「THE SHOW MUST GO ON」の発売を記念して、タワーレコード新宿店でインストアイベントが行われた。トークが九割、曲が一割という構成で、メンバーは普段よりもラフな格好で、楽器はアコースティックギターとウクレレベース。自分は下手の前の方で眺めていて、よく見えたのはおいちゃんだった。開始当初、おいちゃんがオーディエンスにカメラを向けて写真を撮っていたが、もしかしたらそこに写っているかもしれない。そんな位置である。
今回はトークがメインなので、覚えている内容を簡単にまとめてみようと思う。言い回しや順番が不正確である箇所もあると思われるが、だいたいこんな感じ、という風に見ていただけるとありがたい。
■ベストテンランクインありがとうコーナー
まずスタッフからランクインに関してのお礼の言葉が観客に伝えられ、その後メンバー登場。イベントスペースには立ち見の観客がみっしり。何度もスタッフから、「気分が悪くなったら手を挙げてください」とアナウンスされた。
橘「後ろの人見えるー?」客「見えなーい」
橘「距離があいちゃったね★」
オーケンより、10月12日のライブの前にスタッフが楽屋に飛び込んできて、何事かと思ったら「11位になりそう!」と伝えられた話が語られる。そしてライブでもMCでオーディエンスに「ベストテンに入れるかも!」と伝える。
橘「いつもの筋少のパターンなら、ここで11位になるのがお約束なんだけどね」
ベストテンランクインは二十年ぶり。では、二十年前にランクインしたのは何だったのかと言うと、「レティクル座妄想」で、順位は七位。
内「あんなアルバムが七位に…」
そしてランクインはめでたいことだが、「二十年間ベストテンに入ってなかったんだ…」という話に。しかし二十位以内にはわりと入っていて、「蔦からまるQの惑星」も二十位以内にランクインしていた。
大「でもベストテンはやっぱり違う。いろいろ紹介してもらえる!」
本「なんとかティーヴィーとか」
オーケン、「筋少が十位に入ったとき、十一位の人、誰か知らないけどきっと歯噛みしてるよ。筋肉少女帯なんかに! って!」と冗談めかしながら語る。
■アルバム収録曲を一曲一曲解説コーナー
「THE SHOW MUST GO ON」の曲を一曲ずつ解説していくことになるも、オーケンが曲順を覚えておらず、橘高さんとおいちゃんが「一曲目は日本印度化計画」「二曲目は高木ブー」「三曲目は釈迦」「こたつみかん」と嘘の曲順を教え出し、オーケンが「よくそんなにポンポン出てくるね~」と感心する場面が。その後、カンペ代わりに「THE SHOW MUST GO ON」のアルバムがスタッフよりオーケンに手渡される。
●オーディエンス・イズ・ゴッド
歌詞が乗る前から、お客様への感謝の気持ちがあった…というように語られていたような気がするが、だいぶ忘れてしまった。
●労働讃歌
オーケンの「OTODAMAと氣志團万博で練習した」という発言から「練習!? 流石ベストテン様は違うな!」というようなツッコミが入る。そこから、OTODAMAか氣志團万博のステージ横でも練習し、恥ずかしかったという話が内田さんから。
大「バンドをやる限りこの曲を練習し続けるんでしょうね」
●ゾロ目
大「ゾロ目が一曲目でも良かったかも」
橘高さんにとっては「くるくる少女」や「再殺部隊」のような世界観の曲。
●霊媒少女キャリー
橘高さんは怖い曲を作りたくて、そういう音をたくさん入れたとのこと。
オーケンはこの曲の聴かせどころがわからず橘高さんに質問した。「交渉人とロザリア」も同じく聴かせどころがわからなかった曲。「霊媒少女キャリー」はアーヴァンギャルドの容子さんが入ってくれたことで上手くまとまった。
●ムツオさん
本「ネット界で話題になってますね」
作曲者の内田さん曰く、レティクル座妄想収録の「ワダチ」の反省を生かして作られた曲。レティクル座のときは固くて、そのため重々しいワダチのような曲が出来てしまったとのこと。
●みんなのうた
ファンタさんがベースを弾き、オーケンが歌ってデモテープを作ったのに、スペシャルサンクスにファンタさんの名前を入れるのを忘れてしまった、とオーケン。そこで盤面に「ファンタ」と記入するように、とオーディエンスには命じられる。
橘「今日の宿題だよ★」
時間の都合上、全曲を解説は出来ないのでトークを「最近の話題」に変更。
■最近の話題コーナー
橘「WOWOWで月末に氣志團万博が放送されるからみてね!」
五十歳になったからというわけではないが、おいちゃんは最近、週二日はビールを呑まなくなった。ラーメンも今年はまだ四十杯しか食べていない。結果、体の調子が良いらしい。
大「ラーメンは健康食って言ってたのに!」
おいちゃん、夜中に咽喉は渇くものの、ビールを呑みたい欲求しか無いため咽喉がカラカラでも他に呑みたいものが無く、仕方なく水を飲んでいる。オーケンはどうしてもビールを呑んでしまって止めることが出来ないらしい。
お酒を呑まないと、呑んでいた頃の時間が余ってしまい手持ち無沙汰になるという話へ。おいちゃんも手持ち無沙汰になり、狂ったように勧告映画を三本続けて観てしまったことがあったそうだ。
大「韓国映画は狂わなくても見られるでしょ!」
内田さんは最近忙しくて休みがなかった。そして休めた日は一日家にこもってゲームをしていた。
いろいろやるが、歌舞伎町で悪い人になったりするゲームもするらしい。
橘高さんが「キャバ嬢育てるの楽しいって言ってたもんな!」と言った後、慌てて「実際は絶対できないもんな!」と内田さんのイメージを守るためか、フォローを入れていたのが面白かった。内田さんは両手で何かを掴んで持ち上げる仕草をし、「うん、看板で殴ったりする」と語っていた。
大「ずっと家の中にいて煮詰まらないの?」
内「ぜんぜん」
大「天気の良い日に散歩したりしたくならないの?」
内「したいときはする」
「ゲームの中でするんだろ!」「ゲームの中で釣りとかするんでしょ!」とツッコミが四方八方から。
ゲームの話の流れで、オリコンベストテンと勇者はどっちが偉いのか、という質問がオーケンから内田さんに。すると内田さん、「一位でも世界は救えない」と一言。その謎の重々しさに場内が水を打ったように静まり返り、一泊置いてから、勇者でも現実の世界は救えないだろう、というツッコミが入った。
■曲順についてのコーナー
オーケン、すかんちの「DOUBLE DOUBLE CHOCOLATE」の一曲目に驚いたが、すかんちのメンバーから「どんな曲でも慣れるよ」と言われさらに驚いたらしい。そこから曲順の話へ。
「意外と一曲目がゾロ目でも良かったかもしれない」
「一曲目がムツオさんでも良かったかもしれない」
「最初と最後がムツオさんでも良かったかもしれない」
曲順からムツオさんいじりになり、「ムツオ讃歌」「月に一度のムツオさん」といったタイトルが生まれ、橘高さんの言った「月に一度のムツオさん」にオーケンが大うけし、三十日ごとにやってくるムツオさんを想像して「嫌だ!」と笑っていた。
ここからまた曲順に話が戻る。
橘「曲順や曲間の間も何秒って、ちゃんと考えてるんだよ。取り込んでシャッフルで聴くと曲間も全部同じになるから、最初はCDで聴いてね、後で圧縮してもいいから。」
「今のところCDが一番良い音だからね」と、まずはCDで聴いて欲しいと念押し。
■どんな特典だと嬉しいかコーナー
オーケン、トレカがあんなに人気とは思わなかったそうで、他にどんな特典がついていたら嬉しいかを観客に募り始める。
●筋少カレー …まあまあ人気だが、食品は消費期限があるため難しいという結論に。
●ヌンチャク …需要はある様子。
●トレカとヌンチャクならどっち? …断然トレカ
橘「トレカ50種類くらい作れば良かったね!」
特典繋がりで、昔KISSのアルバムについていた「ラブ・ガン」の紙鉄砲は扱いに困ったらしい。橘高さんは畳んでしまいなおしたと言っていた。
■演奏コーナー
そろそろ曲をやりましょう、ということで、一曲目に入れても良かった「ゾロ目」。アコースティックのゾロ目は新鮮だった。
アルバムが売れたためレコード会社が喜んでくれ、来年の予定も立ち始めたとのこと。オーケンが「気もそぞろで待っててね」と言って「気もそぞろ」へ。
演奏終了後、オーケンは「決めぜりふを考えました」と言い、指でピストルを作りバシッと決める。
「次回もショーマストゴーオン!」
イベント終了後はサイン入りポスターをスタッフより手渡された。約一時間、あっという間のイベントだった。楽しかった!