたいとのことで選ばれたそうだ。「Romanticが止まらない」からはギターを持ってボーカルだけでなくギタリストとしても演奏に加わる。赤地に白に一部黒、女の子のイラストと英語のスペルらしきものが描かれた女性らしい可愛いギターで、衣装にもぴったりだなぁと思っていたら、何とそれは内田さんから借りたものだった。所有しているストラトは渋いので貸してもらうことになったそうである。ここで、リハーサルで久しぶりに森若さんがギターを弾いたらまさに久々といった状態で、こりゃ内田さんからギターを借りて家で練習するのかと思いきや持ち帰ることなく置いて帰ったんだぜ! というようなことを水戸さんが話し、それに対して森若さんは家では渋いストラトで練習した、というようなことを返していた。

「バースト&ワースト」は今日のライブで一番印象的で、尚且つ格好良かった曲だ。これぞまさにライブ! という楽しさに溢れていた。CDとは異なり、演奏の途中で別の曲になり、メンバーそれぞれの見せ場が披露されてまた「バースト&ワースト」に戻る。内田さんのベースソロが間近で見られて、聴けて、大変興奮した。森若さんはおもちゃのステッキのようなものをギターの弦に押し当ててステッキのスイッチを押してステッキから音を出すパフォーマンスも見せていた。

客の勢いが増したのは「天井裏から愛をこめて」からだろうか。この曲のあたりから前から三列目の位置から二列目になり、客のアクションも爆発し出した。それまでは上下に揺れつつも爪先は床につけたまま膝と踵を動かしていた人々が、完全に足を床から離して飛び跳ねだしたのではなかろうか。人気曲の魔力恐るべし。

アンコールは二回で、一つ目のアンコールが確か「100万$よりもっとの夜景」だったような気がする。最後のアンコールはまだ知らない曲だったが、夢中になって音楽に合わせて体を動かしまくった。…たっのしかったなー!

MCでは水戸さんが最近家に生えている木を切った話をしていた。前の住人が植えていったもので、三本あったうちの二本だけを切り一本は残しておいたのだが、その一本をこの間ついに切ったのだそうだ。それがまた凄まじい木で、はっさくサイズの実をつけるのだがこれが苦くて全く美味しくなく、使うとしたら焼き魚に絞る用途だと思われるがたかだか焼き魚に絞る程度にそんなでかい実は必要ない。さらに、カラスも食わない不味さのくせに枝からは十五センチほどの棘が生えてまるで末期のパンクスのようになっていて、どうせカラスも食べないのにそんな風に実を守ってどうするんだ、とつっこんでいた。

この謎の木の話から続いて、内田さんの家にも木が生えており、それは普通の枇杷の木なのだが、内田さんは枇杷が好きではないそうだ。そしてその枇杷の実が内田さんの車に落ちるため、枇杷の季節には内田さんの車には蟻がたかっているそうである。すると澄田さんが自分は枇杷が好きだと名乗り出て、そこからドリンク代込みならぬ枇杷込みライブをやろうという話になった。

また、序盤の方で来年ベストアルバムを出すとの告知があった。ベストアルバムは売れるからということで作ることになったのだそうだが、どこに需要があるのかと水戸さんが話していた。ここに集っているのはベストアルバムを買うまでもなくコアなファンばかりだろうということらしい。そして、これからはグレーゾーンの方々、あまりコアじゃない人を増やしていこう、お友達のプレゼントにどうぞ、と勧めて笑いをとっていたが、そのグレーってまさに自分のことじゃなかろうか。いや、欲しいけど買えないだけなんだけどさ! ベストアルバム嬉しいよ!

ベストアルバムには新曲も二曲入るそうで、そのうちの一曲を初披露してくれることに。ただし、まだ作っている「途中」なので、仕上がったら全然違うものになるかもしれないし、うまく演奏できるかもわからないとの前ふりが。曲に入る前に水戸さんが歌詞を確認していておかしかった。その曲が「愛に愛はあるか」。耳で聞いただけなので正しい表記はわからない。今回演奏したバージョンにもう一つ内田さんのコーラスが乗り、もっと重厚になる予定らしい。

間近で見た内田さんは大迫力で、距離のせいかもわからないが自分の目にはとてもでっかく映った。すごいなー。弦の上を走る指の動きがこんなにはっきり見えるなんて初めてだ。滴り落ちる汗まで見えるぞ。やっぱライブすると汗をかくんだなぁ、それはライトが熱いのか、体力を使うからなのか、それとも両方なのだろうか。また水戸さんがでっかい! そのうえダイナミック! ジャンプの高さに驚いたよ! あと歌詞間違えたり歌詞ぶっ飛んだりしなくてすげえええええって感動し、己はだいぶ毒されているのだなと改めて認識した。でもそんなオーケンが好きだ。

ライブ終了後はドリンクチケットをビールに換えてから、物販でライブ盤の「鶴亀」を購入した。「セカイガマッテイル」が無かったのは残念だったが、これは今度アマゾンで買おう。まずは鶴亀! 楽しみが増えたぞ。嬉しいなぁ。

そして上も下も汗をかいて濡れたシャツとジーンズのまま、駅まで早歩きして上着を取りに行った。いやもう本当ライブハウスから出た直後は体が温まってたから寒さなんて何ともねーやと思ったが、当たり前だがすぐに冷えたね! 今度来るときにはきちんと上着を着て参戦しようと心に誓った。寒かった。しかし楽しかった!

未分類ブラック菩薩, 非日常

伝説のブラック菩薩が出演するということで、花小金井のライブハウスで催されたHanakoganei Jamに行ってきた。

ブラック菩薩とはブラックサバスのコピーバンドで、橘高さんのMCによると、筋少に遅刻魔(橘高さん)が一人いて、遅刻魔(橘高さん)が来るのを待つ間暇つぶしにベーシストの内田さんがギターでブラックサバスのコピーなどを始め、いつの間にかリフを覚えた内田さんに遅刻魔(橘高さん)が、「俺、歌おうか?」と申し出てブラック菩薩は結成された、らしい。

このブラック菩薩、昔パワーステーションでもお披露目をしたことがあるのだが、本気になってやりすぎてついに「ブラック菩薩」という名のオリジナル曲まで作ってしまい、オーケンに「君達最近(本気になりすぎていて)面白くないよ」なる旨のことを言われて活動は休止したそうである。しかしここらへん記憶が曖昧なのであまり正確ではないと思う。

さて、ガタンゴトンと電車に揺られ、ライブハウスのサイトに載っていた大変親切な地図を片手に歩くと、何と目的のライブハウスは住宅地のど真ん中にあり、そのライブハウスもまるで民家を改造したかのような外観だった。音漏れの心配はないのだろうか。

まぁ自分が心配したところでしょうがないか。しばらく外で待って後にチケットの整理番号順に入場することができた。中に入るとミネラルウォーターかバドワイザーのどちらかを受け取るようにと差し出され、迷わずバドワイザーを受け取って奥へと進み、列に並んだが今開けてもゴミの始末に困るのでビールは鞄の中にしまった。

ところで今回、初めて自分はワンマン以外のライブに参加した。ライブバーX.Y.Z.→Aのライブを除いて、今まで筋肉少女帯のワンマンライブにしか行ったことがないため新鮮な体験である。また、ブラックサバスは一応ベストアルバムを一枚予習してはきたものの、たった一枚なのでまだまだ知らない曲の方が圧倒的に多い。さらに他のバンドも知らないバンドで、いつもの「知ってるバンドが知ってる曲をやるライブ」とは全然違うので、ちゃんと充分楽しめるだろうかといくらか気にかかっていた。

ちなみに今回の出演バンドはこちらである。

うりん坊
藤本組
Purple Rosa
ブラック菩薩

開場から開演までの一時間が長い。ライブは楽しいがこの待ち時間がいつもしんどいなぁ、とライブに行く度思う。だが、今回は隣の方が気さくに話しかけてくださったためいつもより時間が流れるのを早く感じた。その方はヘドバンのしすぎで首が鍛えられて太くなったのだそうだ。ヘドバンで首を痛める話はよく聞くが鍛えられるってのはすげぇ。

最初のバンドはうりん坊というレインボーのコピーバンドだ。幕が取り去られるのと同時に何やら聞き覚えのある音楽が流れ、何だろうと思っていたらディズニーのSomewhere Over The Rainbowだった、と思ったが家に帰って調べてみたらディズニーじゃなくてオズの魔法使いだったぜ! まったく己の脳みその何とあてにならないことよ。

二つ目の藤本組は、「他のバンドはレインボーとか、コンセプトがあるけれど、我々には特にない」といった意味合いのことを語り、いろいろなバンドの曲をやった。このバンドが一番多く演奏していたはずだ。六曲かな? 

二つまで終わり、知らないバンドの知らない曲でも演奏がかっこよければ嬉しいし楽しいし愉快な気持ちになれて来て良かったものだと感じたが、しかしだ。一つのバンドが終わり次のバンドに移るまでの待ち時間が長い。いちいち開演前のような状態に戻るのがつらかった。待ってる間もおもしろMCが聞けるわけでもないものなぁ。何か、こう、いっそ落語でも大音量で流したらいーんじゃね? などと馬鹿なことを考えてステージの準備が整うのを待っていた。足もこのライブでは跳んだり跳ねたりするようなことがなく、上半身でリズムをとり、下半身はほぼ棒立ち状態であったためふくらはぎの部分がつっぱって痛かった。ただ立ってるより動いた方が楽だよね。

三つ目のPurple Rosaはディープパープルのコピーバンドで、ボーカルは特撮でサボートベースを務めた高橋竜さんである。名前は知っていたものの特撮のライブには行ったことがなかったので初めて生でその姿を見たのだが、初めて見たのがベースを弾く姿ではなく歌う姿だってんだから面白い。特撮繋がりということでMCでオーケンネタが少し出た。「ボーカルは間奏のとき何をしてればいいんですかと筋肉少女帯のボーカルの人に尋ねたら、ヌンチャクを振り回してればいいよと言われたけど、ヌンチャク持ってきてないし、できないよ!」ってな感じ。面白かった。そういえばこのバンドの開演前に、幕の向こうからSmoke On The Waterの世界一有名なリフが流れたとき、客が「おっぱーい!」と叫んだ。べ、べ、べーべべーべべー、おっぱーい! あぁ懐かしのCCレモン、ルリヲ前でのオーケンギター披露会。オッパイマンの歌も一度きちんと聴いてみたいものである。いや、そこまで本気で聴きたいわけでもないのだが。

ディープパープルはジョジョのスタンドのハイウェイスターのデザインがものすごく好き、という理由でアルバムを一枚借りて聴いたことがあったおかげで、演奏された四曲中三曲は知っている曲で嬉しかった。Highway Star、Smoke On The Water、変な塩梅の女、Black Night。聴いたことがなかったのは「変な塩梅の女」で、英語のタイトルは聞き取れなかったが邦題は面白かったので記憶して帰った。Black Nightは借りたアルバムには入ってなかったがどこかで聴いたことがある。知ってる曲だとどこで盛り上がればいいのかわかるのでノリやすいね。Smoke On The Waterの途中でメンバー紹介に入り、紹介されたギタリストがあのリフを崩したようにアレンジして弾いたのが格好良かった。

最後はお待ちかねのブラック菩薩。そして現われたのはサングラス、茶髪のカーリーヘアー、黒い付けヒゲ、胸元が大きく開いたスーツにでかい十字架のネックレスをつけた謎の人物だ! ………誰だ?

内田さんだった。

いや、正直に言おう。実は彼が話し始めてからもしばらく「誰だろう…」と思っていた。本当にわからなかった。途中のMCで橘高さんが、視界の隅に内田が入っても内田と認識できないというようなことを話していたが、とてもよくわかる。ものすっごい別人っぷりだった。冷静に考えりゃ他に誰がいるんだよって話なんだけどな。

「ボーカルを呼び出すには、腰を低く落として、手を縦にして叩かなければいけない」という内田さんの指示の通りに手を叩き、「ふーみん! ふーみん!」と会場全体でふーみんコール。コールを受けて現われた橘高さんが持っていたものは…何かでかくてちゃちい十字架だー!

何て言ったらいいだろう。アイスの棒を卒塔婆サイズまで巨大化したものを十字に重ねて、縦の棒に「ブラック」、横の棒に「薩菩」と書いたような代物だ。菩薩は右から左に書かれてるので薩菩。その素敵にチープな十字架にドッと笑いが起こった。

他のメンバーはベースはZig+Zagより∀、ドラムはfromフリーランスで河塚篤史、元陰陽座のドラマーである。橘高さん以外全員立派なヒゲをつけていたそうだが、生憎自分の位置からは河塚さんの姿は見えなかった。また、内田さんは今回限り「トニー内田」「トニー・ウチオミ」と名乗っていて、何度かトニーコールが起きて嬉しそうにしていた。

このライブでは内田さんがギターを弾き、橘高さんがボーカルをとるという珍しい姿が見られるのであるが、位置の関係で橘高さんが歌う姿はとてもよく見えたのだが内田さんのギターを弾く姿はほとんど見えなかった。橘高さんのボーカルは力強く、全力で歌っているであろうことがよくよく伝わってきて、一曲目が終わる頃には既に大粒の汗を垂らしていた。

それでMCも気を抜かず喋り続けるのだから休む暇もない。オーケンがいないのにMCが長くなりかけて慌てて曲に移ることもあった。最後の方で、「ブラック菩薩の持ち時間がいつも三十分なのはボーカルの息が切れるから」と橘高さんはハァハァと実際に息を切らせながら説明していて、二時間歌って歌って喋り続けるオーケンは流石ボーカリストだなと感心した。

で、わかったのはIron Manだけである。うーむもう一枚くらいベストでも何でも借りておくべきだったか。ライブ中、橘高さんの煽りで手拍子、メロイックサインと大忙しだった。特にメロイックサインは多かったなー。二曲目あたりで橘高さんが握った拳を客席に向けて見せると、指の付け根のあたりに「FUNY」と書かれているように見えたが、FUNYじゃないかもしれない。オジ・オズボーンの左手に「OZZY」とタトゥーが入れられていることのパロディならFUMYか? FUNNYじゃないしなぁ。わからない。

内田さんのギターソロはいつものベースの歪むような音でもなく、ギャギャギャギィアーといった感じでって言っても伝わらないよなぁ。硬質な音と言えば良いのだろうか。とはいえギターの音色もそれほど聞き分けられるほどわかった耳をしてないし、まぁこんな印象だったってことで。ただ見た目はさっきも書いたように全然内田さんとは別人なので、内田さんじゃない人がギターで内田さんっぽくない音を出しているため全然内田さんのような気がしなかった。まるで知らない人のようだった。いや、本当に。たまに「あの橘高さんの隣で弾いてるヒゲの人は内田さんなんだっけ」と言うような妙な感覚にとらわれていた。

MCで、橘高さんは「邪悪な」という言葉を大層気に入っていて、何かにつけては「邪悪だ!」と言っていて笑い転げそうになった。また、「花小金井」という言葉が叫んで気持ちの良い言葉だったそうで、嬉しそうに「花小金井ー!」と何度も叫んでいた。

内田さんはこのライブのためにギターを新しくしたそうで、その理由は「邪悪な呪いによってギターが折れてしまったから」だそうだ。ブラック菩薩の呪い恐るべし。他にも邪悪関係の楽しいMCがたくさんあったが残念なことにほとんど忘れてしまった。「次が最後の曲です」「えー」というやりとりが笑っていいともみたいで、橘高さんがタモリさんの真似をしたりもしてたっけな。

「ブラック菩薩」と書かれたあのチープな十字架はラストあたりで客席に投げ込まれ、退場後もアンコールの拍手が起こり、一度張られた幕が取り去られてメンバーがステージに戻ってはきたものの、だいぶ時間を押していてもう音を出すことはできない、また、ネタも無いとの説明がなされ、そのまま終演となった。

最寄り駅に着いた頃には日付が変わっていたのでモスバーガーで遅い夕飯をとって帰宅した。いやー楽しかった。珍しいものが見られて良かったなぁ。次にまたいつか地獄からやってきてくれることがあるのなら行きたいものだ。

未分類筋肉少女帯, 非日常




筋肉少女帯ライブ、「どこへでも行ける切手 初期アルバム 1st~8th曲限定ライブSP」に行ってきたー! 今回はさぁ、行かない予定だったんだけど、だったんだけど、だったんだけど来てしまった。以前の2daysで充分かと思いきや、2daysのMCで「曲に関するコメントはCCレモンまでとっておこう」と出し惜しみされて興味をそそられ、ライブタイトルでもある「何処へでも行ける切手」をやっぱり聴きたいというのもあり、定額給付金もいただいたし、と理由をつけて参戦した。

例の如くセットリストはきちんと覚えていない。頑張って覚えようとするのだがあまりの楽しさにぶっとんでしまう。しょうがないな!

黎明
モーレツア太郎
最期の遠足
23の瞳
ソウルコックリさん
(日本の米)
イタコLOVE~ブルーハート~
オレンジ・エビス
マタンゴ
詩人オウムの世界
きらめき
風車男ルリヲ
人生は大車輪
世界の果て~江戸川乱歩に~
イワンのばか
(おサル音頭)
じーさんはいい塩梅
夜歩く
愛のリビドー~性的衝動~
スラッシュ禅問答
ノーマン・ベイツ
パブロフの犬
踊るダメ人間
~アンコール~
GO! GO! GO! HIKING BUS
釈迦
何処へでも行ける切手

今回のライブはDVDに収録することもあってか、コント的なMCやサプライズなどが盛りだくさんで楽しかった。いやーまさか、ロックのライブでおばちゃん達による音頭のステージを観ることになろうなんざ思わなかったよ。笑ったなー。

さて、ライブ会場は元渋谷公会堂、現C.C.レモンホール。駅から徒歩で十三分とサイトには書いてあったが途中道に迷って倍近くかかってしまった。それでも無事開場三十分前には到着したので余裕を持って家を出て本当に良かったと思う。電車に乗っている最中にタオルを持ってこなかったことを思い出し、一度家に引き返して二十分時間を無駄にしたというのに尚余裕があったというのだから、こいつよっぽど楽しみでしょうがなかったんだなと思っていただけることだろう。その通りです。

公演後は混みあいますので今のうちに物販をどうぞ、と親切なアナウンスがあったので開場を待つ間に物販を見に行った。新しく出たTシャツとパスケースを買おうと思っていたのである。シャツは筋少公式サイトでデザインを見たときに「怪しくてかっけぇ!」と気に入っていたのだが、その後ネットをぶらぶら見て回ったら散々な評判で笑った。なんだよなんだよ。月光蟲っぽい怪しさがあっていいじゃないか。

シャツは半袖の二つのうちどちらにしようか迷ったが赤い方を購入した。ネットで見たときには黒地のシャツの方が色合い的にも気に入っていたのだが、人の顔の上に虫がズラズラ描かれているデザインを見たからにはこれを選ぶしかない。筋少のロゴも小さいので普段着には…どうかなぁ。生憎パスケースの方は店頭に並んでいなかった。今持っているパスケースがバッキバキになっているので新調したかったが無いのならしょうがない。ところが、後になってパスケースを買えなかったことで助けられることになる。

ようやく開場である。毎度のことだがこの待ち時間がいつも暇でしょうがない。このときだけは知り合いや友人と連れ立ってライブに行く人々を羨ましく思う。つっても一人で観るのも気楽で楽しいんだけどね。

チケットをちぎってもらい、ごく簡単な荷物チェックをされて会場内に入ると中にも物販のブースが三つ設けられていた。一つは筋少のCDとDVDのブースで、残り二つはオーケングッズと橘高グッズのブースである。今回は指定席で別に急ぐ必要はないのでなんとなーく全部のブースを眺めて歩いた。へー、オーケングッズの中には靴下なんてものもあるのか。橘高グッズのアクセサリーはすごいなぁ、………お?

そこにはずっと欲しいと思っていた、橘高文彦デビュー二十周年記念アルバム「NEVER ENDING STORY」が並べられていた。二枚だけ。おおおおお!! これ! タワレコで注文しようとしたら取り寄せできないって言われたんだよ! それで前の2daysのときに物販で売ってないかなと思って見てみりゃ二日とも置いてなくて、それなのに、わー! 出会えたー!

この時財布には四千円と小銭が少ししか入っておらず、もしもパスケースを買えていたらCDを購入することはできないでいた。いったい何がどう転ぶのか世の中わからないものである。もちろん迷うことなく購入し、おまけで橘高文彦サイン入り生写真もいただいた。嬉しいがこういう写真ってどうすればいいんだろう。友人知人や家族の写真を閉じているアルバムに一緒に入れたら変だよな。

思わぬ戦利品を喜びながら座席につく。ホールライブでは初めての一階席で、上手側の方だった。いつもは下手側から中央あたりにいることが多いので珍しい位置である。ライブハウスと違って座席が階段状になっているため、背が低くても見やすくて良いなと嬉しく思った。

開演予定時間を十五分過ぎた頃、フッと照明が消えて会場内が暗くなり、エディがステージに現われた。座席についていた観客が拍手をしながら立ち上がる中、エディがピアノを奏で始める。黎明だ。歓声を上げていた観客もエディの演奏に聴き入って静かになり、ピアノの音だけが耳に届く。アレンジが加えられているのかCDの黎明とはちょっと違うようだ。そして演奏が盛り上がり、エディ以外のメンバーもステージに現われて準備完了。間髪入れずにモーレツア太郎に突入した。かっこいいなぁ!

ところが次の最期の遠足で初っ端からオーケンが入るところを間違えたのか、歌と演奏がずれまくってえらいことになった。この後、最期の遠足以外でも何度かずれることがあり、「ん? ん? あれ?」と違和感を覚えることがあった。今まで観たライブではオーケンの歌詞間違い、すっ飛ばしはあったものの、こういうことには出くわしたことがなかったのでちょいとばかり驚きつつ心配になった。

MCでオーケンが、演奏がいらないような馬鹿な曲があると言い出し、観客が「えー」と抗議し、そのまま演奏なしで日本の米の一部をオーケンと観客で交互に歌い、やっぱりいらないよと観客を納得させて笑いをとった。そして「そんなくだらない曲はやらなくていいよね」「やってほしいのかい?」と観客を煽り、ギターを外したおいちゃんに話を振ってイタコLOVEに入ろうとしたのだが、この時オーケンは「おいちゃん、何でマイクを持っているんだい!?」と言ったのにおいちゃんがギターを外しただけでまだマイクは持っておらず、噛み合っていなかったのでわざわざやり直した。コントである。

ソウルコックリさんでは前のライブのようにオーケンが間奏から後半に入るきっかけを忘れて演奏中の内田さんに尋ねるということはなかったが、間奏中にオーケンが手拍子で「エ・ディ・イ! エ・ディ・イ!」とエディコールを始め、それがまたドラムとの不調和が甚だしく、どうやって手拍子をしつつリズムに乗ればいいのだと軽く混乱し、流石オーケンだなと思った。

きらめき中に前の客が不思議な振りをしているなと思ったらエディが片手を掲げて左右に振り、もう片方の手を腰に当ててくねくねと不思議な踊りを披露していた。今までエディが踊るという話は聞いたことはあったものの、自分がよくいる位置からでは大抵エディは見えづらかったので今回初めてそれを見た。ホールライブっていいねぇ。

風車男ルリヲに入る前、アコギを持ったオーケンが突然、筋少以外の曲を少し弾く、だけれどもきちんと弾けてしまったら怒られるのでDVDには収録されない、原形がわからなければカットされずに入ると予告し、舞台袖に引っ込んでいた橘高さんをわざわざ呼び出してSmoke on the waterをたどたどしく演奏した。あとの曲は自分が原曲を知らなかったためどんな出来具合だったのかわからなかったが、倒れている橘高さんを見る限りDVDには無事収録されそうな様子であった。

イワンのばかの終了後のことである。オーケン以外のメンバーがステージからいなくなることはあるが、メンバー全員がステージからいなくなってしまった。え、まさかもう本編終了? 楽しすぎて時間が飛んだのか? と驚いているとパッと会場が明るくなり、「五分間の休憩です」とアナウンスが入ってずっこけるかと思った。

いやー、まぁ、うん。オーケンも休みたいだろうし、観客も疲れるだろうし、これからもライブを続けていくために編み出した一つの手法というやつなのかな。でもロックっぽくないよなぁと思いつつ、ちょうどいいからセットリストのメモでもしとくかと席について鞄を開いたら、ステージに着物を着たおばちゃんが六、七人くらい現われた。

目の前の光景を理解できず、何だこれはと思っているとおばちゃん達の後ろに紅白の幕が下りてきて、陽気な音頭が流れ始めた。おサル音頭である。

筋少すげー。

ロックバンドのライブ会場が一転して温泉旅館の大広間である。誰がこんなことが起こると予想できただろうか。未来予知でもできない限り誰にも考えられないだろう。気付けば観客は立ち上がり、音頭を踊るおばちゃん達に手拍子を贈っておサル音頭を大歓迎していた。すごいサプライズだった。

おサル音頭が終わっておばちゃん達が退場すると入れ替わりで筋少メンバーが現われた。そして、次の三曲は座って聴いてください、そして三曲目のラストで感動した顔をしながら拍手をしつつ立ち上がってください、と指示が出された。わっはっは。こういうのが筋少らしくていいなぁ。どうせこの指示出してるところもDVDに収録されるんだから好きだなぁ。

こんな大げさなことをさせるということは絶対に三曲目は「これで感動かよ!」とつっこみたくなるような曲だろうなと思ったら案の定愛のリビドーだった。ここで本当に感動的な曲を持ってきちゃあつまらないもんなぁ。それは置いといて、ノリノリで飛んだり跳ねたりしながら聴くのも楽しいが、こうして座席についてゆったり聴くのも良いものだ。いつかアコースティックライブとかでこんな風にやってくれんかな。

そうして一休みしたと思ったら怒涛のスラッシュ禅問答、ノーマン・ベイツ、パブロフの犬、踊るダメ人間のハードなナンバーがぶっつづけ。うおおおおおおお! 正直最初のスラッシュでは休んだ直後で体がついていかんかったが、しかし楽しい! かっこいい! けど何かずれてるぞ! 大丈夫か? 大丈夫なのか?

ずれるだけでなく今日は音がおかしかった。GO! GO! GO! HIKING BUSのときに一番それを感じたのだが、オーケンの声が演奏とごっちゃになって歌として聴こえないのである。特にがなるような歌い方のときは非常にわかりづらい。C.C.レモンホールは音響がよくないと事前に聞いていたため、それによる思い込みかとも思ったが、うーん、これは明らかに変だよなぁ。もったいない。

GO! GO! GO! HIKING BUSのアウトロ中に「けっこういい人だったから!」の台詞になってそのまま釈迦に入るのは新鮮だった。こういうのって前にもあったっけ。定番ながらも定番だからこそ盛り上がり、オーケンのMCを挟んで今日のメイン「何処へでも行ける切手」に入る。CDではゆうるりとした印象の曲だったが、心臓と胃袋にズンズンと音が響いて、これはこんなに迫力のある曲だったのかと感じた。

他にMCでは、膳場貴子アナウンサーは筋肉少女帯のファンで、ニュース番組の中で「23の瞳」というコーナーがあるが、名前は筋少からとったという話をオーケンが本人から直接聞いた。仲直りしたけどメンバー間の会話が少ない、この間のOTODAMAでは、おいちゃんとは「○○ってラーメン屋に行った?」「行ってない」という会話しか交わしてない、うっちーとはプロレスの話しかしないからもっと昔みたいにいろんな話をしよう。オーケンが橘高は一人で喋ってると言うと「それじゃ俺変な奴じゃん!」と橘高さんが言ったが、他のメンバーも「そうそう」と頷いた。オーケンとエディが二人で話していると遠くから橘高さんが「それさー!」と会話に参加してくるらしい。それらについて橘高さん曰く、きっと寂しいんだよと。

オーケンがメンバーで円陣を組んで手を重ねて「筋少、オー!」というのをやってみようと言い出し、実行するも各々の手と手の間に三センチの隙間が空いていて、結局「いまいちだね」という結論になったのがおかしかった。

筋少も昔は腐女子的な見られ方もしていてやおい本も出されていたが、ついに「今年のコミケには筋少のやおい本がありませんでした」とファンから伝えられたそうで、「それはそれで寂しいな」と橘高さんが言っていた。ちなみに人間椅子はまだあるらしい。どうでもいいが何の説明もせずに「腐女子」「やおい」という単語を出して当然それが観客に伝わると思うのも、伝わってしまっているのもなんかすげぇなと思った。

アンコールではオーケンはターバンを外してソロのときに使う帽子をかぶって出てきた。服装はオーバーオールならぬサロペットという、なんかオーバーオールをお洒落にしたようなやつで、内田さんもそれを着ていたためオーケンが指差して「お揃いお揃い」と言っていた。

曲の思い出ではモーレツア太郎に入る前、若い頃のオーケンは客の女の子の胸を掴んで「おー! もーれつぅ!」と言わせていた。オレンジ・エビスは元はオレンジ・ペニスという曲で中指を立てながら歌っていたが、今はそんなバンドとは対バンしたくない。イワンのばかは橘高さんが曲を持ってきたらオーケンがすぐに気に入り、即座に「イワンのばか」とタイトルをつけた。しかし実はシベリア鉄道はロシアを走っていない、などなど。山中湖が話題に上ることが多かった。

また、ステージの壁には八枚のアルバムジャケットが印刷された幕が下ろされていて、演奏中の曲が収録されているジャケットがライトで照らされるという格好いい演出があった。そしてオーケンは八枚のジャケットを見ながらしみじみと「馬鹿なジャケットばかりだ」と呟いた。

おサル音頭のサプライズ、ルリヲ前のオーケンのギター、座ったままで聴くトークショーのようなMCと、今回は「いつもと違う」演出が多々あって面白かった。ライブ中には無我夢中であるためいろいろと忘れてしまう分、DVDが発売されたらじっくり見たい。ずれっぷりや音響が気になるものの、今から発売が楽しみだ。

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今日も最高のライブだった!! 行ってきたぜ筋肉少女帯「レアナンバー大解放!再発記念限定初期曲の2夜」の二日目に! 曲目は例の如く順番は滅茶苦茶だ! 特に中盤あたりはひどいぞ!

風車男ルリヲ
少年、グリグリメガネを拾う
人生は大車輪
世界の果て~江戸川乱歩に~
ソウルコックリさん
暴いておやりよドルバッキー
くるくる少女
パブロフの犬
猫のおなかはバラでいっぱい
高円寺心中
愛のリビドー(性的衝動)
スラッシュ禅問答
イワンのばか
バトル野郎~100万人の兄貴~
サボテンとバントライン
きらめき
~アンコール~
デコイとクレーター
タイアップ
踊るダメ人間
じーさんはいい塩梅

今回は昨日よりは番号はいいものの、それでも中に入ればステージの前には既に二十列近くの人で詰まっていて、こりゃ前の方には行けないなと思いつつ下手側に立っていた。ところが客電が落ちると同時に昨日よりもすごい押しと大移動が起こり、いきなり目の前の空間がバッと空いて、気づけば中央の前から六列目くらいの位置に流されていた。

すると大槻ケンヂがアコギを持ってちょうど目の前に現れた。オーケンは基本的に楽器を弾けないが、唯一オーケンのアコギのかき鳴らしで始まる曲がある。しかもそれは自分が是非聴きたい、一度聴きたいと熱望していた、筋少でも一、二を争う好きな曲。まさか一番目に演奏してくれるとは! 「風車男ルリヲ」!!

あの怪しげなドラムとギターの音、何かに急かされるように疾走しつつも逃げても逃げても回り込まれるような恐怖感を覚える歌詞。ぞくっとするようなオーケンの呟き。この曲を聴けただけでも今日のライブは最高だ。だが、もちろんこれだけですむはずはない。

人生は大車輪からソウルコックリさんまではアルバムどおりの流れ。まだ五曲、しかも人生は大車輪の前に一度MCを挟んでいるというのにハードな曲の連続で買ったばかりの物販Tシャツは汗でぐっしょり濡れてしまった。しかし楽しい! すごく楽しい! そして、こっから先はもう順番は覚えちゃいないのでわからない!

「やってくれたぜ!!」と思ったのは「パブロフの犬」「猫のおなかはバラでいっぱい」「高円寺心中」「スラッシュ禅問答」「デコイとクレーター」「じーさんはいい塩梅」。パブロフはオーケンがキーが高すぎて歌えないので長らくやっていなかったらしい。今回は少しキーを下げたらしいが、ほとんどわからなかった。ただし途中の語りはなし。途中と言えばソウルコックリさんの間奏でオーケンがいつもの「学園天国」のヘイヘイコールをやっていたら、久しぶりにやったせいでこれから曲がどう展開するのかわからなくなり、隣にいた内田さんに「どうするんだっけ?」と聞いていて、その間サポートドラムのファンキー末吉さんはずーっと間奏のリズムを刻み続けていた。

「猫のおなかはバラでいっぱい」はいつものドラムセットではなくパーカッションで演奏される曲。手のひらで叩くポコポコポコって音の小さな太鼓のようなものなんだが、あれは何て楽器なんだろうな。今の筋少はドラマー不在で今回サポートで叩いてくれるファンキー末吉さんはブログによるとリハーサルの数日前にに四十曲分のリストを渡され、さらにその間JASRACとバトルを繰り広げていたそうなので、何となく別の楽器を使うこの曲はないかなと思っていただけに嬉しい。楽しく可愛い曲に比してダークで怪しい歌詞が耳に心地よい。

高円寺心中は何と言ってもオーケンの語りが冴える曲! 最近のオーケンは語りをやりたがらないだけに、曲の大半が語りで構成される曲をやってくれるとそれだけで嬉しくなってしまう。しかも昨日の「ペテン師、新月の夜に死す!」では本の形のカンペを持って朗読する形で語っていたけど、今日は本を持っていなかった!

「スラッシュ禅問答」は凍結前の筋少最速ナンバー。ちなみに現在の最速ナンバーはテンポ200の「ヘドバン発電所」で、スラッシュ禅問答はテンポ180。オーケンの短歌絶叫からドラムのドゴドゴ鳴る音により会場は爆発。死ぬかと思うほど揺れに揺れ跳ねに跳ね、靴紐がほどけ半分脱げかけるも直せるわけがなく爪先から靴を落とさないように跳ね続けた。「ならば問う! 人生とは何ぞや!!」の掛け声は橘高文彦が担当。答えるのはCDどおりに内田雄一郎の野太い一声。これがまた格好良かった。

激しい「スラッシュ禅問答」とは対照的に、アンコール一曲目の「デコイとクレーター」は静かで悲しげな美しい曲。アンコールでオーケンはテラテラ光る紫の妙なロングコートを着て出てきたが、「真面目な曲だから脱ぐね」と言って脱いでから歌いだした。デコイとクレーターは今のオーケンの朗々と歌い上げる歌い方に合っている。この曲にアレンジでピアノが少しポロンポロンと入っていたが、他のアレンジは気に入っているのにこれだけは少し余計に感じた。思い入れがありすぎるのかもしれない。

デコイでしっとりと歌い終わるとオーケンはまた紫の妙な衣装を羽織る。これは「ポストウォーター」という飲み物のCMで使われた衣装で、多分二度と着ないと思うけど今日持ってきた、と言っていた。このポストウォーターのCMでは「君よ! 俺で変われ!」という曲のCM用の替え歌バージョンが使われて、その替え歌を歌うことが本当に嫌だった、とオーケンはエッセイなどで語っていた。ファンにとってはそこそこ有名なエピソードである。じゃあ、次は「君よ! 俺で変われ!」かなと思いきや、それはやらないよとオーケンが否定し、タイアップを痛烈に皮肉った自虐的な曲、その名もまさに「タイアップ」が始まってその皮肉の効き具合に笑ってしまった。

最後は定番曲の「踊るダメ人間」で終了。ぎゅうぎゅうづめの中でのダメジャンプは本当にきついが頑張った。ダメ人間でラストってことは今日はアンコール三曲かぁ、と頭のどっかで考えつつも、演奏終了後もニコニコとステージを歩き回るメンバーを見て良いライブだったな、と考えていたら、オーケンがマイクをとって語りだした。今まで参加したライブでアンコール終了後にオーケンがマイクを持って長々と喋ることはなかったので珍しいなと思っていると、「今日は良い塩梅だった!」と言って「じーさんはいい塩梅」に突入! 泣くかと思った。

これはカラオケを流してメンバー全員がステージに並び、マイクを持って合唱するというファンサービスのような曲なのだが、懐かしい曲、憧れの曲を次々と聴いて念願叶った喜びや、ハードな曲で飛び跳ねまくってライブを心から楽しんだ達成感の中で、メンバーと観客と大声でする合唱は感極まるものだった。合唱終了後のすっきりとした幸せな気持ちは今までのライブで一番のものだったと思う。幸福感で胸がいっぱいだった。

昨日と今日のライブは二つで一つのものだったと思う。レアナンバーと名のつくとおり、本当にレアな曲がたくさんで嬉しくてたまらなかった。こんな幸せな二日間はそうそうないだろう。しばらくはこの余韻に浸っていたい。あぁ、楽しいライブだった。楽しいライブだったなぁ。

未分類筋肉少女帯, 非日常

筋肉少女帯ライブ「レアナンバー大解放!再発記念限定初期曲の2夜」の一日目、行ってきたぁ!!
たっのしかったなーー!!

今日やった曲はこんな感じ。ただし順番はしっちゃかめっちゃかだ。そんなライブで夢中になってるのにいちいち覚えてなんてられるものか! …キノコパワーまでは合ってると思うんだけどな。どうだろ。

黎明
モーレツア太郎
最期の遠足
23の瞳
マタンゴ
キノコパワー
夜歩く
イタコLOVE~ブルーハート~
ビッキー・ホリディの歌
詩人オウムの世界
オレンジ・エビス
パノラマ島へ帰る
ペテン師、新月の夜に死す!
これでいいのだ
また会えたらいいね
釈迦
孤島の鬼
~アンコール~
星の夜のボート
GO! GO! GO! HIKING BUS
ノーマン・ベイツ
サンフランシスコ

今回はレアナンバー大解放ということもあって当日券の出ない人気ぶり。そのうえで整理番号はあまりよろしいものではなかったため前の方に行くことはできず、さらに目の前には自分より三十センチは背の高い人が二人も並んでいたのだが、その二人の前にはこれといった障害物もなく、二人の頭と頭の間から充分にステージを見ることができたので満足できた。

客電が落ちて真っ暗になると、ステージの左の方がぽっかりとスポットライトで照らされて、ピアニストエディによる「黎明」が厳かに奏でられてライブは始まった。そわそわした気分を落ち着かせるように皆じっくりとエディのピアノを聴くけれど、演奏がダイナミックになるにつれ逆にどんどん煽られていき、ピアノの上に乗るようにドラムが叩かれて、さあ、もう爆発する寸前だ! ってとこでオーケンの「モーレツ ア太郎!!」という叫び!! 観客が一気にパーンと弾けた瞬間だ。

楽しかった。本当に楽しかった。初期曲中心セットリストといっても、半分、もしくは三分の一くらいは初期曲の中の人気定番曲を入れてくるかと思いきや。やってくれたなぁ。しかも昔のレアナンバーにもごっそりアレンジが入っていたりして。パノラマ島へ帰るのギターはちょっとゲゲゲの鬼太郎っぽくなってたなぁ。あれは何故そうしたんだろう。

個人的に聴きたいと熱望していたのは「イタコLOVE~ブルーハート~」「星の夜のボート」「GO! GO! GO! HIKING BUS」。イタコではギターを置いてマイクを握り、煽りまくるおいちゃんが見られて楽しかった。昔のライブDVDでノリノリで歌って走り回るおいちゃんがすごく楽しそうで一度生で見てみたいと思ってたんだ。あとオーケンが出だしのキーを掴めなくて何度もやり直しているのが面白かった。昔のような高い声を出すのは難しいらしい。「星の夜のボート」はね。もう、じっくり聴いてしまったなぁ。

「GO! GO! GO! HIKING BUS」はとても楽しげで可愛らしい曲調で大好きなんだ。ただ、歌詞はちょっとブラックなんだけどね。CDではこの後に「最期の遠足」へと続くんだけど、歌詞が歌詞だからついあのことを考えてしまった。不幸な偶然なんだけどね。

MCでは、ずっと夏フェス続きでアウェイだったけどようやくホームに帰ってきた! ホームは気が楽だ! とか、今日は敬老の日だし、我々もオーバー40だし激しい曲なんかやりたくないよね、やりたくないよね、やりたくないよね? と言ってハードコアナンバーに続けたり、なんと内田さんがよりにもよって今日、家にベースを忘れてきて取りに帰ったら遅刻した、とか。あと「ペテン師、新月の夜に死す!」は今まで一度もライブで演奏したことがなくて、おいちゃんは今回初めて聴いたとか、この曲は学園もののつもりだったけど、詩を書いてエディに渡したらこんなになっちゃった、とか話していた。

ちょっと拍子抜けだったのは「いくじなしTシャツ」なんてものを作っていたのにいくじなしをやらなかったことかな。何だろう。CCレモンホールまでとっておくのだろうか。CCレモンのチケットはとれてないんだけどなぁ。でも、今後のライブ予定も新たに発表されたから楽しみはまだまだある。チケットとれればいいな。

とりあえず明日もあることだし、今日はゆっくり体を休めよう。明日は何をやるかな。今日よりもさらに「なんだこれ?」ってセットリストって言ってたなぁ。バラード禅問答でもやるのかな。あー楽しみだー。