日記録0杯, 日常,

2020年8月10日(月) 緑茶カウント:0杯

昨日一週間分の常備菜をたっぷり作ったというのに無性にケンタッキーが食べたくて食べたくて。これはもう今夜はケンタッキーにするしかないなと腹を括り、だったら思いっきりジャンクに行くぞってんで飲み物はコークハイに決め、意気揚々と外に出たらマスクの威力も相まって歩くだけで首も背中も汗だらだら。夕方の時間帯だってぇのにこの暑さかよ、ってんでぼーっとしながらケンタッキーを目指して歩くこと十五分。

その十五分で己の脳は随分ゆだってしまったらしい。
何で、どうして。己はオリジナルチキンが四ピースあれば満足だったのに、サイドメニューたっぷりのチキンバーレルを注文してしまったのか。

何これ。

何これ!!

こちらの中身はオリジナルチキン四ピース、クリスピー四つ、ナゲット十個、骨なしケンタッキー二つ、ポテトL二つで構成されている。ちなみに我が家の世帯人数は一人であり、その一人はとっくの昔に成長期を終えた三十代半ばである。明らかにキャパオーバーで我ながら意味がわからない。確かに店に入る前まではオリジナルチキンを四ピース注文するつもりで、店頭のポスターを見てははあこんなメニューがあるのかと思って、セットを頼むのもいいかなーと思いながらレジに並び、暑さでぼーっとしたまま何かを口走って、気付いたら二千八百円払っていた。

とりあえず一部を皿に出して食べ進める。ケンタッキーを食べたい欲がすごかったので視覚的には大満足だが、同時にこれをいったい一人きりで消費できるのかと途方に暮れる心持ちにもなる。唯一近所に住む友人に応援を頼むことも考えたがよりにもよって奴の苦手な食べ物は鶏肉。一人で食べるしかない、このチキンバーレルを!

普段サイドメニューにはあまり手を出さず、いつもオリジナルチキンばかり食べていたのでナゲットやクリスピーは初めて食べた。ははぁ、クリスピーはちょっとニンニクの味がきいているのだな。ナゲットはなんかローソンのからあげくんに近い味がする。んーん、ジャンキー。オリジナルチキンの中にあの細長い部位が無かったのがちょっと寂しかった。あれが一番好きなんだがなー。

で、コークハイを飲みつつバクバク食べて、骨なしケンタッキー二つ、オリジナルチキン二ピース、ナゲット一つ、ポテトL二つ、コークハイ五杯と、スーパーで買ったコーンの缶詰一缶を消費した。うん、コーンサラダ好きなんだよね。でもケンタッキーで買うよりスーパーで缶詰買う方が量も多いし安上がりだからつい缶詰買っちゃうんだよね。

あぁ良く食べた。なかなか食べた。残りは明日以降の食事になる予定である。常備菜だってたっぷりあるってのにこれもあるんだから冷蔵庫がパンパンだ。せめてもうちょい、ビールを減らしておくかなぁ。



日記録2杯, 日常,

2020年7月30日(木) 緑茶カウント:2杯

緊急地震速報のけたたましいアラームに叩き起こされ、呆然とスマートフォンを掴む。時刻は朝の十時前。昨夜は深酒をしたために寝たのは明け方の五時頃で、しかし二度寝を決め込もうにも神経が高ぶってしまって眠れない。

誕生日の朝としては、わりと最悪な目覚めであった。

仕方なしに布団から抜け出てパソコンをつけ、だるい頭と体に悩まされながらぼーっとネットサーフィンをすること二時間。するとどうしたことだろう。ポン、とメールがメールボックスに届き、いったい何かねと思いつつ開いてみれば、コロナの影響で延期になっていた筋肉少女帯のライブが中止になった報せであった。

誕生日に受け取る報せとしては、かなり最悪の部類であった。

あぁ、今日は惰眠を貪って昼過ぎに起きてゆるゆる過ごそうと思っていたのに。いったいどうしてくれようかと悲しみながら悩み、これはもう何かで相殺、もしくは上書きするしかなかろうと結論し、やりたいことを考えた。

やりたいこと。やりたいけどできていないこと。とすると浮かんできたのは、好物の鰻。かつては誕生日に鰻を食べることを楽しみにしていたが、絶滅危惧種に指定されていると知ってから鰻を食べないことを自分ルールとして課して生きていて、しばらく鰻を食べていない。鰻。でも、コロナでいろいろ我慢してるし、楽しみも無くなるし、だったら一回くらい、解禁しても良いかなぁとちょっと前から思っていたのだ。年に一回、今年だけ、ちゃんとした鰻屋で食べるくらいは許したい。

で、決めた。今日は鰻を食べよう。そして鰻に付随して思い出すのは、大学の頃友人達と目黒寄生虫館に行って、その帰りに美味しい鰻を食べた楽しいひととき。目黒寄生虫館は年に一度くらいの頻度でちょこちょこ行っているが、また行きたい。で、決めた。よし行こう。寄生虫を見て、鰻を食べて、そしてケーキを買って帰ろうではないか。

嬉しいことに今住んでいる家から目黒寄生虫館はわりと近くにあり、まぁまぁ頑張れば徒歩で行ける距離である。とはいえ駅数個分の距離を何らかの必要な用事以外で移動するのは随分久しぶりで、コロナが蔓延してから自宅と近所の商店街以外ほとんど出歩いていないためにそれだけで心が沸き立って、汗をかきながら歩くことさえ楽しかった。

そうして着いた目黒寄生虫館はなんと独り占め状態。十代の頃から既に何度も見ているため好きなところを好きに眺め、展示の細かな変化を楽しんだ。二階にある人体から回収された九メートル近いサナダムシの標本の隣に、普段であれば同じ長さのゴム紐が設置されていて紐を伸ばすことでその長さを体感できるのだが、感染症対策でその紐が仕舞われてしまっていたことが少し悲しかった。コロナめ…………。

ゆったりと寄生虫館を楽しみ、少額ながら寄付をして次に向かうは思い出の鰻屋。わくわくしながら中に入り、ちょっと奮発して松竹梅の梅を注文して、お茶を飲みながらゆうるりと過ごし、ついにその時はやってきた。

さぁ懐かしの愛しの鰻!

美味しかった。滅茶苦茶美味しかった。ふわふわとやわらかくて、ほろほろしてて、ごはんがあまじょっぱくて、山椒がピリリと良い香りがして。
あーーーー、好きだなぁ、と食べている間頬が緩みっぱなしだった。

ふわふわと幸せな気持ちで鰻屋を出て、ついでに久しぶりに大きな本屋に寄って、あぁもうこれ何ヶ月ぶりだろう、こんな風にずらりと並んだ背表紙を眺めるのは! 楽しくて楽しくて全部の棚を眺めて回って、あぁ図鑑が欲しいなぁと思いつつ我慢して、でも絶対に次は買うぞと胸に誓った。

こんな風に外に出て、様々な品物を見て回るのがあまりにも久しぶりで新鮮だったから、ものすごい贅沢をしている気分になった。不思議だなぁ。かつてはいつでもできる普通のことだったのにね。

ケーキを買って帰ったら、注文していた通販の品が届いた。四半世紀も前に発売されたゲーム「ぷよぷよ通」のグッズがなんと今の時代に発売されることとなって、喜び勇んで買ったもの。七月末発送と聞いていたが、まさか誕生日の今日届くとは思わなかった。なんというタイミングだろうか。

そうして、過去の自分から届いたプレゼントに、ぷよぷよによって人生が良い意味で狂わされたオタクは狂喜乱舞したのであった。
見てくれ、この素晴らしさ。これが令和に手に入ったんだぜ?

Tシャツ!

タオル!

ドット絵のアクリルフィギュア!!

愛らしいグッズを眺めつつ一日の余韻に浸りながら赤ワインを開け、イチゴのタルトと白ブドウのタルトを食べて、その美味しさに悶えた。今ではもう、緊急地震速報に叩き起こされて良かったとさえ思う。何て充実した一日だったのだろう。楽しいなぁ、嬉しいなぁ。

あぁ、最高に楽しい誕生日だった。



日記録0杯, 日常,

2020年2月1日(土) 緑茶カウント:0杯

見て。見て。見て。見て。この美しいビールの並ぶ棚を。あぁ、惚れ惚れしてしまうよ。

同じビールではなく、いろいろなビールをたくさん呑むのが好きなんだ。だから思い切ったんだ。そうして大きな箱が二つ我が家に届けられ、その箱をそのまま台所の隅に置いていても良かったのだけれども、使っていない空いた棚が二つあることを思い出したのさ。

その棚はちょっと高い位置にあり、普段使いするには踏み台が不可欠なためやや不便なのだが、ストックのビールを置くにはちょうど良いかもしれない、と気付いてね。

並べてみたら、絶景。

カラフルな数々のビールが並ぶ美しい棚。ついうっとりして、惚れ惚れして、この絶景を肴にビールが呑めそうなくらいで、しかし呑むと減ってしまって、そのジレンマに苛まれつつ、苛まれることすら楽しくて、ただニヤニヤと棚の前に立っている。あぁ、嬉しい。



日記録0杯, 日常,

2019年11月17日(日) 緑茶カウント:0杯

君は割りばし味のドリンクを飲んだことはあるか。

己はある。今日、割りばし味としか言えない飲み物を飲んだ。木の味が染み出ていて甘く、割りばし以外の何物でもなく、確かにそれは割りばしから抽出されたエキスであり、不味かった。

遡ること一日。友人との呑み会で楽しくべろべろになり、帰宅して湯浴みして準備していたサッポロ一番のスープに野菜を煮込んだものを温め、それに麺を投入し、楽しさの余韻に浸りながらビールのプルタブに指をかける。大学の友人との久しぶりの呑み会で、美味しい肉を食べ、ワインを傾け、ビールを呑み、馬鹿話をして、最高に楽しいひとときを過ごした。そうしてあんまり楽しくて、家で呑み直そうと思ったものの己は既に呑みすぎていた。ビールをたった数口呑んだだけでこれ以上は呑めないとギブアップしてしまったのだ。

とはいえ捨てるのは忍びない。だってまだ数口しか呑んでいないのだから。そして、こんなときにはビールの口に箸を突っ込めば炭酸が抜けづらくなるという昔聞いた情報を思い出し、実行することに決めた。で、取り出したのが未使用の割りばし。これをね、ビールの口に挿して、ラップを二重にかけて、厳重に冷蔵庫に仕舞ったんだ。

で、一晩経ち。此はいかなる凶事ぞ。割りばしをチョイスした己が悪かったのだろう。割りばしのね、先をくわえてチューチュー吸うという、行儀の悪いことをした経験が人生で一度でもある人は思い出してください。あの味。あの味が完全にビールに染み出して、ビールを支配していました。

めっちゃ甘い。木の味がして。
それでいて美味しくない。木の味がして。

ちなみに炭酸は完全に抜けていた。まぁ一晩経ったしね。しょうがないよね。と思いつつ割りばし味のビールをぐいぐい呑みながら、想定外の不味さにやられた。呑めないことはない。しかし美味しくはない、割りばし味のアルコール。機会があれば、ぜひ。



日記録0杯, 日常,

どんぶり一杯のいちごを食べたかったんだ。どんぶり一杯いちごを食べたいくらいストレスが溜まっていたんだ。だからやろうとしたのさ。だって、確かに、いちごは高級品だけれども、呑みに行くよりはずっと安かったからさ。

そうして実現してみたらね。最高に幸せだったんだよ。



二パックいちごを買って。スーパーで良いいちごを吟味して籠に入れて。ヘタを取って白いところを切って…………ってところから贅沢だよね。普段は白いところも食べるもの。それをちまちま取って、賽の目に切って、丼に盛る。いちご二パック分をね。

それにプレーンヨーグルトをかけて、カレースプーンでもりもり喰うんだ。

ほら! 掘っても掘っても底が見えない至福! スプーンいっぱいのいちごを大口で食べてもしゃもしゃ咀嚼する至福。たまに砂糖を控えめにかけるのも楽しいし、あえてどさっとかけても楽しい。でも基本はやはり、いちごの甘さの楽しさなんだ。

あぁ、この満足感ったら! 贅沢をしたといえども二千円にも満たない金額。この程度で最高の至福を味わえるなんて、なんて夢のようだろう! 果物は人を幸せにしてくれる。いちごはその最高峰である。ありがとう、いちご。

いちごだけで満腹できる満足感ったら。全人類が味わうべきである。あぁ。