2017年1月21日(土) 緑茶カウント:0杯
文法を勉強したい、特に敬語文法を。そう思ったのは己の知識が半端であり、さらに文法に至っては、現代文文法よりも古文文法に親しんでいたからである。ありをりはべりいまそかり。
頼まれて文章の添削をした。「おっしゃられる」「ご覧になられる」「やられている」「拝見させていただく」などを修正し理由を説明した。しかし納得してもらえなかった。曰く、こちらの方が丁寧さが伝わるとのことで、己は何度も説明を重ねたが、結局匙を投げたのであった。彼の人は言う。「何か失礼な感じがする」と。つまり言葉の正誤は問題ではなく、心情が問題なのである。それでは手の打ちようはない。
最終的には好きにしなされと伝えつつ、君は安心できるかもしれないが、君が「読んでもらいたい」と思っている一番敬意を伝えたい人には「読みにくい」としか伝えられないかもしれないぜ、とは念のため話しておいた。 その後彼の人がどうしたかは知らないが、ほんの少し頭の片隅で、「だったら添削なんざ頼むなよばーか」とは思った。思った。
しかし考え方を変えてみると、「おっしゃるられる」でないと失礼と感じる人からすれば、敬意を込めて「おっしゃる」「ご覧になる」と話す人の言葉を聞いて「失礼だなぁ」と思っている場合もあるかもしれないということで。そういえば己が「見られる」と言ったことに対して、自身に対する尊敬語と受け取った人もいたなぁ。そしてその使い方をおかしいと指摘してきたのである。
そんなあれこれを抱きつつ大きめの本屋に行ったものの、敬語文法に特化した書籍・参考書・問題集を探すも目当ての品はなくすごすご帰り、あぁ、知りたいなぁ、と思ったのであった。
良い本をご存知の方、良かったらご一報を。